エンドライフ④
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《14.天からの救済者 》
響き渡る轟音と見たこともない程の人影。あれがオーズかと一瞬その大きさに動きが止まるが、油断は禁物だと最後の手刀を振り切り、塀の上からその姿を見つめる。
(どうする...どうやってオーズを止められるんや.....予想以上の大きさ過ぎる...)
原作を読んでいた時、彼程の戦力の動かし方が違えば結末はひっくり返っていたかもしれないと何度も思った事があった。
だからこそ今日に至るまで時間を見つけてはオーズを探し続けていたのだか結局彼には今日の今日まで会う事が叶わないままだったのだ。
「くそっ....流石にうちもあの3人を一人で止めんのは無理やぞ」
くまにモリア...そしてドフラミンゴ。
あくまでも自分はサポート的能力を使って敵を欺きながら戦う事しか出来ない。一人で戦ってどうにかなると思う程自惚れてもいない上、能力にも相性というものが存在する。
親父の静止も届かないとなった今自分に出来る事は王下七武海の足止めだが、ミホークがいる以上彼の間合いに入る事だけは避けなければいけなかった。
(考えろっ....考えるんや)
自分が今ドフラミンゴ達を止めにこの湾内を出てしまえば、中で何が起こるか分かったものではない上、作戦が開始された時にサポートが出来なくては困るのだと様々な思考が駆け巡り、エースをもう一度振り返れば苦しさなんて比じゃない程悲痛に満ちた顔をしていて...。
(自分が、優先すべきものを考えろ.....一時の感情に流されるなっ...うちはもう二度とっ...)
「ごめんっ......オーズ...!!」
ぎゅっと拳を握り締めて地面へと降りる。
彼を狙う大砲が打てないようにだけ細工をした後は出来るだけ視界に入れないようにして、今自分は何をするべきなのかをとりこの後に来る湾内での戦いでの勝率を少しでもあげる事に徹した。
すると暫くすれば響き渡るエースの悲痛な叫び声。
自分の動きに乱れが生じて腕に刀傷を食らうもすぐさま蹴落として気絶をさせた。
(オーズっ........)
必死に、最後までエースへと手を伸ばし戦い続けたオーズの姿を見て震える程の後悔と自分自身への嫌悪感が湧き上がる。それでも今は止まる訳には行かないのだとその感情に気がつかないふりをして手を振りかざした。
エースの処刑台に向かうには、赤犬、青雉、黄猿、ガープさんにセンゴクさん。今乗り込んでも犬死になる事は明白でただただその時まで持ち堪えるしか選択肢はないのだと何度も自分に言い聞かせる。
心が乱れ動きに散漫さが増してきた、その時だった。
「うわぁあああああああああ」
「っ!!!!........きたっ!」
天高い空から降ってくるのは天使でも悪魔でもなく、ずっとずっと心待ちにしていた存在そのもので。
「ルフィっ.......!!!」
思わず声に出して叫べば一瞬だけだが目があった気がしてあっという間に海へと落ちていくルフィ。
その時の間の抜けた表情を見て、無意識に強張っていたのであろう身体から力が抜けていくのを感じ、久々に現れる倦怠感。
(そうや....焦るな、悔いるな、考えるのは全部後からにしろっ....集中)
さっきまでの乱れが嘘かのように呼吸も整い次々と敵を倒していく名無しさんは、まさに無敵で彼女の隙をつこうとしていた海兵達は一気に距離を取り始めた。
「引けーっ!侮るなっ!また俊敏さが戻ってきたぞ!!」
「.....ったくもう、本間にルフィは...」
ありがとうなと、心の中で呟きながらルフィの登場で戦況が変わり勢い付いていく親父達の勢力。その気配を肌で感じて頬がどうしても緩んでしまった。
(エース......エースっ、ちゃんと見とうか)
止まる事なく繰り広げられる戦いに両勢力血を流し戦いどちらか一方が倒れていく戦場。まさか自分が生きている時にこんなものを経験するとは思わなかったなとどこか遠くの意識からこの景色を眺めながらも、忘れないようにとその胸に刻んでいく。
「エーーーーーースぅううーーーーー」
「!っははっ、よく通る声やなぁ(笑)」
助けに来たと叫ぶルフィとそれに反して怒りを見せるエースの姿。その二人のやりとりにどうしようもない程胸が熱くなって頑張れと、届かない声援を二人に送った。
「おっし.....気合いいれてくか」
まだ先がある為に油断が出来ない展開がこれからもっと待っているのだ。これ以上はもう透明になる能力は使わないと心に決めて静かに襷をかけ終わればさっき以上に集中力が増した気がした。
響き渡る轟音と見たこともない程の人影。あれがオーズかと一瞬その大きさに動きが止まるが、油断は禁物だと最後の手刀を振り切り、塀の上からその姿を見つめる。
(どうする...どうやってオーズを止められるんや.....予想以上の大きさ過ぎる...)
原作を読んでいた時、彼程の戦力の動かし方が違えば結末はひっくり返っていたかもしれないと何度も思った事があった。
だからこそ今日に至るまで時間を見つけてはオーズを探し続けていたのだか結局彼には今日の今日まで会う事が叶わないままだったのだ。
「くそっ....流石にうちもあの3人を一人で止めんのは無理やぞ」
くまにモリア...そしてドフラミンゴ。
あくまでも自分はサポート的能力を使って敵を欺きながら戦う事しか出来ない。一人で戦ってどうにかなると思う程自惚れてもいない上、能力にも相性というものが存在する。
親父の静止も届かないとなった今自分に出来る事は王下七武海の足止めだが、ミホークがいる以上彼の間合いに入る事だけは避けなければいけなかった。
(考えろっ....考えるんや)
自分が今ドフラミンゴ達を止めにこの湾内を出てしまえば、中で何が起こるか分かったものではない上、作戦が開始された時にサポートが出来なくては困るのだと様々な思考が駆け巡り、エースをもう一度振り返れば苦しさなんて比じゃない程悲痛に満ちた顔をしていて...。
(自分が、優先すべきものを考えろ.....一時の感情に流されるなっ...うちはもう二度とっ...)
「ごめんっ......オーズ...!!」
ぎゅっと拳を握り締めて地面へと降りる。
彼を狙う大砲が打てないようにだけ細工をした後は出来るだけ視界に入れないようにして、今自分は何をするべきなのかをとりこの後に来る湾内での戦いでの勝率を少しでもあげる事に徹した。
すると暫くすれば響き渡るエースの悲痛な叫び声。
自分の動きに乱れが生じて腕に刀傷を食らうもすぐさま蹴落として気絶をさせた。
(オーズっ........)
必死に、最後までエースへと手を伸ばし戦い続けたオーズの姿を見て震える程の後悔と自分自身への嫌悪感が湧き上がる。それでも今は止まる訳には行かないのだとその感情に気がつかないふりをして手を振りかざした。
エースの処刑台に向かうには、赤犬、青雉、黄猿、ガープさんにセンゴクさん。今乗り込んでも犬死になる事は明白でただただその時まで持ち堪えるしか選択肢はないのだと何度も自分に言い聞かせる。
心が乱れ動きに散漫さが増してきた、その時だった。
「うわぁあああああああああ」
「っ!!!!........きたっ!」
天高い空から降ってくるのは天使でも悪魔でもなく、ずっとずっと心待ちにしていた存在そのもので。
「ルフィっ.......!!!」
思わず声に出して叫べば一瞬だけだが目があった気がしてあっという間に海へと落ちていくルフィ。
その時の間の抜けた表情を見て、無意識に強張っていたのであろう身体から力が抜けていくのを感じ、久々に現れる倦怠感。
(そうや....焦るな、悔いるな、考えるのは全部後からにしろっ....集中)
さっきまでの乱れが嘘かのように呼吸も整い次々と敵を倒していく名無しさんは、まさに無敵で彼女の隙をつこうとしていた海兵達は一気に距離を取り始めた。
「引けーっ!侮るなっ!また俊敏さが戻ってきたぞ!!」
「.....ったくもう、本間にルフィは...」
ありがとうなと、心の中で呟きながらルフィの登場で戦況が変わり勢い付いていく親父達の勢力。その気配を肌で感じて頬がどうしても緩んでしまった。
(エース......エースっ、ちゃんと見とうか)
止まる事なく繰り広げられる戦いに両勢力血を流し戦いどちらか一方が倒れていく戦場。まさか自分が生きている時にこんなものを経験するとは思わなかったなとどこか遠くの意識からこの景色を眺めながらも、忘れないようにとその胸に刻んでいく。
「エーーーーーースぅううーーーーー」
「!っははっ、よく通る声やなぁ(笑)」
助けに来たと叫ぶルフィとそれに反して怒りを見せるエースの姿。その二人のやりとりにどうしようもない程胸が熱くなって頑張れと、届かない声援を二人に送った。
「おっし.....気合いいれてくか」
まだ先がある為に油断が出来ない展開がこれからもっと待っているのだ。これ以上はもう透明になる能力は使わないと心に決めて静かに襷をかけ終わればさっき以上に集中力が増した気がした。