団服
名前は?
主人公設定エクソシスト
18歳 女性
時系列的にはミランダが教団に来たあたりに入団
本編は教団がロンドンに拠点を移す直前のお話です。
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「新しい団服?」
食堂にてアレン、ラビ、私の3人で昼食をとっていた時のこと
ジョニーがスケッチブックを膝にのせて車いすでやってきた。
「そ!凜音にはまだデザインの希望聞いてなかったからさラフの段階なんだけど、他のみんなはもう作製に入ってるとこなんだ!」
「凜音寝込んでた時にオレらは採寸とかも済ませてたんさー」
ラビとジョニーが経緯を説明してくれた。
教団にノアと大量のAKUMAが襲撃し、激しい戦闘の後に体力のピークがきた私は高熱で3日ほど寝込んでしまっていたのだ。
「そうだったんだ!ごめんねジョニー手間取らせちゃって…」
「いいっていいって!採寸と要望聞いちゃえばすぐデザインできちゃうし!さて、早速だけど要望とかある?」
ジョニーから参考にとスケッチブックを渡されパラパラと目を通して行く。
「すごーい、ジョニーはセンスがいいね!ラビのストールおしゃれー!あ、リナリーのミニスカひらっひらでかわいい!!!」
団服とはいえ新しい服はわくわくする。
みんなそれぞれ良さがあって魅力的だ。
「オレ的にはリナリーとおそろいがいいんじゃねーかって思うんさー!」
「え!いや、確かにかわいいんだけど……でもこれ足の綺麗なリナリーだから許されるんであって!私なんか……」
「そんなことねーさ!凜音の足だって長くて白くて綺麗さー♪」
「えぇ?もぉー!ラビはお世辞うますぎ!」
スケッチブックをまじまじと見つめながら「このスカート丈はけっこう勇気がいるぞ……」と遠慮したい気持ちと「でもかわいいしリナリーとおそろいだし……」と着てみたい気持ちが自分の中でせめぎあっている。
「彼氏だってひっらひっらのミニスカみてみたいんじゃねーのー?って、アレン顔こっわ!!!!!」
ラビがそう言いながら隣に目を向けるとリンクお手製アップルパイをホールごとフォークに突き刺したアレンがラビを笑顔で睨みつけている。
目が笑っていない。
さっきからちくちくと感じる殺気はこいつだったのかと気づくラビであった。
「ええ、きっと凜音には似合うでしょうね(何余計なこと言ってくれちゃってるんですか?この万年発情ウサギ。死ね)」
ラビには副音声のようにアレンの心の声が聞こえた。
言っていることと表情が真逆である。
「アレンもそう言ってくれるなら……」
「でも、心配です……」
「え?」
大好きな人に似合うだろうと言われてしまえば気持ちは一気に着る方向へ傾くところだが、アレンの呟きに彼の方を見ると少し悩ましげな顔をしている。
「すっごく似合うだろうし、見たくないかと言われたら嘘になります……けど、僕以外の人にそんなかわいい凜音を見せたくないなって」
「ア、アレンっ!わかった!別のにする!だからそんな不安そうな顔しないで?」
いつも優しくてにこにこしてくれてるアレンがそんな顔をするなんて!
着たい気持ちより大好きな彼を心配させたくない気持ちが勝り、ミニスカは断念することにした。
「凜音、よかったら僕が似合うデザインをジョニーと相談しておきますよ」
「え?アレンが選んでくれるの?」
「僕でよかったら、ですけど……いやでした?」
「ううん!じゃあ、アレンにお願いしようかな!」
「よし、じゃあ早速僕の部屋に行きましょうか凜音」
「?なんで?」
「採寸してあげます」
「えっ?いや、いいよ!ジョニーが」
「僕じゃ……いやですか?」
「うっ………そんな顔しないでよぉ」
「凜音、お願い」
「……わ、わかったから!」
2人の会話を聞きながらジョニーとラビは思った。
”凜音、とんでもない策士を彼氏にもったな”と
fin
→おまけ