エンドライフ②
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《31.謎の刺客》
「...んー。姉さんお会計は後でちゃんとするからさ、急いでマルコ達ん所戻れるか?」
「えっ?どうしたの急に」
「ちょーっとな、厄介なんが色々おりそうなんよね。やから皆にそれとなく伝えてなるべく急いでお店出て欲しいんよ。...多分マルコ達も分かっとう」
「わ、分かったわ!気をつけてね名無しさんちゃんっ」
「はいはーい、ありがとうな」
気配が強い場所からは視線は逸らさず軽く手を振る。どうやら狙いは恐らくこちらのようだが、わざわざ女性ものの下着しかないお店で狙う事もないだろうにと頭の片隅で思う。
「名無しさんちゃんっ!大丈夫でしたか」
「あ。一番隊の見習い君か、来てくれてありがとう。こっちは今やっと全員外に出終わったとこで被害は無いけど外はどない?」
「今隊長達が後を追ってます。何やら気配が突然現れたので俺達も驚きました」
「本間やなー。皆は大丈夫なん」
「はいっ!隊長達数名以外は保護に回って先にモビーディックへと向かってます」
「そっか、良かった。ほな後はマルコ達に任せりゃ大丈夫やろうしうちらも行こか」
恐らく入店するのが恥ずかしかったのだろう隊員は視線を彷徨わせながら歩いていくので初々しいなと小さく笑った。
今日もいつも通りマルコ達の手柄かなーと考えながらモビーディックへの帰路を歩いていると、先程と同じく突然現れた異様な気配。それに気がつくと同時に隊員に襲いかかってきた敵を蹴り上げていた。
「っ、大丈夫か」
「は、はい!すみません!」
「お互い様やで。ほら、立ち」
これでも見聞色は扱えるので今まで気配が読めない何て事が無かった分今回の現れ方に違和感を抱いていると、尻餅をついていた隊員が刀を握って守るように立ってくれている。
「ありがとう、心強いわ。でもうちも頑張るし無理はしなや。あ!後な、さっき1人倒して感じたけど何や変な違和感あったから油断はあかんで」
「分かりましたっ!」
「とにかく、マルコ達の気配もまだ遠いけどこっちに向かってるっぽいしここはうちらで何とかしよか」
「名無しさんちゃんに怪我をさせたら事なので、自分も気合い入れ直します!」
「はははっ大丈夫!油断さえせんけりゃ何とかなるわ、気張るで」
言い切るや否や襲い掛かってくる敵達を意図も簡単に倒していくものの、数は多いが覇気すら必要のない手応えに妙な違和感が離れない。一体なんだと頭を回転させながらも隊員の方を振り向けば先程彼が切り倒したはずの敵達がゆったりと起き上がり刀を振りかざしていて
「っと〜、危なかったなー。怪我ないか」
「すすすみませんっ何度も助けて貰ってしまい」
「気にしせんときって、うちの時も助けて貰う気満々やしな(笑)....うーんただなー。この人らさ、多分...
そう言いかけた瞬間、またもや一気に増えた人の気配と何処から飛んで来たのか数百はあるだろう弓矢の数に驚くも、何とかなるかと自分の方にきたものは全て拳で弾け飛ばした。
やっと凌げたかと一息ついて隊員の方に視線をやれば、無惨にも彼が凌げなかった弓矢が10数本。刀をすり抜け今にも顔面に刺さる手前で、駆け込むように身体を滑り込ませた。
「っ....てて」
「名無しさんちゃん!!!」
「ははっ、あーやってもた。防御したからほとんど間に合ったんやけどな〜。2本だけちょっと硬化が間に合わんかったか...ごめんな。君は怪我はないか?」
「じっ、自分は大丈夫ですっ、それよりも名無しさんちゃんの腕がっ」
「...大丈夫やって、掠っただけやしな。とりあえず止血だけすれば問題ないわ。後はこの人らやけど、多分海水があった方が早いと思う」
「え?それは一体どう言う...」
そう言いかけた所で、マルコがうちの名前を呼んだ気がして上を見上げる。そこにはいつか間近で見たいと思っていた不死鳥になった美しい姿のマルコがいて、その力強さに緊張が解けたからなのか、ふいに身体から力が抜けていくのを感じた。
「おいっ!名無しさん!!」
初めて見る焦った顔にどこか安心しつつ何故か立っているのが出来なくなった私は意思とは裏腹に意識を手放した。
「...んー。姉さんお会計は後でちゃんとするからさ、急いでマルコ達ん所戻れるか?」
「えっ?どうしたの急に」
「ちょーっとな、厄介なんが色々おりそうなんよね。やから皆にそれとなく伝えてなるべく急いでお店出て欲しいんよ。...多分マルコ達も分かっとう」
「わ、分かったわ!気をつけてね名無しさんちゃんっ」
「はいはーい、ありがとうな」
気配が強い場所からは視線は逸らさず軽く手を振る。どうやら狙いは恐らくこちらのようだが、わざわざ女性ものの下着しかないお店で狙う事もないだろうにと頭の片隅で思う。
「名無しさんちゃんっ!大丈夫でしたか」
「あ。一番隊の見習い君か、来てくれてありがとう。こっちは今やっと全員外に出終わったとこで被害は無いけど外はどない?」
「今隊長達が後を追ってます。何やら気配が突然現れたので俺達も驚きました」
「本間やなー。皆は大丈夫なん」
「はいっ!隊長達数名以外は保護に回って先にモビーディックへと向かってます」
「そっか、良かった。ほな後はマルコ達に任せりゃ大丈夫やろうしうちらも行こか」
恐らく入店するのが恥ずかしかったのだろう隊員は視線を彷徨わせながら歩いていくので初々しいなと小さく笑った。
今日もいつも通りマルコ達の手柄かなーと考えながらモビーディックへの帰路を歩いていると、先程と同じく突然現れた異様な気配。それに気がつくと同時に隊員に襲いかかってきた敵を蹴り上げていた。
「っ、大丈夫か」
「は、はい!すみません!」
「お互い様やで。ほら、立ち」
これでも見聞色は扱えるので今まで気配が読めない何て事が無かった分今回の現れ方に違和感を抱いていると、尻餅をついていた隊員が刀を握って守るように立ってくれている。
「ありがとう、心強いわ。でもうちも頑張るし無理はしなや。あ!後な、さっき1人倒して感じたけど何や変な違和感あったから油断はあかんで」
「分かりましたっ!」
「とにかく、マルコ達の気配もまだ遠いけどこっちに向かってるっぽいしここはうちらで何とかしよか」
「名無しさんちゃんに怪我をさせたら事なので、自分も気合い入れ直します!」
「はははっ大丈夫!油断さえせんけりゃ何とかなるわ、気張るで」
言い切るや否や襲い掛かってくる敵達を意図も簡単に倒していくものの、数は多いが覇気すら必要のない手応えに妙な違和感が離れない。一体なんだと頭を回転させながらも隊員の方を振り向けば先程彼が切り倒したはずの敵達がゆったりと起き上がり刀を振りかざしていて
「っと〜、危なかったなー。怪我ないか」
「すすすみませんっ何度も助けて貰ってしまい」
「気にしせんときって、うちの時も助けて貰う気満々やしな(笑)....うーんただなー。この人らさ、多分...
そう言いかけた瞬間、またもや一気に増えた人の気配と何処から飛んで来たのか数百はあるだろう弓矢の数に驚くも、何とかなるかと自分の方にきたものは全て拳で弾け飛ばした。
やっと凌げたかと一息ついて隊員の方に視線をやれば、無惨にも彼が凌げなかった弓矢が10数本。刀をすり抜け今にも顔面に刺さる手前で、駆け込むように身体を滑り込ませた。
「っ....てて」
「名無しさんちゃん!!!」
「ははっ、あーやってもた。防御したからほとんど間に合ったんやけどな〜。2本だけちょっと硬化が間に合わんかったか...ごめんな。君は怪我はないか?」
「じっ、自分は大丈夫ですっ、それよりも名無しさんちゃんの腕がっ」
「...大丈夫やって、掠っただけやしな。とりあえず止血だけすれば問題ないわ。後はこの人らやけど、多分海水があった方が早いと思う」
「え?それは一体どう言う...」
そう言いかけた所で、マルコがうちの名前を呼んだ気がして上を見上げる。そこにはいつか間近で見たいと思っていた不死鳥になった美しい姿のマルコがいて、その力強さに緊張が解けたからなのか、ふいに身体から力が抜けていくのを感じた。
「おいっ!名無しさん!!」
初めて見る焦った顔にどこか安心しつつ何故か立っているのが出来なくなった私は意思とは裏腹に意識を手放した。