エンドライフ③
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《85. 心強い味方》
「あんな大口叩いたのにごめんな。...せやけど、次こそは絶対に、大丈夫やから」
シン...と静まり返っていた受話器に向かって笑いかける。
自分はもう泣かないと決めた、必ず成し遂げると決めた。これ以上甘えてなんていられないのだ。この命は全て、この世界に来た時からずっと、エースの為だけに存在している。
「なァ名無しさん」
「ん、どうしたんマルコ」
「船には戻ってこねェのか?エースを海軍から取り返すってんなら、おれ達と居た方がお前にとってもエースにとっても安心出来るだろうよい」
「あー...はは、せやなあ何度もホームシックになったから戻りたいなーとは正直思うよ」
「じゃあ」
「やけどな、ちょっとさやる事が出来たんよ」
やから今はごめんな。と笑いかければ、またもや黙ってしまった電伝虫。今日はやけに静かだなと思いながら電波障害か?と考えていると、イゾウの落ち着いた声色が響いた。
「名無しさん、俺達はお前の帰りを待っていてもいいんだよな?」
「それは...どういう」
「お前の事だ、俺達が何を言っても止められない事は分かっている。だからこそ、全て片が付いてエースがこの船に帰還した時お前も戻る気はあるのかと聞いているんだ」
「あぁ、そう言う意味な。...当たり前やん」
「本当に本当だなっ?言質とったからな??名無しさんちゃんの言う事信じていいんだよな?」
「うちがサッチ達に嘘ついた事あったか」
「それがよ〜お前ェらに騙された事ならいっーぱいあるんだよなー残念ながら」
「まじかー」
よくエースと一緒に悪戯を仕掛けていた事を思い出して久しぶりの会話に笑い合う。それでもきっと、皆が言いたいのだろう言葉はこんなやり取りではないのだろうなと笑いながら感じた。
それでも敢えて言葉には出さずに居てくれる3人に心の中で感謝を伝えながらも一呼吸置いてから、未だ笑っている電伝虫に向かって話しかける。
「マルコ、サッチ、イゾウ」
「ん、何だよい」
「どうした」
「その時が来たら、皆の力を貸して欲しい」
「当ったり前だろー?エースはおれ達の家族だぜ?そう易々と捕まったままにさせるかってんだ」
「大事な家族に手を出したんだ、それ相応の報いを与えてやるよい」
「俺達も俺達で情報を集めておくから、何か分かり次第お前に報告するさ」
「ははっ心強いなあ本間(笑)」
さっきまではあんなにも辛くて、情けなくて、悲しみでいっぱいだった身体が皆と話をしているだけでこんなにも心が救われていく。
............本間に、あったかいな...親父の船はさ。
エースがよく嬉しそうに話していた、親父の船自慢をしていた笑顔が思い出されて一瞬喉が詰まるもすぐにそれも笑顔に変わっていく。やれるだけの事をやって次は嬉し泣きをしたいから、今はまだその時じゃないと心に誓って。
「ほな、そろそろ目的地つきそうやからさまた何かあったら連絡するわ」
「....名無しさん」
「ん、何や」
「何も無くても、連絡しろよい」
「はははっせやな、そうするわ」
どこまでも温かい皆に再度お礼を伝えてから電伝虫を切る。途端に波の音以外の静寂が広がれど今はもう寂しくなんてなかった。
一層エンジンをふかして目指すのは、過去の自分を受け入れてくれたもう一つの場所。
「元気にしとうかな」
遠くに見えてきた懐かしいまでの景色に目を細めて、恐らく叱ってくれるのであろう人物を思い浮かべて苦笑した。
「あんな大口叩いたのにごめんな。...せやけど、次こそは絶対に、大丈夫やから」
シン...と静まり返っていた受話器に向かって笑いかける。
自分はもう泣かないと決めた、必ず成し遂げると決めた。これ以上甘えてなんていられないのだ。この命は全て、この世界に来た時からずっと、エースの為だけに存在している。
「なァ名無しさん」
「ん、どうしたんマルコ」
「船には戻ってこねェのか?エースを海軍から取り返すってんなら、おれ達と居た方がお前にとってもエースにとっても安心出来るだろうよい」
「あー...はは、せやなあ何度もホームシックになったから戻りたいなーとは正直思うよ」
「じゃあ」
「やけどな、ちょっとさやる事が出来たんよ」
やから今はごめんな。と笑いかければ、またもや黙ってしまった電伝虫。今日はやけに静かだなと思いながら電波障害か?と考えていると、イゾウの落ち着いた声色が響いた。
「名無しさん、俺達はお前の帰りを待っていてもいいんだよな?」
「それは...どういう」
「お前の事だ、俺達が何を言っても止められない事は分かっている。だからこそ、全て片が付いてエースがこの船に帰還した時お前も戻る気はあるのかと聞いているんだ」
「あぁ、そう言う意味な。...当たり前やん」
「本当に本当だなっ?言質とったからな??名無しさんちゃんの言う事信じていいんだよな?」
「うちがサッチ達に嘘ついた事あったか」
「それがよ〜お前ェらに騙された事ならいっーぱいあるんだよなー残念ながら」
「まじかー」
よくエースと一緒に悪戯を仕掛けていた事を思い出して久しぶりの会話に笑い合う。それでもきっと、皆が言いたいのだろう言葉はこんなやり取りではないのだろうなと笑いながら感じた。
それでも敢えて言葉には出さずに居てくれる3人に心の中で感謝を伝えながらも一呼吸置いてから、未だ笑っている電伝虫に向かって話しかける。
「マルコ、サッチ、イゾウ」
「ん、何だよい」
「どうした」
「その時が来たら、皆の力を貸して欲しい」
「当ったり前だろー?エースはおれ達の家族だぜ?そう易々と捕まったままにさせるかってんだ」
「大事な家族に手を出したんだ、それ相応の報いを与えてやるよい」
「俺達も俺達で情報を集めておくから、何か分かり次第お前に報告するさ」
「ははっ心強いなあ本間(笑)」
さっきまではあんなにも辛くて、情けなくて、悲しみでいっぱいだった身体が皆と話をしているだけでこんなにも心が救われていく。
............本間に、あったかいな...親父の船はさ。
エースがよく嬉しそうに話していた、親父の船自慢をしていた笑顔が思い出されて一瞬喉が詰まるもすぐにそれも笑顔に変わっていく。やれるだけの事をやって次は嬉し泣きをしたいから、今はまだその時じゃないと心に誓って。
「ほな、そろそろ目的地つきそうやからさまた何かあったら連絡するわ」
「....名無しさん」
「ん、何や」
「何も無くても、連絡しろよい」
「はははっせやな、そうするわ」
どこまでも温かい皆に再度お礼を伝えてから電伝虫を切る。途端に波の音以外の静寂が広がれど今はもう寂しくなんてなかった。
一層エンジンをふかして目指すのは、過去の自分を受け入れてくれたもう一つの場所。
「元気にしとうかな」
遠くに見えてきた懐かしいまでの景色に目を細めて、恐らく叱ってくれるのであろう人物を思い浮かべて苦笑した。