エンドライフ②
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《49. 思い、想い、念い》
マルコが変わらずに静かに聞いてくれているから、今一度気持ちを落ち着ける。そして覚悟を決めて話を続けた。
「...幸か不幸か、彼らがまだ死ぬ前の世界線でうちは今生きてる。正直いつまでこの世界におられるのか、本間は長い夢なんじゃないかってこの7年ずっとな、何度も考えたよ。夢やとしたら長過ぎやろーって」
「.....まァなァ、」
「マルコ達の事はその時になちょっとだけ知れてん。皆がどれだけ格好良くて強くて頼りになるか。......やからなマルコ、会う前から知っとったのに嘘をついとって、ごめんなさいっ!」
泣いてしまった後で下がったままの頭を上げる事は出来なかったけれど精一杯気持ちを込めて謝罪した。
「この世界に来た意味何て分からへん。でも今、彼らが生きとうなら絶対に守りたいし...死なせたくない。それが、うちのこの世界で生きる意味で揺るがへん意志や」
「...........そうかい」
「白ひげ海賊団は何者にも変え難い大事な恩人や。性格も何も知らへんかったけど、一目だけでも会ってお礼を言いたかった。...その気持ちに偽りはない」
「....そこでお前が言ってた話に繋がるのか」
「...うん。その人が愛した海賊っていうのをうちも見てみたかったんよな。命をかけてその人が背負ってたドクロを掲げる海賊団にさ。...それが、マルコ達白ひげ海賊団」
最後は顔を見ながら笑顔で伝える事が出来た。予定よりもグダグダで上手く伝えられへんかったかもやけど、もう自分に悔いは無かった。
マルコはうちが話し終えたのを聞いてそうかいとただ一言告げたまま黙り込んでしまって、どんな言葉が返ってくるのかはやっぱり怖かったけど、本間にもう十分やった。
まるで優しい死刑宣告のように穏やかな時間が流れる。すると、心から落ち着けてしまう耳障りの良い声が室内に響いてきた。
「....名無しさん、いくつか質問してもいいか?」
「うん、大丈夫やで」
「お前はおれ達を知っていたと言っていたが、事細かに隊員全員の名前や人と成りまでその本てやつに載っていたのか?」
「ん?いや、マルコ達は本間その時にフォーカスが当てられた感じやったな。世界最強と謳われる海賊団って情報だけは何回か記されてたけど、隊長の名前ぐらいしか出てきてへん」
「じゃあお前は、そんな名前ぐらいしかほぼ知らねェおれ達の事を何故恩人と呼ぶ。...言葉は悪ィがお前には何もしてねェだろい」
「ふふっ、そんなん皆がどんな人物であれうちが好きな人の為に命を張って精一杯戦ってくれてた。それだけで充分や」
「....あの日お前が来た夜、悪ィ事されるとか殺されちまうとかは思わなかったのかよい。あんな男しかいねェ大所帯に女1人で乗り込んできてよ」
いくつか質問をしてきた中で、初めてマルコが言葉尻を強くしながら伝えてくる。確かに今になって考えてみてみれば多少は考え無し過ぎたかもしれないとは思うが、そんな事を考える気も起きない程、きっと既に彼らの事を信用してしまっていたのだ。
「...思わんかったなぁ。例えば暴力を受けたり最悪命を奪われる結果やったとしても、うちの命はそこまでやったってだけやろ?やったらうちの力不足なだけやし、人を見る目が無かっただけ。それだけの事や、マルコ達には何の罪もない」
本間にそう思っていたのだから仕方がない。
いくらあの時エースを助ける為に動いてくれる海賊だったのだとしても、普段はもしかしたらとんでもない悪人だったのだとしても自分にとったらそんな事微塵も関係なかったからだ。
「.....はー、お前は本当何ていうかよ...」
「....な、何よ」
「...いや、何も変わらねェなって思っただけだよい」
「...へ」
「まァ、話を聞きながらも聞いた後も分かってはいたんだが一応な。その方がお前も納得すんだろい?」
「....ん、え、どういうこと」
そう聞き返してみると、話をする前から何一つ変わらないマルコの笑顔。それに少しだけ戸惑って一体どう言う意味なのか問いかけてみる。
マルコが変わらずに静かに聞いてくれているから、今一度気持ちを落ち着ける。そして覚悟を決めて話を続けた。
「...幸か不幸か、彼らがまだ死ぬ前の世界線でうちは今生きてる。正直いつまでこの世界におられるのか、本間は長い夢なんじゃないかってこの7年ずっとな、何度も考えたよ。夢やとしたら長過ぎやろーって」
「.....まァなァ、」
「マルコ達の事はその時になちょっとだけ知れてん。皆がどれだけ格好良くて強くて頼りになるか。......やからなマルコ、会う前から知っとったのに嘘をついとって、ごめんなさいっ!」
泣いてしまった後で下がったままの頭を上げる事は出来なかったけれど精一杯気持ちを込めて謝罪した。
「この世界に来た意味何て分からへん。でも今、彼らが生きとうなら絶対に守りたいし...死なせたくない。それが、うちのこの世界で生きる意味で揺るがへん意志や」
「...........そうかい」
「白ひげ海賊団は何者にも変え難い大事な恩人や。性格も何も知らへんかったけど、一目だけでも会ってお礼を言いたかった。...その気持ちに偽りはない」
「....そこでお前が言ってた話に繋がるのか」
「...うん。その人が愛した海賊っていうのをうちも見てみたかったんよな。命をかけてその人が背負ってたドクロを掲げる海賊団にさ。...それが、マルコ達白ひげ海賊団」
最後は顔を見ながら笑顔で伝える事が出来た。予定よりもグダグダで上手く伝えられへんかったかもやけど、もう自分に悔いは無かった。
マルコはうちが話し終えたのを聞いてそうかいとただ一言告げたまま黙り込んでしまって、どんな言葉が返ってくるのかはやっぱり怖かったけど、本間にもう十分やった。
まるで優しい死刑宣告のように穏やかな時間が流れる。すると、心から落ち着けてしまう耳障りの良い声が室内に響いてきた。
「....名無しさん、いくつか質問してもいいか?」
「うん、大丈夫やで」
「お前はおれ達を知っていたと言っていたが、事細かに隊員全員の名前や人と成りまでその本てやつに載っていたのか?」
「ん?いや、マルコ達は本間その時にフォーカスが当てられた感じやったな。世界最強と謳われる海賊団って情報だけは何回か記されてたけど、隊長の名前ぐらいしか出てきてへん」
「じゃあお前は、そんな名前ぐらいしかほぼ知らねェおれ達の事を何故恩人と呼ぶ。...言葉は悪ィがお前には何もしてねェだろい」
「ふふっ、そんなん皆がどんな人物であれうちが好きな人の為に命を張って精一杯戦ってくれてた。それだけで充分や」
「....あの日お前が来た夜、悪ィ事されるとか殺されちまうとかは思わなかったのかよい。あんな男しかいねェ大所帯に女1人で乗り込んできてよ」
いくつか質問をしてきた中で、初めてマルコが言葉尻を強くしながら伝えてくる。確かに今になって考えてみてみれば多少は考え無し過ぎたかもしれないとは思うが、そんな事を考える気も起きない程、きっと既に彼らの事を信用してしまっていたのだ。
「...思わんかったなぁ。例えば暴力を受けたり最悪命を奪われる結果やったとしても、うちの命はそこまでやったってだけやろ?やったらうちの力不足なだけやし、人を見る目が無かっただけ。それだけの事や、マルコ達には何の罪もない」
本間にそう思っていたのだから仕方がない。
いくらあの時エースを助ける為に動いてくれる海賊だったのだとしても、普段はもしかしたらとんでもない悪人だったのだとしても自分にとったらそんな事微塵も関係なかったからだ。
「.....はー、お前は本当何ていうかよ...」
「....な、何よ」
「...いや、何も変わらねェなって思っただけだよい」
「...へ」
「まァ、話を聞きながらも聞いた後も分かってはいたんだが一応な。その方がお前も納得すんだろい?」
「....ん、え、どういうこと」
そう聞き返してみると、話をする前から何一つ変わらないマルコの笑顔。それに少しだけ戸惑って一体どう言う意味なのか問いかけてみる。