SHORT

・不器用な狐・


ロイ「う~ん……髪伸びてきたな……
最近暑いし、早めに切りに行こうかな」

フォックス「髪を切りたいのか!?
なら俺が特別価格で……」

アイク「ロイ、散髪ならマルスにやってもらえ。
あいつは手先が器用だから安心感があるぞ」

ロイ「そうなんですか、じゃあちょっと頼んでみます」

フォックス「え ちょっ…… アイク!余計なこと言うな!」

アイク「余計じゃない。適切なアドバイスをしたまでだ」

ロイ「……フォックスさんがやると変になりそうだし……」

フォックス「ガーーン!」




ナナ「どうしよう、服のボタンがとれちゃったわ……」

フォックス「服のボタンを縫いつけるんだな!?
なら俺が大特価で……」

ナナ「あっマルスお兄ちゃん! 服のボタンつけてもらっていい?
マルスお兄ちゃん、お裁縫得意でしょ?」

マルス「うん、任せて」

フォックス「くそおぉぉ!」

ナナ「フォックスお兄ちゃん、何でもかんでもすぐお金取ろうとするからイヤ」

フォックス「何言ってんだ、物事は全て等価交換で成り立つんだよ!」

ナナ「難しいことはよくわかんないけど、マルスお兄ちゃんにはちゃんとお礼するよ?
それにフォックスお兄ちゃん……不器用だし」

フォックス「ぐっ……」

マルス「フォックス、必死なのはわかるけど……あんまりやりすぎると嫌われるよ……?」

フォックス「うるさい!イヤミ言うな!」

マルス「べ 別にそんなつもりは……」

フォックス「ちくしょぉぉ!」


ファルコ「(素直にバイト増やせばいいのになァ)」



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