エンドライフ③
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《92. 生きたいと願う》
「名無しさん、みなが話があるそうだよ」
「お、まじか。今日はオヤジもおるからさもうちょっと話したかったんよね」
手招きに素直に応じた名無しさんは嬉しそうに目元を緩ませながら電伝虫へと向かい合う。するとレイリーさんは静かに立ち上がってから、いつもの場所に先に居るよと立ち去ってしまった。
「なァ名無しさん、少しだけいいか」
「マルコか、全然いいでー。今日は午前中お休みやねん」
「オヤジ達には席を外して貰ったから、正直に答えてくれよい」
「?うん、うちに答えられる事ならどんとこい!(笑)」
親父達には聞かれてはいけない話しがあるからだろうか、マルコの相変わらずな優しい気遣いにほっこりとしていると、どこまでも優しい真剣な声が響いた。
「お前、大丈夫なのか」
「.....へ」
「こないだは他の奴らも居たから深くは聞けなかったが、お前の事だ無理してんじゃねェかと思ってな」
「........。へへっ、本間優しいなあマルコはさ」
声を聞いただけで何かが欠けそうになっていた心が埋まっていく。そんな力がマルコの声には思いにはいつもいつも存在していた。
離れていてもここまで気にかけてくれる優しさに胸がいっぱいになりつつも、今の自分が決めている思いの丈を隠さずに伝える。
「大丈夫かって言われたら、やっぱり不安は残るよ。せやけど、今ここでうちが諦めたら本間に今までの全部が無くなってまう」
「.................」
「やからな、今やれる精一杯でもっともっとうちがやれる全部を悔い無くやりきりたいんよな」
「......そうか。お前も、変わらねェなァ。ずーっとあいつの事を優先して無茶ばっかりだ」
「ははっそれなー、サボに言われるまで自覚無かってんけどさ無茶出来るのはマルコが、親父が...白ひげの皆がおるからなんやって気がついたんよ」
「...は、どう言う事だ?」
不思議そうな声を出したマルコに小さく笑いつつも脳裏にはあの時の記憶が甦る。目を点にしたまま見上げてくる電伝虫を見つつも、頭にあるのはシャボンディ諸島につく直前に鳴った電伝虫での会話で。
忘れもしない記憶を辿るように、一つずつゆっくりと言葉へと変えていく。
「実はさエースが海軍に捕まったっていう記事を見てマルコ達が電話くれたあの日かな、上陸前にサボからも連絡が入ってな」
「あぁ、あの面白ェ奴か」
「そう。サボも同様に心配してくれとってさ直球でもう大丈夫なのかとか無理はしてへんのかとか色々(笑)」
「話を聞く限りじゃあ結構な過保護っぷりだったからねい。...それで」
「お前がこの先何をしでかそうとしているのか、何を考えているのかは何となく想像がつく。だけどな、お前は今までもこれからも1人何かじゃねェ、白ひげ海賊団っていう頼れる仲間が家族が居る。それだけは忘れるなよ、ってさ」
「......ハハハっ!あいつ...言ってくれるじゃねェかよい」
おれが言うまでも無かったかと、小さくそれでいて嬉しそうな声で笑いながらマルコが告げる。
「...それ聞いた時にさ、あぁうちが今まで皆に会う前に無茶な修行を出来たのも後先考えず会いに行けたのも、ティーチと戦えたのも、信頼する皆がおったからなんやなって改めて思ったんよ」
「.........、」
「そしたらさ、無性に...生きたくなって。...少し前まではあんなにも不甲斐ない自分を呪って死にたくて無力な自分を責めてたのにさ、生きたいなって思ったんよね」
「お、まえ...」
「やから、エースだけじゃなかってんよ始めからうちの生きる意味は。白ひげ海賊団が今までの当たり前を当たり前として過ごせる、そんな日々を見守ってうちは生きたいんやなって分かったんよね」
「お前はっ.....相っ変わらず、鈍いなァっ....、っ」
「はははっよく言われる(笑)」
ずっと、この命はエースの為だけにと思って生きてきた。それこそが自分がこの世界に飛ばされた意味だと。...でも、この世界で生きて接して過ごして、生きて。
その限りある時間の中で芽生えた思いは何一つ変わらなかったのは、最初からずっと揺るがないエースと親父が生きる未来。
...つまり、白ひげ海賊団が、白ひげ海賊団らしく当たり前を生きる世界だったのだと。
サボに言われた言葉の真意に気がついて、ようやく気がつけたんよねと笑えば、電伝虫は涙目になっていて歯を食いしばりながら見つめてくるその姿に不覚ながらも心を掴まれて引っ張られそうになるが、もう自分は泣かないと決めたのだ。
「はははっ、何やマルコ〜泣いてんのか?」
「っ!....泣いてねェよいっ....」
「そうなん?」
「当たり前ェだろうがっ....!男はそう簡単に、泣いちゃいけねェだろいっ....っ」
口ではそう言いながらも、目の前の電伝虫は涙を流していて言葉では強がりながらもどこまでも優しい存在に間接的にはなるがそっと微笑みかけた。
「やからさマルコ。いつも、今までも本間に沢山ありがとう。うちは死なへん、それだけは絶対に守るよ」
「っ.....!!」
「心配は...かけてまうけどさ、今回だけは許してくれへんか(笑)マルコ達が、親父が、皆が一緒に戦ってくれるっていうだけでうちは心底心強いんよ。やからな、同じぐらいうちにも頑張らせて欲しい」
家族やろ?と笑いかければ、今度こそ本気で泣き出してしまったのか鼻をすする音と微かに漏れる声しか聞こえてこず、こんなに泣かせるつもりは無かったのになと思っていると突然大きな泣き声が聞こえてきた。
「名無しさんぢゃんんんんんっおまっ....お前ぇえええ」
「ゔあーーーっ、名無しさんーー」
「うぅっ....名無しさん....おまっ....っっ」
「「あぁあああーー名無しさんぢゃーーーん!!」」
明らかにマルコではない声の数々に驚いていると、大好きな笑い声がこだました。
「名無しさん、みなが話があるそうだよ」
「お、まじか。今日はオヤジもおるからさもうちょっと話したかったんよね」
手招きに素直に応じた名無しさんは嬉しそうに目元を緩ませながら電伝虫へと向かい合う。するとレイリーさんは静かに立ち上がってから、いつもの場所に先に居るよと立ち去ってしまった。
「なァ名無しさん、少しだけいいか」
「マルコか、全然いいでー。今日は午前中お休みやねん」
「オヤジ達には席を外して貰ったから、正直に答えてくれよい」
「?うん、うちに答えられる事ならどんとこい!(笑)」
親父達には聞かれてはいけない話しがあるからだろうか、マルコの相変わらずな優しい気遣いにほっこりとしていると、どこまでも優しい真剣な声が響いた。
「お前、大丈夫なのか」
「.....へ」
「こないだは他の奴らも居たから深くは聞けなかったが、お前の事だ無理してんじゃねェかと思ってな」
「........。へへっ、本間優しいなあマルコはさ」
声を聞いただけで何かが欠けそうになっていた心が埋まっていく。そんな力がマルコの声には思いにはいつもいつも存在していた。
離れていてもここまで気にかけてくれる優しさに胸がいっぱいになりつつも、今の自分が決めている思いの丈を隠さずに伝える。
「大丈夫かって言われたら、やっぱり不安は残るよ。せやけど、今ここでうちが諦めたら本間に今までの全部が無くなってまう」
「.................」
「やからな、今やれる精一杯でもっともっとうちがやれる全部を悔い無くやりきりたいんよな」
「......そうか。お前も、変わらねェなァ。ずーっとあいつの事を優先して無茶ばっかりだ」
「ははっそれなー、サボに言われるまで自覚無かってんけどさ無茶出来るのはマルコが、親父が...白ひげの皆がおるからなんやって気がついたんよ」
「...は、どう言う事だ?」
不思議そうな声を出したマルコに小さく笑いつつも脳裏にはあの時の記憶が甦る。目を点にしたまま見上げてくる電伝虫を見つつも、頭にあるのはシャボンディ諸島につく直前に鳴った電伝虫での会話で。
忘れもしない記憶を辿るように、一つずつゆっくりと言葉へと変えていく。
「実はさエースが海軍に捕まったっていう記事を見てマルコ達が電話くれたあの日かな、上陸前にサボからも連絡が入ってな」
「あぁ、あの面白ェ奴か」
「そう。サボも同様に心配してくれとってさ直球でもう大丈夫なのかとか無理はしてへんのかとか色々(笑)」
「話を聞く限りじゃあ結構な過保護っぷりだったからねい。...それで」
「お前がこの先何をしでかそうとしているのか、何を考えているのかは何となく想像がつく。だけどな、お前は今までもこれからも1人何かじゃねェ、白ひげ海賊団っていう頼れる仲間が家族が居る。それだけは忘れるなよ、ってさ」
「......ハハハっ!あいつ...言ってくれるじゃねェかよい」
おれが言うまでも無かったかと、小さくそれでいて嬉しそうな声で笑いながらマルコが告げる。
「...それ聞いた時にさ、あぁうちが今まで皆に会う前に無茶な修行を出来たのも後先考えず会いに行けたのも、ティーチと戦えたのも、信頼する皆がおったからなんやなって改めて思ったんよ」
「.........、」
「そしたらさ、無性に...生きたくなって。...少し前まではあんなにも不甲斐ない自分を呪って死にたくて無力な自分を責めてたのにさ、生きたいなって思ったんよね」
「お、まえ...」
「やから、エースだけじゃなかってんよ始めからうちの生きる意味は。白ひげ海賊団が今までの当たり前を当たり前として過ごせる、そんな日々を見守ってうちは生きたいんやなって分かったんよね」
「お前はっ.....相っ変わらず、鈍いなァっ....、っ」
「はははっよく言われる(笑)」
ずっと、この命はエースの為だけにと思って生きてきた。それこそが自分がこの世界に飛ばされた意味だと。...でも、この世界で生きて接して過ごして、生きて。
その限りある時間の中で芽生えた思いは何一つ変わらなかったのは、最初からずっと揺るがないエースと親父が生きる未来。
...つまり、白ひげ海賊団が、白ひげ海賊団らしく当たり前を生きる世界だったのだと。
サボに言われた言葉の真意に気がついて、ようやく気がつけたんよねと笑えば、電伝虫は涙目になっていて歯を食いしばりながら見つめてくるその姿に不覚ながらも心を掴まれて引っ張られそうになるが、もう自分は泣かないと決めたのだ。
「はははっ、何やマルコ〜泣いてんのか?」
「っ!....泣いてねェよいっ....」
「そうなん?」
「当たり前ェだろうがっ....!男はそう簡単に、泣いちゃいけねェだろいっ....っ」
口ではそう言いながらも、目の前の電伝虫は涙を流していて言葉では強がりながらもどこまでも優しい存在に間接的にはなるがそっと微笑みかけた。
「やからさマルコ。いつも、今までも本間に沢山ありがとう。うちは死なへん、それだけは絶対に守るよ」
「っ.....!!」
「心配は...かけてまうけどさ、今回だけは許してくれへんか(笑)マルコ達が、親父が、皆が一緒に戦ってくれるっていうだけでうちは心底心強いんよ。やからな、同じぐらいうちにも頑張らせて欲しい」
家族やろ?と笑いかければ、今度こそ本気で泣き出してしまったのか鼻をすする音と微かに漏れる声しか聞こえてこず、こんなに泣かせるつもりは無かったのになと思っていると突然大きな泣き声が聞こえてきた。
「名無しさんぢゃんんんんんっおまっ....お前ぇえええ」
「ゔあーーーっ、名無しさんーー」
「うぅっ....名無しさん....おまっ....っっ」
「「あぁあああーー名無しさんぢゃーーーん!!」」
明らかにマルコではない声の数々に驚いていると、大好きな笑い声がこだました。