エンドライフ④
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《4. 2度目のさよなら 》
「ふ〜...これでいいかな」
宴もたけなわにハートの海賊団と別れを告げたうちは1人小屋の中で掃除に励んでいた。綺麗にして出ていたとはいえ、数年もの月日を空けていたので傷みを心配していたが想像以上に状態良く保たれていたので、すぐに掃除は終わりを迎えた。
宴の前に換気をしておいて良かったなと思いながら、懐かしいベッドへと腰掛ける。
(あの時はまだ、エースと再会してなかったもんな〜...懐かしい)
ちょうど手配書が回り始めたぐらいの頃だったなと思いながら、干していたお布団に入れ替えたベッドに寝転んだ。枕元にはエースがまだスペード海賊団だった頃の手配書が貼ってあって、そんなに時は経っていないはずなのに少しあどけない顔つきに頬が緩んだ。
「かっわいい〜.....」
輪郭をそっとなぞってまだエースが生きていると言う事を噛み締める。そこに新しいエースの手配書とルフィの手配書を貼ってみればほっぺたのニコニコは止まらなくて。
今日は早めに寝てしまおうとお布団に体を沈めれば思ったよりも疲れていたのかすぐに意識は遠のいた。
「ん......まぶし.....」
目に差し込んでくる柔らかい光。
働かない頭のまま、寝返りを打てば徐々に脳みそが覚醒していきそう言えばそうだったとぼーっと天井を見上げた。
今日は早く出港したいんだったなとゆっくりと身体を起こして顔を洗えば幾分か頭は冴えてきて。昨日頂いた果物をかじりながら窓を開ければ心地よい空気が頬を撫でながらすり抜けていく。
空を見上げればちょうどニュース・クーがこちらを見ていたので合図を出して引き留めた。
「ほな、これお願いな」
クワッと鳴いて3通の封筒を仕舞い込み飛び立つ。
一つはダダンさん達へ、もう一つはマキノさん宛、そして最後は親父の船へ。ガープさんには証拠が残るものとして立場を悪くさせてはいけないと思いその時が来た日に直接伝える事にしたのだ。
簡単な食事を食べ終えストレッチを終えてから部屋を見渡せばいつかのあの日のようにがらんとした殺風景な室内が広がり、胸に少しだけ寂しさが募ったが手配書を視界に捉えればすぐにそれも掻き消えて2回目のさよならをこの部屋に告げた。
(次に、帰ってくる時は.....)
言葉にしない決意だけを胸に、島を出て目的の場所へと船を走らせる。ローくん達の目的地はこの後シャボンディ諸島へ行くと言っていた事からしてもうそこまで猶予は無いのだなと胸に刻みながらじっと、前だけを見据える。
「おれは、おれの生まれた存在意義を示すために海に出て...おれが生きた証を残すんだ」
「...そうやなぁエース。生きて、永く生きて思いのままに残そうな。エースの代わり何て誰もおらへんのやから」
何度も思い返すこの言葉は今はもう悲しみには埋もれない。この空が、海が繋がっている限りうちはもう1人じゃないしエースがまだ生きているというだけで今この瞬間も幸せだと笑顔になれる。
胸に手を当てて沢山貰ったエースからの気持ちを噛み締めれば、隣に居ないはずなのに繋がっている気がした。
「欲を言えば、全てが終わった後...エースの事を支えてあげられるぐらいの存在になりたかったなあ(笑)」
太陽に手のひらをかざしてエースのような陽だまりを手の中に収めれば、いつか感じた熱いぐらいの体温がこの手に宿ってくれた気がして瞳を閉じる。
変わることのない存在に安心をしてより一層船をふかせばエースの笑い声が聞こえてくるような気がした。目的地はもう、すぐ近くにまで迫っている。
「ふ〜...これでいいかな」
宴もたけなわにハートの海賊団と別れを告げたうちは1人小屋の中で掃除に励んでいた。綺麗にして出ていたとはいえ、数年もの月日を空けていたので傷みを心配していたが想像以上に状態良く保たれていたので、すぐに掃除は終わりを迎えた。
宴の前に換気をしておいて良かったなと思いながら、懐かしいベッドへと腰掛ける。
(あの時はまだ、エースと再会してなかったもんな〜...懐かしい)
ちょうど手配書が回り始めたぐらいの頃だったなと思いながら、干していたお布団に入れ替えたベッドに寝転んだ。枕元にはエースがまだスペード海賊団だった頃の手配書が貼ってあって、そんなに時は経っていないはずなのに少しあどけない顔つきに頬が緩んだ。
「かっわいい〜.....」
輪郭をそっとなぞってまだエースが生きていると言う事を噛み締める。そこに新しいエースの手配書とルフィの手配書を貼ってみればほっぺたのニコニコは止まらなくて。
今日は早めに寝てしまおうとお布団に体を沈めれば思ったよりも疲れていたのかすぐに意識は遠のいた。
「ん......まぶし.....」
目に差し込んでくる柔らかい光。
働かない頭のまま、寝返りを打てば徐々に脳みそが覚醒していきそう言えばそうだったとぼーっと天井を見上げた。
今日は早く出港したいんだったなとゆっくりと身体を起こして顔を洗えば幾分か頭は冴えてきて。昨日頂いた果物をかじりながら窓を開ければ心地よい空気が頬を撫でながらすり抜けていく。
空を見上げればちょうどニュース・クーがこちらを見ていたので合図を出して引き留めた。
「ほな、これお願いな」
クワッと鳴いて3通の封筒を仕舞い込み飛び立つ。
一つはダダンさん達へ、もう一つはマキノさん宛、そして最後は親父の船へ。ガープさんには証拠が残るものとして立場を悪くさせてはいけないと思いその時が来た日に直接伝える事にしたのだ。
簡単な食事を食べ終えストレッチを終えてから部屋を見渡せばいつかのあの日のようにがらんとした殺風景な室内が広がり、胸に少しだけ寂しさが募ったが手配書を視界に捉えればすぐにそれも掻き消えて2回目のさよならをこの部屋に告げた。
(次に、帰ってくる時は.....)
言葉にしない決意だけを胸に、島を出て目的の場所へと船を走らせる。ローくん達の目的地はこの後シャボンディ諸島へ行くと言っていた事からしてもうそこまで猶予は無いのだなと胸に刻みながらじっと、前だけを見据える。
「おれは、おれの生まれた存在意義を示すために海に出て...おれが生きた証を残すんだ」
「...そうやなぁエース。生きて、永く生きて思いのままに残そうな。エースの代わり何て誰もおらへんのやから」
何度も思い返すこの言葉は今はもう悲しみには埋もれない。この空が、海が繋がっている限りうちはもう1人じゃないしエースがまだ生きているというだけで今この瞬間も幸せだと笑顔になれる。
胸に手を当てて沢山貰ったエースからの気持ちを噛み締めれば、隣に居ないはずなのに繋がっている気がした。
「欲を言えば、全てが終わった後...エースの事を支えてあげられるぐらいの存在になりたかったなあ(笑)」
太陽に手のひらをかざしてエースのような陽だまりを手の中に収めれば、いつか感じた熱いぐらいの体温がこの手に宿ってくれた気がして瞳を閉じる。
変わることのない存在に安心をしてより一層船をふかせばエースの笑い声が聞こえてくるような気がした。目的地はもう、すぐ近くにまで迫っている。