エンドライフ③
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《32.譲れないもの》
「よくもまぁこんなタイミング良く親父達がおらへん時を狙って来られるもんやわ」
「ゼハハハ!頭ァ使えよ名無しさん、偶然なんざ存在しねェ。全ては必然なのさ」
両手を広げ大笑いしながら吐き捨てるティーチは、最早うちの知っていた姿は無く黒ひげとして名を馳せていた表情そのものだった。
チラッと横目でサッチを確認するも、安らかなくらい起きる気配がないのでその違和感にやっとここで気がついた。
「...ジョッキに何かしたな?ティーチ。じゃなきゃサッチがこんだけの気配が側にあんのに起きひん訳がない」
「やっと気がつきやがったのかァ名無しさん。酒はどうせお前がリセットしちまうだろうからよォ、念の為に樽の底にも固めておいたんだよ...ゼハハハハッ」
「(見た限り苦しんでは無いから多分即効性の毒では無いにしても、4体1か...部屋の中じゃちとキツイかな)」
自分の持ち味であるスピードも手狭なここじゃ限度がある。力では男に勝てない事は百も承知なので、それ以外で勝るしか無かったのだ。
じりじりとこちらに迫ってくる3人を見て構えながらもなるべくサッチを棚の後ろへ隠す。ちょっと頭は飛び出たけど、そこには何も無いはずだろうからまぁ大丈夫かと思いながら全員を見据えた。
「あんたの目的は悪魔の実だけちゃうのか?これ以上サッチに何の用があるんや」
「ゼハハハハッ!やっぱりそこまで分かっちまってたのかよォ、流石いい女だぜ」
「そらどーも。全然嬉しくないけどな」
「...船長、コイツ生意気だから殺っちまってもいいよな?」
「ゼハハ!好きにしろォ、どうせ知られた以上は口を封じるしかねェーんだ。お前らも海賊、殺してから奪ったって方が箔がつくだろうが」
その言葉を合図に、一斉に飛びかかってくる2人。それを躱しながらも武装色で蹴り上げれば思いの外飛んでいった巨体に、この人はそんなに強く無いのかもなと思いながらも油断は出来ないと気を引き締める。表情の読めない白い人の方が厄介で異様なまでのスピードで刀を繰り出してくるものだから、避けつつ攻撃を仕掛けるので手一杯だ。
「お前は確かに強い。当初の予定では船長が仲間に引き入れようとしていたのも頷けますな」
「そんな予定嬉しくないなぁ!...っと、」
「だが、船長に逆らう奴は死刑なんでな。これ絶対だ」
そのまま少し一騎討ちでの小競り合いが続きこちらが優勢になりつつ相手を吹き飛ばした所で、今まで動かなかった帽子の男が銃の照準を何処かに定めているのが視界の端に飛び込んできた。
「.....これもまた、″運命″」
ーズドン
ポタポタと、お腹から流れ落ちる血液が床へと滲む。
「ハァッ....ハァッ....っ、へへ残念。運命何てもんはいくらでも変えられるんよ」
「.....ふむ。お前もつくづく数奇な″巡り合わせ″」
「ゼハハハハ!やるじゃねェーかよ名無しさんっ、やっぱりお前俺の仲間になりやがれェ」
「ウィハッハッハ〜〜!!オーガー良くやった!俺達2人がかりでも厄介だったぜこの女は」
相手側の2人も結構負傷しているはずなのに、楽しそうに笑い声を上げる姿はやっぱり異常で。こんなものでやられてたまるかと深く、深く深呼吸をした。
「....もうお終いか?」
「!驚いたな。一応毒を仕込んでおいたんだが、効かないとは」
「生憎と前に結構な毒を食らった覚えがあるからな、そう簡単にはやられはせんよ」
「ウィハッハ〜〜〜んじゃァお言葉に甘えて俺が相手してやるよォオ!!」
「返り討ちにしたるわっ!」
サッチが狙われた以上、さっき程には動けなくともまだまだ巨体の人のスピードは上回れて鳩尾、顎下、首の後ろと徹底的に急所を突いていき、今度こそはと殴り飛ばした。
起き上がる気配のない様に一息ついていればコンマの所で刀が目の前を横切り後ろへと飛ぶ。すぐさま鳩尾を蹴り上げて刀を奪い床へと捨てた。
「ハァッ....ハァッ.......、ふーーー...」
「おいおいお前ェーらっ!何女1人に手間取っていやがる、さっさとしろォ!船の奴らが起きちまうぞ」
「!....そうか、それでな」
おかしいと思っていたのだ。部屋の外にまで巨体を吹き飛ばす程の轟音、先程の銃声、明らかに異様な物音であるはずなのに誰一人としてこちらに来る気配がしなかったのだ。
(頭を使えってのはこの事な。....この分じゃ、島に招待されとう親父達にも何かの関係があるんやろね)
マルコ達について行って貰ってて良かったと思いながら、痛みを増してくる腹部に手をやり表面だけでもと止血をする。体力を使うのが難点だが、血を流し過ぎて体力を奪われるよりはマシだった。
さて、もう一息と歩きだそうとした所で、突然ドクンと身体が脈を打つ。
「カハッ......!!.....ハァッ...なん、やこれ」
口から溢れてくる血と震える手足。一体何がと思いながら正面を睨みつければ嬉しそうに笑った帽子の男が言い放つ。
「....貴様の能力は知っている、時を巻き戻せる妙な力を使えるのだとか。で、あればして体内に取り込まれた時、その熱によって徐々に溶かされる毒を二重で仕込んでいれば問題は無い」
「.....っ、ティーチっ...!!」
「ゼハハハハッどうしたよ名無しさん、随分と顔色が良くなったじゃねェーか!」
荒い呼吸を整えようと深く息を吸い込めばむせてしまって血が吹き出る。膝をついてしまったまま立てないでいるとまたもや銃口が自分の後ろに向けられていたので、震える足を殴りつけ、間に合え、間に合えと思いながら出来る限りの硬化をして立ち塞がった。
「名無しさんッッ!!!!!」
足に走った焼けるような熱と倒れる瞬間に聞こえた声。それはいつも自分を心底安心させてくれるものだった気がすると、遠のく意識の中で思った。
「よくもまぁこんなタイミング良く親父達がおらへん時を狙って来られるもんやわ」
「ゼハハハ!頭ァ使えよ名無しさん、偶然なんざ存在しねェ。全ては必然なのさ」
両手を広げ大笑いしながら吐き捨てるティーチは、最早うちの知っていた姿は無く黒ひげとして名を馳せていた表情そのものだった。
チラッと横目でサッチを確認するも、安らかなくらい起きる気配がないのでその違和感にやっとここで気がついた。
「...ジョッキに何かしたな?ティーチ。じゃなきゃサッチがこんだけの気配が側にあんのに起きひん訳がない」
「やっと気がつきやがったのかァ名無しさん。酒はどうせお前がリセットしちまうだろうからよォ、念の為に樽の底にも固めておいたんだよ...ゼハハハハッ」
「(見た限り苦しんでは無いから多分即効性の毒では無いにしても、4体1か...部屋の中じゃちとキツイかな)」
自分の持ち味であるスピードも手狭なここじゃ限度がある。力では男に勝てない事は百も承知なので、それ以外で勝るしか無かったのだ。
じりじりとこちらに迫ってくる3人を見て構えながらもなるべくサッチを棚の後ろへ隠す。ちょっと頭は飛び出たけど、そこには何も無いはずだろうからまぁ大丈夫かと思いながら全員を見据えた。
「あんたの目的は悪魔の実だけちゃうのか?これ以上サッチに何の用があるんや」
「ゼハハハハッ!やっぱりそこまで分かっちまってたのかよォ、流石いい女だぜ」
「そらどーも。全然嬉しくないけどな」
「...船長、コイツ生意気だから殺っちまってもいいよな?」
「ゼハハ!好きにしろォ、どうせ知られた以上は口を封じるしかねェーんだ。お前らも海賊、殺してから奪ったって方が箔がつくだろうが」
その言葉を合図に、一斉に飛びかかってくる2人。それを躱しながらも武装色で蹴り上げれば思いの外飛んでいった巨体に、この人はそんなに強く無いのかもなと思いながらも油断は出来ないと気を引き締める。表情の読めない白い人の方が厄介で異様なまでのスピードで刀を繰り出してくるものだから、避けつつ攻撃を仕掛けるので手一杯だ。
「お前は確かに強い。当初の予定では船長が仲間に引き入れようとしていたのも頷けますな」
「そんな予定嬉しくないなぁ!...っと、」
「だが、船長に逆らう奴は死刑なんでな。これ絶対だ」
そのまま少し一騎討ちでの小競り合いが続きこちらが優勢になりつつ相手を吹き飛ばした所で、今まで動かなかった帽子の男が銃の照準を何処かに定めているのが視界の端に飛び込んできた。
「.....これもまた、″運命″」
ーズドン
ポタポタと、お腹から流れ落ちる血液が床へと滲む。
「ハァッ....ハァッ....っ、へへ残念。運命何てもんはいくらでも変えられるんよ」
「.....ふむ。お前もつくづく数奇な″巡り合わせ″」
「ゼハハハハ!やるじゃねェーかよ名無しさんっ、やっぱりお前俺の仲間になりやがれェ」
「ウィハッハッハ〜〜!!オーガー良くやった!俺達2人がかりでも厄介だったぜこの女は」
相手側の2人も結構負傷しているはずなのに、楽しそうに笑い声を上げる姿はやっぱり異常で。こんなものでやられてたまるかと深く、深く深呼吸をした。
「....もうお終いか?」
「!驚いたな。一応毒を仕込んでおいたんだが、効かないとは」
「生憎と前に結構な毒を食らった覚えがあるからな、そう簡単にはやられはせんよ」
「ウィハッハ〜〜〜んじゃァお言葉に甘えて俺が相手してやるよォオ!!」
「返り討ちにしたるわっ!」
サッチが狙われた以上、さっき程には動けなくともまだまだ巨体の人のスピードは上回れて鳩尾、顎下、首の後ろと徹底的に急所を突いていき、今度こそはと殴り飛ばした。
起き上がる気配のない様に一息ついていればコンマの所で刀が目の前を横切り後ろへと飛ぶ。すぐさま鳩尾を蹴り上げて刀を奪い床へと捨てた。
「ハァッ....ハァッ.......、ふーーー...」
「おいおいお前ェーらっ!何女1人に手間取っていやがる、さっさとしろォ!船の奴らが起きちまうぞ」
「!....そうか、それでな」
おかしいと思っていたのだ。部屋の外にまで巨体を吹き飛ばす程の轟音、先程の銃声、明らかに異様な物音であるはずなのに誰一人としてこちらに来る気配がしなかったのだ。
(頭を使えってのはこの事な。....この分じゃ、島に招待されとう親父達にも何かの関係があるんやろね)
マルコ達について行って貰ってて良かったと思いながら、痛みを増してくる腹部に手をやり表面だけでもと止血をする。体力を使うのが難点だが、血を流し過ぎて体力を奪われるよりはマシだった。
さて、もう一息と歩きだそうとした所で、突然ドクンと身体が脈を打つ。
「カハッ......!!.....ハァッ...なん、やこれ」
口から溢れてくる血と震える手足。一体何がと思いながら正面を睨みつければ嬉しそうに笑った帽子の男が言い放つ。
「....貴様の能力は知っている、時を巻き戻せる妙な力を使えるのだとか。で、あればして体内に取り込まれた時、その熱によって徐々に溶かされる毒を二重で仕込んでいれば問題は無い」
「.....っ、ティーチっ...!!」
「ゼハハハハッどうしたよ名無しさん、随分と顔色が良くなったじゃねェーか!」
荒い呼吸を整えようと深く息を吸い込めばむせてしまって血が吹き出る。膝をついてしまったまま立てないでいるとまたもや銃口が自分の後ろに向けられていたので、震える足を殴りつけ、間に合え、間に合えと思いながら出来る限りの硬化をして立ち塞がった。
「名無しさんッッ!!!!!」
足に走った焼けるような熱と倒れる瞬間に聞こえた声。それはいつも自分を心底安心させてくれるものだった気がすると、遠のく意識の中で思った。