エンドライフ③
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《3.事の真相》
「名無しさん、呑んでるかよい」
暗くなってから始まった宴は未だに衰えず、ずっと食べ続ける者、既に何回目か分からない乾杯をしている者や肩を組んで歌っている者達など最早各々自由な呑みへと変わっている。
何だか今日はその様子を目に焼き付けておきたくて、いつも取り囲むようにして一緒に楽しんでくれている面子に途中から断りを入れ少し離れた甲板に背を預けて1人ちびちびと飲んでいた。すると、暫くしてから静かに声を掛けてくれるマルコ。目線でお隣どうぞと促せば少し笑って腰掛けてくれた。
「呑んどうよ、久々サッチのご飯も食べたけどやっぱ美味しいなー。お酒も好きなやつずっと用意してくれとってんて」
「あいつは名無しさんには甘いからなァ」
「サッチ以外の皆にも当て嵌まる言葉やなぁ〜本間、ありがたいわ」
「おれは別に甘くねェよい」
「ふふっ、そう言う事にしておくわ」
誰よりも優しくて厳しくてうちに甘い人物が何を言っているのかと吹き出しそうになったが耐える。すると思っている事がバレたのかほっぺを軽くつねってくるものだから、やり返そうと腕を伸ばせばひょいと難なく避けられてしまい、流石隊長さんは反射神経が違うと諦めた。
横でしたり顔して笑ってくるマルコに肘鉄だけ軽く入れ、お気に入りのお酒をグイっと煽る。
「それで、何か話か用があったんやろ?」
「あァ。言っただろ、後で話すよいって」
「...エースの事な。本間さー、来たら電伝虫くれるって言うとったから声かけられた時びっくりしたわ」
「あいつの記事が出回ってから暫くすりゃお前も帰ってくると思ってたからなァ」
案の定、暫くしたらこうして帰ってきただろい?と言われてしまいどこまで行動が読まれているのかと内心驚いてしまうが、いつもの事かと納得をした。
聞けばうちがやる事があると言って白ひげの船を離れて少し経った後エースが近くに居る事を知り親父が会いに行くと言ったのだそう。
その時点で教えるべきか迷ったが、当時のエースは敵意剥き出しで船に馴染もうとしていなかった事や親父の命を狙っていた事もあり、人となりを見る為に2ヶ月近くの間様子を見ていたのだと教えてくれた。
「....後はまァ、帰ってきた時にエースが居たら名無しさんも驚くだろうと思ってよ(笑)」
そう言ってしてやったりな顔をするマルコに、最初に会った時の残念顔はこのせいかと合点がいった。
「おれの顔を覚えてたみてェだからよ、しきりに名無しさんはどこにやったとか聞いてくるもんだからちょっと発破もかけちまってなァ...くくっ」
「.....マルコ、何や1人楽しそうなとこ悪いんやけど何て言うたん」
「ん?あァ、名無しさんは既にこの船を降りて目的を果たす為に1人船を出したよいってな」
「.......マルコ....」
「間違っちゃいねェだろい?あいつが変に勘違いしただけだ。まァそしたらよ、いつも以上に暴れ回って親父を倒して名無しさんを追うって言うもんだから笑っちまったよい」
そう言いながら笑ったマルコは、どことなく嬉しそうでやっぱり好きなタイプなんやんと心に思えば何故か頭をぺしんとされた。....何故バレるのか。
「ま、名無しさんが居ない間の出来事っつーのは主にはそこら辺だなァ。最初も思ったが、中々根性がある奴だよい」
「......へへへ、そうやろ〜」
「...ほんっとお前は、自分の事じゃねェってのに嬉しそうに笑うなァ」
「嬉しいからなー(笑)」
そう言えばいつものように頭をぐしゃぐしゃにしてくるマルコが居て、親父やサッチ達と呑むエースを見ながら何だか胸がほっこりとした。そんないつものやり取りで戯れあっていると、少し不機嫌そうな顔をしたエースがズンズンと近づいてきて目の前にしゃがみ込んでくる。
「名無しさんっ!おれも、混ぜろよ」
「エース...何や、もうお腹はいっぱいになったん?」
「...別に言うほど食いまくってねェーよ」
「どの口が(笑)」
「....。んじゃァおれはオヤジ達ん所でもう少し食ってくるよい」
「ん、オーケー。ありがとうなーマルコ」
何を思ったのか、口元に笑みをたたえたまま立ち上がるマルコ。するとそれを見送るエースはどことなくやっぱり眉に力が入っていて、親父達に何か言われたのかなと見つめればじいっと目を半分にしながら見つめ返される。
「?どうしたんエース」
「.......べっつにー」
何故か少し不貞腐れながらも隣に座ってきたので、怒ってはいないのかと笑いお酒を煽った。
「名無しさん、呑んでるかよい」
暗くなってから始まった宴は未だに衰えず、ずっと食べ続ける者、既に何回目か分からない乾杯をしている者や肩を組んで歌っている者達など最早各々自由な呑みへと変わっている。
何だか今日はその様子を目に焼き付けておきたくて、いつも取り囲むようにして一緒に楽しんでくれている面子に途中から断りを入れ少し離れた甲板に背を預けて1人ちびちびと飲んでいた。すると、暫くしてから静かに声を掛けてくれるマルコ。目線でお隣どうぞと促せば少し笑って腰掛けてくれた。
「呑んどうよ、久々サッチのご飯も食べたけどやっぱ美味しいなー。お酒も好きなやつずっと用意してくれとってんて」
「あいつは名無しさんには甘いからなァ」
「サッチ以外の皆にも当て嵌まる言葉やなぁ〜本間、ありがたいわ」
「おれは別に甘くねェよい」
「ふふっ、そう言う事にしておくわ」
誰よりも優しくて厳しくてうちに甘い人物が何を言っているのかと吹き出しそうになったが耐える。すると思っている事がバレたのかほっぺを軽くつねってくるものだから、やり返そうと腕を伸ばせばひょいと難なく避けられてしまい、流石隊長さんは反射神経が違うと諦めた。
横でしたり顔して笑ってくるマルコに肘鉄だけ軽く入れ、お気に入りのお酒をグイっと煽る。
「それで、何か話か用があったんやろ?」
「あァ。言っただろ、後で話すよいって」
「...エースの事な。本間さー、来たら電伝虫くれるって言うとったから声かけられた時びっくりしたわ」
「あいつの記事が出回ってから暫くすりゃお前も帰ってくると思ってたからなァ」
案の定、暫くしたらこうして帰ってきただろい?と言われてしまいどこまで行動が読まれているのかと内心驚いてしまうが、いつもの事かと納得をした。
聞けばうちがやる事があると言って白ひげの船を離れて少し経った後エースが近くに居る事を知り親父が会いに行くと言ったのだそう。
その時点で教えるべきか迷ったが、当時のエースは敵意剥き出しで船に馴染もうとしていなかった事や親父の命を狙っていた事もあり、人となりを見る為に2ヶ月近くの間様子を見ていたのだと教えてくれた。
「....後はまァ、帰ってきた時にエースが居たら名無しさんも驚くだろうと思ってよ(笑)」
そう言ってしてやったりな顔をするマルコに、最初に会った時の残念顔はこのせいかと合点がいった。
「おれの顔を覚えてたみてェだからよ、しきりに名無しさんはどこにやったとか聞いてくるもんだからちょっと発破もかけちまってなァ...くくっ」
「.....マルコ、何や1人楽しそうなとこ悪いんやけど何て言うたん」
「ん?あァ、名無しさんは既にこの船を降りて目的を果たす為に1人船を出したよいってな」
「.......マルコ....」
「間違っちゃいねェだろい?あいつが変に勘違いしただけだ。まァそしたらよ、いつも以上に暴れ回って親父を倒して名無しさんを追うって言うもんだから笑っちまったよい」
そう言いながら笑ったマルコは、どことなく嬉しそうでやっぱり好きなタイプなんやんと心に思えば何故か頭をぺしんとされた。....何故バレるのか。
「ま、名無しさんが居ない間の出来事っつーのは主にはそこら辺だなァ。最初も思ったが、中々根性がある奴だよい」
「......へへへ、そうやろ〜」
「...ほんっとお前は、自分の事じゃねェってのに嬉しそうに笑うなァ」
「嬉しいからなー(笑)」
そう言えばいつものように頭をぐしゃぐしゃにしてくるマルコが居て、親父やサッチ達と呑むエースを見ながら何だか胸がほっこりとした。そんないつものやり取りで戯れあっていると、少し不機嫌そうな顔をしたエースがズンズンと近づいてきて目の前にしゃがみ込んでくる。
「名無しさんっ!おれも、混ぜろよ」
「エース...何や、もうお腹はいっぱいになったん?」
「...別に言うほど食いまくってねェーよ」
「どの口が(笑)」
「....。んじゃァおれはオヤジ達ん所でもう少し食ってくるよい」
「ん、オーケー。ありがとうなーマルコ」
何を思ったのか、口元に笑みをたたえたまま立ち上がるマルコ。するとそれを見送るエースはどことなくやっぱり眉に力が入っていて、親父達に何か言われたのかなと見つめればじいっと目を半分にしながら見つめ返される。
「?どうしたんエース」
「.......べっつにー」
何故か少し不貞腐れながらも隣に座ってきたので、怒ってはいないのかと笑いお酒を煽った。