エンドライフ③
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《4.事の真相②(エース視点)》
「いい食いっぷりだなァ」
「!お前はサッチ、だったよな。うんめェーぞコレ」
時間は名無しさんとマルコが2人で飲んでいた少し前まで遡る。時を同じくしてエースは口いっぱいにこれでもかという程目の前の料理を頬張っていた。するとそこへ少し顔を赤くしたサッチがお酒を持って現れる。
「それにしてもよお前、名無しさんちゃんと知り合いだったんだってなァ。さっきマルコから聞いてよォ、ビックリしちまった」
「ん?あいつはもごもごもごもご」
「いい、いいっ、食ってる途中に悪かった。食い終わってから話してくれ」
名無しさんの話題を振られて一生懸命に何かを伝えようとしてくるのは伝わったが、口に物が入りすぎて何が何だかよく分からない。それを察してか呆れたように笑いつつとりあえず飲み込めと言われるがまま頷く姿はどこか幼く見えたのかサッチは人知れず笑う。
少し経って、ようやく全部飲み込めたのかグイッとお酒を飲み干してからサッチを見据えるエース。
「悪ィ悪ィ、んでさっきの話だけどよ、名無しさんとはガキの頃に何ヶ月か一緒に暮らしてた時があったんだよ」
「...は?名無しさんちゃんと?!うわっお前羨ましい〜.....ガキの頃も可愛いかったんだろうなァ〜いいなァお前」
「んー今よりちっとばかし背が低くて顔つきが幼いぐらいで、もうほとんど今の名無しさんみてェなもんだったぞ?あいつ昔から背ェ高かったんだよ」
ま、今はおれのが遥に高いがなと付け加えて笑ったエースに尚も驚きながらサッチは続ける。
「ガキの頃から既に完成してたって名無しさんちゃん最高すぎだろ....いいなァ...写真とかねェのかよエース」
「んなもんある訳ねェだろ。ど田舎の山ん中だぞ、おれらが居たのはよ」
「はぁあ〜〜そんな山の中に咲く一輪の花...それが名無しさんちゃんだったって訳か」
「いや言ってねェ言ってねェ」
「エース、放っておけ。こいつは根っからの女好きなだけなんだ。名無しさんが実の妹のように可愛いくて仕方がないらしい」
顔をうっとりとさせ手を空に伸ばしながら妄想を続けるサッチにエースが若干引きながら言葉を返していると、落ち着いた声色がその場に広がる。
「お前は...」
「イゾウだ、よろしくな。そういえばお前とちゃんと話をするのは初めてだったか」
「おうっ、そうだったな。エースだ、改めてよろしく。にしてもこの船は面白ェ奴ばっかりだなァ」
「ははっそうかもな。皆個性豊かで血の気は多いが、楽しい場所ではある。お前だってマルコによく懐いているじゃないか」
「あーー、マルコなァ...。しごきがきちィーんだよ...あいつ。毎回ぶっ殺されるんじゃねェかってレベルで殴ってきやがる」
「...気に入られているな」
「うえっ、男に気に入られても嬉しくねェよ」
サッチはそっちのけで盛り上がるイゾウとエース。まだ所属のないエースの世話役を買って出たのが珍しくもマルコ自身だったのだ。普段は滅多に名乗りをあげない教育係に周囲が驚いていたのは隊員の記憶に新しい。
恐らくそれをまだ知らないエースは苦い顔をしながら、明日はどんな事をされるのかと口をへの字にしながらイゾウに苦言をもらしていた。
すると、さっきまで脳内お花畑に居たサッチが、小声ながらも2人に聞こえるように大きな声を上げる。
「おいっ、おいおいおいおいっ何だよアレ!あーれー!」
興奮したように全力で眉を寄せながら指を差した方角には、今まさに名無しさんのほっぺをマルコが片方つまみそれに抵抗して反撃しようとする名無しさんの姿。その様子はまるで、恋人同士にも仲の良い兄弟のようにも見えた。
「何だ、名無しさんはあんな所に居たのか。少し風に当たってくると輪を抜けていたからもっと遠くに居るのかと思っていた」
「違ェー!違ェんだよイゾウ!俺が!言いたいのは!そういう事じゃ!ねェっー!」
「.....名無しさんと...マルコじゃねェか。何であいつらあんな隅っこに」
「エースっ....!そうだけど、そうじゃねェーんだ!見たか?あれっ?見えてるよなアレ、俺だけじゃねェよな??」
「少し落ち着けサッチ、話が見えない」
1人興奮するサッチを置いて首を傾げるイゾウとエース。何の事だとイゾウに問われるも、お前ェらはアレを見てなんとも思わねェのかと小声ながらも声を荒げたサッチ。その様子に暫く瞬きをした2人が口々に口を開いた。
「いい食いっぷりだなァ」
「!お前はサッチ、だったよな。うんめェーぞコレ」
時間は名無しさんとマルコが2人で飲んでいた少し前まで遡る。時を同じくしてエースは口いっぱいにこれでもかという程目の前の料理を頬張っていた。するとそこへ少し顔を赤くしたサッチがお酒を持って現れる。
「それにしてもよお前、名無しさんちゃんと知り合いだったんだってなァ。さっきマルコから聞いてよォ、ビックリしちまった」
「ん?あいつはもごもごもごもご」
「いい、いいっ、食ってる途中に悪かった。食い終わってから話してくれ」
名無しさんの話題を振られて一生懸命に何かを伝えようとしてくるのは伝わったが、口に物が入りすぎて何が何だかよく分からない。それを察してか呆れたように笑いつつとりあえず飲み込めと言われるがまま頷く姿はどこか幼く見えたのかサッチは人知れず笑う。
少し経って、ようやく全部飲み込めたのかグイッとお酒を飲み干してからサッチを見据えるエース。
「悪ィ悪ィ、んでさっきの話だけどよ、名無しさんとはガキの頃に何ヶ月か一緒に暮らしてた時があったんだよ」
「...は?名無しさんちゃんと?!うわっお前羨ましい〜.....ガキの頃も可愛いかったんだろうなァ〜いいなァお前」
「んー今よりちっとばかし背が低くて顔つきが幼いぐらいで、もうほとんど今の名無しさんみてェなもんだったぞ?あいつ昔から背ェ高かったんだよ」
ま、今はおれのが遥に高いがなと付け加えて笑ったエースに尚も驚きながらサッチは続ける。
「ガキの頃から既に完成してたって名無しさんちゃん最高すぎだろ....いいなァ...写真とかねェのかよエース」
「んなもんある訳ねェだろ。ど田舎の山ん中だぞ、おれらが居たのはよ」
「はぁあ〜〜そんな山の中に咲く一輪の花...それが名無しさんちゃんだったって訳か」
「いや言ってねェ言ってねェ」
「エース、放っておけ。こいつは根っからの女好きなだけなんだ。名無しさんが実の妹のように可愛いくて仕方がないらしい」
顔をうっとりとさせ手を空に伸ばしながら妄想を続けるサッチにエースが若干引きながら言葉を返していると、落ち着いた声色がその場に広がる。
「お前は...」
「イゾウだ、よろしくな。そういえばお前とちゃんと話をするのは初めてだったか」
「おうっ、そうだったな。エースだ、改めてよろしく。にしてもこの船は面白ェ奴ばっかりだなァ」
「ははっそうかもな。皆個性豊かで血の気は多いが、楽しい場所ではある。お前だってマルコによく懐いているじゃないか」
「あーー、マルコなァ...。しごきがきちィーんだよ...あいつ。毎回ぶっ殺されるんじゃねェかってレベルで殴ってきやがる」
「...気に入られているな」
「うえっ、男に気に入られても嬉しくねェよ」
サッチはそっちのけで盛り上がるイゾウとエース。まだ所属のないエースの世話役を買って出たのが珍しくもマルコ自身だったのだ。普段は滅多に名乗りをあげない教育係に周囲が驚いていたのは隊員の記憶に新しい。
恐らくそれをまだ知らないエースは苦い顔をしながら、明日はどんな事をされるのかと口をへの字にしながらイゾウに苦言をもらしていた。
すると、さっきまで脳内お花畑に居たサッチが、小声ながらも2人に聞こえるように大きな声を上げる。
「おいっ、おいおいおいおいっ何だよアレ!あーれー!」
興奮したように全力で眉を寄せながら指を差した方角には、今まさに名無しさんのほっぺをマルコが片方つまみそれに抵抗して反撃しようとする名無しさんの姿。その様子はまるで、恋人同士にも仲の良い兄弟のようにも見えた。
「何だ、名無しさんはあんな所に居たのか。少し風に当たってくると輪を抜けていたからもっと遠くに居るのかと思っていた」
「違ェー!違ェんだよイゾウ!俺が!言いたいのは!そういう事じゃ!ねェっー!」
「.....名無しさんと...マルコじゃねェか。何であいつらあんな隅っこに」
「エースっ....!そうだけど、そうじゃねェーんだ!見たか?あれっ?見えてるよなアレ、俺だけじゃねェよな??」
「少し落ち着けサッチ、話が見えない」
1人興奮するサッチを置いて首を傾げるイゾウとエース。何の事だとイゾウに問われるも、お前ェらはアレを見てなんとも思わねェのかと小声ながらも声を荒げたサッチ。その様子に暫く瞬きをした2人が口々に口を開いた。