エンドライフ③
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《93. 家族と共に.end 》
「グララララララ!やっと気がつきやがったのか?この馬鹿娘が」
「お、やじ...」
愉快そうに、そして盛大に笑う電伝虫を見ながら怒っている訳じゃない事だけは伝わってきたのでそれは安心したが、それと同時にマルコだけだと思っていた空間に最早全員集合しているレベルの中、あんな告白をしたのかと思うと一気に羞恥心が芽生えてくる。
「なっ....皆!おるんなら言うてよ!めっちゃ語ってもたやんか」
「ゔぅゔっ...いいだろうがよぉおおお名無しさんちゃんの馬鹿野郎〜っ!」
「クソォオーー名無しさんちゃんの馬鹿野郎っーーっ...!」
「いや、なんでうちディスられてんねん」
雄叫びを上げながら泣き叫ぶ電伝虫は最早とてもシュールで、後ろの方でお前らちょっとは待てねェのかよいというやり取りが聞こえてきたので苦笑した。
すると泣き声に混じって一際落ち着いた声が再び響く。
「名無しさん、お前の人生だ好きにしなァ。だけどな、お前ェはもうおれの船に乗った立派な家族だっていう事だけは忘れて貰っちゃあ困るぜ」
「あ、たり前やんか!忘れた事何か一度も」
「だとしたら自覚が足りねェっつーこった。その革命軍の小僧に言われなきゃまたお前ェは1人で突っ走ってただろうがよ....違うか?」
「それは.....、うん、違わへん。確かに今までのうちは守る事に必死で守られとるっていう自覚が足りひんかった」
「分かりゃァいい。ただでさえお前ェは腕っぷしだけはおれの息子達に引けを取らねェ程のお転婆だ」
親父の放つ一言一言に周りもうんうんと頷く声が聞こえたり、分かるー!などという野次が聞こえるので次に会った時は一発お見舞いだなと考えていると
「自分を大事にしてやんなァ、それが巡り巡っておれ達の為になるってェ事を忘れんな」
「親父.....、へへ、うん....うん!ありがとう!」
マルコも親父もただ、優しいだけじゃない。
ちゃんとうちが駄目なやり方になった時や偏りのある思考になった時はいつだってこうして叱って導いてくれる。
どこまでも温かい気持ちに形容し難い感情が次々と湧き出てきて、ただただ、皆への好きを叫ぶとそれに比例するように倍となって好きだと叫ばれるので、ただの告白大会となった状況に思いっきり笑ってしまった。
「は〜〜っ、もう。本間気が抜けるわあ〜(笑)」
「お前ェはそのぐれェがちょうどいいだろうぜ、グララララ」
「言えてるなァ」
「なっ...親父!マルコ!」
「ハハハハ!まァ何だ名無しさん、今日話せて良かったよい」
「うちも、このタイミングで皆と話が出来て本間良かった!時間作ってくれてありがとうな」
そう言って電伝虫へと笑いかければ、また騒がしい程の賑わいとなったのでそろそろ切るぞとマルコに促される。
「....皆、次会う時は全力でエースを助けよな!」
「おうよっ!つっても名無しさんちゃん、何か算段でもあんのかい?」
「...せやなあ...時期が来たら自ずと分かるけど、どんな形になっても絶対うちも駆けつけるからその時は全力でタックルしに行くからよろしくな(笑)」
「任せてよ名無しさん、僕だってこう見えて力は強いからね」
「へへっ、ハルタに会えるのも楽しみにしとく」
「...じゃあ名無しさん、言っても無駄だろうが無茶はし過ぎんなよい」
「マルコ達もな」
最後は笑顔で思い思いの言葉を告げて、電伝虫の受話器を置いた。先程までの賑わいが嘘だったかのように静けさを取り戻した森は、何だかいつもよりも色づいて見えて名無しさんはそっと目を閉じる。
(.....、会いたいなぁ.....エース)
白ひげの皆と久しぶりに会話をしたからか、いつの間にか当たり前になっていたあの笑い声が足りない現実に、やっぱり少しは寂しく感じたものの、今はもうあの時のように悲観はしない。
「.....レイリーさんっ!お待たせ!」
「無事話は済んだようだね。顔付きが今朝より大分良くなっているよ」
「白ひげの皆は万能薬みたいなもんやからなっ(笑)」
「はははは!世にも恐れられる海賊団を万能薬と例えるとは、名無しさんは本当にあいつらが好きなんだなァ」
「うん、めっちゃ好き!」
「今の顔をあいつらにも見せてやりたい所だが.....それはまた、今度にしようか」
「ははっせやなぁ。......ほな、レイリーさん」
「あぁ」
「今日も一日よろしくお願いします!」
笑顔で頭を下げた名無しさんを見やって嬉しそうに微笑んだレイリーは、いつものように瞳を閉じて手のひらをクイッと曲げてから挑発をする。
「かかってきなさい」
「望むところや!」
覇気を纏い一気に身体を透明化させた名無しさんは、今日も今日とて修行に明け暮れる。いつの日か、近い未来へとやってくるであろう、あの事件の幕引きを最悪な結末から救い出す為に....。
これが、後にどんな影響を及ぼすのかは名無しさんと、名無しさんがこれまでに撒いてきた沢山の影響力を持つ人物達へも関わりを示していくのだが、それはまた未来のお話。
「グララララララ!やっと気がつきやがったのか?この馬鹿娘が」
「お、やじ...」
愉快そうに、そして盛大に笑う電伝虫を見ながら怒っている訳じゃない事だけは伝わってきたのでそれは安心したが、それと同時にマルコだけだと思っていた空間に最早全員集合しているレベルの中、あんな告白をしたのかと思うと一気に羞恥心が芽生えてくる。
「なっ....皆!おるんなら言うてよ!めっちゃ語ってもたやんか」
「ゔぅゔっ...いいだろうがよぉおおお名無しさんちゃんの馬鹿野郎〜っ!」
「クソォオーー名無しさんちゃんの馬鹿野郎っーーっ...!」
「いや、なんでうちディスられてんねん」
雄叫びを上げながら泣き叫ぶ電伝虫は最早とてもシュールで、後ろの方でお前らちょっとは待てねェのかよいというやり取りが聞こえてきたので苦笑した。
すると泣き声に混じって一際落ち着いた声が再び響く。
「名無しさん、お前の人生だ好きにしなァ。だけどな、お前ェはもうおれの船に乗った立派な家族だっていう事だけは忘れて貰っちゃあ困るぜ」
「あ、たり前やんか!忘れた事何か一度も」
「だとしたら自覚が足りねェっつーこった。その革命軍の小僧に言われなきゃまたお前ェは1人で突っ走ってただろうがよ....違うか?」
「それは.....、うん、違わへん。確かに今までのうちは守る事に必死で守られとるっていう自覚が足りひんかった」
「分かりゃァいい。ただでさえお前ェは腕っぷしだけはおれの息子達に引けを取らねェ程のお転婆だ」
親父の放つ一言一言に周りもうんうんと頷く声が聞こえたり、分かるー!などという野次が聞こえるので次に会った時は一発お見舞いだなと考えていると
「自分を大事にしてやんなァ、それが巡り巡っておれ達の為になるってェ事を忘れんな」
「親父.....、へへ、うん....うん!ありがとう!」
マルコも親父もただ、優しいだけじゃない。
ちゃんとうちが駄目なやり方になった時や偏りのある思考になった時はいつだってこうして叱って導いてくれる。
どこまでも温かい気持ちに形容し難い感情が次々と湧き出てきて、ただただ、皆への好きを叫ぶとそれに比例するように倍となって好きだと叫ばれるので、ただの告白大会となった状況に思いっきり笑ってしまった。
「は〜〜っ、もう。本間気が抜けるわあ〜(笑)」
「お前ェはそのぐれェがちょうどいいだろうぜ、グララララ」
「言えてるなァ」
「なっ...親父!マルコ!」
「ハハハハ!まァ何だ名無しさん、今日話せて良かったよい」
「うちも、このタイミングで皆と話が出来て本間良かった!時間作ってくれてありがとうな」
そう言って電伝虫へと笑いかければ、また騒がしい程の賑わいとなったのでそろそろ切るぞとマルコに促される。
「....皆、次会う時は全力でエースを助けよな!」
「おうよっ!つっても名無しさんちゃん、何か算段でもあんのかい?」
「...せやなあ...時期が来たら自ずと分かるけど、どんな形になっても絶対うちも駆けつけるからその時は全力でタックルしに行くからよろしくな(笑)」
「任せてよ名無しさん、僕だってこう見えて力は強いからね」
「へへっ、ハルタに会えるのも楽しみにしとく」
「...じゃあ名無しさん、言っても無駄だろうが無茶はし過ぎんなよい」
「マルコ達もな」
最後は笑顔で思い思いの言葉を告げて、電伝虫の受話器を置いた。先程までの賑わいが嘘だったかのように静けさを取り戻した森は、何だかいつもよりも色づいて見えて名無しさんはそっと目を閉じる。
(.....、会いたいなぁ.....エース)
白ひげの皆と久しぶりに会話をしたからか、いつの間にか当たり前になっていたあの笑い声が足りない現実に、やっぱり少しは寂しく感じたものの、今はもうあの時のように悲観はしない。
「.....レイリーさんっ!お待たせ!」
「無事話は済んだようだね。顔付きが今朝より大分良くなっているよ」
「白ひげの皆は万能薬みたいなもんやからなっ(笑)」
「はははは!世にも恐れられる海賊団を万能薬と例えるとは、名無しさんは本当にあいつらが好きなんだなァ」
「うん、めっちゃ好き!」
「今の顔をあいつらにも見せてやりたい所だが.....それはまた、今度にしようか」
「ははっせやなぁ。......ほな、レイリーさん」
「あぁ」
「今日も一日よろしくお願いします!」
笑顔で頭を下げた名無しさんを見やって嬉しそうに微笑んだレイリーは、いつものように瞳を閉じて手のひらをクイッと曲げてから挑発をする。
「かかってきなさい」
「望むところや!」
覇気を纏い一気に身体を透明化させた名無しさんは、今日も今日とて修行に明け暮れる。いつの日か、近い未来へとやってくるであろう、あの事件の幕引きを最悪な結末から救い出す為に....。
これが、後にどんな影響を及ぼすのかは名無しさんと、名無しさんがこれまでに撒いてきた沢山の影響力を持つ人物達へも関わりを示していくのだが、それはまた未来のお話。
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