【この世界】

マスターハンドが作り出した世界。スマッシュワールドとも呼ばれる。

強者との戦いを好むマスターハンドは様々な世界、星、果ては宇宙から優秀なファイターを見つけ出した。
そして｢彼ら同士を戦わせてみたい。きっと面白いものが見られるだろう｣と思ったのが全ての始まり。

マスターハンドは彼らの住む世界をそれぞれ丸ごとコピーし、継ぎ接ぎに組み合わせることで｢この世界｣を作りあげた。
これによって、全く異なる星の出身であっても簡単に自分の故郷へ帰ったり、旅行のように相手の国へ訪れることも可能となっている。


世界ごとコピーしたのはマスターハンドが戦いと同じく｢人の感情｣を重視するため。
マスターハンドは人々からの信仰心を必要としない神だが、人の感情は彼の力になる。
友愛も恋愛も、嫉妬も憎悪も彼にとっては糧となる。
集めたファイターのみではそれを満足に得ることは難しい、ならば世界ごと……と考えた故である。

なおあまりにも莫大な力を使ったため、創世後のマスターハンドは姿を保つことすらままならずコアのみの状態になっていた。(1年足らずで元の右手に戻ったようである)


マスターハンドはファイターを戦わせるための舞台と住まいのために、この世界の中心に巨大な屋敷を構えている。
もちろんここに住まなくても良いし、実際に住んでいないファイターもいる。
が、ファイターそれぞれの要望を全て叶えた個室はもちろん、温水プールにサウナ、トレーニングルーム、医務室、天然温泉など選り取りみどり至れり尽くせりなため、ここに住むファイターがほとんど。無いものは無い。
部屋のリフォームやリノベーションも可。もちろんペットも可。
買い物も飲食もアミューズメントも徒歩圏内。すごい。


ファイターをフィギュアにする、という形をとったのは力のバランスをとるのにこの方法が最も効率的だったから。
大乱闘をするにあたり、そのままの状態だと人によっては勝負にならない実力差が生まれてしまうため、フィギュア化することで調整しバランスを取っている。

ファイターの力に制限がかかるのは屋敷を含む半径100キロ圏内と、自分ではない他ファイターの世界を訪れた時。
自分の住んでいた土地では元の力を振るえるため、バウンティハンターを生業とするファイターたちも十全の力を発揮できる。安心。

またマスターハンドがその気になれば一瞬で物言わぬフィギュアの姿に変えることも出来るため、｢この世界の主はマスターハンドである｣ことを知らしめる要因にもなっている。(尤もマスターハンドは基本的に力で相手を押さえつけることは好まないため、危険と判断した場合を除きその手段は取らない)

人外のファイターが人間の言葉を話したり、身長が大幅に変わったりしているのもそういった調整のため。コミュニケーションを大事にしてほしい、との事。

オリジナルの世界と性格や人格が違う人物がいるのはマスターハンドが世界を創造する際に生じた歪みが原因。
世界をコピーした時点で歪みが起こっているため、性格や人格の違いはファイターのいた故郷でも影響はなく、｢元からそうだった｣ことになっている。


また、ファイターたちは自分たちがマスターハンドに作られた存在とはわかっているが、｢オリジナルの世界がありそこからコピーされたもの｣ということは知らない。

｢マスターハンドが何も無い場所にこの継ぎ接ぎで不思議な世界と住人たちを生み出し、その中から選ばれたファイターが招待状を受け取ってこの世界の中心に集まった｣ことになっている。
なお、誰か一人にでも｢オリジナル｣の世界があることが知られてしまった時点でマスターハンドの力が弱まり、この世界は消滅してしまう。