エンドライフ②
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《36.知られざる真相》
「ーと、言うわけなんよ。やからコレは自分の甘さが招いた結果やねん」
でも親父が勲章だと笑ってくれ、マルコ達が自分の為だけに組織を壊滅してくれたという優しさが嬉しくて。情けないけど誇りに思えるのだと笑いながら伝えた。
笑いながら聞かされると思っていなかったのか2人はスプーンを掬う手を止めてじっと見てくる。
「...大事にされてるんだね、名無しさんさん」
「うん、本間に。身に余るぐらい優しいんよ、皆。甘やかされてばっかりやわ(笑)」
「...そっか。話してくれてありがとな」
そう言ってサボとコアラが優しく笑ってくれるものだから、白ひげ海賊団がどれほど凄くてカッコいいのかをめいっぱい話をする。日常茶飯事のような喧嘩も仲の良さ故だったり、子供のようなご飯の取り合いはあるけれど、何よりも誰もが仲間を大切にしている男前ばかりなのだと伝えた。
...思い出すだけでも、好きやなあと感じて頬が緩んでしまう。
「本当白ひげの皆が大好きなんだね、名無しさんさん。噂とは全然違うようで安心したよ」
「うん、めっちゃ好き。最高の海賊団や」
「......いいなァ名無しさんにそんな風に思って貰えて」
「分かるよサボくん。まだ会ったばかりの私が言うのも何だけど、こーんなに真っ直ぐキラキラした目で好きだって態度を一身に浴びられる白ひげ海賊団がちょっと羨ましいもん」
「ははっそんな大層なもんちゃうよ(笑)そんな言われ方されると何や恥ずかしくなるやん」
何だか白ひげの皆が褒められているようで嬉しくなる。ダダンさん達やレイリーさん達とはまた違った居心地の良さが、懐の広さが自分にとっては本当にいつも新鮮に幸せなのだ。そんな事を思いながら、途中だったご飯をまた食べ始めればちょっとだけ真剣な顔をしたサボが話しかけてきた。
「あのよ名無しさん、さっき言ってた組織の壊滅って話なんだがそいつらに変な特徴は無かったか?」
「....あぁ。んー多分やけどあの人達、生者では無いのかなって感じはしたよ。余りにも精巧過ぎて気がつかんかったけど、気配の違和感と手応え的に」
「....やっぱりか」
「何、何か心当たりあるん?」
「そうだな、名無しさん達は所謂当事者でもあるし教えるけど、この事は他言無用で頼むよ」
「分かった、誰にも言わへん」
「ありがとな」
そう言ってサボから聞かされたのはまるで古にあった黒魔術のような類の話でそんな事がリアルに起こり得るのだと驚く。
この島は別名「死者の生還する街」と呼ばれているらしく、何でも死に際にある人やもう助からないと言われた人達がとある儀式を受けるとこぞって命を取り留めると信じられているのだそう。
しかしその正体は命を取り留めたのではなく、死者となっても尚その者の意思など関係無く動かされてしまうのだと言う事。この街から出るとたちまち体調を崩してしまうので、一度儀式を受けた者は二度と街を出られないのだと言う。
「....酷いな」
「あぁ。実際は命を取り留めたんじゃなく殺されているのに誰も気がつかないんだよ。...いや、気がつきたくないだけって方が正しいかもな」
「私達はそこの黒幕に用があってこの街に滞在してたんだけど、仲間から連絡が来たと思ったら既に壊滅状態にあったって話だったの。だからさっき名無しさんさんの話を聞いて納得したわ」
「俺らの目的だった闇で売買されている洗脳にも似た薬は一つ残らず破壊されていたし、能力者である黒幕の意識が途絶えたもんだから、儀式に関わっていた者達がどうなったかなんて容易に想像がつく」
眉を寄せぎゅっと手と手を握り締めるサボの心情が伝わってきて苦しくなる。隣を見ればコアラも悲しそうな顔をしていて、この仕事をどんな形であれ完遂しなければならなかったのは苦しかっただろうなと2人の様子を見て感じた。
黒幕を擁護する人数が無駄に多いので中々手を出せずにいたのだが、それを白ひげが難なく潰してしまったというのだから改めてその力量を知る。
「でも、名無しさんさんや白ひげ海賊団のお陰で当初の目的を達成する事が出来たの。だから、ありがとう」
「幸い取り引きをしていた相手先の情報も残されていたし、結果オーライだ」
先程とは打って変わってどこか安心したような笑顔になった様を見て同じように安堵の思いが込み上げてくる。それと同時に普段から危険な仕事が多いのだろうかと思っていると軽くおでこに衝撃が走った。
「ーと、言うわけなんよ。やからコレは自分の甘さが招いた結果やねん」
でも親父が勲章だと笑ってくれ、マルコ達が自分の為だけに組織を壊滅してくれたという優しさが嬉しくて。情けないけど誇りに思えるのだと笑いながら伝えた。
笑いながら聞かされると思っていなかったのか2人はスプーンを掬う手を止めてじっと見てくる。
「...大事にされてるんだね、名無しさんさん」
「うん、本間に。身に余るぐらい優しいんよ、皆。甘やかされてばっかりやわ(笑)」
「...そっか。話してくれてありがとな」
そう言ってサボとコアラが優しく笑ってくれるものだから、白ひげ海賊団がどれほど凄くてカッコいいのかをめいっぱい話をする。日常茶飯事のような喧嘩も仲の良さ故だったり、子供のようなご飯の取り合いはあるけれど、何よりも誰もが仲間を大切にしている男前ばかりなのだと伝えた。
...思い出すだけでも、好きやなあと感じて頬が緩んでしまう。
「本当白ひげの皆が大好きなんだね、名無しさんさん。噂とは全然違うようで安心したよ」
「うん、めっちゃ好き。最高の海賊団や」
「......いいなァ名無しさんにそんな風に思って貰えて」
「分かるよサボくん。まだ会ったばかりの私が言うのも何だけど、こーんなに真っ直ぐキラキラした目で好きだって態度を一身に浴びられる白ひげ海賊団がちょっと羨ましいもん」
「ははっそんな大層なもんちゃうよ(笑)そんな言われ方されると何や恥ずかしくなるやん」
何だか白ひげの皆が褒められているようで嬉しくなる。ダダンさん達やレイリーさん達とはまた違った居心地の良さが、懐の広さが自分にとっては本当にいつも新鮮に幸せなのだ。そんな事を思いながら、途中だったご飯をまた食べ始めればちょっとだけ真剣な顔をしたサボが話しかけてきた。
「あのよ名無しさん、さっき言ってた組織の壊滅って話なんだがそいつらに変な特徴は無かったか?」
「....あぁ。んー多分やけどあの人達、生者では無いのかなって感じはしたよ。余りにも精巧過ぎて気がつかんかったけど、気配の違和感と手応え的に」
「....やっぱりか」
「何、何か心当たりあるん?」
「そうだな、名無しさん達は所謂当事者でもあるし教えるけど、この事は他言無用で頼むよ」
「分かった、誰にも言わへん」
「ありがとな」
そう言ってサボから聞かされたのはまるで古にあった黒魔術のような類の話でそんな事がリアルに起こり得るのだと驚く。
この島は別名「死者の生還する街」と呼ばれているらしく、何でも死に際にある人やもう助からないと言われた人達がとある儀式を受けるとこぞって命を取り留めると信じられているのだそう。
しかしその正体は命を取り留めたのではなく、死者となっても尚その者の意思など関係無く動かされてしまうのだと言う事。この街から出るとたちまち体調を崩してしまうので、一度儀式を受けた者は二度と街を出られないのだと言う。
「....酷いな」
「あぁ。実際は命を取り留めたんじゃなく殺されているのに誰も気がつかないんだよ。...いや、気がつきたくないだけって方が正しいかもな」
「私達はそこの黒幕に用があってこの街に滞在してたんだけど、仲間から連絡が来たと思ったら既に壊滅状態にあったって話だったの。だからさっき名無しさんさんの話を聞いて納得したわ」
「俺らの目的だった闇で売買されている洗脳にも似た薬は一つ残らず破壊されていたし、能力者である黒幕の意識が途絶えたもんだから、儀式に関わっていた者達がどうなったかなんて容易に想像がつく」
眉を寄せぎゅっと手と手を握り締めるサボの心情が伝わってきて苦しくなる。隣を見ればコアラも悲しそうな顔をしていて、この仕事をどんな形であれ完遂しなければならなかったのは苦しかっただろうなと2人の様子を見て感じた。
黒幕を擁護する人数が無駄に多いので中々手を出せずにいたのだが、それを白ひげが難なく潰してしまったというのだから改めてその力量を知る。
「でも、名無しさんさんや白ひげ海賊団のお陰で当初の目的を達成する事が出来たの。だから、ありがとう」
「幸い取り引きをしていた相手先の情報も残されていたし、結果オーライだ」
先程とは打って変わってどこか安心したような笑顔になった様を見て同じように安堵の思いが込み上げてくる。それと同時に普段から危険な仕事が多いのだろうかと思っていると軽くおでこに衝撃が走った。