エンドライフ③
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《15. 小さな変化》
「おい、名無しさん...そろそろ起きろ」
「.......ん」
「ハハッ、お前まだ寝起き悪ィんだな」
「.................、ん?」
...何か、全身があったかい気がするなと思いながらその心地の良い感覚に再度身を預けようと意識を手放す寸前、またもや覚えのある声が響いてくる。どこか懐かしい温かい声。
そんな事をほわほわと思いながらもゆっくりと目を開ければドーンという効果音でもつきそうなぐらい目の前にエースの顔があって一瞬で頭が覚醒し、声も出せないぐらいに驚いてしまう。
「....え、エース?!」
「おはよー名無しさん、ぐっすり寝てたなァ」
「...は、え?....何でうちベッドで......あれ?」
確か親父と...とそこまで思い出してガバッと飛び起きる。
「やっばいやってもた!親父!!」
「ハハハッ心配はいらねェよ、オヤジが名無しさんを寝かしつけてこいっておれに預けたんだ」
「そ、うなのか...うあー...悪いことしたな」
「まァ危機感を持てとは笑ってたがよ」
「あー...よく言われるやつ〜...。エースも何やごめんな、ありがと〜」
「気にすんなって。たまたまオヤジに用があっただけだしな!それよりよもうとっくに昼過ぎちまってんだ、早く食いに行こうぜっ」
「おわっ、ちょ、分かった!分かったから髪の毛ぐらい整えさしてっ」
グイッと軽々持ち上げられた体勢のままエースは連れて行こうとしていたので、せめて鏡だけでも確認したくて声を上げれば嬉しそうにニッと笑って乱れているだろううちの髪の毛を見ながら、おれがやってやるよと言ってくる。
慌てて拒否すればなんでだよとむくれたので言い返そうと口を開い時には既に遅く、
「〜〜〜♪」
「(.....何でこんな機嫌いいんや、何があったん...)」
「おっまえ髪の毛ツルツルだなァー」
「そ、れはもう分かったから。そろそろ行かれへんのか」
「ハハハ!もうちょっとだ」
そう言いながら楽しそうに手櫛で整えていくエースだが、こっちはこっちで気が気じゃない。起き抜けに推しの顔面ドアップと何のご褒美か頭を撫でつけられているかのような感覚に、ふわふわとする思考も相まって顔が熱い。
何の羞恥プレイやと震えそうになりながらも俯いたままじっとしていれば最後にポンポンと頭をたたいたものだから最早一瞬夢かと思った。
「ぅあ...ありがとう、ございました」
「ハハハッ!何で敬語なんだよ(笑)んじゃァ行こうぜー!」
やっと解放されたかと思いきや、いつぞやの姫さん抱っこでモビーディックまで運んでくれるものだから一体今日は何の命日かと思ってしまうぐらいで。
何とかそういう諸々を飲み込んで親父に一言声をかけてくると言って別れたが、やっと呼吸が出来た気がして休んだはずなのに疲れを感じる身体を引きずりながら親父の部屋のドアを叩いた。
疲れていたように見えたのだろううちの顔を見て、いつもの優しい笑い声を上げた親父に何だか全て見透かされている気がして謝罪と一緒に抱きついておいた。
とりあえず一安心だなと部屋を出れば、ちょうどこちらに向かってくるマルコが見えて声を掛ける。
「マルコ〜お疲れさーん。今日は結構早かったんやなあ」
「おれらの隊は先の見回りだけだからねい。それより名無しさんは親父に用か?」
「ん?今ちょうど終わったとこやで。マルコは?」
「おれも島の報告だけ終わればやっと昼メシだよい。名無しさんもまだなら一緒に行くか?」
「お、せやなぁ!ほな待っとくわ」
「ありがとな。んじゃちょっくら行ってくるよい」
通り過ぎながら頭をポンとしていくマルコ。マルコのこれは心底落ち着くから大好きなのだが、エースのアレは心臓に悪いなと改めて違いを感じてしまい、閉まっていくドアを見ながら笑ってしまった。
「おい、名無しさん...そろそろ起きろ」
「.......ん」
「ハハッ、お前まだ寝起き悪ィんだな」
「.................、ん?」
...何か、全身があったかい気がするなと思いながらその心地の良い感覚に再度身を預けようと意識を手放す寸前、またもや覚えのある声が響いてくる。どこか懐かしい温かい声。
そんな事をほわほわと思いながらもゆっくりと目を開ければドーンという効果音でもつきそうなぐらい目の前にエースの顔があって一瞬で頭が覚醒し、声も出せないぐらいに驚いてしまう。
「....え、エース?!」
「おはよー名無しさん、ぐっすり寝てたなァ」
「...は、え?....何でうちベッドで......あれ?」
確か親父と...とそこまで思い出してガバッと飛び起きる。
「やっばいやってもた!親父!!」
「ハハハッ心配はいらねェよ、オヤジが名無しさんを寝かしつけてこいっておれに預けたんだ」
「そ、うなのか...うあー...悪いことしたな」
「まァ危機感を持てとは笑ってたがよ」
「あー...よく言われるやつ〜...。エースも何やごめんな、ありがと〜」
「気にすんなって。たまたまオヤジに用があっただけだしな!それよりよもうとっくに昼過ぎちまってんだ、早く食いに行こうぜっ」
「おわっ、ちょ、分かった!分かったから髪の毛ぐらい整えさしてっ」
グイッと軽々持ち上げられた体勢のままエースは連れて行こうとしていたので、せめて鏡だけでも確認したくて声を上げれば嬉しそうにニッと笑って乱れているだろううちの髪の毛を見ながら、おれがやってやるよと言ってくる。
慌てて拒否すればなんでだよとむくれたので言い返そうと口を開い時には既に遅く、
「〜〜〜♪」
「(.....何でこんな機嫌いいんや、何があったん...)」
「おっまえ髪の毛ツルツルだなァー」
「そ、れはもう分かったから。そろそろ行かれへんのか」
「ハハハ!もうちょっとだ」
そう言いながら楽しそうに手櫛で整えていくエースだが、こっちはこっちで気が気じゃない。起き抜けに推しの顔面ドアップと何のご褒美か頭を撫でつけられているかのような感覚に、ふわふわとする思考も相まって顔が熱い。
何の羞恥プレイやと震えそうになりながらも俯いたままじっとしていれば最後にポンポンと頭をたたいたものだから最早一瞬夢かと思った。
「ぅあ...ありがとう、ございました」
「ハハハッ!何で敬語なんだよ(笑)んじゃァ行こうぜー!」
やっと解放されたかと思いきや、いつぞやの姫さん抱っこでモビーディックまで運んでくれるものだから一体今日は何の命日かと思ってしまうぐらいで。
何とかそういう諸々を飲み込んで親父に一言声をかけてくると言って別れたが、やっと呼吸が出来た気がして休んだはずなのに疲れを感じる身体を引きずりながら親父の部屋のドアを叩いた。
疲れていたように見えたのだろううちの顔を見て、いつもの優しい笑い声を上げた親父に何だか全て見透かされている気がして謝罪と一緒に抱きついておいた。
とりあえず一安心だなと部屋を出れば、ちょうどこちらに向かってくるマルコが見えて声を掛ける。
「マルコ〜お疲れさーん。今日は結構早かったんやなあ」
「おれらの隊は先の見回りだけだからねい。それより名無しさんは親父に用か?」
「ん?今ちょうど終わったとこやで。マルコは?」
「おれも島の報告だけ終わればやっと昼メシだよい。名無しさんもまだなら一緒に行くか?」
「お、せやなぁ!ほな待っとくわ」
「ありがとな。んじゃちょっくら行ってくるよい」
通り過ぎながら頭をポンとしていくマルコ。マルコのこれは心底落ち着くから大好きなのだが、エースのアレは心臓に悪いなと改めて違いを感じてしまい、閉まっていくドアを見ながら笑ってしまった。