エンドライフ④
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《12. 彼女の戦い 》
能力を解く瞬間身に纏っていた海軍兵の制服を脱ぎ去り、スカーフだけは解かないまま袖へと仕舞う。
「な....何だ貴様はっ!どこから湧いて出た!!」
「いつの間にこんな所までっ」
「まさかっ白ひげの傘下の者かっ!名を告げよ!」
後に続くはずだった兵の足音が消えたからだろうか、徐々に異変に気がつき始めた海兵が親父達のいる岸辺ではなく一気にこちらへと集中し始める。
「あちゃー...まだ、早かったか?」
思ったよりも注目を浴びてしまったなと反省しながら再度呼吸を整えてゆっくり目を閉じ集中をする。一歩足を踏み出す瞬間に能力を発動させて姿を消せば、焦った相手には隙が生まれてー...
ードサドサッ
「うがっ....」
「何っ」
「おいおいお前らマジかよっ....うあっ!」
取り囲んで来た兵と、こちらに体を向けようとしていた海兵を一気に気絶させ倒しきる。
「戻れお前達っ!塀の中に一人鼠がいるぞ!探せーーっ!!」
姿を消しながら走り去る人の首筋を狙っては沈め、人混みを避けては倒すを繰り返していれば見知った笑い声が辺りに響いて懐かしいその笑い声に笑みが溢れた。
「グララララッ!またお前は一人で突っ走りやがってよォ、おれ達がそこに行くまで待てねェってのか、名無しさん」
「?!何っ、名無しさんだって?」
「おいおいどこだよ!名無しさんちゃん一人ってあの子はまたもうっ!」
「おいサッチ!あそこを見ろい。いやに海兵の野郎共が倒れちゃいねェか」
不死鳥の姿へとなり上擦った声で指刺す方角には、処刑台に近い場所に居たはずの海兵数百もの数が、何故か地面に伏していて。
「おーーーい!みんなーーー!ヤッホーー!」
「あいつっ....ったくあの馬鹿」
「「「ヤッホーじゃねェーーよ何やってんだ!!」」」
「へ?あれ?何で怒っとん」
塀の上に乗り嬉しそうに両手で手を振ってくる名無しさんに、マルコは呆れ他の皆は叫び声を上げた。
「会いたかったよーー!へへへっ、元気かー!?」
「「「お前のお陰で元気出まくりだわ!!反省しろっ!」」」
「.....は?何やねん意味分からん事言うて」
何やら真逆の事を言われて首を傾げているとやっぱり白ひげの仲間だったかと海兵達が一斉に名無しさんに飛びかかる。
「名無しさんっ!!」
「.....っとと、あーぶね。ははっ」
「「「いや笑い事じゃねェーっ!!おれ達が行くまで大人しく待ってろよ頼むから!!」」」
「はーー?何てーー?」
マルコの叫び声と共に白ひげ海賊団が声を上げるも、名無しさんに至っては相手を難なくのしながら会話をしているので上手く内容が伝わらない。これでは話もあったものじゃないなと名無しさんは最後の手刀を決めた後大きく息を吸い込んだ。
「親父ーーーーーー!」
「あ?何だァ?」
「こっちは何とかしとくからっ、そっちも気ィつけてなー!」
「「「!おれ達の話聞いちゃいねぇええーー!!」」」
「.....グララララっ!勝手にしろォ、どうせ言ってもお前ェは聞かねェんだろうが」
「ハハハ!違いねェよい」
「ありがとーーー!ほなまた後でーー!あ!マルコー!」
「何だよいっ」
「親父の事っ頼んだでーーーー!」
「...あァ、任せておけ!」
手を振りながら嬉しそうに笑った名無しさん。
その姿は余りにも戦場には似合わなくて海兵含めて手を止めていると、センゴクの一声でまた戦場らしい活気が戻る。
その勢いに乗じて名無しさんはまたもや姿を消し、10...30...100と次々と海軍兵を薙ぎ倒していく。すると流石にその様子が目に余ったのか途中で羽織りを掛けた人物が名無しさんに挑むが、呆気無く名無しさんに倒されてしまう。
「ぉぃっ...おいおいおいとんでもねェーのがいるぞ!さっさと捕まえろぉお!!」
「でっですが、大佐!姿がその...見つけられません!」
「見つけられなくても見つけろ!!このままじゃ計画に支障が出てしまうぞ!」
「「はっ!!」」
焦れば焦る程、身体の動きは反応が遅れる。
その一秒こそが戦場では命取りになるのだ。そんな体の仕組みを名無しさんは痛い程頭にも身体にも叩き込んでいたからこそ、その知識と経験を糧に自らは最小限の力で敵を倒して行けた。
傷一つ負わせる事も無く倒して行く名無しさんの戦いは戦場に置いては甘いの一言に尽きるのだが、脳震盪ギリギリにまで急所へと的確に決められた一撃は生優しい何て事は無く寧ろかなりの大打撃。
それこそ意識が戻るまで軽く半日は要してしまうので倒れた時点で既に今回の戦からは戦力外のサインであった。
「くっそ.....あの女!!一体何なんだ...今まであんな危険な奴がいるとの情報誰も掴んではいないぞ!」
焦る中将達を横目に、少しずつ...それでも確実に戦力を減らすその様はこの戦場に置いて数の武力で押したかった海軍にとっては痛過ぎる誤算。
誰もが早く捉えなければと気持ちでは思えど、姿すらも捉えられず、捉えられたと思ったら返り討ちにしてしまう程の力も待ち合わせているのだから手の出しようがない。
荒れ狂う戦況の最中、名無しさんが一人塀の内側で奮闘する様を見て冷や汗を流す人物が居た。
「あれは.....まさか、」
唇を噛み締め、苦しみに満ちた表情のエースの横に腰を据えたガープ中将その人である。
能力を解く瞬間身に纏っていた海軍兵の制服を脱ぎ去り、スカーフだけは解かないまま袖へと仕舞う。
「な....何だ貴様はっ!どこから湧いて出た!!」
「いつの間にこんな所までっ」
「まさかっ白ひげの傘下の者かっ!名を告げよ!」
後に続くはずだった兵の足音が消えたからだろうか、徐々に異変に気がつき始めた海兵が親父達のいる岸辺ではなく一気にこちらへと集中し始める。
「あちゃー...まだ、早かったか?」
思ったよりも注目を浴びてしまったなと反省しながら再度呼吸を整えてゆっくり目を閉じ集中をする。一歩足を踏み出す瞬間に能力を発動させて姿を消せば、焦った相手には隙が生まれてー...
ードサドサッ
「うがっ....」
「何っ」
「おいおいお前らマジかよっ....うあっ!」
取り囲んで来た兵と、こちらに体を向けようとしていた海兵を一気に気絶させ倒しきる。
「戻れお前達っ!塀の中に一人鼠がいるぞ!探せーーっ!!」
姿を消しながら走り去る人の首筋を狙っては沈め、人混みを避けては倒すを繰り返していれば見知った笑い声が辺りに響いて懐かしいその笑い声に笑みが溢れた。
「グララララッ!またお前は一人で突っ走りやがってよォ、おれ達がそこに行くまで待てねェってのか、名無しさん」
「?!何っ、名無しさんだって?」
「おいおいどこだよ!名無しさんちゃん一人ってあの子はまたもうっ!」
「おいサッチ!あそこを見ろい。いやに海兵の野郎共が倒れちゃいねェか」
不死鳥の姿へとなり上擦った声で指刺す方角には、処刑台に近い場所に居たはずの海兵数百もの数が、何故か地面に伏していて。
「おーーーい!みんなーーー!ヤッホーー!」
「あいつっ....ったくあの馬鹿」
「「「ヤッホーじゃねェーーよ何やってんだ!!」」」
「へ?あれ?何で怒っとん」
塀の上に乗り嬉しそうに両手で手を振ってくる名無しさんに、マルコは呆れ他の皆は叫び声を上げた。
「会いたかったよーー!へへへっ、元気かー!?」
「「「お前のお陰で元気出まくりだわ!!反省しろっ!」」」
「.....は?何やねん意味分からん事言うて」
何やら真逆の事を言われて首を傾げているとやっぱり白ひげの仲間だったかと海兵達が一斉に名無しさんに飛びかかる。
「名無しさんっ!!」
「.....っとと、あーぶね。ははっ」
「「「いや笑い事じゃねェーっ!!おれ達が行くまで大人しく待ってろよ頼むから!!」」」
「はーー?何てーー?」
マルコの叫び声と共に白ひげ海賊団が声を上げるも、名無しさんに至っては相手を難なくのしながら会話をしているので上手く内容が伝わらない。これでは話もあったものじゃないなと名無しさんは最後の手刀を決めた後大きく息を吸い込んだ。
「親父ーーーーーー!」
「あ?何だァ?」
「こっちは何とかしとくからっ、そっちも気ィつけてなー!」
「「「!おれ達の話聞いちゃいねぇええーー!!」」」
「.....グララララっ!勝手にしろォ、どうせ言ってもお前ェは聞かねェんだろうが」
「ハハハ!違いねェよい」
「ありがとーーー!ほなまた後でーー!あ!マルコー!」
「何だよいっ」
「親父の事っ頼んだでーーーー!」
「...あァ、任せておけ!」
手を振りながら嬉しそうに笑った名無しさん。
その姿は余りにも戦場には似合わなくて海兵含めて手を止めていると、センゴクの一声でまた戦場らしい活気が戻る。
その勢いに乗じて名無しさんはまたもや姿を消し、10...30...100と次々と海軍兵を薙ぎ倒していく。すると流石にその様子が目に余ったのか途中で羽織りを掛けた人物が名無しさんに挑むが、呆気無く名無しさんに倒されてしまう。
「ぉぃっ...おいおいおいとんでもねェーのがいるぞ!さっさと捕まえろぉお!!」
「でっですが、大佐!姿がその...見つけられません!」
「見つけられなくても見つけろ!!このままじゃ計画に支障が出てしまうぞ!」
「「はっ!!」」
焦れば焦る程、身体の動きは反応が遅れる。
その一秒こそが戦場では命取りになるのだ。そんな体の仕組みを名無しさんは痛い程頭にも身体にも叩き込んでいたからこそ、その知識と経験を糧に自らは最小限の力で敵を倒して行けた。
傷一つ負わせる事も無く倒して行く名無しさんの戦いは戦場に置いては甘いの一言に尽きるのだが、脳震盪ギリギリにまで急所へと的確に決められた一撃は生優しい何て事は無く寧ろかなりの大打撃。
それこそ意識が戻るまで軽く半日は要してしまうので倒れた時点で既に今回の戦からは戦力外のサインであった。
「くっそ.....あの女!!一体何なんだ...今まであんな危険な奴がいるとの情報誰も掴んではいないぞ!」
焦る中将達を横目に、少しずつ...それでも確実に戦力を減らすその様はこの戦場に置いて数の武力で押したかった海軍にとっては痛過ぎる誤算。
誰もが早く捉えなければと気持ちでは思えど、姿すらも捉えられず、捉えられたと思ったら返り討ちにしてしまう程の力も待ち合わせているのだから手の出しようがない。
荒れ狂う戦況の最中、名無しさんが一人塀の内側で奮闘する様を見て冷や汗を流す人物が居た。
「あれは.....まさか、」
唇を噛み締め、苦しみに満ちた表情のエースの横に腰を据えたガープ中将その人である。