SHORT

チェス


ルイージ「チェックメイト……」

マルス「あっ……」

ロイ「あ、チェスですか?」

マルス「うん、チェス盤を見つけたから誰かと対戦したくてね……
で、ルイージさんチェス出来るっていうからお願いしたんだ」

ルイージ「……で、僕の圧勝」

マルス「うぅ……ルイージさんもう一戦お願いします!」

ルイージ「……わかった」

ロイ「へぇ~……俺チェス全然わかんないからなぁ……何がなんやら」

マルス「教えてあげようか?」

ロイ「いえ……オセロでも惨敗するくらいですから遠慮します……」

ルイージ「……頭使うようにしなきゃダメだよ」

ロイ「う~……」

マルス「あは、ロイは乱闘の方が向いてるのかもね」

ロイ「そうそう、俺は体を動かして戦う方が好きなんです!
ゲームだって頭を使うよりマ●オカートとか格ゲーとかの方が好きなんです!」

ルイージ「……ほんと世俗的っていうか……子供っぽいっていうか……」

ロイ「うるさいです~……」

マルス「君の性格はどちらかといえばアイクに似てるからね。
後先考えず突っ走る熱血漢……それがいい所でもあるんだけど」

ルイージ「……でもテレビゲームなら僕も好き……」

ロイ「ルイージさんもゲームするんですか?」

ルイージ「うん……別に本ばっかり読んでる訳じゃない……
ゲームだって漫画だって、良作は沢山ある……色んな物に触れて感性を養うのも……小説家になるのに大事なことだよ」

ロイ「(そっか、ルイージさんは小説家になりたいんだっけ……)」

ルイージ「……テレビゲームなら対戦してもいいよ」

ロイ「ホントですか!?よっしゃあそれなら自信ある!絶対負けねー!」

ルイージ「……僕も負けるつもりはないけどね」

マルス「チェックメイト!」

ルイージ「……あ」

マルス「今回は僕の勝ちだね!」

ルイージ「……負けちゃった」

ロイ「じゃあ次はルイージさんの部屋で格ゲーやりましょ!」

ルイージ「えっ……ちょ……今すぐ……?」

ロイ「今すぐです!」

マルス「ロイってば強引なんだから……」
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