エンドライフ
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《11.それは余りにも予想外な》
(・・・・・・嘘やろ)
本日何回目の感覚か 信じられないという気持ちで食い入るように何度も確認する。
「子供やん、これ」
そう、目の前に映る姿はどう見ても寝る前に覚えのあった自身の姿ではなく恐らく10歳を超えたぐらいの子供。
またもや軽くパニックになりながらも髪の長さ的に13歳ぐらいか?と変に冷静な頭で検討をつけた。
「そろそろいいかい」
余りにじっと固まっていたからだろう。後ろからかかった声に苦笑しながらも何となくはっきりした状況に、これから自分が取るべき行動に確信を込めて伝えた。
「突然、本当に申し訳ないのですが、しばらくの間ここに置いて頂けないでしょうか?」
それは、ある意味選択肢を奪われたお願いだった。
違う世界から来たかもしれない...という一つの仮説だけは避け何とか今知りうる限りの情報を伝える。
危害を加えられる存在ではないと理解はして貰えたが、当人の私は未だ夢見心地の感覚である。
(とりあえず、これが夢じゃないんならここが何処なのか知るべきよな)
しばらく泊めて貰える事になった部屋に座りつつこれからの事を考える。唯一の救いは助けて貰えた少年と同じ部屋をあてがわれたので幾分か気持ちが落ち着いている事だった。
「助けて貰ったのに、部屋までお邪魔してごめんな?ありがとうね」
「.........」
変わらずじっと見つめてくる少年に、そう言えばこの子の名前すら知らなかったなと、いつもより余裕が無くなってる自分に気がつき反省を覚えて少年を見つめた。
「挨拶が遅くなってごめんな。改めてうちの名前は名無しさん。短い間やけどここにお世話になる事になったから、少しの間よろしくな!」
なるべく怖がらせないようにと笑ってみせる。
「君の名前は、何て言うん?」
教えてくれると嬉しいなと思いながらニコニコすると、やっと聞き取れるぐらいの小さな音を拾ったが、思わず耳を疑った。
「.....エース」
「...、......へ」
「....だから、エースだって言ってんだよ」
ほのかな部屋の明かりと照らされる月明かり。忘れていたはずの感情はゆっくりと首をもたげていた。
(・・・・・・嘘やろ)
本日何回目の感覚か 信じられないという気持ちで食い入るように何度も確認する。
「子供やん、これ」
そう、目の前に映る姿はどう見ても寝る前に覚えのあった自身の姿ではなく恐らく10歳を超えたぐらいの子供。
またもや軽くパニックになりながらも髪の長さ的に13歳ぐらいか?と変に冷静な頭で検討をつけた。
「そろそろいいかい」
余りにじっと固まっていたからだろう。後ろからかかった声に苦笑しながらも何となくはっきりした状況に、これから自分が取るべき行動に確信を込めて伝えた。
「突然、本当に申し訳ないのですが、しばらくの間ここに置いて頂けないでしょうか?」
それは、ある意味選択肢を奪われたお願いだった。
違う世界から来たかもしれない...という一つの仮説だけは避け何とか今知りうる限りの情報を伝える。
危害を加えられる存在ではないと理解はして貰えたが、当人の私は未だ夢見心地の感覚である。
(とりあえず、これが夢じゃないんならここが何処なのか知るべきよな)
しばらく泊めて貰える事になった部屋に座りつつこれからの事を考える。唯一の救いは助けて貰えた少年と同じ部屋をあてがわれたので幾分か気持ちが落ち着いている事だった。
「助けて貰ったのに、部屋までお邪魔してごめんな?ありがとうね」
「.........」
変わらずじっと見つめてくる少年に、そう言えばこの子の名前すら知らなかったなと、いつもより余裕が無くなってる自分に気がつき反省を覚えて少年を見つめた。
「挨拶が遅くなってごめんな。改めてうちの名前は名無しさん。短い間やけどここにお世話になる事になったから、少しの間よろしくな!」
なるべく怖がらせないようにと笑ってみせる。
「君の名前は、何て言うん?」
教えてくれると嬉しいなと思いながらニコニコすると、やっと聞き取れるぐらいの小さな音を拾ったが、思わず耳を疑った。
「.....エース」
「...、......へ」
「....だから、エースだって言ってんだよ」
ほのかな部屋の明かりと照らされる月明かり。忘れていたはずの感情はゆっくりと首をもたげていた。