エンドライフ④
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《16. 無敵の背中合わせ》
「おいっ...まさか、あれはっ」
突如として現れた黒い衣服に身を包んだ長身の男。
センゴクまでもがどよめきの声を上げたその人物こそ、エースとは切っても切られない程の契りのある人物だったのだ。
「よう、エース。悪ィな遅くなっちまった」
「お前っ...どうしてここにっ...!」
「あ?どうしてってお前、俺とお前は...兄弟だろうが...!!助けにくんのは当たり前だろ」
「!!...記憶が」
「...ああ。戻ったよ、こいつのお陰でな。だからもうちょっとだけそこで待っててくれ」
名無しさんを抱き留めながらも静かに交わされたやりとり。するとそれを見守っていた海兵達が一気に騒ぎ立てる。
「おいっ...おいおい何がどうなってんだ!麦わらのルフィの次は革命軍のNo.2までもが兄弟だってのかよ!」
「ありえないぞ!こんな事は!どうなっているんだっ」
「...っと、拙いな。始めからこんなに目立つつもりは無かったんだよ」
そう言って名無しさんを抱きかかえたまま塀から塀へと飛び移り、すぐには銃撃の届かないであろう場所へと移動する黒い影。
その一部始終を見守っていた白ひげ海賊団は名無しさんが無事と知り安心するも、以前から名無しさんの話していた人物がまさか革命軍のNo.2だとは思いも寄らなかったのか心中は驚きを隠せずにいた。
「...あいつ、そんなに偉い立場の奴だったのかよい」
「つーか、エースの兄弟どうなってんだよ...最強過ぎだろうアレは」
何にせよ最悪の事態は免れたっぽいなと、塀に下ろされ黒い衣服に身を包んだ人物と何やら次第に言い合いになっていく名無しさんの姿を見て、何処かの誰かとのやり取りを見ているようだと白ひげの皆は呆れた表情を浮かべた。
「サボっ...!!思い出したんかっ...良かったなあっ...」
涙ぐみながら笑いかけてきた名無しさんに対して、サボの方は何故だか怒りMAXで名無しさんへと声を荒げながら両ほっぺたを引っ張る。
「良かったな、じゃねェーぞ馬鹿野郎っ!また無茶しやがってお前は」
「なっ...いててっててちょっと油断しただけやんか」
「その油断が命取りになるって言ってんだ!何ほんわかと可愛いく手何て振ってんだ、戦場だぞ!」
「それはっその....ごめん。つい嬉しくて」
「〜〜....はー...とにかく深い傷じゃなくて良かったよ」
「うん、ありがとうなサボ!」
「全くお前は...感動の再会何てあったもんじゃねェよ」
ふいっと不貞腐れたように視線を逸らされて確かにそういえばせっかくの再会だと言うのに、あの言葉を言えていなかったなとサボの方へと真っ直ぐ向き合う。
「サボ、お帰り」
「!!」
「良かったなぁ、本間に。記憶が戻って...間に合って良かった」
「っ.......」
...本当に、戦場でその顔をするのは辞めてくれとサボは思いながらも気がつけば名無しさんを抱きしめて居て、ほんの僅か数秒ではあったのだがサボ自身もようやく名無しさんに会う事が出来たのだと今更ながらに実感をしていた。
そんな二人の再会をぶち壊すかのように響いた銃声。勿論それは当たる事無く攻撃を仕掛けた持ち主へとサボが跳ね返す。
「久しぶりの逢瀬なんだ、邪魔しないでくれよ」
「サボ、急所ギリギリ狙ったやろ。あれ痛いねんで」
「お前に急所を殴られるよりはマシだよ」
「サボの減らず口」
「名無しさんそれはお前もだからな」
二人で文句を言い合いながらも塀から飛び降り着地をすれば打ち合わせも無く背中合わせに戦いに投じ始めた二人を見て、その息の合いように彼女一人で守ってきた湾内の戦況も大きく変わっていく。
「あーらら、このまま行くと拙いんじゃないの?」
「本当次から次へと羽虫が飛び込んできて敵わんわい」
「センゴクさ〜ん、俺がもう一回行ってこようか?」
「その必要は無い、お前達はそこにいろ。...全員につぐ!今すぐ計画を実行に移す!持ち場へと急げ」
響き渡るセンゴクの謎の指示に白ひげの一同は戸惑うも惑わされるなという親父の発言でただただ前へと突き進んでくる仲間達。
自分達を囲んでいた海兵達が去っていく様を見てそろそろ時間かと上がっていく塀の壁を眺めながら隣のサボを見上げればうちが何をしたいのかが伝わっているかのように微笑んできた。
「任せろよ名無しさん、お前がやらなくても俺が居る」
「へへへっ、頼りになるなー参謀総長殿は」
「その呼び方は辞めてくれ、お前が言うと何だかむず痒い」
「照れとんのか、可愛いな〜」
「っうるせェな。...もういいよちょっとコレ預かっててくれ」
「おわっとと、オーケー。いってらっしゃい」
ボスンと名無しさんの頭へと帽子を被せたサボは何やらコツコツと地面を叩いていて、一体何をしているのかなと思っていれば、準備が出来たのか嬉しそうに口角を上げた。
「おいっ...まさか、あれはっ」
突如として現れた黒い衣服に身を包んだ長身の男。
センゴクまでもがどよめきの声を上げたその人物こそ、エースとは切っても切られない程の契りのある人物だったのだ。
「よう、エース。悪ィな遅くなっちまった」
「お前っ...どうしてここにっ...!」
「あ?どうしてってお前、俺とお前は...兄弟だろうが...!!助けにくんのは当たり前だろ」
「!!...記憶が」
「...ああ。戻ったよ、こいつのお陰でな。だからもうちょっとだけそこで待っててくれ」
名無しさんを抱き留めながらも静かに交わされたやりとり。するとそれを見守っていた海兵達が一気に騒ぎ立てる。
「おいっ...おいおい何がどうなってんだ!麦わらのルフィの次は革命軍のNo.2までもが兄弟だってのかよ!」
「ありえないぞ!こんな事は!どうなっているんだっ」
「...っと、拙いな。始めからこんなに目立つつもりは無かったんだよ」
そう言って名無しさんを抱きかかえたまま塀から塀へと飛び移り、すぐには銃撃の届かないであろう場所へと移動する黒い影。
その一部始終を見守っていた白ひげ海賊団は名無しさんが無事と知り安心するも、以前から名無しさんの話していた人物がまさか革命軍のNo.2だとは思いも寄らなかったのか心中は驚きを隠せずにいた。
「...あいつ、そんなに偉い立場の奴だったのかよい」
「つーか、エースの兄弟どうなってんだよ...最強過ぎだろうアレは」
何にせよ最悪の事態は免れたっぽいなと、塀に下ろされ黒い衣服に身を包んだ人物と何やら次第に言い合いになっていく名無しさんの姿を見て、何処かの誰かとのやり取りを見ているようだと白ひげの皆は呆れた表情を浮かべた。
「サボっ...!!思い出したんかっ...良かったなあっ...」
涙ぐみながら笑いかけてきた名無しさんに対して、サボの方は何故だか怒りMAXで名無しさんへと声を荒げながら両ほっぺたを引っ張る。
「良かったな、じゃねェーぞ馬鹿野郎っ!また無茶しやがってお前は」
「なっ...いててっててちょっと油断しただけやんか」
「その油断が命取りになるって言ってんだ!何ほんわかと可愛いく手何て振ってんだ、戦場だぞ!」
「それはっその....ごめん。つい嬉しくて」
「〜〜....はー...とにかく深い傷じゃなくて良かったよ」
「うん、ありがとうなサボ!」
「全くお前は...感動の再会何てあったもんじゃねェよ」
ふいっと不貞腐れたように視線を逸らされて確かにそういえばせっかくの再会だと言うのに、あの言葉を言えていなかったなとサボの方へと真っ直ぐ向き合う。
「サボ、お帰り」
「!!」
「良かったなぁ、本間に。記憶が戻って...間に合って良かった」
「っ.......」
...本当に、戦場でその顔をするのは辞めてくれとサボは思いながらも気がつけば名無しさんを抱きしめて居て、ほんの僅か数秒ではあったのだがサボ自身もようやく名無しさんに会う事が出来たのだと今更ながらに実感をしていた。
そんな二人の再会をぶち壊すかのように響いた銃声。勿論それは当たる事無く攻撃を仕掛けた持ち主へとサボが跳ね返す。
「久しぶりの逢瀬なんだ、邪魔しないでくれよ」
「サボ、急所ギリギリ狙ったやろ。あれ痛いねんで」
「お前に急所を殴られるよりはマシだよ」
「サボの減らず口」
「名無しさんそれはお前もだからな」
二人で文句を言い合いながらも塀から飛び降り着地をすれば打ち合わせも無く背中合わせに戦いに投じ始めた二人を見て、その息の合いように彼女一人で守ってきた湾内の戦況も大きく変わっていく。
「あーらら、このまま行くと拙いんじゃないの?」
「本当次から次へと羽虫が飛び込んできて敵わんわい」
「センゴクさ〜ん、俺がもう一回行ってこようか?」
「その必要は無い、お前達はそこにいろ。...全員につぐ!今すぐ計画を実行に移す!持ち場へと急げ」
響き渡るセンゴクの謎の指示に白ひげの一同は戸惑うも惑わされるなという親父の発言でただただ前へと突き進んでくる仲間達。
自分達を囲んでいた海兵達が去っていく様を見てそろそろ時間かと上がっていく塀の壁を眺めながら隣のサボを見上げればうちが何をしたいのかが伝わっているかのように微笑んできた。
「任せろよ名無しさん、お前がやらなくても俺が居る」
「へへへっ、頼りになるなー参謀総長殿は」
「その呼び方は辞めてくれ、お前が言うと何だかむず痒い」
「照れとんのか、可愛いな〜」
「っうるせェな。...もういいよちょっとコレ預かっててくれ」
「おわっとと、オーケー。いってらっしゃい」
ボスンと名無しさんの頭へと帽子を被せたサボは何やらコツコツと地面を叩いていて、一体何をしているのかなと思っていれば、準備が出来たのか嬉しそうに口角を上げた。