エンドライフ②
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《51. 出来る男》
暖かくて気持ちの良いタオルはそのままにして感じていたものを一つ一つ言葉にしていく。
最初発作が起きた時に感じていたものは寂しさ、孤独、疎外感。そして今回も同じくして恐らくエースと会えて嬉しいはずなのに、何故か寂しくなって孤独を感じてどこか世界から切り離されたような疎外感があったのだと気がついた。
「やからなぁ、多分それやねん。今まで意識した事なかったんやけど今日感じたあの感情は多分それ。で、よく考えてみたら7年前の雨の日も同じ事を感じてたなーって思いだしたんよ!凄くない?」
「いや....いやいやいや、お前、ちょっと待てよい!」
「おわっびっくりしたー、何や急に。どうしたん」
「例の奴に会えたのか?!この街で、おれが迎えに行く前に!」
「ん?あぁ、会ったよ。元気そうやった!でもま会ったというよりは能力発動したまんまやったから向こうは全然気がついてなかったんやけどなー(笑)」
余りにもマルコが動揺しているので、思わずタオルを外して顔を見る。何故か焦っているように思えたのでどうしたのだろうかと問いかけてみれば
「ずっと会いたかった奴なんだろ?!あんなに毎日...毎日思い出してた野郎じゃねェのかよいっ」
「うん、めっちゃ会いたかったで。視界に入った時びっくりしすぎて涙が止まらんぐらいにはさ。で、止まるまで待ってたらおらんくなってた」
「お前....だからか、やっと納得がいったよい。今日一日おれはずっと本屋に居たからな。あんな静かな場所でお前からの電伝虫を聞き逃すはずがねェんだよい」
「あー.....うん、ごめんなさい。嘘ついた」
「どうせお前の事だ、泣いた顔を見られたくなかったとか変な心配させちまうとかのどっちかだろい」
「...どっちもです」
「はぁあー....ったく、後でサッチとオヤジにも謝っとけよい。すげェ心配してたぞ、特にオヤジがな」
「...親父っ.....好きや」
サッチはどうしたと言われた気がしたが、ちゃんとサッチにも謝りたい気持ちでいっぱいなので今は許してほしい。そんな事を考えていれば、マルコがまだ何か言いたそうだったので言葉を少し待ってみれば予想通りの質問が飛んできて少し焦った。
「それで、その後はどうしたんだよい。お前と別れたのが早朝、昼前に会えてたと考えても呼び出されたのは夜中だろい。ずっと宿に居たのか?」
「あー...うん、それなぁ。何ていうか、やっぱり一言だけでも話したいなーってめっちゃ目元ぬくめて顔はどうにかしたんやけどさ、うーん....正直に言えば忘れられてた」
「...............は?」
「探しとう時に偶然さ、目の前のお店から彼が出てきて声掛けようと思ったら何か取り込み中やったから、また明日でいっかなーって海辺におったんよ」
「何だよい、取り込み中って。お前と会話も出来ねェぐらい重要な事態になってたのか」
「あーー....」
眉を寄せてどう言う意味なのかと問い詰めてくるマルコ。さっきまでとは打って変わりグイグイとくるその様に少し腰が引けながらマルコも同じ男性だしなと事実を伝えるか迷ってしまう。
少なからずマルコにもそういった経験はあるだろうし、島に降りたら皆がそういう場所に向かっているのを見かけた事もあったからだ。女の自分にはよく分からないが、多分男性にはそういう欲求もあるのだろうと気にした事は無かったが。
....何やろうこの、家族やからこそ言うのは気まずいみたいな気持ち。
「...名無しさん、お前には無理だろうが嘘はつくなよい」
「あ〜、そのーな、」
「おれには言いにくい事なのか」
「言いにくいというか何と言うか、な」
「なら言えよい」
「あー...うん。そのな、部下みたいな人と多分そういったお店の女の人と話しとって、あの子も最初は嫌がってたんやけど最終的にうちに気がついて2人に引きずられていったんよ」
「............... あ゙?」
これ以上は無理だと悟り事の顛末を正直に話せば、突然肌がビリビリとするぐらいにマルコの気配が重たくなった。やっぱり何かまずい事を言ってしまったのだろうかと先程の言葉を思い返してみるが思い当たらない。
どうしようかなと思ってマルコを見つめていれば、怒気を含んだ眼差しで静かにこちらを見つめてきた。
暖かくて気持ちの良いタオルはそのままにして感じていたものを一つ一つ言葉にしていく。
最初発作が起きた時に感じていたものは寂しさ、孤独、疎外感。そして今回も同じくして恐らくエースと会えて嬉しいはずなのに、何故か寂しくなって孤独を感じてどこか世界から切り離されたような疎外感があったのだと気がついた。
「やからなぁ、多分それやねん。今まで意識した事なかったんやけど今日感じたあの感情は多分それ。で、よく考えてみたら7年前の雨の日も同じ事を感じてたなーって思いだしたんよ!凄くない?」
「いや....いやいやいや、お前、ちょっと待てよい!」
「おわっびっくりしたー、何や急に。どうしたん」
「例の奴に会えたのか?!この街で、おれが迎えに行く前に!」
「ん?あぁ、会ったよ。元気そうやった!でもま会ったというよりは能力発動したまんまやったから向こうは全然気がついてなかったんやけどなー(笑)」
余りにもマルコが動揺しているので、思わずタオルを外して顔を見る。何故か焦っているように思えたのでどうしたのだろうかと問いかけてみれば
「ずっと会いたかった奴なんだろ?!あんなに毎日...毎日思い出してた野郎じゃねェのかよいっ」
「うん、めっちゃ会いたかったで。視界に入った時びっくりしすぎて涙が止まらんぐらいにはさ。で、止まるまで待ってたらおらんくなってた」
「お前....だからか、やっと納得がいったよい。今日一日おれはずっと本屋に居たからな。あんな静かな場所でお前からの電伝虫を聞き逃すはずがねェんだよい」
「あー.....うん、ごめんなさい。嘘ついた」
「どうせお前の事だ、泣いた顔を見られたくなかったとか変な心配させちまうとかのどっちかだろい」
「...どっちもです」
「はぁあー....ったく、後でサッチとオヤジにも謝っとけよい。すげェ心配してたぞ、特にオヤジがな」
「...親父っ.....好きや」
サッチはどうしたと言われた気がしたが、ちゃんとサッチにも謝りたい気持ちでいっぱいなので今は許してほしい。そんな事を考えていれば、マルコがまだ何か言いたそうだったので言葉を少し待ってみれば予想通りの質問が飛んできて少し焦った。
「それで、その後はどうしたんだよい。お前と別れたのが早朝、昼前に会えてたと考えても呼び出されたのは夜中だろい。ずっと宿に居たのか?」
「あー...うん、それなぁ。何ていうか、やっぱり一言だけでも話したいなーってめっちゃ目元ぬくめて顔はどうにかしたんやけどさ、うーん....正直に言えば忘れられてた」
「...............は?」
「探しとう時に偶然さ、目の前のお店から彼が出てきて声掛けようと思ったら何か取り込み中やったから、また明日でいっかなーって海辺におったんよ」
「何だよい、取り込み中って。お前と会話も出来ねェぐらい重要な事態になってたのか」
「あーー....」
眉を寄せてどう言う意味なのかと問い詰めてくるマルコ。さっきまでとは打って変わりグイグイとくるその様に少し腰が引けながらマルコも同じ男性だしなと事実を伝えるか迷ってしまう。
少なからずマルコにもそういった経験はあるだろうし、島に降りたら皆がそういう場所に向かっているのを見かけた事もあったからだ。女の自分にはよく分からないが、多分男性にはそういう欲求もあるのだろうと気にした事は無かったが。
....何やろうこの、家族やからこそ言うのは気まずいみたいな気持ち。
「...名無しさん、お前には無理だろうが嘘はつくなよい」
「あ〜、そのーな、」
「おれには言いにくい事なのか」
「言いにくいというか何と言うか、な」
「なら言えよい」
「あー...うん。そのな、部下みたいな人と多分そういったお店の女の人と話しとって、あの子も最初は嫌がってたんやけど最終的にうちに気がついて2人に引きずられていったんよ」
「............... あ゙?」
これ以上は無理だと悟り事の顛末を正直に話せば、突然肌がビリビリとするぐらいにマルコの気配が重たくなった。やっぱり何かまずい事を言ってしまったのだろうかと先程の言葉を思い返してみるが思い当たらない。
どうしようかなと思ってマルコを見つめていれば、怒気を含んだ眼差しで静かにこちらを見つめてきた。