蝶のはばたき

ミク視点
メルティクルーシブル2日目。
何か昨日から名倉の様子がおかしい……。神谷先輩は緊張しているからとか言っているけど、それだけじゃない気がする……。

次の対戦相手は「チーム反逆竜」。先鋒戦は如何にもインテリそうな風貌の男子高校生。
しかも対戦相手にあたしを名指ししてきた……因縁あるのか?リアルに「記憶にございません」なんだけど。


「あの対戦相手の法月のりづきヒロヤって奴、詠導とは何かしらの因縁あるっぽいな」

『コッチからしたら良い迷惑ですけど』

「詠導に負けた屈辱晴らすとか言っているけどよ、それ完全に逆恨みだっつーの!」

「冷静だったのが段々凄い剣幕で捲し立てている……あんな状態の対戦相手に、詠導さんを出すわけにはいかないわ!」

「私もそう思います!詠導さん、あんな人の要求なんて聞く必要ないからね!」

「そうだよ!ミクちゃんに負けたのは自分がナメクジしたのが悪いんじゃん!馬鹿じゃないの!?」

『ナメクジじゃなくて舐めプな。でもあたしが出ないと、アイツ頑として動かないとか言っていますよ?』

「別にそれでもいいだろ。進行妨害で棄権扱いされたって文句言えねぇよ。無視だ無視、相手にすんな」

「…………あれ?名倉、何処だ?」

あっ、そういえば何処に……えっ?何時の間にかファイトテーブルの前に立っている?何、お前が出るの???

「何で無名の君が出て来るんだ!ここは想天の令嬢を出すべきであろう!」

「……今の詠導は想天の令嬢じゃない。クラージュ・メディック、だぞ。ファイトするのなんて誰でもいいだろ……それとも、無名のファイターに負けるのが怖いのか?」

「なん、だと……!」

『(やっぱり変だ……いくらムカつく相手だからって、あんな風に相手を煽ることは無かった。名倉……お前に一体何があったんだよ!)』

「ハハッ、そうか、詠導ミクは強くなった僕に負けるのが怖くて、君みたいな無名ファイターを出させたのか。記憶を喪った代償なのかは知らないけども、随分日和見になったものだね!!」

「(煩いな、コイツ……詠導に勝てもしない負け犬がキャンキャン吠えたところで無駄だってのに……煩い、煩い、煩い)」


≪イズモ、一旦心を鎮めようか。ほら、イメージしよう≫

≪あんなキャンキャン吠えるだけの奴に、アンタが負ける謂れはないだろうが。さっさと潰すよ!!≫

≪ふふふっ、今回もたーーっくさん驚かせてあげましょう!!≫

≪お魚さんたち、今日は何時もより長く散歩しましょうか?≫

「(…………ああ、そうだな。詠導が出る必要なんてない。あんな奴、俺で十分だ。)さっさとデッキ出せよ、ファイトしないのか?」

「ぐっ……いいだろう、先ずは君から叩き潰してあげようか!」

「…………やってみろよ」

≪チーム反逆竜・法月ヒロヤ選手対咲神高校ヴァンガード部名倉イズモ選手のファイト、いよいよ開始です!!≫

≪ファイト開始じゃぁぁぁ!!≫

「「スタンドアップ・ヴァンガード!」」

ファイトが始まる。法月はリザードソルジャー コンロー、名倉はグルナッシュだ。先攻は名倉だ。

「俺のターン。海中散歩のバンシーにライド。グルナッシュのスキルで1枚ドロー。海中散歩のスキル、山札からストームライド・ゴーストシップを捨ててターンエンド」
手札:6枚 ソウル:1枚
山札:41枚 ドロップ:1枚

「僕のターン、サーベル・ドラゴニュートにライド!コンローのスキルで1枚ドロー、クイックシールドを得る!そのままアタック!」
手札:7枚 ソウル:1枚
パワー:8000
山札:42枚

「ノーガード」

「ドライブチェック、ゲット!ドロートリガー!パワーはV、1枚ドロー!」
手札:9枚 ドライブチェック:ワイバーンガード バリィ(引兼守護者)
山札:40枚

「ダメージチェック……ノートリガー」
ダメージチェック:吟遊死人 アルウィオ
山札:40枚

「サーベル・ドラゴニュートのスキル、Vにいる時、アタックがヒットしているなら1枚ドロー。ターンエンド!」
手札:10枚 山札:39枚

「俺のターン……海賊剣士 コロンバールにライド。コロンバールのスキル、山札からお化けのリーダー べあとりすを捨て、ドロップからゴーストシップをコール。お化けののーまんをコール。のーまんのスキル、自身を退却させ、山札の上から2枚をドロップゾーンに置き、他のユニットのパワー+10000。コロンバールにパワー+10000。お化けのじぇしー、のーまんをコール。のーまんのスキル発動。じぇしーのパワー+10000」
手札:3枚 ソウル:2枚
裏にしたカード:アルウィオ
じぇしーとコロンバールのパワー:19000
山札:34枚 ドロップ:7枚

「前列が埋まっただと!?」

≪ドロップゾーンを増やしつつ、戦力を増強していく名倉選手!ドロップゾーンは既に7枚、前列のユニットのパワーも申し分ない数値だぁぁッ!!≫

≪ゴーストシップはパワーアップと引き換えに退却してしまいますが、手札を増やす事が出来ます。これならかげろうお得意の退却スキルで、退却されるリスクも少なくなりますね≫

「ふんっ、そんなに僕に負けるのが怖いのかな?」

「……コロンバールでアタック」
パワー:19000

「ノーガードだ!」

「ドライブチェック、ゲット。クリティカルトリガー。パワーはゴーストシップ、クリティカルはコロンバールに」
手札:4枚 ドライブチェック:ランペイジ・シェイド(☆兼守護者)
ゴーストシップのパワー:19000
コロンバールの☆:2
山札:34枚

「クッ、運のいい……!」
ダメージ:2 ダメージチェック:バーサーク・ドラゴン、ドラゴニック・ローキーパー
山札:37枚

「ゴーストシップでアタック。スキルで自身のパワー+15000」
パワー:34000

「ノーガード…!」
ダメージ:3 ダメージチェック:サーベル
山札:36枚

「ゴーストシップはスキルで退却し、1枚ドロー。じぇしーでアタック。スキルで自身のパワー+5000」
手札:5枚 パワー:24000
山札:33枚 ドロップ:8枚

「通すものか!マザーオーブ・ドラゴンでガード!」
手札:9枚 シールド:28000

「じぇしーのスキル、自身を退却させてCC1…ターンエンド」
手札:5枚 山札:33枚
ドロップ:9枚 CCしたカード:アルウィオ

なあ、名倉……お前何でそんな、つまらなそうな顔してんだよ。あたしの知っているお前は……そんなファイトする奴じゃないだろッ。

「こ、これくらいは、どうってことない……僕のターン!ドラゴンダンサー ファージャにライド!ファージャのスキル、登場時山札の上から5枚見て、「ワイバーンストライク ドーハ」か「ワイバーンストライク ギャラン」を1枚まで公開し手札に加える……公開するのはドーハ!そしてコール!スキル発動、手札から登場した時CB1、山札から「ワイバーンストライク ギャラン」を1枚まで探しRにコール!更に希望の火 エルモ、封竜 コーデュロイをコール!エルモのブースト、ファージャでアタック!」
手札:7枚 ソウル:2枚
裏にしたカード:バーサーク
パワー:18000
山札:33枚 ドロップ:1枚(トリガー1枚)

「ノーガード」

「ドライブチェック…ッ、ノートリガー」
手札:8枚 ドライブチェック:ブレイジングフレア・ドラゴン
山札:32枚

「ダメージチェック…ゲット。クリティカルトリガー。効果は全てコロンバールに」
ダメージ:2 ダメージチェック:モータル・ミミック(☆)
コロンバールのパワー:19000 ☆2
山札:32枚

「またトリガーを…ギャランのブースト、ドーハ!ギャランのスキル、相手のRがいないなら、自身のパワー+5000!ドーハのスキル、アタックしたバトル中相手のRがいないなら、相手は手札からノーマルユニットでガード出来ない!」
パワー:22000

「……ノーガード」
ダメージ:3 ダメージチェック:海中散歩
山札:31枚

「ギャランのスキル、「ワイバーンストライク ドーハ」をブーストしたアタックがヒットした時CB1、1枚ドローしてSC1!ターンエンド!(ダメージ3止まりか…まあいい、勝つのは僕だ!!)」
手札:9枚 ソウル:3枚
裏にしたカード:ロウキーパー
山札:32枚

「…………ハハッ」

「っ、今僕のことを笑ったのか?追い詰められているのは君の方だろ!」

「……追い詰めた?馬鹿言うなよ…勝負はこっからだ」
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