エンドライフ②
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《52.帰れる居場所》
「...名無しさん、お前がずっと待ってたその野郎はそんなに節操のねェ男なのか?」
「.....へ?いや、それは多分無い...とは思うけどどうなんやろう?本にもそんな描写は無かったしなぁ」
「...あー、まァそうか、そうなるとジャンルが変わっちまうよな」
「.....ん、分からん!やけど作者はボンキュッボンの女の人は好きやと思うで?やってほらナース達もそうやけど、この世界の人らって基本めっちゃスタイル良くて露出の高い美人しかおらへんやんか」
うちはこんなんやのに、ずるいよな〜くそーと呟いていればお前は十分良い女だよいと言われたので、これやからモテる男は...と返せばよく分かってるじゃねェかと返ってきたので、一発腕にパンチをしておいた。
「まぁ、それはさておきうちにはよく分からんけど男の人にはそういう欲求があるんやってサッチが鼻の下伸ばして言うとったから、そうなんやろなーって理解はしとう」
「あの馬鹿...」
「やから何ていうか、ちょうど島に着いた所やったしそういうのも仕方ないんやろなーとは思っとうから別にうちは気にしてへんよ」
「.....気にしてねェのに、海辺に居たのか」
「ちょうどそっちに探し行く予定やったし、商店街は時間的に声めっちゃかけられるから1人じゃ入りにくくてさ」
「あー....」
そこまで話せば何かに納得してくれたのかさっきまでの殺気に似た気配は収まりを見せていたけれど、まだ何かが腑に落ちないのか再度じっと見つめられる。
「名無しさんはさっき、忘れられていたとも言ってたがそれは本当に確かなのかよい」
「んー多分な。相手の認識が出来ん程暗くは無かったし遠すぎもせんかった。数秒目が合って道を塞いでごめんって謝られたけど動揺は見えんかったで」
「...そいつの為に命を掛けて海に出たのに、相手から何か求めようとは思わねぇのかよい。泣く程好きで助けてェ奴なんだろ?」
気がつけば拳を握って問いかけてくるマルコ。
マルコの言わんとする気持ちに察しがついて、静かに笑った。
「せやなぁ。多分前も言うたけど、助けたいのも生きとって欲しいのも笑顔でおってほしいのも全部うちのエゴやからさ。相手に何か返して欲しいとかは、ないんよ」
「..........分かった。お前がそれでいいんならもうこれ以上何も言わねェよい。...だがな」
「ん?」
「お前を泣かせるクソ野郎だったら、おれ達は容赦無くそいつの事ぶん殴るからそれだけは覚えておけよい」
「あははっ、ありがとう。でも大丈夫や、好戦的で不器用やけど本間優しいしマルコの好きなタイプに入るで」
「野郎にタイプとかあってたまるか」
苦い顔をしながら引き気味なマルコに笑い逸れてしまった話を戻した。
「結局な、何が言いたかったかって言うとその孤独に似た寂しさとか自分が異質やっていう疎外感がさ、多分なずっとあったんよ。気がついてなかったけど」
「名無しさんは変な所で頑固だからねい」
「んぐ。言い返せん」
「ははは!」
「でもあの時マルコの声聞いた瞬間に心底安心してもてなぁ、そう言えばうちには白ひげ海賊団っていう帰る場所があったなーって思い出したらこう、スポンてさ」
全部どっかに吹き飛んでたやと笑えば数秒置いていつものように頭をぐしゃぐしゃっと撫でられた。
「だったら、ずっとここに居ろよい。オヤジも皆もそれを望んでる、勿論おれもな」
「へへへ、ありがとうマルコ!....はー、本間なー皆に会えて幸せやわ、うちは」
.....多分ずっと、頭の片隅にあったんや。
エースを守りたい。サボもルフィもいつも元気でダダンさん達も本間に良くしてくれてた。コルボ山での1年にも満たへん程の数ヶ月はまるで夢のような時間で本来ならありえる事のない幸せ過ぎる現実やった。やからこそ何処か現実味が無くて、目に見えへん透明な壁越しに皆を見てしまってたのかもしれへん。
確かにあの日々は今の自分にとってもかけがえのない大切な時間で、誰にも譲りたくない幸せな時間や。
それでもきっと、ここは自分の居るべき場所ではないと自分の知らへん知識の中で流れていく日々がそう思わせてしまっていたんやと、マルコ達に出会って気がついた。
ルフィにはこれから出来るかけがえのない仲間が居る。
サボには大事な兄弟ともう信頼出来る仲間が居る。
エースにはいつでも愛してくれる沢山の人達が居る。
ダダンさん達にも、シャッキーさん達にも、皆、みんな。
その事実が自分は本間に嬉しくて幸せで、でも多分きっと少しだけ、寂しかったんや。ここが本来の居場所ではないのやと無意識に自分から線を引いていたのやと気がつけた。
愛してくれる親父、必要としてくれる白ひげの皆、叱ったり笑ったり甘やかしたり甘やかされたり。そんな当たり前ではない日常をそこに在るのが当たり前のように日々大切にしてくれていたのやという事に、うちは気がつけていなかった。
「なぁ、マルコ」
「なんだよい」
「あの時親父達に引き合わせてくれてありがとうな」
「.........」
「そのお陰で今うちは、今まで以上にこんなに幸せや」
やから、ありがとう。
そう言って笑えばマルコはキュッと眉毛を寄せて口をへの字にしたものだから、泣くのかと茶化せば頭にぺしんと衝撃が走った。
「...名無しさん、お前がずっと待ってたその野郎はそんなに節操のねェ男なのか?」
「.....へ?いや、それは多分無い...とは思うけどどうなんやろう?本にもそんな描写は無かったしなぁ」
「...あー、まァそうか、そうなるとジャンルが変わっちまうよな」
「.....ん、分からん!やけど作者はボンキュッボンの女の人は好きやと思うで?やってほらナース達もそうやけど、この世界の人らって基本めっちゃスタイル良くて露出の高い美人しかおらへんやんか」
うちはこんなんやのに、ずるいよな〜くそーと呟いていればお前は十分良い女だよいと言われたので、これやからモテる男は...と返せばよく分かってるじゃねェかと返ってきたので、一発腕にパンチをしておいた。
「まぁ、それはさておきうちにはよく分からんけど男の人にはそういう欲求があるんやってサッチが鼻の下伸ばして言うとったから、そうなんやろなーって理解はしとう」
「あの馬鹿...」
「やから何ていうか、ちょうど島に着いた所やったしそういうのも仕方ないんやろなーとは思っとうから別にうちは気にしてへんよ」
「.....気にしてねェのに、海辺に居たのか」
「ちょうどそっちに探し行く予定やったし、商店街は時間的に声めっちゃかけられるから1人じゃ入りにくくてさ」
「あー....」
そこまで話せば何かに納得してくれたのかさっきまでの殺気に似た気配は収まりを見せていたけれど、まだ何かが腑に落ちないのか再度じっと見つめられる。
「名無しさんはさっき、忘れられていたとも言ってたがそれは本当に確かなのかよい」
「んー多分な。相手の認識が出来ん程暗くは無かったし遠すぎもせんかった。数秒目が合って道を塞いでごめんって謝られたけど動揺は見えんかったで」
「...そいつの為に命を掛けて海に出たのに、相手から何か求めようとは思わねぇのかよい。泣く程好きで助けてェ奴なんだろ?」
気がつけば拳を握って問いかけてくるマルコ。
マルコの言わんとする気持ちに察しがついて、静かに笑った。
「せやなぁ。多分前も言うたけど、助けたいのも生きとって欲しいのも笑顔でおってほしいのも全部うちのエゴやからさ。相手に何か返して欲しいとかは、ないんよ」
「..........分かった。お前がそれでいいんならもうこれ以上何も言わねェよい。...だがな」
「ん?」
「お前を泣かせるクソ野郎だったら、おれ達は容赦無くそいつの事ぶん殴るからそれだけは覚えておけよい」
「あははっ、ありがとう。でも大丈夫や、好戦的で不器用やけど本間優しいしマルコの好きなタイプに入るで」
「野郎にタイプとかあってたまるか」
苦い顔をしながら引き気味なマルコに笑い逸れてしまった話を戻した。
「結局な、何が言いたかったかって言うとその孤独に似た寂しさとか自分が異質やっていう疎外感がさ、多分なずっとあったんよ。気がついてなかったけど」
「名無しさんは変な所で頑固だからねい」
「んぐ。言い返せん」
「ははは!」
「でもあの時マルコの声聞いた瞬間に心底安心してもてなぁ、そう言えばうちには白ひげ海賊団っていう帰る場所があったなーって思い出したらこう、スポンてさ」
全部どっかに吹き飛んでたやと笑えば数秒置いていつものように頭をぐしゃぐしゃっと撫でられた。
「だったら、ずっとここに居ろよい。オヤジも皆もそれを望んでる、勿論おれもな」
「へへへ、ありがとうマルコ!....はー、本間なー皆に会えて幸せやわ、うちは」
.....多分ずっと、頭の片隅にあったんや。
エースを守りたい。サボもルフィもいつも元気でダダンさん達も本間に良くしてくれてた。コルボ山での1年にも満たへん程の数ヶ月はまるで夢のような時間で本来ならありえる事のない幸せ過ぎる現実やった。やからこそ何処か現実味が無くて、目に見えへん透明な壁越しに皆を見てしまってたのかもしれへん。
確かにあの日々は今の自分にとってもかけがえのない大切な時間で、誰にも譲りたくない幸せな時間や。
それでもきっと、ここは自分の居るべき場所ではないと自分の知らへん知識の中で流れていく日々がそう思わせてしまっていたんやと、マルコ達に出会って気がついた。
ルフィにはこれから出来るかけがえのない仲間が居る。
サボには大事な兄弟ともう信頼出来る仲間が居る。
エースにはいつでも愛してくれる沢山の人達が居る。
ダダンさん達にも、シャッキーさん達にも、皆、みんな。
その事実が自分は本間に嬉しくて幸せで、でも多分きっと少しだけ、寂しかったんや。ここが本来の居場所ではないのやと無意識に自分から線を引いていたのやと気がつけた。
愛してくれる親父、必要としてくれる白ひげの皆、叱ったり笑ったり甘やかしたり甘やかされたり。そんな当たり前ではない日常をそこに在るのが当たり前のように日々大切にしてくれていたのやという事に、うちは気がつけていなかった。
「なぁ、マルコ」
「なんだよい」
「あの時親父達に引き合わせてくれてありがとうな」
「.........」
「そのお陰で今うちは、今まで以上にこんなに幸せや」
やから、ありがとう。
そう言って笑えばマルコはキュッと眉毛を寄せて口をへの字にしたものだから、泣くのかと茶化せば頭にぺしんと衝撃が走った。