エンドライフ④
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《2.君とのお話》
「まだ船には戻っちゃいなかったんだな」
静かに響いた声に、親父達との関係性が分かってるなら当然の質問かと思い苦笑しながら答える。
「まぁな。ちょっと、やる事があってさ」
笑いながらそう告げて、果物へと齧りつけばチラリとだけこちらを見たローくんは同じようにお魚へと箸をつけながら話を続けた。
「火拳屋の事か」
「!」
たった一言告げた言葉の威力に齧りつこうとした手は一瞬止まってしまったが、昔から勘の良いローくんの事だ。色々と分かった上で確認しているのだろうなと口元が緩んで、その言葉に同意すれば少しばかり瞳は見開かれたもののすぐさまいつものクールな表情へと戻る。
「それにしても、侮られへんなあ...ハートの海賊団船長さんも」
「フッ、元より警戒すらしていない人間に対してよく言うぜ。白ひげの話を出した時点で気がついていただろう」
「何となくは予想はついても、まさかエースの事まで言い当てられるとは思わんかったから流石に驚きはしたよ」
「これでも世界情勢は耳に入れておくたちでな。先日流れたこの海を脅かす程の一見とお前と出会った時期を考えれば容易に予想がつく」
「....は〜、相変わらず頭良いな〜」
何でも無いように答えるローくんに感心しつつも、果物を食べ終えればそれに気がついたのか村の人たちがおかわりの盛り合わせを持ってきてくれたので笑顔で受け取って。
そのままお酒も新しく置いていってくれたものだから無くなりそうになっていたローくんの樽ジョッキを見て瓶を掲げれば、黙って差し出してくれたのでそのままお酒を注いでいった。
「それで、お前はこれから何をしでかそうとしている」
「はははっ直球やなー(笑)...でもま、ローくん達ならいっか。命の恩人やしな」
「そう何度も話題に出さなくてもいい、今回の件でそれはお互い様だろ」
「...ありがとう。んーまあさ、簡単に言うとちょっとインペルダウンに用事があって」
「!!インペル...ダウンに、だと」
今日初めて見せるかなり驚いた様子でこちらを見てくるローくんに、笑顔を返しながらゆっくりとこれからの指針を話していく。すると、驚き固まったまま動かないので珍しいその様に笑い声をあげた。
「おまっ....イカれてんじゃねェのか」
「んー、そうなんか?」
「そう簡単に侵入出来る訳がねェだろうがっ...!捕まりてェのかっ」
「まさか、ちゃんと逃げるよ」
「〜ったく、どこからそんな自信が湧いてくるんだよ。正気な奴がやる事じゃねェぞ...」
冷や汗を流しながら伝えてくれる言葉に、本間優しいなと思いながら笑顔を見せれば笑い事じゃねえと怒られた。何故。
「これからさ、おっきい...大きい事件が起きるんよ」
「事件...だと?」
「そう、大事件。やからさ、その勝率をちょっとでも上げに行く為に先手をうっておきたいやんか」
「それとインペルダウンに侵入する事とどういう関係があ.....、まさかっ」
「へへっ、分かってもたか(笑)」
「お前っ...馬鹿じゃねェのか!死ぬぞっ...!」
焦ったような声を出すローくんを見て、確かに一般的にしたら普通の事じゃないのかと初めて気がついたが最早これはもう止まる事なんて出来ない目的で。
「優しいなあローくんは。大丈夫、うちはもうヘマ何てせーへんし必ずやり遂げる」
その為にこの数ヶ月血反吐を吐いて頑張ってきたんやと心の中で告げてから、ゆっくりと言葉を吐き出した。
「うちはな、もう自分自身に失望何てしたくないねん」
「.................」
「これ以上自分の力不足何かで、親父達の大事なもんを奪われたりせーへん」
「.................」
「どんな時もうちは、自分を信じる事だけは諦めたくないんよ」
「お前.....」
....ずっと心に決めていた事がある。
レイリーさん達との修行でもそう、傷つき血を吐き折れそうになる弱い心を叱咤する中で何度も何度も思い返していた事だ。
「やからなローくん、目的地に向かう前に出会えて良かった」
「.....は、何の話をしている」
意味が分からないと言った様子のローくんを見つめて、笑いかけながらも持っていた樽ジョッキを置いて静かに立ち上がり頭を下げた。
「初めての出会いの時も、昔も...何度も助けてくれて本間にありがとうっ...!ローくん達のお陰でうちは今ここにおるし、ずっと改めてお礼を伝えたかったんや」
「はあっ?お前っ...何をいきなり」
「インペルダウンに向かう前か、その後でもお世話になった人達には皆挨拶をしに行く予定やったからさ、今日会えて本間良かった!」
「.................お前、」
ありがとうと改めて告げれば、そんなに畏まるなと言われて座るようにと強く促されたのでお礼も言えたしほくほくとしながら椅子へと腰掛ければ、何やら考えていた様子のローくんが口を開いた。
「インペルダウンに向かう前か後と言ったな」
「?うん、そうやけどそれがどうしたん」
「お前.....死ぬ気じゃあねェだろうな」
「!.......、ははっちゃうようちは死なへん(笑)」
真剣にそれでも強い瞳でそう問われて少しだけ心臓がドクンと変な音を立てたが、死ぬ気ではないので笑って返した。
「なら何故礼を改める必要があった。それこそ海を出ていれば自ずとまた会えるかもしれねェだろうが」
「.....せやなぁ、そういう人生も良いかもなー」
「......お前やっぱり」
「無い無いそれはもう考えてへんから安心して。...たださ、人間いつ何があるか何て分からへんやろ?」
「....まあな」
「やからこそ、伝えたいと決めたその時に悔いは残さへん為にも自己満足やけど伝えておきたくて」
それこそ、伝えようと思ってたどっちかが病気になる可能性がある訳やし今回みたいに強固な場所に捉えられてまうかもしれへんやん?と笑いかければ、お前の知り合いはお尋ね者の奴らしか居ねェのかと言われてしまい、言葉に詰まる。
...よくよく考えてみれば、ダダンさん達は山賊だしガープさんやマキノさん達以外の皆は基本お尋ね者ばっかりだったなと思い当たったからだ。
「.....マジかよ。一体どんな人生を歩んだらそんな奴としか知り合わねえんだ」
「いや〜?2.3人ぐらいなら....何とかおるよ」
「少な過ぎるだろ」
「あ、ははっ何でやろなー(笑)」
「ったく、俺が言えた義理じゃねェがお前も大概だぞ」
「当たり前過ぎて気がつかへんかったんやからしゃーないやんか」
「それがおかしいんだよ」
そんな些細な言い合いを笑いながらしていれば、イッカクさんに叱られたであろうペンギンさん達がわらわらとこちらに集まってきて先程まで静かだったこの場所が一気に騒がしくなる。
「まだ船には戻っちゃいなかったんだな」
静かに響いた声に、親父達との関係性が分かってるなら当然の質問かと思い苦笑しながら答える。
「まぁな。ちょっと、やる事があってさ」
笑いながらそう告げて、果物へと齧りつけばチラリとだけこちらを見たローくんは同じようにお魚へと箸をつけながら話を続けた。
「火拳屋の事か」
「!」
たった一言告げた言葉の威力に齧りつこうとした手は一瞬止まってしまったが、昔から勘の良いローくんの事だ。色々と分かった上で確認しているのだろうなと口元が緩んで、その言葉に同意すれば少しばかり瞳は見開かれたもののすぐさまいつものクールな表情へと戻る。
「それにしても、侮られへんなあ...ハートの海賊団船長さんも」
「フッ、元より警戒すらしていない人間に対してよく言うぜ。白ひげの話を出した時点で気がついていただろう」
「何となくは予想はついても、まさかエースの事まで言い当てられるとは思わんかったから流石に驚きはしたよ」
「これでも世界情勢は耳に入れておくたちでな。先日流れたこの海を脅かす程の一見とお前と出会った時期を考えれば容易に予想がつく」
「....は〜、相変わらず頭良いな〜」
何でも無いように答えるローくんに感心しつつも、果物を食べ終えればそれに気がついたのか村の人たちがおかわりの盛り合わせを持ってきてくれたので笑顔で受け取って。
そのままお酒も新しく置いていってくれたものだから無くなりそうになっていたローくんの樽ジョッキを見て瓶を掲げれば、黙って差し出してくれたのでそのままお酒を注いでいった。
「それで、お前はこれから何をしでかそうとしている」
「はははっ直球やなー(笑)...でもま、ローくん達ならいっか。命の恩人やしな」
「そう何度も話題に出さなくてもいい、今回の件でそれはお互い様だろ」
「...ありがとう。んーまあさ、簡単に言うとちょっとインペルダウンに用事があって」
「!!インペル...ダウンに、だと」
今日初めて見せるかなり驚いた様子でこちらを見てくるローくんに、笑顔を返しながらゆっくりとこれからの指針を話していく。すると、驚き固まったまま動かないので珍しいその様に笑い声をあげた。
「おまっ....イカれてんじゃねェのか」
「んー、そうなんか?」
「そう簡単に侵入出来る訳がねェだろうがっ...!捕まりてェのかっ」
「まさか、ちゃんと逃げるよ」
「〜ったく、どこからそんな自信が湧いてくるんだよ。正気な奴がやる事じゃねェぞ...」
冷や汗を流しながら伝えてくれる言葉に、本間優しいなと思いながら笑顔を見せれば笑い事じゃねえと怒られた。何故。
「これからさ、おっきい...大きい事件が起きるんよ」
「事件...だと?」
「そう、大事件。やからさ、その勝率をちょっとでも上げに行く為に先手をうっておきたいやんか」
「それとインペルダウンに侵入する事とどういう関係があ.....、まさかっ」
「へへっ、分かってもたか(笑)」
「お前っ...馬鹿じゃねェのか!死ぬぞっ...!」
焦ったような声を出すローくんを見て、確かに一般的にしたら普通の事じゃないのかと初めて気がついたが最早これはもう止まる事なんて出来ない目的で。
「優しいなあローくんは。大丈夫、うちはもうヘマ何てせーへんし必ずやり遂げる」
その為にこの数ヶ月血反吐を吐いて頑張ってきたんやと心の中で告げてから、ゆっくりと言葉を吐き出した。
「うちはな、もう自分自身に失望何てしたくないねん」
「.................」
「これ以上自分の力不足何かで、親父達の大事なもんを奪われたりせーへん」
「.................」
「どんな時もうちは、自分を信じる事だけは諦めたくないんよ」
「お前.....」
....ずっと心に決めていた事がある。
レイリーさん達との修行でもそう、傷つき血を吐き折れそうになる弱い心を叱咤する中で何度も何度も思い返していた事だ。
「やからなローくん、目的地に向かう前に出会えて良かった」
「.....は、何の話をしている」
意味が分からないと言った様子のローくんを見つめて、笑いかけながらも持っていた樽ジョッキを置いて静かに立ち上がり頭を下げた。
「初めての出会いの時も、昔も...何度も助けてくれて本間にありがとうっ...!ローくん達のお陰でうちは今ここにおるし、ずっと改めてお礼を伝えたかったんや」
「はあっ?お前っ...何をいきなり」
「インペルダウンに向かう前か、その後でもお世話になった人達には皆挨拶をしに行く予定やったからさ、今日会えて本間良かった!」
「.................お前、」
ありがとうと改めて告げれば、そんなに畏まるなと言われて座るようにと強く促されたのでお礼も言えたしほくほくとしながら椅子へと腰掛ければ、何やら考えていた様子のローくんが口を開いた。
「インペルダウンに向かう前か後と言ったな」
「?うん、そうやけどそれがどうしたん」
「お前.....死ぬ気じゃあねェだろうな」
「!.......、ははっちゃうようちは死なへん(笑)」
真剣にそれでも強い瞳でそう問われて少しだけ心臓がドクンと変な音を立てたが、死ぬ気ではないので笑って返した。
「なら何故礼を改める必要があった。それこそ海を出ていれば自ずとまた会えるかもしれねェだろうが」
「.....せやなぁ、そういう人生も良いかもなー」
「......お前やっぱり」
「無い無いそれはもう考えてへんから安心して。...たださ、人間いつ何があるか何て分からへんやろ?」
「....まあな」
「やからこそ、伝えたいと決めたその時に悔いは残さへん為にも自己満足やけど伝えておきたくて」
それこそ、伝えようと思ってたどっちかが病気になる可能性がある訳やし今回みたいに強固な場所に捉えられてまうかもしれへんやん?と笑いかければ、お前の知り合いはお尋ね者の奴らしか居ねェのかと言われてしまい、言葉に詰まる。
...よくよく考えてみれば、ダダンさん達は山賊だしガープさんやマキノさん達以外の皆は基本お尋ね者ばっかりだったなと思い当たったからだ。
「.....マジかよ。一体どんな人生を歩んだらそんな奴としか知り合わねえんだ」
「いや〜?2.3人ぐらいなら....何とかおるよ」
「少な過ぎるだろ」
「あ、ははっ何でやろなー(笑)」
「ったく、俺が言えた義理じゃねェがお前も大概だぞ」
「当たり前過ぎて気がつかへんかったんやからしゃーないやんか」
「それがおかしいんだよ」
そんな些細な言い合いを笑いながらしていれば、イッカクさんに叱られたであろうペンギンさん達がわらわらとこちらに集まってきて先程まで静かだったこの場所が一気に騒がしくなる。