エンドライフ③
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《26.動き出す闇》
勝負の後やっぱりお前にゃスピードじゃ勝てねェ〜と悔しそうにするエースに笑って今日も美味しそうな食事を取りに行く。サッチ達が先の捜索隊の為残りの隊員が作った食事だが指導がいいのだろう、日々と変わらずとても美味しい。
美味しい食事は幸せだなと横でがっつくエースと共に食べていると、突然甲板方面がざわついている声が聞こえてきたので何事かと意識をすませれば見知った気配を感じとれた。
(サッチ達が戻ってきたのか。.....えらい早いな)
お出迎えにしてはいつもと様子が違うレベルで盛り上がりを見せている為、何だか胸がざわついて途中で眠ってしまったエースに一応声をかけてから食堂を後にする。
ドクドクと動き始めた心臓にゆっくりと深呼吸で落ち着かせながらもさっきよりも重たく感じる扉を開いた。すると何やら人だかりが見えて、頭一つ抜きん出た馴染みのある髪型に考え過ぎかと胸を撫で下ろしていると、ふいに会話が飛び込んでくる。
「おうおうすげェーな?!ついにお前も能力者かよ〜ひゅー!」
「くっそ〜流石食いもんに関しての鼻が違うぜ隊長は」
そのやり取りが聞こえた瞬間思わず一瞬固まってしまいそれをすぐに自覚して取り繕う。周囲をそっと伺えばサッチの奥で卑しい笑みを湛えたティーチが居た。
見ている事を悟られないよう、そのままゆっくりとサッチに近づきいつも通りの会話で過ごす。嬉しそうにどう調理してやろうかなと笑うサッチに笑顔を返してどうやって見つけたのかの話を皆に聞かせてと食堂へ誘いながらその場を後にした。
(どういう事や....エースが20歳になってからちゃうのか?)
笑顔の下で色んな考えを巡らせながらも、もしかしたらエースは一年以上もティーチを追ってたのかと一つの可能性に行き着く。
(確かにルフィの手配書は数日前に配布されたばっかりやけど、もっと時間があるもんやと思ってた...)
自分の算段の甘さに拳を握りながら席へと戻ればまだそこにはテーブルに突っ伏したままのエースが居て。
「.....。エース、エース...ほら、起きや」
「.................んあっ?」
「は〜ったくもう、顔拭くで」
「....おぅ、ありがとよ」
顔面ご飯だらけになってしまった顔を優しく拭きながら今日起きるであろう惨劇の事が頭から離れず少し無言になってしまう。それでも笑顔は忘れずに拭き終わったでと告げれば、エースがじっとこちらを見つめてきた。
「おい名無しさん、何でお前泣きそうな顔してんだ?」
「!あぁいや、さっきちょっと怪我してもたのが沁みるなって」
「怪我?どこをだよ」
ほら、こんぐらいやと握っていた拳の手のひらを見せると思った以上に血が滲んでしまっていた事に自分でも驚いた。
「おっ前これ全然ちょっとじゃねェよ!マルコん所行くぞっ」
「おわっと....ちょっエース!一人で大丈夫やって」
「駄目だ。名無しさんは自分の怪我を軽視し過ぎるってのをおれは学んだんだ」
「は、はは...耳が痛い」
「だったら大人しく着いてこいよ」
強引に引っ張られていくので食堂を出るまで少し注目は浴びてしまったがさっきまでの心情を拭えたのでエースには心の中で感謝した。
引っ張られるままに医務室へと連れていかれればちょうどマルコも仕事を終えたのか部屋から出てくる所で、バッタリと顔を見合わせる。そしてうちの顔を見て一瞬眉毛をピクリとだけ動かした後口を開いた。
「エース、ありがとよい。まーた隠そうとした馬鹿を連れてきてくれたんだろい?」
「おうっちゃんと見てくれよなっ」
「やー?そんな隠すつもりは...」
「どうせ自覚が無かったんだろい?...んー結構深いな。エース、後はおれが見るからお前は戻ってもいいよい」
「すぐ終わるだろ?ここで待ってるぜ?」
「おれはこいつにちょーっとばかし説教があるからなァ、先に戻っててくれ」
「ハハっ!ご愁傷様だな名無しさん」
んじゃァまた後でな!と去っていくエースに笑顔で返すマルコを見つめてやってしまったと思うが時既に遅し。
「....名無しさん、中で話は聞かせて貰うよい」
「....分かった」
この言葉の意味が怪我を指しているのでは無い事をうちは知っている。
勝負の後やっぱりお前にゃスピードじゃ勝てねェ〜と悔しそうにするエースに笑って今日も美味しそうな食事を取りに行く。サッチ達が先の捜索隊の為残りの隊員が作った食事だが指導がいいのだろう、日々と変わらずとても美味しい。
美味しい食事は幸せだなと横でがっつくエースと共に食べていると、突然甲板方面がざわついている声が聞こえてきたので何事かと意識をすませれば見知った気配を感じとれた。
(サッチ達が戻ってきたのか。.....えらい早いな)
お出迎えにしてはいつもと様子が違うレベルで盛り上がりを見せている為、何だか胸がざわついて途中で眠ってしまったエースに一応声をかけてから食堂を後にする。
ドクドクと動き始めた心臓にゆっくりと深呼吸で落ち着かせながらもさっきよりも重たく感じる扉を開いた。すると何やら人だかりが見えて、頭一つ抜きん出た馴染みのある髪型に考え過ぎかと胸を撫で下ろしていると、ふいに会話が飛び込んでくる。
「おうおうすげェーな?!ついにお前も能力者かよ〜ひゅー!」
「くっそ〜流石食いもんに関しての鼻が違うぜ隊長は」
そのやり取りが聞こえた瞬間思わず一瞬固まってしまいそれをすぐに自覚して取り繕う。周囲をそっと伺えばサッチの奥で卑しい笑みを湛えたティーチが居た。
見ている事を悟られないよう、そのままゆっくりとサッチに近づきいつも通りの会話で過ごす。嬉しそうにどう調理してやろうかなと笑うサッチに笑顔を返してどうやって見つけたのかの話を皆に聞かせてと食堂へ誘いながらその場を後にした。
(どういう事や....エースが20歳になってからちゃうのか?)
笑顔の下で色んな考えを巡らせながらも、もしかしたらエースは一年以上もティーチを追ってたのかと一つの可能性に行き着く。
(確かにルフィの手配書は数日前に配布されたばっかりやけど、もっと時間があるもんやと思ってた...)
自分の算段の甘さに拳を握りながら席へと戻ればまだそこにはテーブルに突っ伏したままのエースが居て。
「.....。エース、エース...ほら、起きや」
「.................んあっ?」
「は〜ったくもう、顔拭くで」
「....おぅ、ありがとよ」
顔面ご飯だらけになってしまった顔を優しく拭きながら今日起きるであろう惨劇の事が頭から離れず少し無言になってしまう。それでも笑顔は忘れずに拭き終わったでと告げれば、エースがじっとこちらを見つめてきた。
「おい名無しさん、何でお前泣きそうな顔してんだ?」
「!あぁいや、さっきちょっと怪我してもたのが沁みるなって」
「怪我?どこをだよ」
ほら、こんぐらいやと握っていた拳の手のひらを見せると思った以上に血が滲んでしまっていた事に自分でも驚いた。
「おっ前これ全然ちょっとじゃねェよ!マルコん所行くぞっ」
「おわっと....ちょっエース!一人で大丈夫やって」
「駄目だ。名無しさんは自分の怪我を軽視し過ぎるってのをおれは学んだんだ」
「は、はは...耳が痛い」
「だったら大人しく着いてこいよ」
強引に引っ張られていくので食堂を出るまで少し注目は浴びてしまったがさっきまでの心情を拭えたのでエースには心の中で感謝した。
引っ張られるままに医務室へと連れていかれればちょうどマルコも仕事を終えたのか部屋から出てくる所で、バッタリと顔を見合わせる。そしてうちの顔を見て一瞬眉毛をピクリとだけ動かした後口を開いた。
「エース、ありがとよい。まーた隠そうとした馬鹿を連れてきてくれたんだろい?」
「おうっちゃんと見てくれよなっ」
「やー?そんな隠すつもりは...」
「どうせ自覚が無かったんだろい?...んー結構深いな。エース、後はおれが見るからお前は戻ってもいいよい」
「すぐ終わるだろ?ここで待ってるぜ?」
「おれはこいつにちょーっとばかし説教があるからなァ、先に戻っててくれ」
「ハハっ!ご愁傷様だな名無しさん」
んじゃァまた後でな!と去っていくエースに笑顔で返すマルコを見つめてやってしまったと思うが時既に遅し。
「....名無しさん、中で話は聞かせて貰うよい」
「....分かった」
この言葉の意味が怪我を指しているのでは無い事をうちは知っている。