エンドライフ③
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《82. 弱い 》
信じられない思いで固まったものの一瞬で全てを理解して、唯一見えている手首を握ってぎゅっと外へと引っ張ってみる。
「ハァっ...ハハハ!まだ意識があるとか化け物過ぎんだろォよエースっ...」
「エース!今、引っ張り出したるからな!」
「やめとけェ名無しさん、エースの腕が千切れちまうぞ、ゼハハハ!」
「!!」
「お前が、知らねェ訳じゃあるめェ。闇の引力に飲み込まれたモノは何であろうとオレの意思感覚なく外に引きずり出す事は出来ねェ。...何人たりともなァ!」
ティーチの言葉にハッとその事実を思い出して引っ張ろうとしていた手が止まる。代わりにぎゅっと両手でエースの手のひらを握りしめて祈るように謝罪をした。
「ごめんっ..ごめんなエースっ.....!!うちはっ」
ここまで言いかけると続きを拒むかのようにエースからもぎゅっと一度だけ力強く握り返されて息が止まる。
すると次の瞬間だらんと力無くエースの手のひらだけが落ちていった。
「っえーす...?...エースっ!!」
「ゼハハハ、無駄だぜ名無しさん!意識があった方がおかしいっつったろ?それに今オレに攻撃でもしてみろ、エースは永遠にオレの闇に囚われたままになるぜェ」
「..........あんたは、ほんまにっ...!」
「ゼハハハハハハハ!!名無しさんお前じゃ何一つ守れやしねェーってこった!ゼハハハ!」
カランと音を立ててナイフが地面へと落ちたかと思うと、最早こちらが攻撃の意思はないと悟ったのか、黒ひげはゆっくりと立ち上がって笑い声を上げながら立ち去って行く。
「......ティーチ」
「ゼハハハっ....、何だよ名無しさんお前はもう用無しだ
「この仮は、必ず返す」
「......ハハハっ!!こりゃァ傑作だァ!楽しみに待ってるぜ〜名無しさんっゼハっゼハハハハハ!」
誰も居なくなっても、立ち尽くすしかない身体。
今この場で起きた出来事を受け止めたくなくて受け入れられなくて、自分の不甲斐無さに心底嫌気がさした。
すると視界の端にいつもエースが被っていたオレンジ色の帽子を捉えて意思とは関係なく涙が溢れ落ちた。
「っ!えーす.....」
思わず駆け寄り痛いぐらいに主の居ない帽子だけを抱きしめる。
(何が守ったるや....何が、強くなったや....!!うちは、全然っ.......)
「あぁあああああああああああ!!!」
血の味がする口の中なんて気にもならなくてただただ、己の不甲斐なさを声にのせた。
(止められへんかった...勝機があったにも関わらず、自分のせいで同じ運命を辿らせてもた....、情けない!!)
「くそ..,.くそ....っ、えーすっ...!!!!」
声をあげる事しか出来ない弱い自分はとても愚かで、ちっぽけで。泣く資格なんてあるはずがないのに溢れてしまうそれは情けなくもうちの顔中を濡らしていた。
信じられない思いで固まったものの一瞬で全てを理解して、唯一見えている手首を握ってぎゅっと外へと引っ張ってみる。
「ハァっ...ハハハ!まだ意識があるとか化け物過ぎんだろォよエースっ...」
「エース!今、引っ張り出したるからな!」
「やめとけェ名無しさん、エースの腕が千切れちまうぞ、ゼハハハ!」
「!!」
「お前が、知らねェ訳じゃあるめェ。闇の引力に飲み込まれたモノは何であろうとオレの意思感覚なく外に引きずり出す事は出来ねェ。...何人たりともなァ!」
ティーチの言葉にハッとその事実を思い出して引っ張ろうとしていた手が止まる。代わりにぎゅっと両手でエースの手のひらを握りしめて祈るように謝罪をした。
「ごめんっ..ごめんなエースっ.....!!うちはっ」
ここまで言いかけると続きを拒むかのようにエースからもぎゅっと一度だけ力強く握り返されて息が止まる。
すると次の瞬間だらんと力無くエースの手のひらだけが落ちていった。
「っえーす...?...エースっ!!」
「ゼハハハ、無駄だぜ名無しさん!意識があった方がおかしいっつったろ?それに今オレに攻撃でもしてみろ、エースは永遠にオレの闇に囚われたままになるぜェ」
「..........あんたは、ほんまにっ...!」
「ゼハハハハハハハ!!名無しさんお前じゃ何一つ守れやしねェーってこった!ゼハハハ!」
カランと音を立ててナイフが地面へと落ちたかと思うと、最早こちらが攻撃の意思はないと悟ったのか、黒ひげはゆっくりと立ち上がって笑い声を上げながら立ち去って行く。
「......ティーチ」
「ゼハハハっ....、何だよ名無しさんお前はもう用無しだ
「この仮は、必ず返す」
「......ハハハっ!!こりゃァ傑作だァ!楽しみに待ってるぜ〜名無しさんっゼハっゼハハハハハ!」
誰も居なくなっても、立ち尽くすしかない身体。
今この場で起きた出来事を受け止めたくなくて受け入れられなくて、自分の不甲斐無さに心底嫌気がさした。
すると視界の端にいつもエースが被っていたオレンジ色の帽子を捉えて意思とは関係なく涙が溢れ落ちた。
「っ!えーす.....」
思わず駆け寄り痛いぐらいに主の居ない帽子だけを抱きしめる。
(何が守ったるや....何が、強くなったや....!!うちは、全然っ.......)
「あぁあああああああああああ!!!」
血の味がする口の中なんて気にもならなくてただただ、己の不甲斐なさを声にのせた。
(止められへんかった...勝機があったにも関わらず、自分のせいで同じ運命を辿らせてもた....、情けない!!)
「くそ..,.くそ....っ、えーすっ...!!!!」
声をあげる事しか出来ない弱い自分はとても愚かで、ちっぽけで。泣く資格なんてあるはずがないのに溢れてしまうそれは情けなくもうちの顔中を濡らしていた。