エンドライフ②
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《48.震えてしまうほどの》
「勿論、全部が全部って訳ちゃうよ。物語は主人公の人生を描いたものやからここにくるまでの事なら関わった人や出来事なら大体頭に入ってる」
「.........」
「......そこにな、途中で出てくる人がおるんやけど、うちはその人の事が最初から何か...めっちゃ好きで、真っ直ぐな所が格好良いなーって思って読んでてんよ。次はいつ出てくるやろう、もっと登場シーンないのかなって子供みたいに」
話をしながら、その時の情景や気持ちが蘇ってきてあんなにも泣きそうだった苦しいものはどこかへと吹き飛んでいた。
ただ、思い返すだけでも幸せやったのだ。
「...やっと登場したと思ったらさ、その人は変わらず真っ直ぐでなぁ...戦闘のシーン何て最高に格好良かったし本間に、嬉しかった」
メインではない人をここまでフォーカスを当てて描いてくれるんやってニッコニコでさ、と笑いながら伝える。
「でもなあ、それにはちゃんと意味があったんよ。......その人な、事情があって追ってた人に卑怯にも程がある力を使われて、捕まってまうねん。....それでなっ、........それで
「......名無しさん」
「ははっ、...ごめんマルコ。ちょっと待って貰えるか...」
「....あァ、お前の言えるタイミングで話せよい」
静かに響いた変わらない声色に、震えていた空気が溶け出していく。ちゃんと、今ここで伝えなければと改めて気持ちが募ってゆっくりと続きを吐き出した。
「その人さ.....死んじゃってん」
...そう、告げた時不思議と声は震えなかった。
「最期まで、自分の信念を貫いて守りたいものを守り抜いてな、死んじゃったんよっ.....、ほんまなぁ、神なんておらんとその時思った。こっちはさ、これでも仕事してた身やし、新しい本が出る度に一喜一憂しながらも楽しみに待っとったんよ.....やのになぁ....、ほんまっ」
「........、名無しさん、」
「涙がさっ...止まらへんねんっ....分かっとうで、?実際には、おらへん人の事やって、分かっとうねん....っ、でもな、うちにとったら、大切で、大事で、大好きな人やってんよ...っ、ほんまに、っ....だいすきなさぁっ...」
普通に座って居られなくなって、膝を抱え込みながら顔を沈める。今、流れてくる涙は、マルコには関係のないものであるのはわかっていたし、まだ自分は何も、真実を話せていないのだ。なによりも、泣いている顔なんて、情けなくて見せられなかった。
「っ、ごめん、これは、違うから気にせんといてな。ちゃんと話すよ」
そう断ってから何度か深呼吸を繰り返したり言葉が詰まってしまったりで時間はかかってしまったが、この世界にきた全ての事をマルコに話した。
「...びっくりするぐらい目をパンパンにして泣き腫らした後、明日の仕事で心配されるなあ何て笑いながらな、寝たんよ。ちゃんと自分の部屋で。....それやのにな、次に目が覚めた時にうちは、この世界におった」
「.......、!」
「.....何の夢かと思ったよ。やって都合良過ぎやろ?大好きやった人の小さい頃に出会える何てさ...夢やん、そんなん。ましてや紙の中におった世界の人やで?信じられへんやんか」
それでも、何度寝ても夢が覚めなくて心底驚いた事、自分がこの世界に来て初めて出会った少年が、自分の大好きだった人だと気がつき泣きながら抱きついてしまった事など、今までの全てを話した。
その間マルコは、何も言わずにたたただ黙って聞いてくれている。
「勿論、全部が全部って訳ちゃうよ。物語は主人公の人生を描いたものやからここにくるまでの事なら関わった人や出来事なら大体頭に入ってる」
「.........」
「......そこにな、途中で出てくる人がおるんやけど、うちはその人の事が最初から何か...めっちゃ好きで、真っ直ぐな所が格好良いなーって思って読んでてんよ。次はいつ出てくるやろう、もっと登場シーンないのかなって子供みたいに」
話をしながら、その時の情景や気持ちが蘇ってきてあんなにも泣きそうだった苦しいものはどこかへと吹き飛んでいた。
ただ、思い返すだけでも幸せやったのだ。
「...やっと登場したと思ったらさ、その人は変わらず真っ直ぐでなぁ...戦闘のシーン何て最高に格好良かったし本間に、嬉しかった」
メインではない人をここまでフォーカスを当てて描いてくれるんやってニッコニコでさ、と笑いながら伝える。
「でもなあ、それにはちゃんと意味があったんよ。......その人な、事情があって追ってた人に卑怯にも程がある力を使われて、捕まってまうねん。....それでなっ、........それで
「......名無しさん」
「ははっ、...ごめんマルコ。ちょっと待って貰えるか...」
「....あァ、お前の言えるタイミングで話せよい」
静かに響いた変わらない声色に、震えていた空気が溶け出していく。ちゃんと、今ここで伝えなければと改めて気持ちが募ってゆっくりと続きを吐き出した。
「その人さ.....死んじゃってん」
...そう、告げた時不思議と声は震えなかった。
「最期まで、自分の信念を貫いて守りたいものを守り抜いてな、死んじゃったんよっ.....、ほんまなぁ、神なんておらんとその時思った。こっちはさ、これでも仕事してた身やし、新しい本が出る度に一喜一憂しながらも楽しみに待っとったんよ.....やのになぁ....、ほんまっ」
「........、名無しさん、」
「涙がさっ...止まらへんねんっ....分かっとうで、?実際には、おらへん人の事やって、分かっとうねん....っ、でもな、うちにとったら、大切で、大事で、大好きな人やってんよ...っ、ほんまに、っ....だいすきなさぁっ...」
普通に座って居られなくなって、膝を抱え込みながら顔を沈める。今、流れてくる涙は、マルコには関係のないものであるのはわかっていたし、まだ自分は何も、真実を話せていないのだ。なによりも、泣いている顔なんて、情けなくて見せられなかった。
「っ、ごめん、これは、違うから気にせんといてな。ちゃんと話すよ」
そう断ってから何度か深呼吸を繰り返したり言葉が詰まってしまったりで時間はかかってしまったが、この世界にきた全ての事をマルコに話した。
「...びっくりするぐらい目をパンパンにして泣き腫らした後、明日の仕事で心配されるなあ何て笑いながらな、寝たんよ。ちゃんと自分の部屋で。....それやのにな、次に目が覚めた時にうちは、この世界におった」
「.......、!」
「.....何の夢かと思ったよ。やって都合良過ぎやろ?大好きやった人の小さい頃に出会える何てさ...夢やん、そんなん。ましてや紙の中におった世界の人やで?信じられへんやんか」
それでも、何度寝ても夢が覚めなくて心底驚いた事、自分がこの世界に来て初めて出会った少年が、自分の大好きだった人だと気がつき泣きながら抱きついてしまった事など、今までの全てを話した。
その間マルコは、何も言わずにたたただ黙って聞いてくれている。