エンドライフ②
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《32.大切な家族》
あれからうちは寝込むこと数日...などという事は無く、一時的に意識は失ったもののその日の夜には無事に意識を取り戻していた。
目を開けるとマルコの心配そうな顔が飛び込んできて、そうかマルコは無事やったなと安心して微笑めば何故かそれが伝わったのか、目を見開いた後に呆れたように少し叱られた。
その後気配で気づかれたのか、イゾウやサッチ、ハルタやビスタなど仲良し面子が駆けつけてきて治療部屋が狭く思えるぐらいだった。そんなバタバタが終わればまたマルコと部屋に2人、静かに時間が流れていく。
「...名無しさん、すまなかった...!!...情けねェ話だがお前が居てくれて助かった。...おれの隊の奴を守ってくれてありがとな」
「無傷で終わらせる予定やったのに、気にさせる結果になってもてごめんなぁ。うちの...力不足や」
「謝るな、事情は知ってるよい。寧ろよくそんな場面であいつの命所か傷一つ作らねェぐらいに守ってくれたっ...感謝しかねェ...」
「ははっ、何やマルコ。そんな顔せんとってよ、ほらっうちは無事なんやしさ」
「お前...分かってんだろいっ」
そう言いかけて唇を震わせたマルコにやっぱりかと合点がいく。感覚からして毒でも塗ってあったんやろうなと覚えのある倦怠感が未だ体に残っているからだ。
でも今回の事は自分自身の失態。マルコが謝る事では無いし見習いくんが頭を下げてくるのも違う。エース達を守る何て目標を掲げている割に、敵の力量や様々な危険性を測り損ねた自分の油断が招いた結果だと、そう感じた。
いくら、隊長格に引けを取らない力を身につけられていたのだとしてもどんな攻撃も防ぎきれなければ意味はないし無力も同然だ。
「.....マルコ。お願いがあるんやけどさ」
「.....何だよい。無茶な事じゃなければ、聞いてやる」
「今回のこれは、場面が場面やったとは言え利き腕じゃない方の硬化が数秒遅れてもた事による失態や。うちは、もっと強くならなあかんねん。やからさマルコ」
「......はぁーったく、お前は」
「マルコ?」
どこまで頑固なんだよいと頭をぐしゃぐしゃにされる。何でだ。
「いいか名無しさん、お前の言う願いは無茶のねェ範囲ならいくらでも力を貸してやる。...だがな、今回の件に関しては確実におれ達一番隊の失態だ。お前が気に病む事も無ければ責める必要もねェ、分かったか」
見た事もない程真っ直ぐで強い言葉を発したマルコに、自分が少なからず焦ってしまっていた事に今更気付かされた。
「ごめん...マルコ。うち、ちょっと焦ってたな。...叱ってくれて、ありがとう」
ベッドに座ってるままの状態で可能な限り頭を下げる。
...そうや、自分にはまだ時間はある。もう大丈夫やと深呼吸をすると身体から力が抜けていき無意識に力みすぎてもいたのかと気付かされた。...凄いな、マルコは。
この短い時間で言葉にせずとも理解を促してくれたマルコに改めて尊敬の念が生まれて、自然と口元に笑みが戻ってくれば
「やぁーっとお前らしくなったか」
「ふふっ、かな。ちょっとさ、久々に友達に会えて色々力が入ってもとったんやと思う」
「お前が何をもって強くなりてェのかは知らねェがな、お前はもうおれ達の家族でオヤジの娘だ。それだけは忘れんなよい」
「...ありがとうマルコ。....はーー、ほーんま、うちは幸せ者やなぁ〜〜」
ぼふんとお布団に寝転がり白ひげ海賊団が大好きやーと叫べば、少しの間を置いてマルコは笑ってくれて何やら外では俺も名無しさんちゃんが大好きだぞー!とあちこちから声が上がったので、聞こえていたのかと恥ずかしくなった。
本間に、白ひげの船に居られるこの時間はかけがえのない大切なものやと改めて心に刻んだ。
あれからうちは寝込むこと数日...などという事は無く、一時的に意識は失ったもののその日の夜には無事に意識を取り戻していた。
目を開けるとマルコの心配そうな顔が飛び込んできて、そうかマルコは無事やったなと安心して微笑めば何故かそれが伝わったのか、目を見開いた後に呆れたように少し叱られた。
その後気配で気づかれたのか、イゾウやサッチ、ハルタやビスタなど仲良し面子が駆けつけてきて治療部屋が狭く思えるぐらいだった。そんなバタバタが終わればまたマルコと部屋に2人、静かに時間が流れていく。
「...名無しさん、すまなかった...!!...情けねェ話だがお前が居てくれて助かった。...おれの隊の奴を守ってくれてありがとな」
「無傷で終わらせる予定やったのに、気にさせる結果になってもてごめんなぁ。うちの...力不足や」
「謝るな、事情は知ってるよい。寧ろよくそんな場面であいつの命所か傷一つ作らねェぐらいに守ってくれたっ...感謝しかねェ...」
「ははっ、何やマルコ。そんな顔せんとってよ、ほらっうちは無事なんやしさ」
「お前...分かってんだろいっ」
そう言いかけて唇を震わせたマルコにやっぱりかと合点がいく。感覚からして毒でも塗ってあったんやろうなと覚えのある倦怠感が未だ体に残っているからだ。
でも今回の事は自分自身の失態。マルコが謝る事では無いし見習いくんが頭を下げてくるのも違う。エース達を守る何て目標を掲げている割に、敵の力量や様々な危険性を測り損ねた自分の油断が招いた結果だと、そう感じた。
いくら、隊長格に引けを取らない力を身につけられていたのだとしてもどんな攻撃も防ぎきれなければ意味はないし無力も同然だ。
「.....マルコ。お願いがあるんやけどさ」
「.....何だよい。無茶な事じゃなければ、聞いてやる」
「今回のこれは、場面が場面やったとは言え利き腕じゃない方の硬化が数秒遅れてもた事による失態や。うちは、もっと強くならなあかんねん。やからさマルコ」
「......はぁーったく、お前は」
「マルコ?」
どこまで頑固なんだよいと頭をぐしゃぐしゃにされる。何でだ。
「いいか名無しさん、お前の言う願いは無茶のねェ範囲ならいくらでも力を貸してやる。...だがな、今回の件に関しては確実におれ達一番隊の失態だ。お前が気に病む事も無ければ責める必要もねェ、分かったか」
見た事もない程真っ直ぐで強い言葉を発したマルコに、自分が少なからず焦ってしまっていた事に今更気付かされた。
「ごめん...マルコ。うち、ちょっと焦ってたな。...叱ってくれて、ありがとう」
ベッドに座ってるままの状態で可能な限り頭を下げる。
...そうや、自分にはまだ時間はある。もう大丈夫やと深呼吸をすると身体から力が抜けていき無意識に力みすぎてもいたのかと気付かされた。...凄いな、マルコは。
この短い時間で言葉にせずとも理解を促してくれたマルコに改めて尊敬の念が生まれて、自然と口元に笑みが戻ってくれば
「やぁーっとお前らしくなったか」
「ふふっ、かな。ちょっとさ、久々に友達に会えて色々力が入ってもとったんやと思う」
「お前が何をもって強くなりてェのかは知らねェがな、お前はもうおれ達の家族でオヤジの娘だ。それだけは忘れんなよい」
「...ありがとうマルコ。....はーー、ほーんま、うちは幸せ者やなぁ〜〜」
ぼふんとお布団に寝転がり白ひげ海賊団が大好きやーと叫べば、少しの間を置いてマルコは笑ってくれて何やら外では俺も名無しさんちゃんが大好きだぞー!とあちこちから声が上がったので、聞こえていたのかと恥ずかしくなった。
本間に、白ひげの船に居られるこの時間はかけがえのない大切なものやと改めて心に刻んだ。