エンドライフ②
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《47.心の、奥底の 》
マルコが話し終わった後、静寂が部屋を包んだ。
でもそれは決して嫌なものではなくて、恐ろしい程のあの経験が一体何を弾みになっているのかさっき初めて理解出来た気がしている。...本間、白ひげ海賊団の皆には、マルコには救われてばっかりや。
「...マルコ、話してくれてありがとうな」
「......怒って、ねェのかよい」
「そんな、あんな嬉しい言葉のどこに怒る必要があるんよ。...ありがとうな、マルコ」
そう伝える時、久しぶりにちゃんと笑えた気がした。するとそれを見たマルコも口元に笑みは浮かべて眉をキュッと寄せた後いつものように笑ってくれた。
「あのなマルコ、さっきマルコの話聞いとってさ気がついた事があるんやけど話してもいい?」
「ん?何でも話せよい、この際だ溜め込んでるもん全部ぶち撒けとけ(笑)」
「はははっ確かに。....いやな、さっきさマルコが一言一言思いを込めるように話してくれたやんか。あ、うちにはそう聞こえたって意味やで?そんでなそん時...何ていうか、ずっと心臓に空いとった穴みたいなもんが埋まった気がしたんよね」
「.....」
「こう...スポンて。そしたら何か、もう大丈夫な気がしてさ....これからも。多分な、もう大丈夫やねん」
言っている事を理解しようとしてくれているのか、マルコはじっと静かに聞いてくれている。その姿がどこか可愛いので少し笑って言葉を続けた。
「最初にな身体が透けて苦しくて怖くて痛くて、突然起きたそれが何なのか分からへんくて、ただただ怖かったんよ。せっかく会えたのに、何もせんまま終わりたくないってのもあった」
「.....、?」
「...あのなマルコ、今からうちが言う話に少しでも嫌な気持ちになったら正直に教えて欲しい。多分うち、頭おかしい事言う」
「それは聞いてからおれが判断するよい、お前は今それをおれに伝えたいんだろい?」
「うん、せやねん。ずっと迷ってたし何なら終わりが来るまで言うつもり何て無かった。やけどな、マルコがあんまりにも優しいからさ、マルコには伝えておきたいなって思ったんよ。.....ごめんなっ、」
何だか泣きそうになってしまったが、こんな自分にここまで心を砕いてくれるマルコには伝えておきたくて今自分の持てる精一杯で笑う。
これを言ってしまえば、マルコは自分を軽蔑してもう二度とあんな優しい顔は見せてくれないかもしれない。もう二度と家族だ何て呼んでくれないかもしれない。もう、二度と私を、。
再び溢れてきそうになる何かを抑えこんで、深呼吸をする。...そうか、ここの部屋は柔らかい薔薇の匂いがしてたのやなと初めて気がついた。もしこれを伝えてマルコの態度が変わっても、モビーディックに居られなくなってしまうのだとしても自分にはもう今日まで皆が親父がマルコ自身が与えてくれた優しさだけで十分だった。
「あのな、うちさ.....、本間はずっと前から、最初、から.....マルコたちのこと、知っとったんよ、はは、......この世界に来る前から、っ....ほんまはなっ」
声が、震えてしまって、上手く伝えられたかわからない。
それでも目の前のマルコが息を呑んだ気配がしたのだけは伝わってきた気がした。
その次の言葉を吐き出そうにも声が音にならなくて息だけが漏れ出る。このままでは駄目だと自分を叱咤して再度深呼吸をしてから言葉を続ける。
「ふぅー.....ごめん、ちょっと待ってな。.....うん。...あのな、うちはこの世界の事を知っとる。白ひげの事も...皆の事も勿論、マルコの事も。知っとってん、全部.........。うちの世界にさ、マルコ達の事が記された本がな、存在しとるんよ」
さっきよりははっきりと、言葉を紡げた事に安心する。怖くてマルコの顔は見れないが目の前にあるテーブルの存在は揺るがなくて表情など存在しないからかそんな事にまた少し安心してから口を開いた。
マルコが話し終わった後、静寂が部屋を包んだ。
でもそれは決して嫌なものではなくて、恐ろしい程のあの経験が一体何を弾みになっているのかさっき初めて理解出来た気がしている。...本間、白ひげ海賊団の皆には、マルコには救われてばっかりや。
「...マルコ、話してくれてありがとうな」
「......怒って、ねェのかよい」
「そんな、あんな嬉しい言葉のどこに怒る必要があるんよ。...ありがとうな、マルコ」
そう伝える時、久しぶりにちゃんと笑えた気がした。するとそれを見たマルコも口元に笑みは浮かべて眉をキュッと寄せた後いつものように笑ってくれた。
「あのなマルコ、さっきマルコの話聞いとってさ気がついた事があるんやけど話してもいい?」
「ん?何でも話せよい、この際だ溜め込んでるもん全部ぶち撒けとけ(笑)」
「はははっ確かに。....いやな、さっきさマルコが一言一言思いを込めるように話してくれたやんか。あ、うちにはそう聞こえたって意味やで?そんでなそん時...何ていうか、ずっと心臓に空いとった穴みたいなもんが埋まった気がしたんよね」
「.....」
「こう...スポンて。そしたら何か、もう大丈夫な気がしてさ....これからも。多分な、もう大丈夫やねん」
言っている事を理解しようとしてくれているのか、マルコはじっと静かに聞いてくれている。その姿がどこか可愛いので少し笑って言葉を続けた。
「最初にな身体が透けて苦しくて怖くて痛くて、突然起きたそれが何なのか分からへんくて、ただただ怖かったんよ。せっかく会えたのに、何もせんまま終わりたくないってのもあった」
「.....、?」
「...あのなマルコ、今からうちが言う話に少しでも嫌な気持ちになったら正直に教えて欲しい。多分うち、頭おかしい事言う」
「それは聞いてからおれが判断するよい、お前は今それをおれに伝えたいんだろい?」
「うん、せやねん。ずっと迷ってたし何なら終わりが来るまで言うつもり何て無かった。やけどな、マルコがあんまりにも優しいからさ、マルコには伝えておきたいなって思ったんよ。.....ごめんなっ、」
何だか泣きそうになってしまったが、こんな自分にここまで心を砕いてくれるマルコには伝えておきたくて今自分の持てる精一杯で笑う。
これを言ってしまえば、マルコは自分を軽蔑してもう二度とあんな優しい顔は見せてくれないかもしれない。もう二度と家族だ何て呼んでくれないかもしれない。もう、二度と私を、。
再び溢れてきそうになる何かを抑えこんで、深呼吸をする。...そうか、ここの部屋は柔らかい薔薇の匂いがしてたのやなと初めて気がついた。もしこれを伝えてマルコの態度が変わっても、モビーディックに居られなくなってしまうのだとしても自分にはもう今日まで皆が親父がマルコ自身が与えてくれた優しさだけで十分だった。
「あのな、うちさ.....、本間はずっと前から、最初、から.....マルコたちのこと、知っとったんよ、はは、......この世界に来る前から、っ....ほんまはなっ」
声が、震えてしまって、上手く伝えられたかわからない。
それでも目の前のマルコが息を呑んだ気配がしたのだけは伝わってきた気がした。
その次の言葉を吐き出そうにも声が音にならなくて息だけが漏れ出る。このままでは駄目だと自分を叱咤して再度深呼吸をしてから言葉を続ける。
「ふぅー.....ごめん、ちょっと待ってな。.....うん。...あのな、うちはこの世界の事を知っとる。白ひげの事も...皆の事も勿論、マルコの事も。知っとってん、全部.........。うちの世界にさ、マルコ達の事が記された本がな、存在しとるんよ」
さっきよりははっきりと、言葉を紡げた事に安心する。怖くてマルコの顔は見れないが目の前にあるテーブルの存在は揺るがなくて表情など存在しないからかそんな事にまた少し安心してから口を開いた。