エンドライフ②
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《38.白ひげ探偵団①》
「おしっ、いい感じで説明してきたぜ。名無しさんちゃんにも怪しまれてねェはずだ」
「お前にしてはよくやったじゃないかサッチ。...で、名無しさんは何処に向かっているんだ?」
「確か旧友?とその友達に会うはずだってマルコが言ってたよ」
コソコソと名無しさんの後ろをバレないようにと後を付ける3人組。上からサッチ、イゾウ、ハルタの順で時折建物からひょっこり顔を覗かせてはまるで観察するかのように様子を伺っている。
一応上の名目として、名無しさんがまた怪我をしないようにとの護衛だが所謂芯の部分は名無しさんが会う人物が本当に怪しい者では無いか調べてこいとのお達しだったのだ。
そんな事を全く知らない名無しさんは嬉しそうに先へと進んでいてその様子を見るにワクワクが抑えきれていないのが後ろ姿からも伝わってきている。
「...なあ、あれさ俺らがついてくるってェのもう忘れてねーか」
「可能性はあるな」
「あははっ、名無しさんらしいね」
ひそひそとそんな会話をしながら違和感の無いよう街並みに溶け込む3人。流石白ひげ海賊だ...探偵団である。一定の距離は保ちつつ身失わないようにと歩を進めるその姿は普段からは考えられない程に真剣そのものであった。
暫くすると名無しさんに近寄ってくる男女が見えて、あの2人か?などと全員が思っていると突然の男の行動に、一同は思わず駆けつけようと動いた身体をここには居るはずもない人物に止められる。
「おいおい、何だいありゃァ。もしかしたらとは思ってはいたが...名無しさんの言う友人ってのは本当に男だったのかよい」
「マルコっ....?お前どうしてここに」
「たまたま抱えの仕事が終わったんでな。息抜きついでに散策してたんだよい」
イゾウの問いかけに何て事もないように嘘を吐くマルコ。この場にいる全員がそれを察したのだろうが言葉にする事も無く目の前のやり取りを見守り始めた。
「あんの野郎〜っ俺らの大事な妹の体を何をべたべたと...!名無しさんちゃんももっと殴るぐらいしろってんだ。...ちょっとイケメンだからって調子に乗りすぎだ!」
「サッチ、論点がズレているぞ」
「いくら友人とは言え警戒心のカケラもないね」
「あいつにそんな大層なもんがありゃァ、おれ達も苦労しねェんだけどなァ」
苦笑気味に言い放ったマルコとそれに頷く残りの探偵団。名無しさんが気を許している姿は嬉しいのだが、聞けばつい先日出会ったばかりだという少女にもかなり懐かれているように見えた。
本当は旧友だという友達と新しく出会ったのだという友達を一目見て安全だと分かれば、もう少し距離をとって自由にさせてあげるつもりだったマルコ達は出会い頭の様子を見てしまったからか一同渋る。
結果会話が聞こえてくる範囲にまで近寄って探ってみようと意見が一致したので二手に別れようと話が決まれば、いつの間にかビスタとラクヨウまで集まっていて3人だったはずの探偵団は倍の数にまでのぼっていた。
当然名無しさんはそんな事になっていようとは知りもしない。
「おしっ、いい感じで説明してきたぜ。名無しさんちゃんにも怪しまれてねェはずだ」
「お前にしてはよくやったじゃないかサッチ。...で、名無しさんは何処に向かっているんだ?」
「確か旧友?とその友達に会うはずだってマルコが言ってたよ」
コソコソと名無しさんの後ろをバレないようにと後を付ける3人組。上からサッチ、イゾウ、ハルタの順で時折建物からひょっこり顔を覗かせてはまるで観察するかのように様子を伺っている。
一応上の名目として、名無しさんがまた怪我をしないようにとの護衛だが所謂芯の部分は名無しさんが会う人物が本当に怪しい者では無いか調べてこいとのお達しだったのだ。
そんな事を全く知らない名無しさんは嬉しそうに先へと進んでいてその様子を見るにワクワクが抑えきれていないのが後ろ姿からも伝わってきている。
「...なあ、あれさ俺らがついてくるってェのもう忘れてねーか」
「可能性はあるな」
「あははっ、名無しさんらしいね」
ひそひそとそんな会話をしながら違和感の無いよう街並みに溶け込む3人。流石白ひげ海賊だ...探偵団である。一定の距離は保ちつつ身失わないようにと歩を進めるその姿は普段からは考えられない程に真剣そのものであった。
暫くすると名無しさんに近寄ってくる男女が見えて、あの2人か?などと全員が思っていると突然の男の行動に、一同は思わず駆けつけようと動いた身体をここには居るはずもない人物に止められる。
「おいおい、何だいありゃァ。もしかしたらとは思ってはいたが...名無しさんの言う友人ってのは本当に男だったのかよい」
「マルコっ....?お前どうしてここに」
「たまたま抱えの仕事が終わったんでな。息抜きついでに散策してたんだよい」
イゾウの問いかけに何て事もないように嘘を吐くマルコ。この場にいる全員がそれを察したのだろうが言葉にする事も無く目の前のやり取りを見守り始めた。
「あんの野郎〜っ俺らの大事な妹の体を何をべたべたと...!名無しさんちゃんももっと殴るぐらいしろってんだ。...ちょっとイケメンだからって調子に乗りすぎだ!」
「サッチ、論点がズレているぞ」
「いくら友人とは言え警戒心のカケラもないね」
「あいつにそんな大層なもんがありゃァ、おれ達も苦労しねェんだけどなァ」
苦笑気味に言い放ったマルコとそれに頷く残りの探偵団。名無しさんが気を許している姿は嬉しいのだが、聞けばつい先日出会ったばかりだという少女にもかなり懐かれているように見えた。
本当は旧友だという友達と新しく出会ったのだという友達を一目見て安全だと分かれば、もう少し距離をとって自由にさせてあげるつもりだったマルコ達は出会い頭の様子を見てしまったからか一同渋る。
結果会話が聞こえてくる範囲にまで近寄って探ってみようと意見が一致したので二手に別れようと話が決まれば、いつの間にかビスタとラクヨウまで集まっていて3人だったはずの探偵団は倍の数にまでのぼっていた。
当然名無しさんはそんな事になっていようとは知りもしない。