エンドライフ③
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《91. 秘密の会話 》
「それで、名無しさんに席を外させてまで何を聞きたかったんだいマルコ」
「惚けんなよいレイリー、お前程の男なら分かってるはずだ」
何やら会話をしている背中に、今日は親父もいるから羨ましいなとは思いつつもレイリーさんこそ久しぶりの会話なのだから今だけはそっとしておこうと、目を閉じて覇気を纏いながらも全身へとみなぎる不思議な感覚を維持していく。
1人修行に励み始めた名無しさんを知ってから知らずかレイリーはチラリと視線を岩場へと向けたのみでその場から動こうとはしない。
「なあマルコ、手元にある名無しさんのビブルカードはもう元に戻っているんじゃないのかね?」
「...ハハハっ食えねェ男だよい相変わらず。やっぱり分かってたんじゃねェか」
「いやいやただの勘さ。...ただ、名無しさんのもう一つの修行を始めた辺りから彼女の電伝虫がよく鳴るようになったからもしかして、と思ってね」
「名無しさんには言うなよい」
「そんな無粋な真似はしないさ、秘密で持っているものなんだろう?」
まるでその場の様子を見てきたかのような口ぶりに流石はロジャー海賊団の右腕をしていただけあるなと、その片鱗を見せつけ衰えていない推察力にビスタ達は息を飲んだ。
「....はー、これで全部繋がったなァ。なァレイリー、10年前名無しさんに修行をつけてやったのもお前さんだろう?」
「何だ、彼女から聞いていなかったのかね。どうりで最初の反応がおかしいと思ったんだ」
「やっぱりか。あいつの強さの根源を見た気がするよい」
「グララララ、お前ェ程の男が若ェ女に手も出さずに修行に付き合ってやってるたァロジャーが聞いたらお笑い種だな」
「ははは!だろうなぁ、熱でもあるのかと笑われてるだろうさ」
今は亡き我が船長の話が出来る相手は、今はもう数少ない。そんな小さな幸せにレイリーは頬を緩ませながらもマルコや白ひげ達の言わんとしている事をはっきりと告げる。
「彼女は...名無しさんは、自分で今の道を選んだ。毎日毎日傷だらけになりながら血だらけになっても血反吐を吐いても、自らの成長を実感する度嬉しそうに笑ってね」
「お前っ名無しさんちゃんに何て事っ...!」
「落ち着けサッチ。すまねェな、続きを話してくれ」
レイリーの言葉に一瞬時間が止まったかのような間が開くも、すぐに反応したサッチを宥めたマルコの表情は電伝虫を見る限り落ち着いていて。
「またここに戻ってきてもう数ヶ月になる。今度こそ失敗は出来ないのだと、私に土下座をしてまで頼み込んできた時は正直参ったよ」
「.................」
「最初は勿論私も反対したんだが、名無しさんは...引かないだろう?」
「あぁ、あいつの悪い癖だ。悪ィな迷惑かけちまって」
「はははっ、マルコ...君は、君達にとって名無しさんは凄く大切なんだろうな」
「当たり前だ。おれ達の大切な家族だよい」
迷う事なく言い切ったマルコに、白ひげは笑い声を上げビスタとサッチも同様の声を上げた。
「そうか、それを聞いて安心したよ。.....名無しさんは今、生き抜く為の力を必死になって身につけている」
「生き抜くって...何だよそりゃあ...!まるで名無しさんちゃんが死にに行くみてェな言い方をっ
「私は何も間違った事は言っていない。それでも彼女がこれから選ぶ道はそれと同じくらいの危険が待っている事だけは間違いないだろう。だから、私の所へと来た...生きる為にね」
真っ直ぐと迷いなく告げられる言葉達に先程まではあんなにうるさかった白ひげの面々も流石に言葉を無くしていると、今まで黙っていた人物が静かに声を発した。
「それはお前ェ、おれにした時のような力をまた使おうってんじゃあねェだろうな」
「!...........はは、そうか。ニューゲート、お前の...」
「おいオヤジ、それは一体どう言う意味だよい」
「マルコ...いや、お前ェら全員もか。あいつが黙っている事をおれから伝える訳にゃあいかねェが、名無しさんがまた馬鹿をやろうってだけの話だ」
静かに、それでいてどこか悔しそうな顔をしている電伝虫に痛い程心情が伝わってきたレイリーは、一呼吸置いてから言葉を続ける。
「後少しで彼女の能力は完全に覚醒する。そして事が起きるまでもそう遠くない未来にくるだろう。...だからその時に
「分かってるよい」
「......マルコ、君は」
「あいつが無茶するってのはとっくの昔に気がついていた。だからとは言わねェが安心しろよい、名無しさんを易々と死なせる程おれ達も落ちちゃいねェ」
「グララララ!言うようになったじゃあねェかマルコっ流石はおれの自慢の息子だ」
「なっオヤジ!恥ずかしいからやめろって」
「.....。ははははは!恐れ入ったよ、流石は白ひげ海賊団だ!私達と張り合っていただけはあるっ」
突如響いたレイリーの笑い声に、集中していた名無しさんも一瞬ビクリとはするもののすぐに意識を戻して感覚を研ぎ澄ませる。
「彼女がここを出るまでは私が責任を持って安全を保証する。修行の一貫上これからもまたビブルカードは燃えてしまうだろうが、大目に見てやってくれないか」
「......分かった、とは100%言えないがあんたがそこまで言うんだったら信用してやるよい」
「うんうん別の意味では信用出来ねェーがなー」
「名無しさんには絶対手を出すなよレイリー」
「ははははっ名無しさんも怖い家族をもったもんだ!」
レイリー!と声を揃えて釘をさされながらも、それにすら笑い声をあげたレイリー。すると名無しさんの方へと覇気を飛ばして意識をこちらへ向けさせたかと思うと彼女を呼んでこちらへと戻ってこさせる。
「それで、名無しさんに席を外させてまで何を聞きたかったんだいマルコ」
「惚けんなよいレイリー、お前程の男なら分かってるはずだ」
何やら会話をしている背中に、今日は親父もいるから羨ましいなとは思いつつもレイリーさんこそ久しぶりの会話なのだから今だけはそっとしておこうと、目を閉じて覇気を纏いながらも全身へとみなぎる不思議な感覚を維持していく。
1人修行に励み始めた名無しさんを知ってから知らずかレイリーはチラリと視線を岩場へと向けたのみでその場から動こうとはしない。
「なあマルコ、手元にある名無しさんのビブルカードはもう元に戻っているんじゃないのかね?」
「...ハハハっ食えねェ男だよい相変わらず。やっぱり分かってたんじゃねェか」
「いやいやただの勘さ。...ただ、名無しさんのもう一つの修行を始めた辺りから彼女の電伝虫がよく鳴るようになったからもしかして、と思ってね」
「名無しさんには言うなよい」
「そんな無粋な真似はしないさ、秘密で持っているものなんだろう?」
まるでその場の様子を見てきたかのような口ぶりに流石はロジャー海賊団の右腕をしていただけあるなと、その片鱗を見せつけ衰えていない推察力にビスタ達は息を飲んだ。
「....はー、これで全部繋がったなァ。なァレイリー、10年前名無しさんに修行をつけてやったのもお前さんだろう?」
「何だ、彼女から聞いていなかったのかね。どうりで最初の反応がおかしいと思ったんだ」
「やっぱりか。あいつの強さの根源を見た気がするよい」
「グララララ、お前ェ程の男が若ェ女に手も出さずに修行に付き合ってやってるたァロジャーが聞いたらお笑い種だな」
「ははは!だろうなぁ、熱でもあるのかと笑われてるだろうさ」
今は亡き我が船長の話が出来る相手は、今はもう数少ない。そんな小さな幸せにレイリーは頬を緩ませながらもマルコや白ひげ達の言わんとしている事をはっきりと告げる。
「彼女は...名無しさんは、自分で今の道を選んだ。毎日毎日傷だらけになりながら血だらけになっても血反吐を吐いても、自らの成長を実感する度嬉しそうに笑ってね」
「お前っ名無しさんちゃんに何て事っ...!」
「落ち着けサッチ。すまねェな、続きを話してくれ」
レイリーの言葉に一瞬時間が止まったかのような間が開くも、すぐに反応したサッチを宥めたマルコの表情は電伝虫を見る限り落ち着いていて。
「またここに戻ってきてもう数ヶ月になる。今度こそ失敗は出来ないのだと、私に土下座をしてまで頼み込んできた時は正直参ったよ」
「.................」
「最初は勿論私も反対したんだが、名無しさんは...引かないだろう?」
「あぁ、あいつの悪い癖だ。悪ィな迷惑かけちまって」
「はははっ、マルコ...君は、君達にとって名無しさんは凄く大切なんだろうな」
「当たり前だ。おれ達の大切な家族だよい」
迷う事なく言い切ったマルコに、白ひげは笑い声を上げビスタとサッチも同様の声を上げた。
「そうか、それを聞いて安心したよ。.....名無しさんは今、生き抜く為の力を必死になって身につけている」
「生き抜くって...何だよそりゃあ...!まるで名無しさんちゃんが死にに行くみてェな言い方をっ
「私は何も間違った事は言っていない。それでも彼女がこれから選ぶ道はそれと同じくらいの危険が待っている事だけは間違いないだろう。だから、私の所へと来た...生きる為にね」
真っ直ぐと迷いなく告げられる言葉達に先程まではあんなにうるさかった白ひげの面々も流石に言葉を無くしていると、今まで黙っていた人物が静かに声を発した。
「それはお前ェ、おれにした時のような力をまた使おうってんじゃあねェだろうな」
「!...........はは、そうか。ニューゲート、お前の...」
「おいオヤジ、それは一体どう言う意味だよい」
「マルコ...いや、お前ェら全員もか。あいつが黙っている事をおれから伝える訳にゃあいかねェが、名無しさんがまた馬鹿をやろうってだけの話だ」
静かに、それでいてどこか悔しそうな顔をしている電伝虫に痛い程心情が伝わってきたレイリーは、一呼吸置いてから言葉を続ける。
「後少しで彼女の能力は完全に覚醒する。そして事が起きるまでもそう遠くない未来にくるだろう。...だからその時に
「分かってるよい」
「......マルコ、君は」
「あいつが無茶するってのはとっくの昔に気がついていた。だからとは言わねェが安心しろよい、名無しさんを易々と死なせる程おれ達も落ちちゃいねェ」
「グララララ!言うようになったじゃあねェかマルコっ流石はおれの自慢の息子だ」
「なっオヤジ!恥ずかしいからやめろって」
「.....。ははははは!恐れ入ったよ、流石は白ひげ海賊団だ!私達と張り合っていただけはあるっ」
突如響いたレイリーの笑い声に、集中していた名無しさんも一瞬ビクリとはするもののすぐに意識を戻して感覚を研ぎ澄ませる。
「彼女がここを出るまでは私が責任を持って安全を保証する。修行の一貫上これからもまたビブルカードは燃えてしまうだろうが、大目に見てやってくれないか」
「......分かった、とは100%言えないがあんたがそこまで言うんだったら信用してやるよい」
「うんうん別の意味では信用出来ねェーがなー」
「名無しさんには絶対手を出すなよレイリー」
「ははははっ名無しさんも怖い家族をもったもんだ!」
レイリー!と声を揃えて釘をさされながらも、それにすら笑い声をあげたレイリー。すると名無しさんの方へと覇気を飛ばして意識をこちらへ向けさせたかと思うと彼女を呼んでこちらへと戻ってこさせる。