エンドライフ④
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《8.頼れる人材 》
「はぁっ.....はぁっ.....やっった、上手く、いった」
名無しさんは今インペルダウンから離れちょうど出航のタイミングであった海軍の船に乗りマリンフォードへと向かっていた。
レベル6までの長い時間能力を使い、その上治療まで施したので本当は今すぐにでも能力を解き眠ってしまいたい所だったがここは敵の船。
(向こうに着いたらとりあえず親父達に連絡せなやな)
原作通りなのであればエースの処刑執行前結構ギリギリになってからモビーディックは現れるはずだから、マリンフォードについてから半日は眠れるなと考えて今はただ、バレないようにと息を潜めていた。
(エース...想像以上に、傷だらけやった)
あんな状態で最後ルフィと一緒に戦っていたのかと改めてその勇姿に心を鷲掴みにされながらも、もう自分がインペルダウンを去った以上この先に待つものは止められないのだと改めて胸に刻み込む。
....何年も悩んで、悩んで、考えて出した答え。
戦争を起こさずにとか平和な未来も勿論考えたが、どうしてもやっぱりあの時処刑台で涙を流しながら自分は愛されていたのだと初めて気がつくエースの姿を忘れられなかった。
「ごめんな皆、いっぱい傷だらけになってまう未来になってもて」
チィーチを止められなかった最悪のパターンを選ぶ事になろうとはこの世界に来た当時思いもしなかったが、17歳のエースと出会った時、ティーチに逃げられた時に想像した事はある未来だった。
海軍の船に揺られながら誰もいない甲板の隅で空を見上げれば、あの時エースは何を思っていたのだろうなと胸が軋む。
「皆の者っ!気合いを入れろー!もうすぐ海軍本部へと上陸する、気を引き締めて臨め!」
「「「ハッ!!」」」
ぼーっとしながら進路を眺めていれば見えてくる見覚えのある建物についに来たのだなとゆっくりと立ち上がりその出立ちを頭に入れる。
既に人の波で溢れているその様に親父達はこの景色と戦っていたのかと拳を握るが、この日が来るまでにはもうやれる事はやってきたのだと力を抜いた。
「よぉし!では、船をつけるっ。各自持ち場の仕事を終えたら、今日はまずしっかり休む事を目標に最後まで気を緩めるな!分かったな!」
恐らく中将だろう人物の掛け声に従って島につけられた船。一足先に飛び降りて、向かうのはとある人物の部屋。これはもう賭けでしかなかったがこの大きな敵地で休める場所はそこしか思いつかなかった。
人混みを避け、難なく衣服を盗んでから建物に侵入はすれどいくつもの強い気配がするこの場所で目的の人物の場所など分かりはしなかったが、ふと聞こえてきた会話が耳につく。
「やっぱり綺麗だったなぁああ」
「ああっ、絶世の美女だって噂は本当だった....」
.....当たりや。
やっぱりついていると思いながらニヤケながらも去って行った2人が来た方角へと足を進める。確か個室を用意して貰っていたはずだからと悟られないよう掃除用具を持ちながら歩いていけば、端の方に一角離れのような場所を見つけて頬が緩む。
ーコンコン
「誰じゃ。わらわは誰も呼んでなどおらぬぞ」
「ハッ!インペルダウンの件でお伝えしたい事があり報告に参りました」
「!!」
室内の気配が動揺したのを悟るが、まだ気は緩められない。ゆっくりと近づいてくる強い気配を感じながら襖が開くのを待てばそこには今まで見た事もない程の美女が立っていてうっかり声に出しそうになる。
「きっ....ゴホン、失礼。つきましては宜しければ部屋の中にてお話をさせて頂きたく思います!」
「.................分かった、入るがよい」
話を聞かれても問題の無いように会話をしながら事前に用意していた紙を見せれば、一瞬驚いた後に難なく通してくれとりあえずは成功かなと胸を撫で下ろした。
それでも警戒している気配を背中に感じつつ、今は先に状況説明が必要だなと被っていた帽子を静かに外した。
「!おぬし、女であったか」
「初めしてボア・ハンコックさん、名無しさんと言います。訳あって貴方にお願い事をしたくこの部屋に伺いました」
真っ直ぐと見つめこれからくるであろう時の為、この海軍本部で唯一の味方である彼女を頼るしか他に手はなかったのだ。
促されるようにソファーに腰掛け、ゆっくりと今までのことこれから起きるであろう事をかいつまんで話をしていく。
「はぁっ.....はぁっ.....やっった、上手く、いった」
名無しさんは今インペルダウンから離れちょうど出航のタイミングであった海軍の船に乗りマリンフォードへと向かっていた。
レベル6までの長い時間能力を使い、その上治療まで施したので本当は今すぐにでも能力を解き眠ってしまいたい所だったがここは敵の船。
(向こうに着いたらとりあえず親父達に連絡せなやな)
原作通りなのであればエースの処刑執行前結構ギリギリになってからモビーディックは現れるはずだから、マリンフォードについてから半日は眠れるなと考えて今はただ、バレないようにと息を潜めていた。
(エース...想像以上に、傷だらけやった)
あんな状態で最後ルフィと一緒に戦っていたのかと改めてその勇姿に心を鷲掴みにされながらも、もう自分がインペルダウンを去った以上この先に待つものは止められないのだと改めて胸に刻み込む。
....何年も悩んで、悩んで、考えて出した答え。
戦争を起こさずにとか平和な未来も勿論考えたが、どうしてもやっぱりあの時処刑台で涙を流しながら自分は愛されていたのだと初めて気がつくエースの姿を忘れられなかった。
「ごめんな皆、いっぱい傷だらけになってまう未来になってもて」
チィーチを止められなかった最悪のパターンを選ぶ事になろうとはこの世界に来た当時思いもしなかったが、17歳のエースと出会った時、ティーチに逃げられた時に想像した事はある未来だった。
海軍の船に揺られながら誰もいない甲板の隅で空を見上げれば、あの時エースは何を思っていたのだろうなと胸が軋む。
「皆の者っ!気合いを入れろー!もうすぐ海軍本部へと上陸する、気を引き締めて臨め!」
「「「ハッ!!」」」
ぼーっとしながら進路を眺めていれば見えてくる見覚えのある建物についに来たのだなとゆっくりと立ち上がりその出立ちを頭に入れる。
既に人の波で溢れているその様に親父達はこの景色と戦っていたのかと拳を握るが、この日が来るまでにはもうやれる事はやってきたのだと力を抜いた。
「よぉし!では、船をつけるっ。各自持ち場の仕事を終えたら、今日はまずしっかり休む事を目標に最後まで気を緩めるな!分かったな!」
恐らく中将だろう人物の掛け声に従って島につけられた船。一足先に飛び降りて、向かうのはとある人物の部屋。これはもう賭けでしかなかったがこの大きな敵地で休める場所はそこしか思いつかなかった。
人混みを避け、難なく衣服を盗んでから建物に侵入はすれどいくつもの強い気配がするこの場所で目的の人物の場所など分かりはしなかったが、ふと聞こえてきた会話が耳につく。
「やっぱり綺麗だったなぁああ」
「ああっ、絶世の美女だって噂は本当だった....」
.....当たりや。
やっぱりついていると思いながらニヤケながらも去って行った2人が来た方角へと足を進める。確か個室を用意して貰っていたはずだからと悟られないよう掃除用具を持ちながら歩いていけば、端の方に一角離れのような場所を見つけて頬が緩む。
ーコンコン
「誰じゃ。わらわは誰も呼んでなどおらぬぞ」
「ハッ!インペルダウンの件でお伝えしたい事があり報告に参りました」
「!!」
室内の気配が動揺したのを悟るが、まだ気は緩められない。ゆっくりと近づいてくる強い気配を感じながら襖が開くのを待てばそこには今まで見た事もない程の美女が立っていてうっかり声に出しそうになる。
「きっ....ゴホン、失礼。つきましては宜しければ部屋の中にてお話をさせて頂きたく思います!」
「.................分かった、入るがよい」
話を聞かれても問題の無いように会話をしながら事前に用意していた紙を見せれば、一瞬驚いた後に難なく通してくれとりあえずは成功かなと胸を撫で下ろした。
それでも警戒している気配を背中に感じつつ、今は先に状況説明が必要だなと被っていた帽子を静かに外した。
「!おぬし、女であったか」
「初めしてボア・ハンコックさん、名無しさんと言います。訳あって貴方にお願い事をしたくこの部屋に伺いました」
真っ直ぐと見つめこれからくるであろう時の為、この海軍本部で唯一の味方である彼女を頼るしか他に手はなかったのだ。
促されるようにソファーに腰掛け、ゆっくりと今までのことこれから起きるであろう事をかいつまんで話をしていく。