悪女が掘った墓穴
『……お前って、あたしの言う事なら何でも聞くのか?』
「えっ?」
「おい待て」
「んー???」
「詠導ちゃん!?」
「まさかの展開です」
「嗚呼、やっと僕と一緒に来てくれるんですか?両思いということですね!やっとこの日が……さあ、何なりと申し付けて下さい!」
『あたしの代わりに枸幹をやるからあたしのことは放っておいてくれ』
「はっ?死んでも嫌ですよ。あんな愚女に仕えるくらいなら自分で喉笛掻っ捌く方がマシですよ!!」
「即堕ち二コマよりひでぇ返答で大草原!!ぶひゃひゃひゃひゃ!!!」
『天音さんまで来たァァ!?』
「巫山戯んなよ色白ドブス!こんな陰キャのゴミカス男なんて要らないし!!」
『特大ブーメラン5本くらいグッサリと刺さってるぞ』
……もう、どうにでもなれー。なんとか…なれー。ヤケクソだよ馬鹿野郎。
「私のターン!惰弱な雑草達よ、高貴なる花の養分となれ!メイデン・オブ・スタンドピオニーにライド!イマジナリーギフト・フォースⅠをVに!スタンドピオニーのスキル、登場時プラント・トークンを1枚コール!Vに登場したなら2枚コール!」
手札:8枚 ソウル:3枚
フォースの配置位置:中央前列×1
スタンドピオニーのパワー:23000
山札:33枚
「………………」
「スイートベリー、佳花の乙女 アネルマをコール!左前列のプラント・トークンは退却!スキルでCB1とSB1で1枚ドロー、プラント・トークンを1枚コール!スイートベリーのスキル、プラント・トークンを1枚コール!私のVがグレード3以上ならSC1!」
手札:7枚 ソウル:4枚
裏にしたカード:スイートベリー SBしたカード:オズ
山札:32枚 ドロップ:2枚
フル展開……これくらいは、想定内だ。
「プラント・トークンのブースト、アネルマでVにアタック!」
パワー:15000
「清心の花乙女 フィオレンサでガード。スキルでこのターン中、Vのパワー+10000」
手札:5枚 シールド:35000
パワー:20000
「(チッ…ヒールガーディアン握ってたのかよ!)プラント・トークンのブースト、フォールヴァインでオリヴェルにアタック!」
パワー:15000
「プラント・トークンでインターセプト」
シールド:25000 ドロップ:3枚(トリガー2枚)
「えぇ〜、リアガードなんか守るの勿体無くないですかぁ〜!?」
「………………」
「(ホントにコイツ何なのッ。表情筋死んでんだろ!キッモ!…相手のVのパワーは20000。スタンドピオニーのスキルを使っても届かない……使えないデッキ!)スイートベリーのブースト、スタンドピオニーでVにアタック!スイートベリーのスキル、自分のVがグレード3以上なら、自身のパワー+5000!」
パワー:33000
「ノーガード」
「ツインドライブ!1枚目…2枚目……ノートリガー!」
手札:9枚 ツインドライブ:スタンドピオニー、フォールヴァイン
山札:30枚
「ダメージチェック…ノートリガー」
ダメージ:2 ダメージチェック:エニファ
山札:33枚
「ターンエンド!神谷先輩はダメージ2で手札は5枚、対して私はダメージ3ですけど、手札は9枚でインターセプトも可能!これって私の方があの色白ドブスよりも相応しいって証明ですよね〜?」
「……馬鹿かよお前。こっからが勝負だろ。その腐った根性ごとお前をぶっ飛ばしてやる。俺のターン!未来へ咲き誇れ、美しくも強き花達よ!アルボロス・ドラゴン
手札:5枚 ソウル:3枚
フォースの配置:左前列×1
オリヴェルのパワー:20000(フォース込み)
山札:32枚
「来たぜ、ユタのエースユニット!」
「やったれーユタくーん。はふはふ」
『焼きマシュマロ食べながら言う台詞ではないんですよ天音さん……スモア美味い』
「美味ぇなコレ!!」
「正においちい〜、だね」
「スモアうまかばい!」
「オリヴェルのスキル、プラント・トークンを2枚コール。“聖樹”のスキルで、俺がコールするプラント・トークンは常に強化された状態でコールされる。つまりパワーとシールド10000、ブーストとインターセプトを持った状態だ。更にスキル発動。R1枚退却させ、プラント・トークンを2枚コール。“若枝”を退却させ、プラント・トークンを左後列と中央後列にコール。Rが5枚以上なら、自身のパワー+10000」
裏にしたカード:エニファ
“聖樹”のパワー:23000
右前列のプラント・トークンのパワー:15000(エニファのスキル込み)
「ぐぎぎぎ、刈られるしかない雑草の癖に!!」
「そりゃどうも。プラント・トークンのブースト、“聖樹”でVにアタック」
パワー:33000
「ブロッサムレインで完全ガード!」
手札:7枚 捨てたカード:メイデン・オブ・トレイリングローズ
ドロップ:2枚
「ツインドライブ。1枚目…ゲット、クリティカルトリガー。効果は全て右前列のプラント・トークンに。2枚目……ノートリガー」
手札:7枚 ツインドライブ:ダンガン・マロン(☆)、フルーツバスケット・エルフ
右のプラント・トークンのパワー:25000 ☆2
山札:30枚
「ぐぎぎぎぎぎ!!」
「エニファのブースト、プラント・トークンでVにアタック」
パワー:33000 ☆2
「ざけんな!ウォータリング・エルフで―」
≪ノーガードじゃ≫
「はぁっ!?何勝手に言っ……えっ?」
今、枸幹以外の声が聞こえたような……はっ?
≪貴様、先程から随分な言い種じゃのう……他人の力を借りておる小者の分際で、器の小ささが露呈しておるぞ?≫
「ぇ?え、えぇ?な、なん、なの!?」
「な、なななななななんじゃありゃぁぁ!!?」
『ユニットが、実体化してる!?』
「嗚呼、女王陛下!なんと麗しいッ!!」
「あっれ〜、グレちゃまじゃ〜ん。おっひさ〜」
≪ほほほ、その間抜けな声はルインかえ?大凡2年ぶりの再会じゃな≫
『まさかの知り合い!?』
「私とグレちゃまとはよくスイーツ食べ放題行ってたくらいの仲良しだからね〜。まあ、私はもうヘルヘイムを裏切っちゃったから、それも無くなったがな」
おいおいおいおい、今しれっと重要なこと言ったよな天音さん。ヘルヘイムを、裏切った?とどのつまり、天音さんが狐面の奴等に付け狙われている理由って……元々仲間だった、から?
≪わらわは悲しかったぞルイン。お主はゼクトと同じ大義を掲げていると思っておった。だがお主は……ゼクトとその仲間を裏切り、敵対する道を選んだ≫
「……もしかして、怒ってる?」
≪いいや、お主が裏切ったことに対して特別怒りや憎しみはない。裏切りなぞ、わらわ達にとっては常套手段。最早酸素である。それに、お主と味わった甘味巡りの思い出の方が楽しいからな≫
何しれっとフツーに会話してんのこの人達(約一名は怪人だが。)……枸幹がギャンギャン騒いでいたが、ヨスガの投げた仏手柑剛速球ストレートが顔面直撃したせいで気絶。そこでグレドーラが好都合じゃのと枸幹に乗り移った……獣憑きならぬ蜘蛛憑きってか。俺的には一切笑えねぇ。