片翼の転生者
ミク視点
引っ越しやら細かいことが終わって、明日はいざ転校初日!第一印象って大事だから、あんまりはっちゃけ過ぎないようにしないとな!
あたしの通う学校は咲神 高校か。咲神中学って同じ名前の中学校があるから、学校経営は同じなのかもな。
あっ、レナとチヨちゃんからグループライム。「引っ越し大丈夫やったん?」や「またファイトしましょう!」ってきた。
以下ライムのトーク画面である。
レナ:詠導ちゃん大丈夫やったん?あのヘルヘイムとかいうヤバい奴等に接触されたりせんかったばい!?
あたし:平気平気。天音さんや冬麗さんとかが警戒してくれているから!
チヨ:それなら良かったです〜!ヘルヘイムの奴等、ぜーーったいミクちゃんを【自主規制】する気満々でしたもの!
レナ:チヨちゃん、下ネタ言うんなら私の個別ライムって約束じゃにゃーかった?
チヨ:(´;ω;`)ゴメンナサイ
あたし:下ネタやグロはワンクッション置けよー。
レナ:あんまし甘やかしたらいかんたい!チヨちゃんはちょっこし目ぇ離したら何やっちゃるか分からん!
あたし:レナってちょいちょい方言みたいなの混じってないか?なんでだ?
レナ:あっ、そっか。詠導ちゃん記憶喪失だから知らんもんね。私、父ちゃんが転勤族で日本各地色んな所行ってたから、色んな方言混じっちゃってさ……よく周りから「何人だよお前〜。」や「コイツ異星人だー!」って揶揄われること、結構あったんよ。
チヨ:そんな時ミクちゃんが周りの子に「喋る言葉が変だからって、それを馬鹿にするのは最低だよ!!」ハッキリ言ってくれたんです!それに逆ギレした男の子達がミクちゃんに暴力振るおうとしましたけど、それを合気道で返り討ちにしたのもすごかったです!私、漫画みたいな女の子が現実にもいるんだって痺れちゃいましたもの!!
あたし:あはは、そうなんだ……。それがキッカケで、あたし達は友達になったってことなのか?
レナ:そうなんよ!詠導ちゃんもヴァンガードしてるって分かった時、どえりゃあ嬉しかったにゃーで!私、詠導ちゃんとずっと友達でいようと思ったくらいさね!
あたし:何にも覚えてないんだけど……あたしと友達になってくれてありがとうな!レナ、チヨちゃん!
レナ:私も嬉しい!落ち着いたら詠導ちゃんの所に遊び行ってもええ?
あたし:いいぞー。色々話してみたいし、ヴァンガードしたい!
レナ:やったーー!!あれ?チヨちゃんなーしたん?さっきから黙り決めちゃって……。
チヨ:【尊死】
レナ:あー、いつもの発作だべ。放置が一番。
あたし:尊死するのがいつもの発作!?
とまあ、中々に濃いトークを繰り広げた訳だが……あたしの通う咲神高校、割りとデカいなぁ。何処ぞの学園みたくグローバルな人材育成に力を入れているとかホームページには書いていたけど、性格の悪い頭でっかちな生徒会長とその腰巾着な副会長とミステリアスな書記さんがいないことを祈りたい。
『(ここから始まるのか……あたしの転生生活。)』
「ねえ、見てよアレ……。」
「あれって想天の令嬢じゃないか?」
「嘘ッ、本物!?」
「何かイメージ違うくない?」
「だよなー。イメチェンか?」
「何かさ、事故で記憶喪失になったらしいぞ。だから今までのこと、全く覚えていないって噂。」
「マジで?だからプロ入り断念しちゃったんだー。」
「何にも覚えてないってことは、ヴァンガードの実力も分かんないもんなー。」
「今まで通り……って保障はないもんねー。」
「見たかったのになー、あの凄まじいプレイ。」
あーあ全く、周りからのヒソヒソ話って、されている本人の耳に結構入るんだぞ?
想天の令嬢ね……あたしが令嬢?イメージ出来ねぇ〜。周りからじゃじゃ馬だのお転婆だの散々言われていた前世が懐かしい。
「ほーむ、ほむむー。」
訳:俺にトス、もってこーい。 ( ╹▽╹ )
…………何だアレ。3が反転したようなおちょぼ口でプラカードを持っている、和ロリの少女?エリ◯ベスの親戚か?
というか、あの格好でバレーは出来ねぇだろ。野球ならワンチャンイケるかもだが。
『あっ、職員室行かねぇと。』
「ほむ!」
訳:案内するよ! (*´ω`*)
『ん、案内してくれるのか?ありがとな!』
「ほむ!」
訳:任せろ! <( ̄︶ ̄)>
「詠導ミクさん……改めてようこそ、咲神高校へ!」
「ほむ!」
訳:よく来たな!! ✧◝(⁰▿⁰)◜✧
滅茶苦茶歓迎モードで内心ビビっているあたし。転校生ってだけでここまでされることある?あたしのクラスの担任である小早川サトミ先生(あだ名はコバちゃん先生。本人は不服そうにしていた。)と何でか咲神高校を根城にしている謎の存在ホムちゃんから色々説明され、後は教室に入るだけ……ちょっとドキドキしている。
「まったく、ミツナリ君は何処に行っているの!転校生が来るんだから、今日くらい副担任として責務を全うしなさいとあれ程言ったのに……どうせ理科室でカルメ焼きでも作っているんでしょ。次に会ったら養豚場の豚を見るような目で蔑んでやるわ。」
『(先生も大変だな……。)』
「ほむ、ほーむ。」
訳:じゃ、わたしはこれで。 (・ω・)ノシ〜
「ええ、ありがとうホムちゃん。詠導さんはここで待っていてね。」
小早川先生に言われ入口で待つことに。ホームルームの前にお知らせがあると生徒に説明している。
「今日から皆と一緒に色んなことを勉強することになった、転校生を紹介するわね。ささっ、入って来て!!」
入室を促され、ガラガラと引き戸タイプの扉を開ける。黒板消しやチョークは落っこちてこないな、ヨシ。安全確認じゃ。
「みんなー、今日からこのクラスに入ることになった詠導 ミクさんよ!詠導さん、軽く自己紹介してね。」
『……あたしは詠導ミク、宜しくな!』
「きゃーーー!え、詠導、詠導ミク!?」
「嘘だろ!本物だッ!!」
「ヤバい、ヤバい!私女だけど胸キュン止まんない!!」
「女だけど彼女にしたい!!」
「想天の令嬢の面影が全然ない……でも、今の彼女もイイ!!」
「ばっかお前、通常時とファイターとしてのギャップも含めてアレがいいんだろうが!!」
「嗚呼、女王陛下!どうかこの下僕を踏んで下さい!!」
最後の奴、絶対前世がメガコロニー使いだろ。それも女王陛下 軸の。グレドーラ苦手なんだよなー……グレード3の方も超越した方も。後オーバーウェルム。何あの爆アドの塊。
そしてブリリアン・ブリスター、ガーディアンに出しただけでヴァンガードのスタンド封じとか、オブティランドスよりもイカれてんだろ。ちな個人的にイカれていると思うのはリエータ。一度ファイトしたことあるけど、数値数えるのに対戦相手が目をグルグルしていた。使う相手も計算追いつかないとか開花 はやっぱりイカれている。ハッキリ分かんだね。アレのせいで「くさゴリラ」とか言われていたと思う。ポ◯モンは関係ない。
「はいはい皆落ち着いて!詠導さんは退院したばかりなんだから、騒がしくしないの!詠導さんの席は……小南 さんの隣でいいかしら?」
『あっ、はい。大丈夫です!』
何か視線がチラホラ刺さるなぁ……有名人はつらいよってか?はあ……初日からちょっと憂鬱。
「……詠導さん、よね?私、小南リョーコ。宜しくね。」
『おう、宜しくな小南!』
「……不思議な、人。」
引っ越しやら細かいことが終わって、明日はいざ転校初日!第一印象って大事だから、あんまりはっちゃけ過ぎないようにしないとな!
あたしの通う学校は
あっ、レナとチヨちゃんからグループライム。「引っ越し大丈夫やったん?」や「またファイトしましょう!」ってきた。
以下ライムのトーク画面である。
レナ:詠導ちゃん大丈夫やったん?あのヘルヘイムとかいうヤバい奴等に接触されたりせんかったばい!?
あたし:平気平気。天音さんや冬麗さんとかが警戒してくれているから!
チヨ:それなら良かったです〜!ヘルヘイムの奴等、ぜーーったいミクちゃんを【自主規制】する気満々でしたもの!
レナ:チヨちゃん、下ネタ言うんなら私の個別ライムって約束じゃにゃーかった?
チヨ:(´;ω;`)ゴメンナサイ
あたし:下ネタやグロはワンクッション置けよー。
レナ:あんまし甘やかしたらいかんたい!チヨちゃんはちょっこし目ぇ離したら何やっちゃるか分からん!
あたし:レナってちょいちょい方言みたいなの混じってないか?なんでだ?
レナ:あっ、そっか。詠導ちゃん記憶喪失だから知らんもんね。私、父ちゃんが転勤族で日本各地色んな所行ってたから、色んな方言混じっちゃってさ……よく周りから「何人だよお前〜。」や「コイツ異星人だー!」って揶揄われること、結構あったんよ。
チヨ:そんな時ミクちゃんが周りの子に「喋る言葉が変だからって、それを馬鹿にするのは最低だよ!!」ハッキリ言ってくれたんです!それに逆ギレした男の子達がミクちゃんに暴力振るおうとしましたけど、それを合気道で返り討ちにしたのもすごかったです!私、漫画みたいな女の子が現実にもいるんだって痺れちゃいましたもの!!
あたし:あはは、そうなんだ……。それがキッカケで、あたし達は友達になったってことなのか?
レナ:そうなんよ!詠導ちゃんもヴァンガードしてるって分かった時、どえりゃあ嬉しかったにゃーで!私、詠導ちゃんとずっと友達でいようと思ったくらいさね!
あたし:何にも覚えてないんだけど……あたしと友達になってくれてありがとうな!レナ、チヨちゃん!
レナ:私も嬉しい!落ち着いたら詠導ちゃんの所に遊び行ってもええ?
あたし:いいぞー。色々話してみたいし、ヴァンガードしたい!
レナ:やったーー!!あれ?チヨちゃんなーしたん?さっきから黙り決めちゃって……。
チヨ:【尊死】
レナ:あー、いつもの発作だべ。放置が一番。
あたし:尊死するのがいつもの発作!?
とまあ、中々に濃いトークを繰り広げた訳だが……あたしの通う咲神高校、割りとデカいなぁ。何処ぞの学園みたくグローバルな人材育成に力を入れているとかホームページには書いていたけど、性格の悪い頭でっかちな生徒会長とその腰巾着な副会長とミステリアスな書記さんがいないことを祈りたい。
『(ここから始まるのか……あたしの転生生活。)』
「ねえ、見てよアレ……。」
「あれって想天の令嬢じゃないか?」
「嘘ッ、本物!?」
「何かイメージ違うくない?」
「だよなー。イメチェンか?」
「何かさ、事故で記憶喪失になったらしいぞ。だから今までのこと、全く覚えていないって噂。」
「マジで?だからプロ入り断念しちゃったんだー。」
「何にも覚えてないってことは、ヴァンガードの実力も分かんないもんなー。」
「今まで通り……って保障はないもんねー。」
「見たかったのになー、あの凄まじいプレイ。」
あーあ全く、周りからのヒソヒソ話って、されている本人の耳に結構入るんだぞ?
想天の令嬢ね……あたしが令嬢?イメージ出来ねぇ〜。周りからじゃじゃ馬だのお転婆だの散々言われていた前世が懐かしい。
「ほーむ、ほむむー。」
訳:俺にトス、もってこーい。 ( ╹▽╹ )
…………何だアレ。3が反転したようなおちょぼ口でプラカードを持っている、和ロリの少女?エリ◯ベスの親戚か?
というか、あの格好でバレーは出来ねぇだろ。野球ならワンチャンイケるかもだが。
『あっ、職員室行かねぇと。』
「ほむ!」
訳:案内するよ! (*´ω`*)
『ん、案内してくれるのか?ありがとな!』
「ほむ!」
訳:任せろ! <( ̄︶ ̄)>
「詠導ミクさん……改めてようこそ、咲神高校へ!」
「ほむ!」
訳:よく来たな!! ✧◝(⁰▿⁰)◜✧
滅茶苦茶歓迎モードで内心ビビっているあたし。転校生ってだけでここまでされることある?あたしのクラスの担任である小早川サトミ先生(あだ名はコバちゃん先生。本人は不服そうにしていた。)と何でか咲神高校を根城にしている謎の存在ホムちゃんから色々説明され、後は教室に入るだけ……ちょっとドキドキしている。
「まったく、ミツナリ君は何処に行っているの!転校生が来るんだから、今日くらい副担任として責務を全うしなさいとあれ程言ったのに……どうせ理科室でカルメ焼きでも作っているんでしょ。次に会ったら養豚場の豚を見るような目で蔑んでやるわ。」
『(先生も大変だな……。)』
「ほむ、ほーむ。」
訳:じゃ、わたしはこれで。 (・ω・)ノシ〜
「ええ、ありがとうホムちゃん。詠導さんはここで待っていてね。」
小早川先生に言われ入口で待つことに。ホームルームの前にお知らせがあると生徒に説明している。
「今日から皆と一緒に色んなことを勉強することになった、転校生を紹介するわね。ささっ、入って来て!!」
入室を促され、ガラガラと引き戸タイプの扉を開ける。黒板消しやチョークは落っこちてこないな、ヨシ。安全確認じゃ。
「みんなー、今日からこのクラスに入ることになった
『……あたしは詠導ミク、宜しくな!』
「きゃーーー!え、詠導、詠導ミク!?」
「嘘だろ!本物だッ!!」
「ヤバい、ヤバい!私女だけど胸キュン止まんない!!」
「女だけど彼女にしたい!!」
「想天の令嬢の面影が全然ない……でも、今の彼女もイイ!!」
「ばっかお前、通常時とファイターとしてのギャップも含めてアレがいいんだろうが!!」
「嗚呼、女王陛下!どうかこの下僕を踏んで下さい!!」
最後の奴、絶対前世がメガコロニー使いだろ。それも
そしてブリリアン・ブリスター、ガーディアンに出しただけでヴァンガードのスタンド封じとか、オブティランドスよりもイカれてんだろ。ちな個人的にイカれていると思うのはリエータ。一度ファイトしたことあるけど、数値数えるのに対戦相手が目をグルグルしていた。使う相手も計算追いつかないとか
「はいはい皆落ち着いて!詠導さんは退院したばかりなんだから、騒がしくしないの!詠導さんの席は……
『あっ、はい。大丈夫です!』
何か視線がチラホラ刺さるなぁ……有名人はつらいよってか?はあ……初日からちょっと憂鬱。
「……詠導さん、よね?私、小南リョーコ。宜しくね。」
『おう、宜しくな小南!』
「……不思議な、人。」