一週間目

今日のひととせ:【休息】安全そうなホテルを発見。今日はゾンビに襲われることもなく、ゆっくり休めそうだ・・・。HP:+5 食糧:-3
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【3日目】
 また街の中をあてもなく進んでいたところ、少し高級そうなホテルを発見した。以前の生活なら縁も無かったような場所だが、今となってはここも無人だ。この際思い切って中に入ってみる事にした。
 僕はカウンターから部屋の鍵を適当に拝借すると階段を登って番号のついた部屋へと向かう事にした。今の状況ではエレベーターなどきちんと動く保証がないし、動いたとして中に誰もいないとは限らないからだ。

 途中いくつか扉の開いている部屋があったが、廊下に飛び散った血痕や雑貨など荒らされた形跡が外からでも見て取れたのであまり近寄らないように息をひそめながら通った。
 あたりは静まり返っているが、もしかしたらまだゾンビが潜んでいるかもしれない。あるいは、これから目覚める所かもしれない……

 階段を登り終えて目的の部屋に辿り着くと、僕は受付から持ってきた鍵を使って部屋の中へと入った。さすがに施錠されていただけあってここはまだ荒らされた形跡がない。幸い電気も水もまだ通っているようだ。
 ここなら以前泊まった民家よりも確実に安全が確保できる。今のうちに旅の疲れを癒してしまおうと、僕は久しぶりのシャワーを浴びてのんびりとベッドに横になった。

 もしかしたら、この部屋ならまたしばらく安全な生活ができるかもしれない……次第にそんな考えが頭の中を埋めつくしていく。
 しかしこうしている今もなお遠くから響く銃声や、窓の外に見える炎が現実を見せつけてくる。もはやこの街に安全な場所などないのだ。どれだけ隠れ潜んだ所で、それは破滅を先延ばしにする行為でしかないと悟ったはずだ。
 既に都市機能が崩壊してしまっている以上、食料を含む物資は有限だ。水や電気もいつ止まるか分からない。この状況から抜け出すにはもっと遠くまで逃げ出すか、あるいは根本から断つ何かを見つけるか……それが何かは分からないが、『治療薬』が存在しているならゾンビに対抗する為の何かはあるはずだ。
 原因究明に立ち向かうなんてガラじゃないが、何も知らないまま死ぬよりはマシだろう。もしそれを知るすべがあるのなら僕も知りたい。そう思いながらゆっくりと眠りについた……

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 翌朝、目が覚めた後もゆっくりと身支度をした。顔をよく洗って、少しぼさぼさになっていた髪の毛を整える。正直この環境が名残惜しくはあるが仕方ない。
 僕は部屋に鍵をかけ直して受付に鍵を戻すと、次の調査へと立ち向かうべくホテルを後にした。

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ステータスログ
▼ホテルで休憩した HP+5/食糧-3

【HP100/100│食糧95/100】
アイテム①治療薬(消耗品:ゾンビ化を治せる)

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