エンドライフ③
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《79.覚悟を決めて》
「ちょちょちょちょエース?!」
「んあ?んだよ、もう寝ろって...」
半分目を閉じながら今にも眠りにつきそうなエースに、いや待て君の右手おかしいからね??と全力で叫びたくなったのを抑える。その余りの動じなさに
(...あれ?もしかしてこれエースの手とかじゃない??)
と思いながらお布団を捲れば当然の如くエースの腕につながっていて、9.9割分かっていた事だがエースの手や!と驚いてしまう。
え、じゃあ何かこの隣に眠ってる人は人の手を引っ掴んでおいて何の違和感も無く寝落ちたのか?何で?どう言う仕組み?と思いながら視線をうろうろとさせるも、答えてくれる人物は自分1人しかいない。
「.........この誑しめ〜くそ〜」
好きだと思いながら、そっと自分も手のひらを握ってみれば初めて手を握った時のような羞恥心が湧いて出てとっさに手を離しそうになるが、エースの腕力がそうもさせてくれなかった。.....いや、寝とうよね?力強っ。
これはもう諦めるしかないかと思いながら欠伸をしてから目を閉じれば、思っていたよりもすぐにやってきた睡魔。
あったかいなあと眠る寸前まで思いながら瞳を閉じれば物凄く懐かしい昔の夢を見られた気がした。
「おーい、起きろよ名無しさん〜」
「...........?」
「おら起きろっ、今日は早めにメシ食って島に上陸すんぞ」
「あ〜.......は?えーす」
「ハハハっ寝ぼけてんな?(笑)そうだよおれだ。んじゃ先行ってるぜェ」
ソファーを元の位置に戻している背中越しに見えた笑顔と目が合えば、ようやく昨日の出来事が思い返されてとりあえず笑いながら頷けば、よしよしと頭をぽんぽんしてから部屋を出るエース。
その柔らかく灯った温もりにうっかりまた眠気に誘われるが、いよいよ今日は決戦の時。寝ぼけ眼でなんていられなかった。
「....大丈夫や、守る」
親父の船を出る時に決めていた決意を新たに、覚悟を決めてドアを開ければ甲板の上で伸びをしているエースの姿。
うん、今日も大好きだと思いながらやっとここで朝の挨拶を交わすことが出来た。
「あ〜、美味かった!ご馳走様」
「はいよー、お粗末さん」
「んじゃあおれも支度してくっからよォ、名無しさんも準備出来たら教えてくれよ」
先に船だけ進めておくぜーと片手を上げてキッチンを出て行くエース。それを笑顔で見つめながらとりあえず簡単に片付けだけでも済ませておくかといつも通りの時間を過ごせば、時間何てあっという間だった。
「へえ〜....結構でけェ島だなァ」
「本間やなあ。おばちゃん達の話じゃこじんまりしとうって言うとったけど」
「....大分、デケェな」
「あの人達とのスケールの違いを今知ったわ(笑)」
人それぞれ感覚の誤差はあるものだなとエースと笑い合ってから船の沢山留まる港に自分達も船をつける。
ふと視線を感じて左側を見やれば、今までもずっと見てきていた豪気な瞳と目が合ってお互い何も言わないまま拳を突き合わせた。
「名無しさん、絶対ェやり遂げるぞ」
「当たり前や」
「ただし手出しは無用だぜ?」
「それは状況による」
「ハハハ!頑固だなァ(笑)」
「そっちこそ(笑)」
言葉にしなくても分かる、通じ合うお互いの思いに嬉しくなって笑いかければエースも同じように笑っていてこの先に待つ黒ひげには絶対に負けたくないと一層思いが募った。
この日の為に用意しておいた武器や薬を太腿のポーチにしまって念入りに鞄にも詰め込めば、既に船から飛び降りたのであろうエースの声が下から響いて変わらないその様子に自然と口角が上がった。
「エース、絶対に、うちは...」
本人へは届くはずのない思いを口にしてから同じように船から飛び降りれば、待ちきれないかのような表情をした目がこちらを見つめていて仕方がないなと思いながら隣へと並んだ。
「ちょちょちょちょエース?!」
「んあ?んだよ、もう寝ろって...」
半分目を閉じながら今にも眠りにつきそうなエースに、いや待て君の右手おかしいからね??と全力で叫びたくなったのを抑える。その余りの動じなさに
(...あれ?もしかしてこれエースの手とかじゃない??)
と思いながらお布団を捲れば当然の如くエースの腕につながっていて、9.9割分かっていた事だがエースの手や!と驚いてしまう。
え、じゃあ何かこの隣に眠ってる人は人の手を引っ掴んでおいて何の違和感も無く寝落ちたのか?何で?どう言う仕組み?と思いながら視線をうろうろとさせるも、答えてくれる人物は自分1人しかいない。
「.........この誑しめ〜くそ〜」
好きだと思いながら、そっと自分も手のひらを握ってみれば初めて手を握った時のような羞恥心が湧いて出てとっさに手を離しそうになるが、エースの腕力がそうもさせてくれなかった。.....いや、寝とうよね?力強っ。
これはもう諦めるしかないかと思いながら欠伸をしてから目を閉じれば、思っていたよりもすぐにやってきた睡魔。
あったかいなあと眠る寸前まで思いながら瞳を閉じれば物凄く懐かしい昔の夢を見られた気がした。
「おーい、起きろよ名無しさん〜」
「...........?」
「おら起きろっ、今日は早めにメシ食って島に上陸すんぞ」
「あ〜.......は?えーす」
「ハハハっ寝ぼけてんな?(笑)そうだよおれだ。んじゃ先行ってるぜェ」
ソファーを元の位置に戻している背中越しに見えた笑顔と目が合えば、ようやく昨日の出来事が思い返されてとりあえず笑いながら頷けば、よしよしと頭をぽんぽんしてから部屋を出るエース。
その柔らかく灯った温もりにうっかりまた眠気に誘われるが、いよいよ今日は決戦の時。寝ぼけ眼でなんていられなかった。
「....大丈夫や、守る」
親父の船を出る時に決めていた決意を新たに、覚悟を決めてドアを開ければ甲板の上で伸びをしているエースの姿。
うん、今日も大好きだと思いながらやっとここで朝の挨拶を交わすことが出来た。
「あ〜、美味かった!ご馳走様」
「はいよー、お粗末さん」
「んじゃあおれも支度してくっからよォ、名無しさんも準備出来たら教えてくれよ」
先に船だけ進めておくぜーと片手を上げてキッチンを出て行くエース。それを笑顔で見つめながらとりあえず簡単に片付けだけでも済ませておくかといつも通りの時間を過ごせば、時間何てあっという間だった。
「へえ〜....結構でけェ島だなァ」
「本間やなあ。おばちゃん達の話じゃこじんまりしとうって言うとったけど」
「....大分、デケェな」
「あの人達とのスケールの違いを今知ったわ(笑)」
人それぞれ感覚の誤差はあるものだなとエースと笑い合ってから船の沢山留まる港に自分達も船をつける。
ふと視線を感じて左側を見やれば、今までもずっと見てきていた豪気な瞳と目が合ってお互い何も言わないまま拳を突き合わせた。
「名無しさん、絶対ェやり遂げるぞ」
「当たり前や」
「ただし手出しは無用だぜ?」
「それは状況による」
「ハハハ!頑固だなァ(笑)」
「そっちこそ(笑)」
言葉にしなくても分かる、通じ合うお互いの思いに嬉しくなって笑いかければエースも同じように笑っていてこの先に待つ黒ひげには絶対に負けたくないと一層思いが募った。
この日の為に用意しておいた武器や薬を太腿のポーチにしまって念入りに鞄にも詰め込めば、既に船から飛び降りたのであろうエースの声が下から響いて変わらないその様子に自然と口角が上がった。
「エース、絶対に、うちは...」
本人へは届くはずのない思いを口にしてから同じように船から飛び降りれば、待ちきれないかのような表情をした目がこちらを見つめていて仕方がないなと思いながら隣へと並んだ。