エンドライフ③
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《36.旅立ち①》
親父の前では何とか泣かずに我慢してほっと一息つきながら、エースを抑え込んでいたという部屋に足を運んだ。
何とか後を追おうとするエースを気絶させ、鎖で繋いでいたまでは良かったのだが、マルコが一瞬見張りの方へと気を逸らした隙に鎖を焼き尽くす程の炎をあげて海へと飛び出して行ってしまったのだと言う。
(......相変わらず、凄い炎やな。あちこち黒焦げやんか)
突き破られた天井は保全され、張り替えられた床以外はそのままだった為あちこちにまだエースの居たであろう痕跡が残っていたのだ。ゆっくりとしゃがんで、焦げた焼け跡をそっと指でなぞる。
たったそれすらも愛おしく思えてしまうのだから、本間に自分はどうしようもないなと1人笑う。すると空き部屋であろうこの部屋へノックが鳴り響いたので、見知った気配に入っていいよと一声だけかけた。
「探したぜ、ここに来てたのかよい」
「あぁごめんな。親父に挨拶終わったからさちょっとだけでも見ておきたくて」
撫でていた指をそっと外してゆっくりと立ち上がればマルコがちょっと部屋で話さないかと誘ってきたので、二つ返事で承諾をした。ちょうどお昼の時間でもあった為部屋で食べようと言う話になったのだ。
食堂に寄りサッチにお昼ご飯を貰えばちょうど出来上がった所らしく熱々のままお皿に盛り付けて貰う。その際に2人で食べなとチョコレートまで乗せてくれたものだから、本当気のきくお兄ちゃんだなとほっこりとした。
「今日のご飯うちの好きなもんばっかしや」
「あいつも気合い入れてたからなァ、言わなくても皆分かってんだろうさ」
「...そっか、流石お兄ちゃんやな」
お昼を食べてマルコ達に挨拶をすればこの船を出ようと考えていたので、朝から皆がいつも以上に優しかったのはそのせいかと思い出しては胸が温かくなる。
そのまま何気ない会話を交わしながらマルコの部屋へと到着すれば、そこには所狭しと山程積まれた荷袋が沢山あって。
「...マルコがこんなに買う何て珍しいな」
「ハハハっおれのじゃねェよい。全部、お前宛だ名無しさん」
「..........へ?」
お盆を2つテーブルの上に載せつつも笑いながら言い放ったマルコにどう言う意味なのか飲み込めずにいると
「後5日でお前が集中治療部屋を出るってサッチが漏らしちまったからな、それを聞いた奴らが我先にと荷袋に土産いっぱい詰め込む詰め込む」
結局一つじゃ足りなくなって各々で準備しろと伝えれば、こんだけの数になっちまったんだよいと呆れた顔で伝えてきた。
中身はまァ見てからのお楽しみだなと、冷える前にと食事を促されさっきまであんなに空腹を訴えていたはずなのに胸がいっぱいになってしまってすぐに口は開けなかった。
何とかサッチの美味しいご飯を食べ切って、お茶で一息をつく。すると目の前に座るマルコがこちらを眺めているものだから、ずっと変わらない落ち着く気配に自然と笑みが溢れてしまう。
「...何つーか、あっという間だったなァ」
「...せやなぁ。元々エースが来るまでって決めてた乗船やったし、居心地が良すぎてつい...長居してもたけど、早かった」
「何だかんだで名無しさんとは一緒に居たからよ、実際その時が来るとなると寂しいもんだよい」
「へへっありがとう。うちもマルコがおったお陰で沢山楽しかったし救われとったで。...やからやっぱ、ちょっと寂しいや」
初めて見るマルコの眉毛を下げた笑顔に本当にこの人が居てくれたお陰で自分はこの数年どれだけ救われたのだろうかと思う。チョコレートを半分こにしながら差し出せば、それを又半分に割ってうちに渡してくるものだから最後までとことん優しいなと笑って、チョコレートへとかじりついた。
「...なァ名無しさん、本当はよティーチが裏切るってお前は知ってたんだろい?」
「................」
「...やっぱりか。あん時のお前を見てたら何となくは察しがついたが...おれもまだまだだな。家族を疑いたくねェ気持ちを捨てきれなかった」
「...当たり前やろ、そんなん。誰だってそうや。...正直言うとうちもさ、信じたくない気持ちはあったんよなやっぱり」
「名無しさん、ありがとな」
「?うちは、別に何も...」
「おれ達の為だろい?お前が最後まで誰にも言わず1人で戦ってたのはよ。...ありがとな、名無しさん」
...言うつもり何て無かった。
ましてや、この事はうちのただのエゴであったしそんなお礼を言われるような事じゃなかったはずなのに。あの、どこまでも安心出来てしまう大好きな声で優しく語りかけてくるマルコを見たら、今までずっと我慢していたものが溢れてしまった。
親父の前では何とか泣かずに我慢してほっと一息つきながら、エースを抑え込んでいたという部屋に足を運んだ。
何とか後を追おうとするエースを気絶させ、鎖で繋いでいたまでは良かったのだが、マルコが一瞬見張りの方へと気を逸らした隙に鎖を焼き尽くす程の炎をあげて海へと飛び出して行ってしまったのだと言う。
(......相変わらず、凄い炎やな。あちこち黒焦げやんか)
突き破られた天井は保全され、張り替えられた床以外はそのままだった為あちこちにまだエースの居たであろう痕跡が残っていたのだ。ゆっくりとしゃがんで、焦げた焼け跡をそっと指でなぞる。
たったそれすらも愛おしく思えてしまうのだから、本間に自分はどうしようもないなと1人笑う。すると空き部屋であろうこの部屋へノックが鳴り響いたので、見知った気配に入っていいよと一声だけかけた。
「探したぜ、ここに来てたのかよい」
「あぁごめんな。親父に挨拶終わったからさちょっとだけでも見ておきたくて」
撫でていた指をそっと外してゆっくりと立ち上がればマルコがちょっと部屋で話さないかと誘ってきたので、二つ返事で承諾をした。ちょうどお昼の時間でもあった為部屋で食べようと言う話になったのだ。
食堂に寄りサッチにお昼ご飯を貰えばちょうど出来上がった所らしく熱々のままお皿に盛り付けて貰う。その際に2人で食べなとチョコレートまで乗せてくれたものだから、本当気のきくお兄ちゃんだなとほっこりとした。
「今日のご飯うちの好きなもんばっかしや」
「あいつも気合い入れてたからなァ、言わなくても皆分かってんだろうさ」
「...そっか、流石お兄ちゃんやな」
お昼を食べてマルコ達に挨拶をすればこの船を出ようと考えていたので、朝から皆がいつも以上に優しかったのはそのせいかと思い出しては胸が温かくなる。
そのまま何気ない会話を交わしながらマルコの部屋へと到着すれば、そこには所狭しと山程積まれた荷袋が沢山あって。
「...マルコがこんなに買う何て珍しいな」
「ハハハっおれのじゃねェよい。全部、お前宛だ名無しさん」
「..........へ?」
お盆を2つテーブルの上に載せつつも笑いながら言い放ったマルコにどう言う意味なのか飲み込めずにいると
「後5日でお前が集中治療部屋を出るってサッチが漏らしちまったからな、それを聞いた奴らが我先にと荷袋に土産いっぱい詰め込む詰め込む」
結局一つじゃ足りなくなって各々で準備しろと伝えれば、こんだけの数になっちまったんだよいと呆れた顔で伝えてきた。
中身はまァ見てからのお楽しみだなと、冷える前にと食事を促されさっきまであんなに空腹を訴えていたはずなのに胸がいっぱいになってしまってすぐに口は開けなかった。
何とかサッチの美味しいご飯を食べ切って、お茶で一息をつく。すると目の前に座るマルコがこちらを眺めているものだから、ずっと変わらない落ち着く気配に自然と笑みが溢れてしまう。
「...何つーか、あっという間だったなァ」
「...せやなぁ。元々エースが来るまでって決めてた乗船やったし、居心地が良すぎてつい...長居してもたけど、早かった」
「何だかんだで名無しさんとは一緒に居たからよ、実際その時が来るとなると寂しいもんだよい」
「へへっありがとう。うちもマルコがおったお陰で沢山楽しかったし救われとったで。...やからやっぱ、ちょっと寂しいや」
初めて見るマルコの眉毛を下げた笑顔に本当にこの人が居てくれたお陰で自分はこの数年どれだけ救われたのだろうかと思う。チョコレートを半分こにしながら差し出せば、それを又半分に割ってうちに渡してくるものだから最後までとことん優しいなと笑って、チョコレートへとかじりついた。
「...なァ名無しさん、本当はよティーチが裏切るってお前は知ってたんだろい?」
「................」
「...やっぱりか。あん時のお前を見てたら何となくは察しがついたが...おれもまだまだだな。家族を疑いたくねェ気持ちを捨てきれなかった」
「...当たり前やろ、そんなん。誰だってそうや。...正直言うとうちもさ、信じたくない気持ちはあったんよなやっぱり」
「名無しさん、ありがとな」
「?うちは、別に何も...」
「おれ達の為だろい?お前が最後まで誰にも言わず1人で戦ってたのはよ。...ありがとな、名無しさん」
...言うつもり何て無かった。
ましてや、この事はうちのただのエゴであったしそんなお礼を言われるような事じゃなかったはずなのに。あの、どこまでも安心出来てしまう大好きな声で優しく語りかけてくるマルコを見たら、今までずっと我慢していたものが溢れてしまった。