エンドライフ③
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《7. 偉大なる航路の不思議 》
「相手が誰だろうと、名無しさんが守りてェって言うんならおれも力を貸すつもりだったんだけどよ」
何つーか、気になっちまった、悪ィと笑うエースを見て開きかけた口が閉じる。それと同時にその対象が自分の事だとは思っていないのだろうなと感じた。
言葉を吐き出した横顔が、何だか少し寂しそうに見えたものだからいっその事今ここで言ってしまおうか考えるが、真実を告げられていない事実が怖くて口をつぐんでしまう。でもここで別の誰かだと嘘を言える気にもなれなくて、自分の中にある事実だけを伝えていく。
「...うちにはな、昔からずっと変わらへん大切な人達がおる。エースにサボにルフィ、それにダダンさん達やガープさん達」
「.......あァ、知ってる」
「でもな、その中でもなエース。エースだけはずっと...特別に大切や。それだけは変わってへんよ」
「.............は」
「何や、固まって。知っとったやろ?そんな今更な事」
「いや..........、知らねェっ...お前、んな事一言もっ...」
「.......。へ、あれ?言ってなかったっけ」
「言われてねェよっ.....んだよそれ、」
「あっ.....え、まじかー...」
めちゃくちゃ良い笑顔で伝えたのに、エースも勿論知っているものだというていで伝えたのに、え、めちゃくちゃ恥ずかしくないかこれ。
顔を手のひらで覆って表情が見えずに黙り込んだエースと、そんなエースを見て顔から火が出てるレベルで真っ赤になっているのだろう自分。え、何この空気、と思いながらも作り上げたのは紛れもなく自分自身なのでどうしようもない。
暫くそんな居た堪れなさ過ぎる時間が過ぎ去った後、ようやくといった時間を置いてからエースが口を開いた。
「名無しさんお前...ほんっと、昔からよ...恥ずかしくねェのか、んな事ばっか言って」
「現在進行形で、恥ずかしい。何これ」
「いやお前が言い出した事じゃねェかよ」
「やってさ、あんな常識今更知らんと思わんやんか!」
「っ....だァからよ...そういうのが、」
「.......あ。いや、ちゃうっ。本間なんやけど、ちゃうからな?!何やねんこれ!」
ちょっと、もう、おやすみ!と言って勢いよく立ち上がり走り去っていく名無しさん。そんな名無しさんを見つめながらも、身体を起こして座りながらはーっと顔面を両手で抑えるエースが居たのは言うまでもない。
そしてそんな二人を甲板裏でひっそりと見守っていたのだろう人影が二つ。エースはそんな二人に気がつく事もなく未だ一人で項垂れている。
「...おい、信じられるか?アレで付き合ってねェーんだぜ?」
「世の中驚く事ばっかりだよい」
「本当になァ.....さすが偉大なる航路 だわ」
などと見知った影に言われていたのはエースは勿論名無しさんは露ほども知らない
「相手が誰だろうと、名無しさんが守りてェって言うんならおれも力を貸すつもりだったんだけどよ」
何つーか、気になっちまった、悪ィと笑うエースを見て開きかけた口が閉じる。それと同時にその対象が自分の事だとは思っていないのだろうなと感じた。
言葉を吐き出した横顔が、何だか少し寂しそうに見えたものだからいっその事今ここで言ってしまおうか考えるが、真実を告げられていない事実が怖くて口をつぐんでしまう。でもここで別の誰かだと嘘を言える気にもなれなくて、自分の中にある事実だけを伝えていく。
「...うちにはな、昔からずっと変わらへん大切な人達がおる。エースにサボにルフィ、それにダダンさん達やガープさん達」
「.......あァ、知ってる」
「でもな、その中でもなエース。エースだけはずっと...特別に大切や。それだけは変わってへんよ」
「.............は」
「何や、固まって。知っとったやろ?そんな今更な事」
「いや..........、知らねェっ...お前、んな事一言もっ...」
「.......。へ、あれ?言ってなかったっけ」
「言われてねェよっ.....んだよそれ、」
「あっ.....え、まじかー...」
めちゃくちゃ良い笑顔で伝えたのに、エースも勿論知っているものだというていで伝えたのに、え、めちゃくちゃ恥ずかしくないかこれ。
顔を手のひらで覆って表情が見えずに黙り込んだエースと、そんなエースを見て顔から火が出てるレベルで真っ赤になっているのだろう自分。え、何この空気、と思いながらも作り上げたのは紛れもなく自分自身なのでどうしようもない。
暫くそんな居た堪れなさ過ぎる時間が過ぎ去った後、ようやくといった時間を置いてからエースが口を開いた。
「名無しさんお前...ほんっと、昔からよ...恥ずかしくねェのか、んな事ばっか言って」
「現在進行形で、恥ずかしい。何これ」
「いやお前が言い出した事じゃねェかよ」
「やってさ、あんな常識今更知らんと思わんやんか!」
「っ....だァからよ...そういうのが、」
「.......あ。いや、ちゃうっ。本間なんやけど、ちゃうからな?!何やねんこれ!」
ちょっと、もう、おやすみ!と言って勢いよく立ち上がり走り去っていく名無しさん。そんな名無しさんを見つめながらも、身体を起こして座りながらはーっと顔面を両手で抑えるエースが居たのは言うまでもない。
そしてそんな二人を甲板裏でひっそりと見守っていたのだろう人影が二つ。エースはそんな二人に気がつく事もなく未だ一人で項垂れている。
「...おい、信じられるか?アレで付き合ってねェーんだぜ?」
「世の中驚く事ばっかりだよい」
「本当になァ.....さすが
などと見知った影に言われていたのはエースは勿論名無しさんは露ほども知らない