エンドライフ③
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《22. 決意②》
抱きしめてくるエースの腕が言葉に出来ない辛さや悲しみを伝えてくるようで、それを静かに受け止めながら頭を撫でる手は止めなかった。
先程よりも少し気持ちは落ち着いてこの話を聞いてからずっと伝えたかった思いを言葉に変える。
「エース、良かったなぁ。本間にっ、良かった....!!」
小さいながらも思いを吐き出せば、腕にこもった力が強くなりちゃんと届いていたのだと安心をする。帽子越しに撫でる手は止めずに静かに時を過ごしていれば力強い程だった腕の力は少しばかりか緩くはなって、落ち着いたかなと目線を下げればいつからこちらを見上げていたのか、真っ直ぐとした瞳と目が合った。
そこに映った瞳には昔のような戸惑いや迷いは見えなくてやっと自由になれたのだなと顔が綻ぶ。
「...........名無しさん」
「どうしたん」
「おれさ、二番隊の隊長の件受けようと思うんだ」
「そっか。応援しとる」
もしかしたら伝えたかったのはこの話でもあったのかなと思い当たって嬉しいなぁと一層笑みを深めていると
「...名無しさんはよ、本当自分の事以外でも嬉しそうに笑うよな」
「やって嬉しいやんか。エースがずっと抱えてた大きいもんが溶かされて、皆に隊長やってくれって指示されてさ。エースもそれを受け入れたんやって思ったら...嬉しいやん」
良かったなぁと笑いかければグッと唇を噛み締めてから顔を隠して小さくお礼を言うものだから、聞こえんかったと茶化してみせればあんなに優しかった抱擁が一気に罰ゲームのそれになった。
そこからはいつもの2人の空気でエースの隣に腰掛けながら先日捜索した島には二足歩行の猪がいただのと笑い話が絶えなくて。気がつけば夜も大分深まっていてそろそろお開きにするかと尋ねれば何やらじっとこちらを見つめてくる。
「どうしたん、まだ何か話あった?」
「話っつーか、今日たまたまサッチ達から聞いたんだけどよ。お前もあの話に参加してて教えて貰ったってサッチが...よォ」
「あの話........?あぁ、もしかして好みのタイプの?」
「!」
「何や、早速バレてもたんかー。ごめんなエースそんな気にする事じゃないかと思って」
「別におれァ気にしてねェけど、あいつらだけずりィっつーか。お前もそんなもんに興味あったんだなって驚いたっつーか...」
何やらはっきりとしない物言いに、あれ?マキノさんの事じゃなかったのか?と思ってみるもそれ以外に言いにくそうな事あるか?と考えていればもしかしてという一つの予想が頭を巡った。
「エース、サッチに何て言われたん」
「...名無しさんがムキムキの野郎共が載った裸写真の中から好みのタイプ言ってたぜっておれは聞いた」
「!!!サッチ〜〜.......あんの嘘つき」
「....は?嘘なのか?」
「当たり前やんかそんなん。確かに答えはしたけど1ページも開いてへんよあの本は。何や、てっきりうちはエースの好みのタイプ聞かれた話かと」
「はァアっ?!聞いてねェぞそんなん!何聞いてんだあいつらっ」
何故か焦ったように声を上げたエースにどこまで話してどこまで嘘を教えたのだろうと心配になる。
「エースは見た?サッチのお宝本」
「無理矢理な。それがどうしたんだよ」
「そこにさマキノさんに似た人おったやろ?気がついた?」
「!あァ、居たなァっ、おれも最初ビックリしちまってまじまじと見ちまった(笑)いやー、世の中には似た奴が居るもんだよなァ」
「その人って答えといたで」
「...は?お前の好きなタイプか?」
「?ちゃうよ、エースのやん」
「..........は?おれの?何でまた」
「へ?やって好きやったやろ?マキノさん」
「....はァっ?おれがっ?マキノん事を?」
何をそんな今更と思いながらエースを見つめるも驚いたまま口を開けて固まっているエース。一体なんでやと思いながらハテナを浮かべて見つめ返していると呆れたようにエースが話し始めた。
「何をどう見て勘違いしてたのか知らねェけどな、別におれはマキノの事そういう意味で好きじゃなかったぜ?」
「.....は?嘘やろ。めっちゃ赤面してたやんか」
「嘘なんか吐くかよ。確かにあの頃は可愛いなとは思ってたけどよ、憧れっつーかただそんだけだ」
「ま、まじか.....え、ごめん。めっちゃ皆に嘘教えてもた」
突然の事実に1人で青ざめていると横からくいっと袂を引っ張られて
「それで、お前のタイプは何て答えたんだよ」
真っ直ぐと変に真剣に聞いてくるものだから、一瞬驚いて固まってしまった。
抱きしめてくるエースの腕が言葉に出来ない辛さや悲しみを伝えてくるようで、それを静かに受け止めながら頭を撫でる手は止めなかった。
先程よりも少し気持ちは落ち着いてこの話を聞いてからずっと伝えたかった思いを言葉に変える。
「エース、良かったなぁ。本間にっ、良かった....!!」
小さいながらも思いを吐き出せば、腕にこもった力が強くなりちゃんと届いていたのだと安心をする。帽子越しに撫でる手は止めずに静かに時を過ごしていれば力強い程だった腕の力は少しばかりか緩くはなって、落ち着いたかなと目線を下げればいつからこちらを見上げていたのか、真っ直ぐとした瞳と目が合った。
そこに映った瞳には昔のような戸惑いや迷いは見えなくてやっと自由になれたのだなと顔が綻ぶ。
「...........名無しさん」
「どうしたん」
「おれさ、二番隊の隊長の件受けようと思うんだ」
「そっか。応援しとる」
もしかしたら伝えたかったのはこの話でもあったのかなと思い当たって嬉しいなぁと一層笑みを深めていると
「...名無しさんはよ、本当自分の事以外でも嬉しそうに笑うよな」
「やって嬉しいやんか。エースがずっと抱えてた大きいもんが溶かされて、皆に隊長やってくれって指示されてさ。エースもそれを受け入れたんやって思ったら...嬉しいやん」
良かったなぁと笑いかければグッと唇を噛み締めてから顔を隠して小さくお礼を言うものだから、聞こえんかったと茶化してみせればあんなに優しかった抱擁が一気に罰ゲームのそれになった。
そこからはいつもの2人の空気でエースの隣に腰掛けながら先日捜索した島には二足歩行の猪がいただのと笑い話が絶えなくて。気がつけば夜も大分深まっていてそろそろお開きにするかと尋ねれば何やらじっとこちらを見つめてくる。
「どうしたん、まだ何か話あった?」
「話っつーか、今日たまたまサッチ達から聞いたんだけどよ。お前もあの話に参加してて教えて貰ったってサッチが...よォ」
「あの話........?あぁ、もしかして好みのタイプの?」
「!」
「何や、早速バレてもたんかー。ごめんなエースそんな気にする事じゃないかと思って」
「別におれァ気にしてねェけど、あいつらだけずりィっつーか。お前もそんなもんに興味あったんだなって驚いたっつーか...」
何やらはっきりとしない物言いに、あれ?マキノさんの事じゃなかったのか?と思ってみるもそれ以外に言いにくそうな事あるか?と考えていればもしかしてという一つの予想が頭を巡った。
「エース、サッチに何て言われたん」
「...名無しさんがムキムキの野郎共が載った裸写真の中から好みのタイプ言ってたぜっておれは聞いた」
「!!!サッチ〜〜.......あんの嘘つき」
「....は?嘘なのか?」
「当たり前やんかそんなん。確かに答えはしたけど1ページも開いてへんよあの本は。何や、てっきりうちはエースの好みのタイプ聞かれた話かと」
「はァアっ?!聞いてねェぞそんなん!何聞いてんだあいつらっ」
何故か焦ったように声を上げたエースにどこまで話してどこまで嘘を教えたのだろうと心配になる。
「エースは見た?サッチのお宝本」
「無理矢理な。それがどうしたんだよ」
「そこにさマキノさんに似た人おったやろ?気がついた?」
「!あァ、居たなァっ、おれも最初ビックリしちまってまじまじと見ちまった(笑)いやー、世の中には似た奴が居るもんだよなァ」
「その人って答えといたで」
「...は?お前の好きなタイプか?」
「?ちゃうよ、エースのやん」
「..........は?おれの?何でまた」
「へ?やって好きやったやろ?マキノさん」
「....はァっ?おれがっ?マキノん事を?」
何をそんな今更と思いながらエースを見つめるも驚いたまま口を開けて固まっているエース。一体なんでやと思いながらハテナを浮かべて見つめ返していると呆れたようにエースが話し始めた。
「何をどう見て勘違いしてたのか知らねェけどな、別におれはマキノの事そういう意味で好きじゃなかったぜ?」
「.....は?嘘やろ。めっちゃ赤面してたやんか」
「嘘なんか吐くかよ。確かにあの頃は可愛いなとは思ってたけどよ、憧れっつーかただそんだけだ」
「ま、まじか.....え、ごめん。めっちゃ皆に嘘教えてもた」
突然の事実に1人で青ざめていると横からくいっと袂を引っ張られて
「それで、お前のタイプは何て答えたんだよ」
真っ直ぐと変に真剣に聞いてくるものだから、一瞬驚いて固まってしまった。