エンドライフ②
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《54.7年ぶりの君との時間》
「いやーっ、それにしてもお前.....久しぶりだなァ!」
まだ空いていないお店も多かったので、唯一開店していたパン屋さんで可哀想なぐらい買い占めたエースを連れて自分達は今エースの船がある岸とは反対側の丘の上にいた。
記憶の中にある笑顔よりは少し幼くて、でもよく笑うようになったんやなと嬉しくなる。
「死んじゃいねェとは思ってはいたが、まさかこんな所で会えるとはよォ」
「本間やな。昨日上陸してきた姿を見た時はめっちゃビックリしたわ」
「...ん?昨日?名無しさんお前...どっかでおれの事見てたのか?」
「あ。忘れとったわ。いやな?あの洞窟近くにあるお店に用があったんやけど、治安悪かったらあかんと思って身を隠しながら調べとったんよ」
「......だーからあの時変な感じがしたのかよっ。何つーか上手くは言えねェが歩いてる時一瞬よォお前が居る気がしたんだよな」
そう言われてドキリとした。今まで能力を発動していた時はマルコ達でさえ上手くかわせていた事の方が多かったのでまさかそこまで動揺が出てしまっていたとは思わなかった。...本間に自分はこの手の隠密が性に合わへんのやなと改めて思う。レイリーさんが叱ってくれたのも今なら納得出来る。
いつかの潜入の為にと思いついた技だったが、もっともっとスキルを磨く必要がありそうだ。
「...なァ名無しさん。お前が過ごしてきたこの7年間何があったのか聞かせてくれよ」
「いいで。勿論エースの話も聞きたいから順番な」
いつの間に食べきったのか、空っぽになった紙袋を丸めながらエースがこちらを見て笑う。今はもう見上げる形となった視線に未だ少し慣れへんなと思いながらも、懐かしむように沢山話した。
所々名前は伏せたが雨の日の出来事からレイリーさん達との出会い、親父達との楽しい毎日。どこを切り取って話をしても時間何て全然足りないぐらいに。
思い返すだけで楽しいのが伝わったのか、ふいに見たエースの顔が見た事がない程優しい顔をしていてドキリとする。
何だか急に恥ずかしくなって、目を逸らしながらエースはどうなのだと自分が離れる事になってしまった運命の日から7年の出来事を聞いていく。ルフィとの喧嘩やガープさんとの決闘、新しく出来た仲間と旅の途中なのだと生き生きと話をしてくれた。
それはもう楽しそうで、未来に希望しかない眼差しをしていて。今この瞬間に出会えた自分は幸せ者だなと改めて感じた。
...でも、ただ一つ途中にあったある言葉にだけ引っ掛かりを覚えてエースに問いかけてみる。
「サボって、あのサボやんな?」
「あァ、お前もよく知ってるあいつだよ」
「数年前に...会ったで、うち...」
「...........生きて、たのか....?」
みるみるとエースの目が見開かれていき、信じられないという眼差しでこちらを見てきた。
...そうか、そう言う事か。
襲撃された後からサボは姿を消していたのか、そうか。...こういう時音も無い断片的な映像のみ頭に送り込まれてきたあの現象を少しだけ悔しく思う。
音として言葉が聞けていたら、ゆっくりと映画のように全て見せて貰えていたらと何度も思った事はあるがそこまで世界は優しく無いらしい。
「ごめんうち、サボが死んだ事になっとったやなんて知らへんくて。...でも大分大きくなっとったけどちゃんとサボやったよ」
「.....ハハッそうか、生きてたのか.....っ、!!」
帽子をグイッと引っ張って顔を隠すように笑うエース。
順番はどうにせよ、今この場で伝えられて良かったなと本間に思った。でも、それと同時に事故の後遺症で記憶が無い事を話せば生きてりゃいつか何とかなるさとエースが笑ったので、それもそうだなと同じように笑った。
「いやーっ、それにしてもお前.....久しぶりだなァ!」
まだ空いていないお店も多かったので、唯一開店していたパン屋さんで可哀想なぐらい買い占めたエースを連れて自分達は今エースの船がある岸とは反対側の丘の上にいた。
記憶の中にある笑顔よりは少し幼くて、でもよく笑うようになったんやなと嬉しくなる。
「死んじゃいねェとは思ってはいたが、まさかこんな所で会えるとはよォ」
「本間やな。昨日上陸してきた姿を見た時はめっちゃビックリしたわ」
「...ん?昨日?名無しさんお前...どっかでおれの事見てたのか?」
「あ。忘れとったわ。いやな?あの洞窟近くにあるお店に用があったんやけど、治安悪かったらあかんと思って身を隠しながら調べとったんよ」
「......だーからあの時変な感じがしたのかよっ。何つーか上手くは言えねェが歩いてる時一瞬よォお前が居る気がしたんだよな」
そう言われてドキリとした。今まで能力を発動していた時はマルコ達でさえ上手くかわせていた事の方が多かったのでまさかそこまで動揺が出てしまっていたとは思わなかった。...本間に自分はこの手の隠密が性に合わへんのやなと改めて思う。レイリーさんが叱ってくれたのも今なら納得出来る。
いつかの潜入の為にと思いついた技だったが、もっともっとスキルを磨く必要がありそうだ。
「...なァ名無しさん。お前が過ごしてきたこの7年間何があったのか聞かせてくれよ」
「いいで。勿論エースの話も聞きたいから順番な」
いつの間に食べきったのか、空っぽになった紙袋を丸めながらエースがこちらを見て笑う。今はもう見上げる形となった視線に未だ少し慣れへんなと思いながらも、懐かしむように沢山話した。
所々名前は伏せたが雨の日の出来事からレイリーさん達との出会い、親父達との楽しい毎日。どこを切り取って話をしても時間何て全然足りないぐらいに。
思い返すだけで楽しいのが伝わったのか、ふいに見たエースの顔が見た事がない程優しい顔をしていてドキリとする。
何だか急に恥ずかしくなって、目を逸らしながらエースはどうなのだと自分が離れる事になってしまった運命の日から7年の出来事を聞いていく。ルフィとの喧嘩やガープさんとの決闘、新しく出来た仲間と旅の途中なのだと生き生きと話をしてくれた。
それはもう楽しそうで、未来に希望しかない眼差しをしていて。今この瞬間に出会えた自分は幸せ者だなと改めて感じた。
...でも、ただ一つ途中にあったある言葉にだけ引っ掛かりを覚えてエースに問いかけてみる。
「サボって、あのサボやんな?」
「あァ、お前もよく知ってるあいつだよ」
「数年前に...会ったで、うち...」
「...........生きて、たのか....?」
みるみるとエースの目が見開かれていき、信じられないという眼差しでこちらを見てきた。
...そうか、そう言う事か。
襲撃された後からサボは姿を消していたのか、そうか。...こういう時音も無い断片的な映像のみ頭に送り込まれてきたあの現象を少しだけ悔しく思う。
音として言葉が聞けていたら、ゆっくりと映画のように全て見せて貰えていたらと何度も思った事はあるがそこまで世界は優しく無いらしい。
「ごめんうち、サボが死んだ事になっとったやなんて知らへんくて。...でも大分大きくなっとったけどちゃんとサボやったよ」
「.....ハハッそうか、生きてたのか.....っ、!!」
帽子をグイッと引っ張って顔を隠すように笑うエース。
順番はどうにせよ、今この場で伝えられて良かったなと本間に思った。でも、それと同時に事故の後遺症で記憶が無い事を話せば生きてりゃいつか何とかなるさとエースが笑ったので、それもそうだなと同じように笑った。