エンドライフ③
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《16. 男というもの 》
「名無しさんー、んじゃァまた夜にな。忘れんなよ〜」
「わっ....と、うん、ほななー」
エースの頭ポンポン事件から1週間。まるで以前からされていた行為のように馴染んで見えるそれは、名無しさん自身がエースの頭を撫でるのをやめて数ヶ月経ったあの日を境に行われている。
名無しさんが辞めて終わったはずの行為は今度はエースから頭を撫でたりポンポンされたりと何気ないスキンシップへと変わっており、今の会話の去り際にもポンと余りにも自然にやっていくものだから数秒置いていつも驚かされているのである。
「.....あぁあああ」
「ははっ、悩んでいるようだな名無しさん。見る限り立場が逆転しているように見えるが?」
笑いながら話しかけてくるイゾウを突っ伏した状態でジロリと見上げれば怖い顔をするなと笑われてしまう。だって仕方が無いではないか...まさかあのエースが人の頭を撫でたりポンポンしたりすると誰が思うのだ。
....嬉しいけど嬉しすぎて恥ずかしいので辞めてほしいのが正直な気持ちで。
「多分な〜こないだ成り行きで髪の毛直してもらった時手触り気に入ってたから、今のブームなんやと思うんやけど...」
「あんだけ頻繁にやられりゃァ慣れるより羞恥のが勝りそうだよなァ...ご愁傷様ってやつだ名無しさん」
「ビスタまで....く〜。何でやねん、何があったんや一体」
こんなはずでは...と突っ伏しながら顔をゴロゴロとしていると横から入ってきたサッチがニヤニヤしながら話しかけてくる。
「名無しさんちゃーん、どうよ?上手くいってるかい?」
「........サッチ。もしやサッチの差し金か」
「いんや?俺じゃァねェーよ?ただ俺は男をあげる手助けをしてやってるだけなのよ」
「あー...色事ね。ったく、エースにあんま変な事教えんとってよー?サッチみたいなったら嫌や」
「おいおい名無しさんちゃんそりァどう言う意味だよ?いい男だろ?俺もよ」
「年甲斐も無く遊び人、の間違いだろい。はー、案の定お前だったのかよい」
右隣に来たサッチを軽く睨みながら左側に腰掛けるマルコ、向かいにいるイゾウとビスタも呆れた顔でサッチを見ている。...またサッチが何か良からぬ事をしているのだろうか。
「お前が名無しさんに知る必要のねェ男の欲だの何だのと余計な事ばっかり吹き込みやがるから、それ以来名無しさんは1日目は絶対おれ達と出かけたりしねェんだぞ?...いい迷惑だよい」
「...あぁ、それでこないだ俺の誘いも断っていたのか。名無しさん、別に俺達はサッチみたいに誰かれ構わずって訳じゃねェから気にしなくてもいいんだぜ?」
「やっぱりお前だったのかサッチ....せっかくこないだ名無しさんが好きそうな店見つけたってのに滞在期間短くて行き損ねちまったじゃねェーかよ」
マルコ、イゾウ、ビスタがそれぞれ苦言を呈しつつフォローをしてくれるものだからその優しさにじんわりとしていれば、
「どうせ最近うちの奴ら含めてエースを無理矢理連れ回ってんのもお前の差し金だろ?...自由にさせてやれ、別に無理矢理覚えるもんでもねェよい」
「だな。元より俺はそういう類は決めた女としか興味がねェし、情も湧かない」
「それが大人の嗜みってもんだろうがよ」
「か、かっこいい〜!本間皆いい男やなあっ...!そうやんな?そういうの否定はせんし自由やけどさ。...うちには分からへん感覚やから、どこまで突っ込んでいいものか」
いい男代表かのように、それぞれがさも当たり前かのように言い放った言葉に尚も感動しているとお前らはそれでも男かとサッチが漏らしていたが返り討ちにされていた。
実際にエースのそれを目の当たりにした時の動揺といったらなかったなと思い出して苦笑いしていればマルコが頭にぽすんと手のひらを置いて諭すように問いかけてくる。
「いいか名無しさん、サッチの言う男の性っていうのはごく一部のモンだけだ。確かにおれ達は女に会わねェ期間が長ェ時もあるからそういう奴も目立つが、大抵1人の女と決めりゃそいつだけしか興味もねェから安心しろよい」
「そうだな。俺の祖国ワノ国では婚儀を決めるまでその相手とは情を結ばない誓約すら存在しているからな、サッチの言う戯言は右から左へ流しておけ」
「何よりお前は俺達の大事な妹でありいい女なんだぜ?自由に過ごしゃいい。そんなちっせェ事で関係ねェ俺達にまで遠慮何かするんじゃねェーよ」
口々に慰めるかのように伝えてくれる皆に自分の感覚が女だからといって皆と違う訳ではなかったのだと安心して笑顔になる。
するとサッチはやっぱり納得がいかないのか、どこからかお色気むんむんなお姉さん方の乗る雑誌と筋肉マッチョがいっぱい載っている正反対の本を取り出してきた。....どこで仕入れたんよ、これ。
「名無しさんー、んじゃァまた夜にな。忘れんなよ〜」
「わっ....と、うん、ほななー」
エースの頭ポンポン事件から1週間。まるで以前からされていた行為のように馴染んで見えるそれは、名無しさん自身がエースの頭を撫でるのをやめて数ヶ月経ったあの日を境に行われている。
名無しさんが辞めて終わったはずの行為は今度はエースから頭を撫でたりポンポンされたりと何気ないスキンシップへと変わっており、今の会話の去り際にもポンと余りにも自然にやっていくものだから数秒置いていつも驚かされているのである。
「.....あぁあああ」
「ははっ、悩んでいるようだな名無しさん。見る限り立場が逆転しているように見えるが?」
笑いながら話しかけてくるイゾウを突っ伏した状態でジロリと見上げれば怖い顔をするなと笑われてしまう。だって仕方が無いではないか...まさかあのエースが人の頭を撫でたりポンポンしたりすると誰が思うのだ。
....嬉しいけど嬉しすぎて恥ずかしいので辞めてほしいのが正直な気持ちで。
「多分な〜こないだ成り行きで髪の毛直してもらった時手触り気に入ってたから、今のブームなんやと思うんやけど...」
「あんだけ頻繁にやられりゃァ慣れるより羞恥のが勝りそうだよなァ...ご愁傷様ってやつだ名無しさん」
「ビスタまで....く〜。何でやねん、何があったんや一体」
こんなはずでは...と突っ伏しながら顔をゴロゴロとしていると横から入ってきたサッチがニヤニヤしながら話しかけてくる。
「名無しさんちゃーん、どうよ?上手くいってるかい?」
「........サッチ。もしやサッチの差し金か」
「いんや?俺じゃァねェーよ?ただ俺は男をあげる手助けをしてやってるだけなのよ」
「あー...色事ね。ったく、エースにあんま変な事教えんとってよー?サッチみたいなったら嫌や」
「おいおい名無しさんちゃんそりァどう言う意味だよ?いい男だろ?俺もよ」
「年甲斐も無く遊び人、の間違いだろい。はー、案の定お前だったのかよい」
右隣に来たサッチを軽く睨みながら左側に腰掛けるマルコ、向かいにいるイゾウとビスタも呆れた顔でサッチを見ている。...またサッチが何か良からぬ事をしているのだろうか。
「お前が名無しさんに知る必要のねェ男の欲だの何だのと余計な事ばっかり吹き込みやがるから、それ以来名無しさんは1日目は絶対おれ達と出かけたりしねェんだぞ?...いい迷惑だよい」
「...あぁ、それでこないだ俺の誘いも断っていたのか。名無しさん、別に俺達はサッチみたいに誰かれ構わずって訳じゃねェから気にしなくてもいいんだぜ?」
「やっぱりお前だったのかサッチ....せっかくこないだ名無しさんが好きそうな店見つけたってのに滞在期間短くて行き損ねちまったじゃねェーかよ」
マルコ、イゾウ、ビスタがそれぞれ苦言を呈しつつフォローをしてくれるものだからその優しさにじんわりとしていれば、
「どうせ最近うちの奴ら含めてエースを無理矢理連れ回ってんのもお前の差し金だろ?...自由にさせてやれ、別に無理矢理覚えるもんでもねェよい」
「だな。元より俺はそういう類は決めた女としか興味がねェし、情も湧かない」
「それが大人の嗜みってもんだろうがよ」
「か、かっこいい〜!本間皆いい男やなあっ...!そうやんな?そういうの否定はせんし自由やけどさ。...うちには分からへん感覚やから、どこまで突っ込んでいいものか」
いい男代表かのように、それぞれがさも当たり前かのように言い放った言葉に尚も感動しているとお前らはそれでも男かとサッチが漏らしていたが返り討ちにされていた。
実際にエースのそれを目の当たりにした時の動揺といったらなかったなと思い出して苦笑いしていればマルコが頭にぽすんと手のひらを置いて諭すように問いかけてくる。
「いいか名無しさん、サッチの言う男の性っていうのはごく一部のモンだけだ。確かにおれ達は女に会わねェ期間が長ェ時もあるからそういう奴も目立つが、大抵1人の女と決めりゃそいつだけしか興味もねェから安心しろよい」
「そうだな。俺の祖国ワノ国では婚儀を決めるまでその相手とは情を結ばない誓約すら存在しているからな、サッチの言う戯言は右から左へ流しておけ」
「何よりお前は俺達の大事な妹でありいい女なんだぜ?自由に過ごしゃいい。そんなちっせェ事で関係ねェ俺達にまで遠慮何かするんじゃねェーよ」
口々に慰めるかのように伝えてくれる皆に自分の感覚が女だからといって皆と違う訳ではなかったのだと安心して笑顔になる。
するとサッチはやっぱり納得がいかないのか、どこからかお色気むんむんなお姉さん方の乗る雑誌と筋肉マッチョがいっぱい載っている正反対の本を取り出してきた。....どこで仕入れたんよ、これ。