エンドライフ③
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《81.貴方が見せた笑顔》
(.......知ってはいたけど、エースってこんなに強いんや...)
今までも沢山エースが戦う場面を見てきてはいたが、こんな近くでそれも長時間戦っているの何て見た事がなかった為、展開を知ってはいてもそのあまりの強さに目を奪われてしまう。
「.......頑張れエース、負けんな...」
マルコがあんなに心を鬼にして稽古をつけてくれていたからだうろか、記憶にある戦いよりは少しエースが押している気がしてほんの少しだけ希望が宿る。
マルコはマルコなりに何も言わずしてずっとエース自身へとうちの心へと力を貸してくれていたのだ。
(......負けんな...頼むっ)
祈るように懇願するように2人の戦いを見守っていれば、いよいよ黒ひげの隠し持っていた闇の力が発動して初めてエースが攻撃をくらってしまった。
「エースっ!!」
「っ...どうって事ねェよ名無しさん、心配すんな」
「〜〜〜〜.........、分かった」
思わず立ち上がってしまった身体を沈めてこれでもかというほど拳を握る。手のひらからは血が滲んでいるのは分かってはいても、今この状況でエースの戦いに横槍は入れられなくて歯を食いしばるしかないのがもどかしくて...辛い。
すると闇の力でエースを引き寄せた黒ひげが何やら耳打ちをしているように見えて、その一瞬だけエースと目が合った気がして口を開きかけたがすぐに逸らされた。
「テメェ...あいつに手ェ出してみろ、今度こそただじゃおかねェーからなァ!!...神火っ不知火!!!」
「ぐぁああああっ!!」
息を切らしながらも必死に戦う姿に心が震えて共にその場に立つ事すら許されないもどかしさ。
...エースの勝利を心の底から信じている。
だからこそまだ自分の出番ではないと言い聞かせて駆け出しそうになる身体を抑え込んでいた。
「.......名無しさん、危ねェからちょっと離れててくれよ」
「!...分かった」
すると突然背中越しにエースに話しかけられて、少しだけ離れた場所へと飛び移れば
「名無しさん、もっとだ!おれが見えねェーぐらいまでもっと遠くまで離れてろ、巻き込んじまう!」
「やけどっ」
「名無しさん、頼むよ」
幾度となく聞いてきた言葉にグッと唇を噛み傷を負った後ろ姿に叫んだ。
「っ.......約束!忘れてへんからなっ!」
「.....あァ、分かってるさ」
恐らくあの技をするからだろうか遠くへと離れるよう促してくるエースに従って少しまた少しと離れていく。
「....おうっ、そうだ名無しさん。それでいい」
「......、エース」
「へへっ、待たせて悪ィなティーチ。これでもう遠慮はいらねェよ」
最後まで拭えない違和感を抱えながらも、邪魔にだけはなりたくなくてすぐに戻れば問題無いと言い聞かせながらエースの後ろ姿に背を向けた。
....その選択が最早間違いだったなんて、何年経ったとしてもこの瞬間の自分を許すことは出来やしない事を今の名無しさんは知る由もない。
轟音が収まりを見せてきた頃、ナバロ島には驚くようなスピードで島を走り抜ける名無しさんの姿。
(絶対にエースが勝っとう、大丈夫...大丈夫やっ)
言い聞かせるように、祈るかのように心の中で唱えながらものの数分で元の場所へと戻れた名無しさんはすぐさま、大好きで止まないあの背中を探していた。
「エースー!どこやっ、エース!」
ーガラッ
「!エー......ス...、?」
ふいに背後に大好きな気配を感じ振り向くも、そこに立って居たのはエースではなくて。
「ハァっ...ハァっ.....ハハ、.....ゼハハハハハ!!」
「ティーチっ.....エースはどこにやった!」
「ハハハハハハ!!ハァっ...ハハハ、本当〜しぶとかったゼェ...エース隊長はよ」
「あんたみたいなのがエースの事を隊長呼ばわりせんといてか。...エースはどこやねん」
「....ゼハハハ!お前ェも可笑しな事を言うじゃねェか名無しさん、分かっってんだろォ?お前はよ」
「ま、さか...」
信じたくはない、けれども確実に知った気配がティーチからはしていて。少しでもこの場を離れた自分が馬鹿だったとあの時の自分の行いを心底、呪う。
「ゼハハハハ!良かったじゃねェかよ名無しさん。最後まで大好きな隊長に守って貰えてよォ」
「.....................は」
何をと言いかけて、戦いの最中ティーチがエースへと耳打ちをした後にうちに目線を送ってきた事、離れる直前に見たエースの笑顔を思い出してすぐに合点がいったそれら。
膝から一気に力が抜け崩れ落ちる。
「お前のせいで、エース隊長は今ここでオレに捕まる事を選んだんだよ名無しさん。この意味馬鹿じゃねェーお前なら分かんだろ?」
「うそや....嘘や!エースが、そんなことっ
「可哀想になあ、後ちょっとで万が一にもオレに勝てたかもしれねェってのに立ち上がった後名無しさんを逃してやってくれって頭下げてくんだぜ?ゼハハハ、とんだお笑い草だっ....ぐぁああっ!!」
「黙れ」
「ハァっ、ハハ、ハいってぇなァチクショ〜、何しやがん」
「黙れ。あんたが.....あんたごときが!エースを笑うなっ!!」
ティーチの首にナイフを当てて見下ろす。
...あぁ、いっそ最初からこうしていれば良かったのだと心が冷えていきナイフを握る指に力を込めようとすると
「馬っ鹿、お...まえ、慣れねェーこと、するんじゃ、ねえっ」
「!....えーす...?!」
黒ひげがナイフを防ごうと身体から出していた闇の力から手首だけが、うちの腕を掴んできた。
それはもう、見間違えるはずのない大切で守りたかった体温そのもので。そのあまりの温かさに泣きそうになってしまう程覚えのあるものだった。
(.......知ってはいたけど、エースってこんなに強いんや...)
今までも沢山エースが戦う場面を見てきてはいたが、こんな近くでそれも長時間戦っているの何て見た事がなかった為、展開を知ってはいてもそのあまりの強さに目を奪われてしまう。
「.......頑張れエース、負けんな...」
マルコがあんなに心を鬼にして稽古をつけてくれていたからだうろか、記憶にある戦いよりは少しエースが押している気がしてほんの少しだけ希望が宿る。
マルコはマルコなりに何も言わずしてずっとエース自身へとうちの心へと力を貸してくれていたのだ。
(......負けんな...頼むっ)
祈るように懇願するように2人の戦いを見守っていれば、いよいよ黒ひげの隠し持っていた闇の力が発動して初めてエースが攻撃をくらってしまった。
「エースっ!!」
「っ...どうって事ねェよ名無しさん、心配すんな」
「〜〜〜〜.........、分かった」
思わず立ち上がってしまった身体を沈めてこれでもかというほど拳を握る。手のひらからは血が滲んでいるのは分かってはいても、今この状況でエースの戦いに横槍は入れられなくて歯を食いしばるしかないのがもどかしくて...辛い。
すると闇の力でエースを引き寄せた黒ひげが何やら耳打ちをしているように見えて、その一瞬だけエースと目が合った気がして口を開きかけたがすぐに逸らされた。
「テメェ...あいつに手ェ出してみろ、今度こそただじゃおかねェーからなァ!!...神火っ不知火!!!」
「ぐぁああああっ!!」
息を切らしながらも必死に戦う姿に心が震えて共にその場に立つ事すら許されないもどかしさ。
...エースの勝利を心の底から信じている。
だからこそまだ自分の出番ではないと言い聞かせて駆け出しそうになる身体を抑え込んでいた。
「.......名無しさん、危ねェからちょっと離れててくれよ」
「!...分かった」
すると突然背中越しにエースに話しかけられて、少しだけ離れた場所へと飛び移れば
「名無しさん、もっとだ!おれが見えねェーぐらいまでもっと遠くまで離れてろ、巻き込んじまう!」
「やけどっ」
「名無しさん、頼むよ」
幾度となく聞いてきた言葉にグッと唇を噛み傷を負った後ろ姿に叫んだ。
「っ.......約束!忘れてへんからなっ!」
「.....あァ、分かってるさ」
恐らくあの技をするからだろうか遠くへと離れるよう促してくるエースに従って少しまた少しと離れていく。
「....おうっ、そうだ名無しさん。それでいい」
「......、エース」
「へへっ、待たせて悪ィなティーチ。これでもう遠慮はいらねェよ」
最後まで拭えない違和感を抱えながらも、邪魔にだけはなりたくなくてすぐに戻れば問題無いと言い聞かせながらエースの後ろ姿に背を向けた。
....その選択が最早間違いだったなんて、何年経ったとしてもこの瞬間の自分を許すことは出来やしない事を今の名無しさんは知る由もない。
轟音が収まりを見せてきた頃、ナバロ島には驚くようなスピードで島を走り抜ける名無しさんの姿。
(絶対にエースが勝っとう、大丈夫...大丈夫やっ)
言い聞かせるように、祈るかのように心の中で唱えながらものの数分で元の場所へと戻れた名無しさんはすぐさま、大好きで止まないあの背中を探していた。
「エースー!どこやっ、エース!」
ーガラッ
「!エー......ス...、?」
ふいに背後に大好きな気配を感じ振り向くも、そこに立って居たのはエースではなくて。
「ハァっ...ハァっ.....ハハ、.....ゼハハハハハ!!」
「ティーチっ.....エースはどこにやった!」
「ハハハハハハ!!ハァっ...ハハハ、本当〜しぶとかったゼェ...エース隊長はよ」
「あんたみたいなのがエースの事を隊長呼ばわりせんといてか。...エースはどこやねん」
「....ゼハハハ!お前ェも可笑しな事を言うじゃねェか名無しさん、分かっってんだろォ?お前はよ」
「ま、さか...」
信じたくはない、けれども確実に知った気配がティーチからはしていて。少しでもこの場を離れた自分が馬鹿だったとあの時の自分の行いを心底、呪う。
「ゼハハハハ!良かったじゃねェかよ名無しさん。最後まで大好きな隊長に守って貰えてよォ」
「.....................は」
何をと言いかけて、戦いの最中ティーチがエースへと耳打ちをした後にうちに目線を送ってきた事、離れる直前に見たエースの笑顔を思い出してすぐに合点がいったそれら。
膝から一気に力が抜け崩れ落ちる。
「お前のせいで、エース隊長は今ここでオレに捕まる事を選んだんだよ名無しさん。この意味馬鹿じゃねェーお前なら分かんだろ?」
「うそや....嘘や!エースが、そんなことっ
「可哀想になあ、後ちょっとで万が一にもオレに勝てたかもしれねェってのに立ち上がった後名無しさんを逃してやってくれって頭下げてくんだぜ?ゼハハハ、とんだお笑い草だっ....ぐぁああっ!!」
「黙れ」
「ハァっ、ハハ、ハいってぇなァチクショ〜、何しやがん」
「黙れ。あんたが.....あんたごときが!エースを笑うなっ!!」
ティーチの首にナイフを当てて見下ろす。
...あぁ、いっそ最初からこうしていれば良かったのだと心が冷えていきナイフを握る指に力を込めようとすると
「馬っ鹿、お...まえ、慣れねェーこと、するんじゃ、ねえっ」
「!....えーす...?!」
黒ひげがナイフを防ごうと身体から出していた闇の力から手首だけが、うちの腕を掴んできた。
それはもう、見間違えるはずのない大切で守りたかった体温そのもので。そのあまりの温かさに泣きそうになってしまう程覚えのあるものだった。