エンドライフ②
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《50.血の繋がり以上のもの》
「名無しさん、お前のさっきの言葉を返すようだが今までの話のどこにおれが怒ったり嫌な気持ちになる要素があるんだよい」
そう言って笑いながらマルコが問いかけてくる。
「...え、やって...うちはマルコ達の事知っとったのに何も知らんって顔して皆の隣におってんで...?」
「知ってたとしてもおれの気持ちは変わらねェがな、名無しさんお前は知らなかっただろい?隊長達の名前以外は実際よ」
「せやけど、気持ち悪くないんか...自分の人生が作られたものやって聞いて...」
「それは、おれとお前の関係を今更変えなきゃならねェ程のことなのか?」
「....、それは」
「作られた人生が何だってんだ、おれの人生はおれだけのもんだしお前の人生も今を生きるお前だけのもんだ。ただ、それだけの事だろい」
「......っ、...」
「.........辛かったなァ、名無しさん。よく今まで、そんな重てェもん一人で抱えて生きてきた。辛かったなァ...!!」
気がつけば隣にきてくれていたマルコが頭をぐしゃぐしゃに撫でつけながら抱きしめてくる。その体温が嬉しくて苦しくて止まっていた涙がまた溢れてきてしまった。
「ぅっ.....っ、まるこ、」
「ははっ、今はいっぱい泣けばいいさ。お前は今も昔もおれ達の大事な家族なんだ、頼ってくれよい」
「〜〜っ....ぅん、うんっ」
「おれはこれでも一番隊の隊長だ。お前が守りてェもんがあんのならおれにもそいつを守らしてくれよい...家族だろうが」
不安何て吹き飛ばすかのように笑いながらぎゅっと抱きしめてくれるマルコ。普段目の前で見ていたよりも大きな体にすっぽりと包まれてしまって、こんなにも体格差があったんやなと今更ながらに気がつかされた。
それから暫くひとしきり泣いて何だか顔をあげるのが恥ずかしいなと思っていると暖かかった抱擁が突然ゆっくりと解かれる。そろそろ離れようかと思ったら両手でほっぺを包まれると同時に顔を上に上げさせられた。
「ふっ.....目も鼻もほっぺたも全部真っ赤になっちまったなァ(笑)」
「ちょっマルコ、やめっ」
「んー?....はははっ」
ほっぺたを大きな両手で包んだまま何やら笑顔のマルコ。親指の腹で目元を撫でていると思ったらそのままぷにっとほっぺたをつままれた。
「お前肌柔らけェなァ!」
「ちょいっまるこっ」
「はははっ!こうして見たらお前も年相応に見えるよい」
「どういう意味やっ」
「マシュマロみてェだよい」
「いや、話聞いとる?」
すっかりいつものペースになったやり取りにおかしくなってそのまま笑った。するとマルコはやっとほっぺを離してくれて、自分ですりすりとさすっていると少し待ってろとだけ行って一度部屋を出て行ってしまう。
5分もせずに戻ってきたその手にはボールの中にほかほかのタオルが作られていてどこまで出来る男なのだと驚いた。
目元にタオルを当てながらソファに頭を預けていると隣に座ったマルコが再び問いかけてくる。
「そういやお前、話をする手前にもう大丈夫だと言ってたがあれは一体どう言う意味なんだ?」
「.....あ!忘れてた」
「お前.....まァいいか。話せるなら今話しちまえよい」
「うん!ありがとうマルコ!思い出したわ、そうやったそうやった、それをな先に言いたかってん。あー忘れる所やった」
「おいっそんなジタバタ動くな、タオルが落ちんだろうが。落ち着いて話せ」
「はいはーい」
思わずガタッと体が動いてしまうが、タオルがかかったままなので体だけでジタバタしていたら静かに宥めてくるマルコは至って通常運転。本当に出来た男だ。
「いやな?大した気づきじゃないんやけどさ、前回と今回あった共通点みたいなのずっと考えとったんよ。何が原因やったんやろうってさ」
「ほー、もしかして検討がついたのか?」
「うん、多分!多分やけど絶対」
「どっちなんだよい」
「多分絶対の方」
「分かりにくいな」
「はははっ」
「いいから話せよい」
そんなやり取りをしてから伝えたのは、確信のない、でも確かに身に覚えのあった感情の数々。そしてそれが埋まっていったあの感覚だ。
「名無しさん、お前のさっきの言葉を返すようだが今までの話のどこにおれが怒ったり嫌な気持ちになる要素があるんだよい」
そう言って笑いながらマルコが問いかけてくる。
「...え、やって...うちはマルコ達の事知っとったのに何も知らんって顔して皆の隣におってんで...?」
「知ってたとしてもおれの気持ちは変わらねェがな、名無しさんお前は知らなかっただろい?隊長達の名前以外は実際よ」
「せやけど、気持ち悪くないんか...自分の人生が作られたものやって聞いて...」
「それは、おれとお前の関係を今更変えなきゃならねェ程のことなのか?」
「....、それは」
「作られた人生が何だってんだ、おれの人生はおれだけのもんだしお前の人生も今を生きるお前だけのもんだ。ただ、それだけの事だろい」
「......っ、...」
「.........辛かったなァ、名無しさん。よく今まで、そんな重てェもん一人で抱えて生きてきた。辛かったなァ...!!」
気がつけば隣にきてくれていたマルコが頭をぐしゃぐしゃに撫でつけながら抱きしめてくる。その体温が嬉しくて苦しくて止まっていた涙がまた溢れてきてしまった。
「ぅっ.....っ、まるこ、」
「ははっ、今はいっぱい泣けばいいさ。お前は今も昔もおれ達の大事な家族なんだ、頼ってくれよい」
「〜〜っ....ぅん、うんっ」
「おれはこれでも一番隊の隊長だ。お前が守りてェもんがあんのならおれにもそいつを守らしてくれよい...家族だろうが」
不安何て吹き飛ばすかのように笑いながらぎゅっと抱きしめてくれるマルコ。普段目の前で見ていたよりも大きな体にすっぽりと包まれてしまって、こんなにも体格差があったんやなと今更ながらに気がつかされた。
それから暫くひとしきり泣いて何だか顔をあげるのが恥ずかしいなと思っていると暖かかった抱擁が突然ゆっくりと解かれる。そろそろ離れようかと思ったら両手でほっぺを包まれると同時に顔を上に上げさせられた。
「ふっ.....目も鼻もほっぺたも全部真っ赤になっちまったなァ(笑)」
「ちょっマルコ、やめっ」
「んー?....はははっ」
ほっぺたを大きな両手で包んだまま何やら笑顔のマルコ。親指の腹で目元を撫でていると思ったらそのままぷにっとほっぺたをつままれた。
「お前肌柔らけェなァ!」
「ちょいっまるこっ」
「はははっ!こうして見たらお前も年相応に見えるよい」
「どういう意味やっ」
「マシュマロみてェだよい」
「いや、話聞いとる?」
すっかりいつものペースになったやり取りにおかしくなってそのまま笑った。するとマルコはやっとほっぺを離してくれて、自分ですりすりとさすっていると少し待ってろとだけ行って一度部屋を出て行ってしまう。
5分もせずに戻ってきたその手にはボールの中にほかほかのタオルが作られていてどこまで出来る男なのだと驚いた。
目元にタオルを当てながらソファに頭を預けていると隣に座ったマルコが再び問いかけてくる。
「そういやお前、話をする手前にもう大丈夫だと言ってたがあれは一体どう言う意味なんだ?」
「.....あ!忘れてた」
「お前.....まァいいか。話せるなら今話しちまえよい」
「うん!ありがとうマルコ!思い出したわ、そうやったそうやった、それをな先に言いたかってん。あー忘れる所やった」
「おいっそんなジタバタ動くな、タオルが落ちんだろうが。落ち着いて話せ」
「はいはーい」
思わずガタッと体が動いてしまうが、タオルがかかったままなので体だけでジタバタしていたら静かに宥めてくるマルコは至って通常運転。本当に出来た男だ。
「いやな?大した気づきじゃないんやけどさ、前回と今回あった共通点みたいなのずっと考えとったんよ。何が原因やったんやろうってさ」
「ほー、もしかして検討がついたのか?」
「うん、多分!多分やけど絶対」
「どっちなんだよい」
「多分絶対の方」
「分かりにくいな」
「はははっ」
「いいから話せよい」
そんなやり取りをしてから伝えたのは、確信のない、でも確かに身に覚えのあった感情の数々。そしてそれが埋まっていったあの感覚だ。