エンドライフ③
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《48. 初めて向けられた感情》
「うあー....結構色々ありそうやな!」
歩く事数刻。
市場へと辿り着いたうち達は活気づいた雰囲気で溢れ返る商店街を見て圧倒されていた。食べ物以外にお土産屋さんや宝石商など色々ジャンル問わず置いてありそうなその通りはやっぱりその景色はどこか既視感があって。
(.......うーん?見た事ある気がするんよなー....)
どこかの記憶でこの景色を知っていると自分の中の何かが訴えていた。ま、いつか思い出すかーといつもの如く楽観的になりながら、保存出来そうな果物類を物色しながらほくほくとした気持ちで仕入れていく。
(....はははっ!マルコが、こんなに沢山...)
元気かなあと失礼にも尖ったフサを撫でながら見つめていれば覚えのあり過ぎる気配を感じて顔を上げる。
「...ぁ...............っ、おった...」
人混みを掻き分けた視界の先。
まだここからは少し距離のあるお店の前に、見間違えるはずのない姿を見つけて思わず息が漏れ出る。
そこでやっと、エースとルフィの再会する町を思い出しずっと引っ掛かりを覚えて欠けていた既視感のピースがパチリと埋まり、そう言う事かと笑みが溢れた。
ニコニコしながら遠目に眺めているとお店の店主がそれは買うのかい?と手に持っていたパイナップルを指差してきたのでエースへの手土産にもなるかととりあえず10個だけ荷袋へと詰める。
(エースや...!.....ほぼ半年近くぶりの、エースやー!)
最早腕をブンブンと振りながら飛び跳ねたい気持ちでいっぱいだったが、自分の手には大量のマルコがいる。
振り回せばとんだ狂気へと変わるので大人しくにやけておくに留まるが...こんな姿になっても尚、人の理性を引き出してくれるのだから隊長格はやっぱり違うなとどこか誇らしくなった。...そう、これは決して本人には言えないが。
もしかしたら間に合わないのかもしれないと焦っていただけに本当に嬉しい。ローくん達に改めてお礼を言わなければと頭で考えながらもゾロのある場所へと向かう。
「ごめん、ゾロ。ちょっとこれお願い出来るかな?」
「お?あぁ別にいいが、どうしたよそんな嬉しそうな顔して」
「へへへ探し人....見つけたんよ!」
「そうなの?良かったわねえ名無しさんさん!私達はいいから挨拶ぐらい先にしてきていいわよ」
「ありがとうっ!ほなちょっとうち行ってくるな!」
背後にまだある懐かしい気配に嬉しさが抑えきれなくて頬が緩んで隠せない。快く送り出してくれた皆へと頭を下げて結局ニヤケ顔は直せずにエースが何やら話しているお店へと小走りで向かった。
「....名無しさんの奴、すげェー嬉しそうな顔してたぞ」
「そんなに会いてェ奴だったのかな?」
「本当あんなに恥ずかしがってた服装の事何てすっかり忘れて幸せそうに走っていっちゃって...。探し人とやらに会えるのがよっぽど嬉しいのね」
そんな会話がされているとは露知らず一歩一歩とエースへの距離が近づいていく度に高鳴る鼓動。
後数メートルと迫った時にちょうど話が終わったのかエースとばっちり目が合ってたった数ヶ月会えていなかっただけだというのに、変わらないその瞳に心の底から安心してしまった。...あぁ、エースや。
「おまっ......名無しさん?!何でここに....」
「エース.....!へへ、迎えに来たで」
案の定驚いた様子で目を見開いたエースに可愛いなぁと再び笑みが溢れながらもやっと会えた喜びで顔が綻ぶ。
すると何やらどこかを見ながらエースが固まったので不思議に思いながらもそのまま視線を辿っていけば、喜びの余りすっかりと忘れてしまっていた自分の上半身へと辿り着いた。
「!!うわっ...と、ごめん!ちゃうちゃうっこれはな?ちょーっと事情があって決してうちの趣味ではっ」
....うっかりとしていた。
エースに会えた事が嬉しくて、こんな恥ずかしい状態であった事を忘れていたとお目汚しごめんと思いながら羽織を何とか手繰り寄せる。
その間もエースは何故か無言なので、焦る気持ちも重なって出来る限りで上半身を隠してみれど、元々が薄い布地の為全部は隠れきらないのが今は辛い。
慣れない沈黙に、今すぐ逃げたい気持ちが押し寄せるのでとりあえずここは挨拶だけと口を開きかけたその時、今まで微動だにしなかったエースが突然手首をグイッと掴んで足早に歩き始めた。
「おわっ、とと。エースっ?」
「お前....それは駄目だ」
「はっ....?いや、ごめんなうっかり忘れとって。こんな状態で会うつもりは無かったんやけどまさかここで
「うるせェ、今は黙ってろ名無しさん」
「!」
初めて見るエースの怒りのような態度。
それを自分へと向けられるのは初めてだった為、そこまで似合わなかったのだろうかと自分でも痛い程分かってはいたからこそ、ほんの少しだけ傷ついた自分に驚き笑う。
まぁ、普段から色気皆無のアレだしなーと、凸凹のない上半身を視界に入れてからずっと無言で歩き続ける背中を見た。
...久々の再会がこんなでごめんよと黙ったままの背中に罪悪感を覚えて心の中で謝れば目的地に着いたのだろうか、突然止まったエースに促されるままお店の入り口へと立たされる。
どうやら服屋さんのような雰囲気に、あぁ、着替えろと言う事かと合点がいった。
「ごめんなエース、連れてきてくれてありがとう。ちょっと待っとって貰えるか?」
「..........おう」
まだ機嫌が戻らないのか、鍔を下げたままこっちを見ずに返事だけ告げる様子に苦笑してもう一度だけごめんなと告げてから店内へと足を踏み入れた。
「うあー....結構色々ありそうやな!」
歩く事数刻。
市場へと辿り着いたうち達は活気づいた雰囲気で溢れ返る商店街を見て圧倒されていた。食べ物以外にお土産屋さんや宝石商など色々ジャンル問わず置いてありそうなその通りはやっぱりその景色はどこか既視感があって。
(.......うーん?見た事ある気がするんよなー....)
どこかの記憶でこの景色を知っていると自分の中の何かが訴えていた。ま、いつか思い出すかーといつもの如く楽観的になりながら、保存出来そうな果物類を物色しながらほくほくとした気持ちで仕入れていく。
(....はははっ!マルコが、こんなに沢山...)
元気かなあと失礼にも尖ったフサを撫でながら見つめていれば覚えのあり過ぎる気配を感じて顔を上げる。
「...ぁ...............っ、おった...」
人混みを掻き分けた視界の先。
まだここからは少し距離のあるお店の前に、見間違えるはずのない姿を見つけて思わず息が漏れ出る。
そこでやっと、エースとルフィの再会する町を思い出しずっと引っ掛かりを覚えて欠けていた既視感のピースがパチリと埋まり、そう言う事かと笑みが溢れた。
ニコニコしながら遠目に眺めているとお店の店主がそれは買うのかい?と手に持っていたパイナップルを指差してきたのでエースへの手土産にもなるかととりあえず10個だけ荷袋へと詰める。
(エースや...!.....ほぼ半年近くぶりの、エースやー!)
最早腕をブンブンと振りながら飛び跳ねたい気持ちでいっぱいだったが、自分の手には大量のマルコがいる。
振り回せばとんだ狂気へと変わるので大人しくにやけておくに留まるが...こんな姿になっても尚、人の理性を引き出してくれるのだから隊長格はやっぱり違うなとどこか誇らしくなった。...そう、これは決して本人には言えないが。
もしかしたら間に合わないのかもしれないと焦っていただけに本当に嬉しい。ローくん達に改めてお礼を言わなければと頭で考えながらもゾロのある場所へと向かう。
「ごめん、ゾロ。ちょっとこれお願い出来るかな?」
「お?あぁ別にいいが、どうしたよそんな嬉しそうな顔して」
「へへへ探し人....見つけたんよ!」
「そうなの?良かったわねえ名無しさんさん!私達はいいから挨拶ぐらい先にしてきていいわよ」
「ありがとうっ!ほなちょっとうち行ってくるな!」
背後にまだある懐かしい気配に嬉しさが抑えきれなくて頬が緩んで隠せない。快く送り出してくれた皆へと頭を下げて結局ニヤケ顔は直せずにエースが何やら話しているお店へと小走りで向かった。
「....名無しさんの奴、すげェー嬉しそうな顔してたぞ」
「そんなに会いてェ奴だったのかな?」
「本当あんなに恥ずかしがってた服装の事何てすっかり忘れて幸せそうに走っていっちゃって...。探し人とやらに会えるのがよっぽど嬉しいのね」
そんな会話がされているとは露知らず一歩一歩とエースへの距離が近づいていく度に高鳴る鼓動。
後数メートルと迫った時にちょうど話が終わったのかエースとばっちり目が合ってたった数ヶ月会えていなかっただけだというのに、変わらないその瞳に心の底から安心してしまった。...あぁ、エースや。
「おまっ......名無しさん?!何でここに....」
「エース.....!へへ、迎えに来たで」
案の定驚いた様子で目を見開いたエースに可愛いなぁと再び笑みが溢れながらもやっと会えた喜びで顔が綻ぶ。
すると何やらどこかを見ながらエースが固まったので不思議に思いながらもそのまま視線を辿っていけば、喜びの余りすっかりと忘れてしまっていた自分の上半身へと辿り着いた。
「!!うわっ...と、ごめん!ちゃうちゃうっこれはな?ちょーっと事情があって決してうちの趣味ではっ」
....うっかりとしていた。
エースに会えた事が嬉しくて、こんな恥ずかしい状態であった事を忘れていたとお目汚しごめんと思いながら羽織を何とか手繰り寄せる。
その間もエースは何故か無言なので、焦る気持ちも重なって出来る限りで上半身を隠してみれど、元々が薄い布地の為全部は隠れきらないのが今は辛い。
慣れない沈黙に、今すぐ逃げたい気持ちが押し寄せるのでとりあえずここは挨拶だけと口を開きかけたその時、今まで微動だにしなかったエースが突然手首をグイッと掴んで足早に歩き始めた。
「おわっ、とと。エースっ?」
「お前....それは駄目だ」
「はっ....?いや、ごめんなうっかり忘れとって。こんな状態で会うつもりは無かったんやけどまさかここで
「うるせェ、今は黙ってろ名無しさん」
「!」
初めて見るエースの怒りのような態度。
それを自分へと向けられるのは初めてだった為、そこまで似合わなかったのだろうかと自分でも痛い程分かってはいたからこそ、ほんの少しだけ傷ついた自分に驚き笑う。
まぁ、普段から色気皆無のアレだしなーと、凸凹のない上半身を視界に入れてからずっと無言で歩き続ける背中を見た。
...久々の再会がこんなでごめんよと黙ったままの背中に罪悪感を覚えて心の中で謝れば目的地に着いたのだろうか、突然止まったエースに促されるままお店の入り口へと立たされる。
どうやら服屋さんのような雰囲気に、あぁ、着替えろと言う事かと合点がいった。
「ごめんなエース、連れてきてくれてありがとう。ちょっと待っとって貰えるか?」
「..........おう」
まだ機嫌が戻らないのか、鍔を下げたままこっちを見ずに返事だけ告げる様子に苦笑してもう一度だけごめんなと告げてから店内へと足を踏み入れた。