エンドライフ③
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《2.思わぬ出迎えと残る謎 》
「あ......あァ?!名無しさんじゃねェーか!...おいマルコォー!こりゃァ一体どう言う事だよ!」
「.................は?」
「あー.........一足遅かったかよい」
あれからうちは1週間程かけてやっとの思いでモビーディックに追いついていた。そして今まさに自分の船を親父の船へとくくりつけていたのだが、まさか頭上から夢にまでみた声が聞こえてくるとは思ってもおらず心の底から驚いている。
しかも中々に打ち解けた様子のエースとマルコ。...あれ?エースが来るのこれからじゃ...と頭が混乱するも、いつの間に降りてきたのやら、嬉しそうにコレがお前の船か?などとあちこちに行ったり来たりしながらはしゃぐエースを目だけで追った。
(.....、え、何でエースもうおるん...え??)
現状がよく飲み込めなくてぼーっとしたまま上を見上げれば、お手上げ状態のまま顔を横に降ったマルコの姿......いや、全く持って分からへん。
そんなアイコンタクトをしていれば、行くぞォとの声が聞こえてきて意識がゆったりと戻ってくる頃には身体が宙に浮いていて最早心がついていかない。
「おわっ...!!ちょ、何なになにこわっ!」
「ハハハッ!ちゃんと捕まってろよォ」
楽しそうに響いた声を認識するや否やあっという間にモビーディックの甲板に足を下ろしている自分の身体。そこでやっとエースが運んでくれたのだという現実に意識が追いついていく。
とにもかくにも目の前で笑うエースがめちゃくちゃ嬉しそうなので、お礼を言って呆れるように笑いかければ、きょとんとした後いつかに見た眉に力を入れた笑顔で笑ってくれた。
「...やっと会えたなァ。お帰り...で、いいんだろ?名無しさん」
「.........本間、どんな出迎えやねんな...びっくりするわ(笑)...へへ、ただいまエース...!」
「名無しさん、この件についてはまた後で話すよい...」
懐かしいなあとエースを見ながら思っていれば、何故か残念そうに話しかけてきたマルコ。不思議に思って見つめていると、とにかく今はめでてェおかえりだなァと笑ってくれたので同じように笑顔を返した。今日は宴だよいと声を張り上げたマルコの声に反応するようにあちこちから名無しさんお帰り!長かったな、待ってたぞー!などと声をかけてくれる白ひげの皆。
あぁ、帰ってきた、帰ってきたんやなと胸にじんわりと皆の笑顔が染み込んできてぽかぽかとあたたかい。
嬉しいなあと笑顔が溢れれば騒ぎを聞きつけたのかサッチやイゾウ、ビスタ達まで出てきてくれて歩き出そうとしていたその足は親父の姿を視界に捉えた瞬間思わず走り出していた。
「親父ーーー!!たっだいま!...ただいま!元気やったか?」
「グララララッ!随分と熱烈な出迎えじゃァねェかよ名無しさん。変わらずお前ェも元気そうだなァ」
「くっそ〜オヤジに名無しさんちゃん取られたーっ」
「ははっ、オヤジなら仕方がないだろう。それにオヤジも名無しさんはいつになったら帰ってくるんだと毎夜気にしていたからな」
「...イゾウ、余計な事ァ言うんじゃねェよ」
いつもより小さな声で反論した親父の声に皆が笑って途端に騒がしくなった船の上。やっぱりここが自分の帰る場所なのだと改めて自覚させられる。
少し離れた隣を見ればその輪の中には待ち遠しくて仕方がなかったエースが居て。笑顔で溶け込むその姿に思わず胸がいっぱいになり無意識に掌を握っていれば、突然ぽすんと頭に衝撃。誰だか何て見なくても分かる柔らかく滲んだその温かさにグッとその場は持ち堪えられて口元が緩む。
「...名無しさん、良かったなァ」
「うん、本間、良かった」
ありがとう、と小さく呟けば何の事だよいと頭をぽんぽんしてから未だに騒がしい輪の中へと歩いて行く優しい後ろ姿。
静かにそれを見つめていれば、ちゃんと探し物は見つかったのかと一気に皆に迫られてしまいその勢いに思わず身体が仰け反った。ちゃんと順番に聞きやがれと大きな体を丸めながらジョズが庇ってくれたので、久しぶりのジョズらしい優しさに自然と拳も解けていき、やっとうちは深呼吸を出来た気がした。
「さぁー!野郎共!今日は名無しさんちゃんのご帰還だぜっ、特別にお前らの食いてェーもん作ってやるから適当にリクエストしやがれっ!」
早いモン勝ちだー!と声を響かせたサッチにうぉおおと雄叫びを上げながら肉だ魚だうめェーもんだと答える隊員達の一致団結度合いはそれはそれは物凄かった。
隣にきてくれたイゾウに、名無しさんの為の宴なのにお前のリクエストは聞かないんだなと苦笑をされて、それは確かにと笑って返すが聞かなくてもサラッと作ってくれているのだろうなと人好きのするサッチの笑顔を見て思った。
愛おしい程に、大切で騒がしいうちの居場所。
「あ......あァ?!名無しさんじゃねェーか!...おいマルコォー!こりゃァ一体どう言う事だよ!」
「.................は?」
「あー.........一足遅かったかよい」
あれからうちは1週間程かけてやっとの思いでモビーディックに追いついていた。そして今まさに自分の船を親父の船へとくくりつけていたのだが、まさか頭上から夢にまでみた声が聞こえてくるとは思ってもおらず心の底から驚いている。
しかも中々に打ち解けた様子のエースとマルコ。...あれ?エースが来るのこれからじゃ...と頭が混乱するも、いつの間に降りてきたのやら、嬉しそうにコレがお前の船か?などとあちこちに行ったり来たりしながらはしゃぐエースを目だけで追った。
(.....、え、何でエースもうおるん...え??)
現状がよく飲み込めなくてぼーっとしたまま上を見上げれば、お手上げ状態のまま顔を横に降ったマルコの姿......いや、全く持って分からへん。
そんなアイコンタクトをしていれば、行くぞォとの声が聞こえてきて意識がゆったりと戻ってくる頃には身体が宙に浮いていて最早心がついていかない。
「おわっ...!!ちょ、何なになにこわっ!」
「ハハハッ!ちゃんと捕まってろよォ」
楽しそうに響いた声を認識するや否やあっという間にモビーディックの甲板に足を下ろしている自分の身体。そこでやっとエースが運んでくれたのだという現実に意識が追いついていく。
とにもかくにも目の前で笑うエースがめちゃくちゃ嬉しそうなので、お礼を言って呆れるように笑いかければ、きょとんとした後いつかに見た眉に力を入れた笑顔で笑ってくれた。
「...やっと会えたなァ。お帰り...で、いいんだろ?名無しさん」
「.........本間、どんな出迎えやねんな...びっくりするわ(笑)...へへ、ただいまエース...!」
「名無しさん、この件についてはまた後で話すよい...」
懐かしいなあとエースを見ながら思っていれば、何故か残念そうに話しかけてきたマルコ。不思議に思って見つめていると、とにかく今はめでてェおかえりだなァと笑ってくれたので同じように笑顔を返した。今日は宴だよいと声を張り上げたマルコの声に反応するようにあちこちから名無しさんお帰り!長かったな、待ってたぞー!などと声をかけてくれる白ひげの皆。
あぁ、帰ってきた、帰ってきたんやなと胸にじんわりと皆の笑顔が染み込んできてぽかぽかとあたたかい。
嬉しいなあと笑顔が溢れれば騒ぎを聞きつけたのかサッチやイゾウ、ビスタ達まで出てきてくれて歩き出そうとしていたその足は親父の姿を視界に捉えた瞬間思わず走り出していた。
「親父ーーー!!たっだいま!...ただいま!元気やったか?」
「グララララッ!随分と熱烈な出迎えじゃァねェかよ名無しさん。変わらずお前ェも元気そうだなァ」
「くっそ〜オヤジに名無しさんちゃん取られたーっ」
「ははっ、オヤジなら仕方がないだろう。それにオヤジも名無しさんはいつになったら帰ってくるんだと毎夜気にしていたからな」
「...イゾウ、余計な事ァ言うんじゃねェよ」
いつもより小さな声で反論した親父の声に皆が笑って途端に騒がしくなった船の上。やっぱりここが自分の帰る場所なのだと改めて自覚させられる。
少し離れた隣を見ればその輪の中には待ち遠しくて仕方がなかったエースが居て。笑顔で溶け込むその姿に思わず胸がいっぱいになり無意識に掌を握っていれば、突然ぽすんと頭に衝撃。誰だか何て見なくても分かる柔らかく滲んだその温かさにグッとその場は持ち堪えられて口元が緩む。
「...名無しさん、良かったなァ」
「うん、本間、良かった」
ありがとう、と小さく呟けば何の事だよいと頭をぽんぽんしてから未だに騒がしい輪の中へと歩いて行く優しい後ろ姿。
静かにそれを見つめていれば、ちゃんと探し物は見つかったのかと一気に皆に迫られてしまいその勢いに思わず身体が仰け反った。ちゃんと順番に聞きやがれと大きな体を丸めながらジョズが庇ってくれたので、久しぶりのジョズらしい優しさに自然と拳も解けていき、やっとうちは深呼吸を出来た気がした。
「さぁー!野郎共!今日は名無しさんちゃんのご帰還だぜっ、特別にお前らの食いてェーもん作ってやるから適当にリクエストしやがれっ!」
早いモン勝ちだー!と声を響かせたサッチにうぉおおと雄叫びを上げながら肉だ魚だうめェーもんだと答える隊員達の一致団結度合いはそれはそれは物凄かった。
隣にきてくれたイゾウに、名無しさんの為の宴なのにお前のリクエストは聞かないんだなと苦笑をされて、それは確かにと笑って返すが聞かなくてもサラッと作ってくれているのだろうなと人好きのするサッチの笑顔を見て思った。
愛おしい程に、大切で騒がしいうちの居場所。