エンドライフ③
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《56. 君の笑顔》
適当にぶらつくとは言ったもののエースと一緒で良かったかもしれないと思う程予想以上にこの街は大きかった。
ご飯街を抜ければその先にはまた色の違う商店街がズラーっと並んでいて服やアクセサリーや帽子などといったお洒落を楽しめる空間が広がり、一歩路地を間違えれば迷ってしまいそうな程だったからだ。
「おいおっちゃん、このキラキラ光ってる石は何なんだ?」
「お目が高いねえ〜兄ちゃん!これはついこないだ入ったばっかりの貴重なものなんだよ」
「へ〜...サファイアみたいで綺麗やなあ」
お互い気になった店に立ち寄ってはぶらりと店内に入り気になったものがあれば購入するという、ゆったりとした買い物を楽しんでいた。
今はたまたま見つけた石屋さんの前に居て、珍しくエースも乗り気なものだからつい一緒になって見てしまっている。
「あ...これ...」
「どうした名無しさん、何か欲しいもんでもあったのか?」
「ん?あぁいや気になっただけというか、綺麗やなと思って」
「サンストーンだねえそいつは。嬢ちゃん肌が綺麗だからそのネックレス似合うと思うよ!」
つい手にとってしまったオレンジ色に輝く石。
照明に透かして見ても惹きつけられるように綺麗で、その色はやはり目の前の彼を彷彿とさせて心が躍る。
何よりデザインもシンプルでつけやすそうな上、レザーで編み込まれた紐もお洒落なのでうちの心をくすぐってくるのだ。
「...うん、これ買おうかな」
「お!決めたのかい、うんうん似合うよきっと。そいつァねえ、太陽神の石と呼ばれる珍しい石さ。勝利の石とも呼ばれるもんだから何か成し遂げたいものがある時にはお勧めだよ」
「へぇー、ほなちょうどいいな!おじちゃんこれ一つお願いします」
いい出会いがあったなーとニコニコしながら財布を取り出そうとしていれば、既にエースがこれで足りるか?とおじちゃんに話しかけていて急いでレジまで走る。
「ちょっ、ちょいエース!何しとんっ」
「お前はこれが欲しいんだろ?だったら別によォおれが買っても同じだろ?」
「それはそうかもやけど...うちが使うもんやし自分で
ーぽすん
「男を立てろよ、名無しさん。いつも世話んなってる礼だ」
そう言って頭をぽんぽんとした後に、流れるようにお金を払ってネックレスを受け取るエース。余りにもその一連の流れが格好良すぎて固まっていると、付けてやるよと後ろに回ったエースの腕が首に回ってきた瞬間心臓が飛び出るかと思ってしまった。
(なんっ....ちょっ....うぁあ)
....本当、こういうスキンシップは慣れない。
湯気でも出そうな勢いの熱をもった顔を俯きながらつけ終わるのを待っていると、視界にエースの靴が飛び込んできたので視線を上げれば
「おっ、似合ってんじゃん。...ハハっ可愛いな!」
「かっ」
ニッといつもの笑顔で、それはそれは嬉しそうに笑うものだから今度こそきっと湯気は出てしまっていたと思う。
「おっ前顔真っ赤だぜェ?ハハハっ」
「誰のせいやとっ」
「あははは!これは見せつけられてしまったかなー?(笑)似合いのカップルだねえ〜兄ちゃん達!」
「カップ
「おうっ良いだろ〜!やらねェぞー?」
「エース!!」
「ハハハっ!怖ェ怖ェ(笑)」
何を言い出すかと思いきやおじちゃんの言葉に否定するのではなくうちの頭を撫でつけながら、笑顔で言葉に乗っかるものだからこっちはもう気が気じゃない。
冗談にも程があると思いながら、キッとエースを見上げれば笑いながらお店の入り口へと向かっていたので恥ずかしいやら嬉しいやらの気持ちで歩き出せば、後ろから声をかけられた。
「お嬢ちゃん」
「!...も〜、からかいなら聞かへんで?」
「叶うといいねえ」
「.....へ」
「お似合いだって言ったのは嘘じゃあないよ。お願い事も叶うといいねえ」
「....。うん、ありがとうなおじちゃん!」
きっと言わんとする事は一つじゃ無いのだろうなと朗らかな笑みを見て思ったが、そこには敢えて触れずにありがとうとだけ返して店を出た。
待っていてくれたエースにお礼を告げて、改めてネックレスのお礼を伝えればうちの大好きな笑顔で笑ってくれてそれだけでもう何日分もの幸せを前借りしている気分になった。
適当にぶらつくとは言ったもののエースと一緒で良かったかもしれないと思う程予想以上にこの街は大きかった。
ご飯街を抜ければその先にはまた色の違う商店街がズラーっと並んでいて服やアクセサリーや帽子などといったお洒落を楽しめる空間が広がり、一歩路地を間違えれば迷ってしまいそうな程だったからだ。
「おいおっちゃん、このキラキラ光ってる石は何なんだ?」
「お目が高いねえ〜兄ちゃん!これはついこないだ入ったばっかりの貴重なものなんだよ」
「へ〜...サファイアみたいで綺麗やなあ」
お互い気になった店に立ち寄ってはぶらりと店内に入り気になったものがあれば購入するという、ゆったりとした買い物を楽しんでいた。
今はたまたま見つけた石屋さんの前に居て、珍しくエースも乗り気なものだからつい一緒になって見てしまっている。
「あ...これ...」
「どうした名無しさん、何か欲しいもんでもあったのか?」
「ん?あぁいや気になっただけというか、綺麗やなと思って」
「サンストーンだねえそいつは。嬢ちゃん肌が綺麗だからそのネックレス似合うと思うよ!」
つい手にとってしまったオレンジ色に輝く石。
照明に透かして見ても惹きつけられるように綺麗で、その色はやはり目の前の彼を彷彿とさせて心が躍る。
何よりデザインもシンプルでつけやすそうな上、レザーで編み込まれた紐もお洒落なのでうちの心をくすぐってくるのだ。
「...うん、これ買おうかな」
「お!決めたのかい、うんうん似合うよきっと。そいつァねえ、太陽神の石と呼ばれる珍しい石さ。勝利の石とも呼ばれるもんだから何か成し遂げたいものがある時にはお勧めだよ」
「へぇー、ほなちょうどいいな!おじちゃんこれ一つお願いします」
いい出会いがあったなーとニコニコしながら財布を取り出そうとしていれば、既にエースがこれで足りるか?とおじちゃんに話しかけていて急いでレジまで走る。
「ちょっ、ちょいエース!何しとんっ」
「お前はこれが欲しいんだろ?だったら別によォおれが買っても同じだろ?」
「それはそうかもやけど...うちが使うもんやし自分で
ーぽすん
「男を立てろよ、名無しさん。いつも世話んなってる礼だ」
そう言って頭をぽんぽんとした後に、流れるようにお金を払ってネックレスを受け取るエース。余りにもその一連の流れが格好良すぎて固まっていると、付けてやるよと後ろに回ったエースの腕が首に回ってきた瞬間心臓が飛び出るかと思ってしまった。
(なんっ....ちょっ....うぁあ)
....本当、こういうスキンシップは慣れない。
湯気でも出そうな勢いの熱をもった顔を俯きながらつけ終わるのを待っていると、視界にエースの靴が飛び込んできたので視線を上げれば
「おっ、似合ってんじゃん。...ハハっ可愛いな!」
「かっ」
ニッといつもの笑顔で、それはそれは嬉しそうに笑うものだから今度こそきっと湯気は出てしまっていたと思う。
「おっ前顔真っ赤だぜェ?ハハハっ」
「誰のせいやとっ」
「あははは!これは見せつけられてしまったかなー?(笑)似合いのカップルだねえ〜兄ちゃん達!」
「カップ
「おうっ良いだろ〜!やらねェぞー?」
「エース!!」
「ハハハっ!怖ェ怖ェ(笑)」
何を言い出すかと思いきやおじちゃんの言葉に否定するのではなくうちの頭を撫でつけながら、笑顔で言葉に乗っかるものだからこっちはもう気が気じゃない。
冗談にも程があると思いながら、キッとエースを見上げれば笑いながらお店の入り口へと向かっていたので恥ずかしいやら嬉しいやらの気持ちで歩き出せば、後ろから声をかけられた。
「お嬢ちゃん」
「!...も〜、からかいなら聞かへんで?」
「叶うといいねえ」
「.....へ」
「お似合いだって言ったのは嘘じゃあないよ。お願い事も叶うといいねえ」
「....。うん、ありがとうなおじちゃん!」
きっと言わんとする事は一つじゃ無いのだろうなと朗らかな笑みを見て思ったが、そこには敢えて触れずにありがとうとだけ返して店を出た。
待っていてくれたエースにお礼を告げて、改めてネックレスのお礼を伝えればうちの大好きな笑顔で笑ってくれてそれだけでもう何日分もの幸せを前借りしている気分になった。