エンドライフ③
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《62. 優先すべきものは 》
項垂れる広い背中を見て心の中でごめんなと強く謝りながら、静かにエースへと近づく。
「ほら、これがそん時の傷跡や」
「....は」
「情けない事に2本だけ硬化が間に合わんくてなー、全然格好良く何て助けられへんかったんよ」
「お....前、何で.........急に」
「ごめんなエース、うちが大人気無かった。この傷は勲章や言うときながら隠されたらそら気になってまうよな、ごめん」
「っそんなつもりでおれは」
「やからさ、ちゃんと納得行くまで見ていいで。まあ気持ちの良いもんでは無いやろうけど、こんな傷跡でもうちの勲章に変わりはない」
笑いながら袖を巻くった二の腕をエースへと差し出す。
紫色や黄色、赤色へと変色した傷跡はお世辞にも綺麗だとは言えなくて毒の後遺症があるからなのか火傷のような傷跡は、6年経った今でも残ったままだった。
(へえ〜久々見たけど案外色残るもんなんやなー...変なの)
改めて見てもはっきりと色が残っているのだなと久々にしっかりと認識して思う。ここまで来たらもう、エースの目にはどう映ろうと自分に対してあんなに嬉しい気持ちを持ってくれていたのに、これ以上隠す事なんて自分には出来なかった。
「........触っても、いいか」
「ははっ好きにしーや」
恐る恐るという言葉が似合うかのように、ゆっくりとうちの傷跡に触れてきたエース。まるで壊れ物にでも触れるかのようにそっと撫でる親指がくすぐったい。
無言のまま何度も、何度も触れる自分よりは幾分か体温の高い手のひらに何だか耐えきれなくなってきてそろそろいいかなと口を開きかけた瞬間静かにエースが呟いた。
「...綺麗だな」
「..........へ」
てっきりエースの目にもうちと同じように見えているはずだと思っていた為一瞬言われた言葉が理解出来なくて声が漏れ出た。
「綺麗って、これが?」
「あァ、綺麗だ...すげェ。名無しさんが守ってくれたから、そいつはきっと助かったんだろ?」
「...そんな大袈裟なもんでは無いとは思うで。実際ほら、こうやって怪我してもたし」
「だからじゃねェか、お前が守ったんだよ名無しさん。そいつに頭下げられただろ」
「それは....そうやったけど」
エースの言わんとする事が分からなくて目をぱちくりとしながら視線を返す。
「お前が勲章っつった意味が分かった。まァ例えどんな痕が残っててもよォ、綺麗だなって思う自信はあるけどなァー」
「な....んの自信やねんそれは」
「へへっ、教えてやらねェー」
「くそ〜ジャンケン!ジャンケンで勝ったらでいいから」
「やだよ」
どこか楽しそうに笑ったエースに、先程の面影は微塵も無くて何だか意味はさっぱり分からないが楽しそうなのでまあいいかと思う事にした。
そのまま何だかんだ会話をしながら流れるような時間を過ごしてしまって、エースと過ごす居心地の良い空間はあっという間だなといつも感じる。
「どうする?結構時間経ってもたけどそろそろ自分の部屋戻るか?」
「んーー...腹減った」
「早いわ」
「しょうがねェーだろォ?なー名無しさん、ちょっとだけでいんだよ頼むっ!」
「..........はぁ、しゃーないな」
「おっ、マジか!やりぃー!」
嬉しそうにガッツポーズをとったエースに、夜も遅いからデザートだけやでと告げればそれで充分だと帰ってきたので、既に眠っているかもしれないサボとコアラを起こさないようにとドアを開ければ、何故だか同じタイミングで2人も部屋からこちらを覗いていた。
「え、起きとったんか2人共っ!うわごめんもしかしてうるさかったか?」
「あー...いや、そうじゃなくてよ。何つーか大丈夫かなと思ってさ」
「大丈夫って....何が?」
「こらっサボくん」
「あぁ悪ィ、気にしないでくれ」
何故だか謝られた事にも意味が分からずエースを見るも同じような顔をしていたので、2人して首を傾げながらハテナを浮かべる。
「あ、そうや。もし良ければなんやけどさエースがお腹空いたって喚くからサボもコアラも良かったら軽くデザート食べへんか?」
「喚くは余計だ」
ーこつん
「いって。はいはいごめんなー。で、どうする?...ちなみにデザートは今日仕入れたマンゴーのプリン」
「「食うっ!/食べるっ!」」
「はははっ仲良しか(笑)」
何となく何度かの食事で気がついてはいたが2人共やっぱり果物が好きなのか、目をキラキラとさせながら勢いよくこちらに来たので皆で食べるかと言う話になった。
「それにしても名無しさんさん、本当何でも作れちゃうのねえ...羨ましい」
「お前は握り潰しちまうもんな」
「サボくんには負けるかなー?」
「いでっ!!いってぇえーー離せよおいっ!」
「..........おい名無しさん、サボの顔すげェ事になってんぞ。この子めちゃくちゃ力強くねェーか」
「気ィつけよエース、軽く肋骨は折られるから」
「名無しさんさんっ!」
深夜だと言うのに笑い声が響き渡る船上。
コアラの鉄拳を何故だかうちの変わりに受けたサボは頭をさすりながらも差別だ...と嘆いていたので、マンゴーを少し多めに入れてあげようと心に思った。
項垂れる広い背中を見て心の中でごめんなと強く謝りながら、静かにエースへと近づく。
「ほら、これがそん時の傷跡や」
「....は」
「情けない事に2本だけ硬化が間に合わんくてなー、全然格好良く何て助けられへんかったんよ」
「お....前、何で.........急に」
「ごめんなエース、うちが大人気無かった。この傷は勲章や言うときながら隠されたらそら気になってまうよな、ごめん」
「っそんなつもりでおれは」
「やからさ、ちゃんと納得行くまで見ていいで。まあ気持ちの良いもんでは無いやろうけど、こんな傷跡でもうちの勲章に変わりはない」
笑いながら袖を巻くった二の腕をエースへと差し出す。
紫色や黄色、赤色へと変色した傷跡はお世辞にも綺麗だとは言えなくて毒の後遺症があるからなのか火傷のような傷跡は、6年経った今でも残ったままだった。
(へえ〜久々見たけど案外色残るもんなんやなー...変なの)
改めて見てもはっきりと色が残っているのだなと久々にしっかりと認識して思う。ここまで来たらもう、エースの目にはどう映ろうと自分に対してあんなに嬉しい気持ちを持ってくれていたのに、これ以上隠す事なんて自分には出来なかった。
「........触っても、いいか」
「ははっ好きにしーや」
恐る恐るという言葉が似合うかのように、ゆっくりとうちの傷跡に触れてきたエース。まるで壊れ物にでも触れるかのようにそっと撫でる親指がくすぐったい。
無言のまま何度も、何度も触れる自分よりは幾分か体温の高い手のひらに何だか耐えきれなくなってきてそろそろいいかなと口を開きかけた瞬間静かにエースが呟いた。
「...綺麗だな」
「..........へ」
てっきりエースの目にもうちと同じように見えているはずだと思っていた為一瞬言われた言葉が理解出来なくて声が漏れ出た。
「綺麗って、これが?」
「あァ、綺麗だ...すげェ。名無しさんが守ってくれたから、そいつはきっと助かったんだろ?」
「...そんな大袈裟なもんでは無いとは思うで。実際ほら、こうやって怪我してもたし」
「だからじゃねェか、お前が守ったんだよ名無しさん。そいつに頭下げられただろ」
「それは....そうやったけど」
エースの言わんとする事が分からなくて目をぱちくりとしながら視線を返す。
「お前が勲章っつった意味が分かった。まァ例えどんな痕が残っててもよォ、綺麗だなって思う自信はあるけどなァー」
「な....んの自信やねんそれは」
「へへっ、教えてやらねェー」
「くそ〜ジャンケン!ジャンケンで勝ったらでいいから」
「やだよ」
どこか楽しそうに笑ったエースに、先程の面影は微塵も無くて何だか意味はさっぱり分からないが楽しそうなのでまあいいかと思う事にした。
そのまま何だかんだ会話をしながら流れるような時間を過ごしてしまって、エースと過ごす居心地の良い空間はあっという間だなといつも感じる。
「どうする?結構時間経ってもたけどそろそろ自分の部屋戻るか?」
「んーー...腹減った」
「早いわ」
「しょうがねェーだろォ?なー名無しさん、ちょっとだけでいんだよ頼むっ!」
「..........はぁ、しゃーないな」
「おっ、マジか!やりぃー!」
嬉しそうにガッツポーズをとったエースに、夜も遅いからデザートだけやでと告げればそれで充分だと帰ってきたので、既に眠っているかもしれないサボとコアラを起こさないようにとドアを開ければ、何故だか同じタイミングで2人も部屋からこちらを覗いていた。
「え、起きとったんか2人共っ!うわごめんもしかしてうるさかったか?」
「あー...いや、そうじゃなくてよ。何つーか大丈夫かなと思ってさ」
「大丈夫って....何が?」
「こらっサボくん」
「あぁ悪ィ、気にしないでくれ」
何故だか謝られた事にも意味が分からずエースを見るも同じような顔をしていたので、2人して首を傾げながらハテナを浮かべる。
「あ、そうや。もし良ければなんやけどさエースがお腹空いたって喚くからサボもコアラも良かったら軽くデザート食べへんか?」
「喚くは余計だ」
ーこつん
「いって。はいはいごめんなー。で、どうする?...ちなみにデザートは今日仕入れたマンゴーのプリン」
「「食うっ!/食べるっ!」」
「はははっ仲良しか(笑)」
何となく何度かの食事で気がついてはいたが2人共やっぱり果物が好きなのか、目をキラキラとさせながら勢いよくこちらに来たので皆で食べるかと言う話になった。
「それにしても名無しさんさん、本当何でも作れちゃうのねえ...羨ましい」
「お前は握り潰しちまうもんな」
「サボくんには負けるかなー?」
「いでっ!!いってぇえーー離せよおいっ!」
「..........おい名無しさん、サボの顔すげェ事になってんぞ。この子めちゃくちゃ力強くねェーか」
「気ィつけよエース、軽く肋骨は折られるから」
「名無しさんさんっ!」
深夜だと言うのに笑い声が響き渡る船上。
コアラの鉄拳を何故だかうちの変わりに受けたサボは頭をさすりながらも差別だ...と嘆いていたので、マンゴーを少し多めに入れてあげようと心に思った。