エンドライフ
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《16.初仕事》
「名無しさんー!それ終わったらこっちも頼むよー!」
「はーい。後もうちょっとで終わります〜!」
軽く目を閉じたつもりがいつの間にか本当に寝てしまっていたのだろう。ダダンさんに起こされてから、それはそれは怒涛だった。
まだ腕の傷と両足裏の怪我で、思うようには歩けないが、ただ寝ているだけは出来なくて、顰めっ面をするダダンさんに頼み込みどうにか洗濯を畳むのと簡単な裁縫はやらせて貰っている。
「あんた、幼いのに器用だなあ」
「はははっ、ちょっと趣味で嗜んでまして」
大きな体を折りたたみながら不思議そうに話しかけてくるマグラさんと談笑しつつも、ほつれた防具類を着々と整えていく。
「これは重てーから、怪我が治ってからな」
そう言いながら手を伸ばしかけた武器をひょいと遠ざけられてその優しさに、つい笑ってしまった。
昨日だって、本間に簡単な説明しかしてないし捨て置く事だって出来ただろうに、深い事は何一つ聞かれる事もなく置いてくれた目の前の人達。
「怪我が治ったら、ご飯とかもお手伝いしますからね!」
「おお!嬢ちゃん炊事出来んのか!」
「こりゃあいい、良かったなお頭!」
いつの間にか集まっていた人だかりに軽く驚きつつも、後ろに控えたダダンさんの顔を見て先の展開が何となく読めてしまい苦笑する。
「お前達ィイ!!働かざる者食うべからずだよ!
ちゃんと働きなぁあ!!」
「「「ひいっ!!了解ですお頭!!」」」
バタバタバタと一目散に散っていく様にやっぱり面白い人達だなあと笑う。
エースは、こんな人達に育てられてるのかぁ
起きた時から姿を見ない少年を思い出して早く帰ってこないかなと、作業を進めた。
(ダダンさんはご飯取りに行ってる言うてたけど、ワニとかおるって危なくないんかな)
本当は今すぐにでも確かめに行きたかった名無しさんだが、思うように走れなくなった今昨日みたいな迷惑はかけられないからと自分を律していた。
「会いたいなぁ」
朝起きた時多少の消失感はあったものの寝る前と変わらない景色に、心の底から安堵してしまったのだから仕方がない。
待つぐらいは許されたいなといつの間にか鼻歌を歌って仕事を続けていた。
「名無しさんー!それ終わったらこっちも頼むよー!」
「はーい。後もうちょっとで終わります〜!」
軽く目を閉じたつもりがいつの間にか本当に寝てしまっていたのだろう。ダダンさんに起こされてから、それはそれは怒涛だった。
まだ腕の傷と両足裏の怪我で、思うようには歩けないが、ただ寝ているだけは出来なくて、顰めっ面をするダダンさんに頼み込みどうにか洗濯を畳むのと簡単な裁縫はやらせて貰っている。
「あんた、幼いのに器用だなあ」
「はははっ、ちょっと趣味で嗜んでまして」
大きな体を折りたたみながら不思議そうに話しかけてくるマグラさんと談笑しつつも、ほつれた防具類を着々と整えていく。
「これは重てーから、怪我が治ってからな」
そう言いながら手を伸ばしかけた武器をひょいと遠ざけられてその優しさに、つい笑ってしまった。
昨日だって、本間に簡単な説明しかしてないし捨て置く事だって出来ただろうに、深い事は何一つ聞かれる事もなく置いてくれた目の前の人達。
「怪我が治ったら、ご飯とかもお手伝いしますからね!」
「おお!嬢ちゃん炊事出来んのか!」
「こりゃあいい、良かったなお頭!」
いつの間にか集まっていた人だかりに軽く驚きつつも、後ろに控えたダダンさんの顔を見て先の展開が何となく読めてしまい苦笑する。
「お前達ィイ!!働かざる者食うべからずだよ!
ちゃんと働きなぁあ!!」
「「「ひいっ!!了解ですお頭!!」」」
バタバタバタと一目散に散っていく様にやっぱり面白い人達だなあと笑う。
エースは、こんな人達に育てられてるのかぁ
起きた時から姿を見ない少年を思い出して早く帰ってこないかなと、作業を進めた。
(ダダンさんはご飯取りに行ってる言うてたけど、ワニとかおるって危なくないんかな)
本当は今すぐにでも確かめに行きたかった名無しさんだが、思うように走れなくなった今昨日みたいな迷惑はかけられないからと自分を律していた。
「会いたいなぁ」
朝起きた時多少の消失感はあったものの寝る前と変わらない景色に、心の底から安堵してしまったのだから仕方がない。
待つぐらいは許されたいなといつの間にか鼻歌を歌って仕事を続けていた。