片翼の転生者
ミク視点
ねえ、ちょっと…誰か助けて。マジでどうしてこうなったの。リリアちゃんが地上に下りてあたしに抱き着いてきた。それを見たチヨちゃんが「おねロリというか年の差百合なんて鴨ネギ過ぎますぅぅぅ!!!」と両手で真っ赤な顔隠して叫び、レナはそれをジト目(寧ろメジェド神みたいな目)で見てて呆れている。天音さん達は相変わらず変態達とバトっているし……ナニコレ、カオス?
「詠導……お前の身に起きたことを知りたくないか。」
わっ、リーダー格来ちゃった……。ステルス機能がオートモードか?
『グロいのは勘弁だぞ。』
「安心しろ。そういうのはない。」
『ならいいや、話せ下さい。』
「ミクちゃん逃げて!!ソイツ絶対あの手この手でエロ同人的な展開にすんぞ!!」
「ご安心下さい天音様。私がそのフラグを完膚無きまでに圧し折って差し上げます。」
「わ、私もやるかんね!思っきりやっちゃるかんね!」
「私もですぅぅぅ!!!」
「………………チッ。」
『(今この人舌打ちしたよね……。)』
ドンナとかいう奴の話によれば、ファヌエルを含めたこの世界でのあたしの「嘗ての仲間」は訳あって白紙のカード 。この世界でのあたしはプロ入りが確定されていた実力者。祈り聞く者 を量産しようと何か黒い奴等動いていたとかナニソレ!ホント馬鹿なの、馬鹿じゃないの、バカジャネーノ!?
「詠導ちゃんブチギレだんべ。」
「ブチギレたミクちゃんもカァイイです!」
「詠導様、落ち着いて下さい。」
『巫山戯んな!バカジャネーノ!どうすりゃいいんだよ!!』
「いい方法があるぞ。俺達と共に―」
「ミクちゃん騙されないで下さい!私知っていますからね!絶対口八丁でミクちゃんのこと騙して監禁して、私達のこと餌にして【自主規制】や【自主規制】して、毎晩毎晩【自主規制】や【自主規制】!最終的にミクちゃんのこと【自主規制】にさせる気満々なんですよッ!!!」
おーいチヨちゃん……レナの顔見てみろよ。怒りのあまり超サ◯ヤ人が霞んで見えるくらいの気を纏ったバーサーカーになっているぞ。
リリアちゃんは「なんという特殊嗜好なのでしょうか……ドン引きです。」と涼しい顔で言い切る始末。天音さんはそれを拾っちゃったのか「ちょっと!ロキメデコンビもいるのに下ネタ言わないでよ!!」と叫んだ。
ツッコミどころはそこでいいのか?
「もう頭きた……おい、ヘルヘイムのボケ共。テメー等ミクちゃんにナニしようとしているか洗いざらいゲロれ。と、その前に……さあロキメデコンビ、これでトーコちゃんと一緒におやつでも食べてきなさい。そしたらそのままスパーコナの基地に帰りなさい。ルインちゃんとモフモフ仮面はこのヤロー共を〆上げてから帰るから。」
「えっこんなに!?わーい!ありがとうルインちゃん!」
「ちゃん!」
「あの、ルインさん……。」
「案ずるな。コイツ等を再起不能にしてから私とモフモフ仮面は帰る。」
「さ、再起不能?あの……それ、どっちの意味で?」
「………………両方?」
何でそこで疑問形?というか、モフモフ仮面は帰っちゃいけないのかよ……あの人は未だにモチコを尋問している。当のモチコはぐーすか寝てるが……デケェ猫だな。メインクーンかな?
「詠導様を貴方様とその仲間の特殊嗜好の犠牲にするわけにはいきません。ですので帰って下さい。耳が腐ります。」
「黙れ……お前に俺達の何が分かる。」
「ええ、分かりません。というか、理解したくもありません……1人の少女が享受できる愛情なんて、高が知れています。それも、愛情なんて言葉が似合わない程の執心と渇望……主は言いました。愛は押し付けるモノではない。愛する者の幸福を第一に望むモノだと。」
ワニゾーそんなこと言ったんだ……ワニの癖に。あっ、そういや神様だったなアイツ。
「勝手なことを……正論を言った位で正義を気取るな。」
「正義を気取るつもりは毛頭ございません。ただ……友人を茨の道に連れて行くというのなら、多少の荒事も厭いません。友人の幸せを願うのが罪ならば、貴方様のやろうとしていることは大罪では?」
「奪われたことが無いお前に分かるものか。」
「……奪われる痛みが分かるというのに…貴方様は「奪う側」に回るのですか?」
「………………。」
「貴方様達はただ、記憶を無くす前の詠導様を求めているのでしょう?今の彼女ではなく、過去の残像に縋ろうとしている……真に愚かな行為です。ならば私は、貴方様達から詠導様を―」
「こっちにおいで、詠導。」
そう言われた瞬間、あたしは何時の間にかドンナの腕の中にいた。はっ?意味分かんない。
「はっ?」
「詠導ちゃん!!」
「ぎゃああああ!ね、寝取られは!寝取られとスカ◯ロだけは、即死トラップなんですよぉぉぉ!!!」
いいや知らねーよ!!つーかチヨちゃん、泡吹いて倒れたぁぁぁ!!り、リリアちゃん!ヘルプ!ヘルプ!
『は、離せ、馬鹿野郎!!あたしはアンタなんて知らない!あたしは―』
「ミク。」
名前を呼ばれた瞬間、知らない記憶 が堰を切ったように流れ込む。
≪■■■さん!今日も沢山勝ちましたよ!≫
≪そうか……よく頑張ったな。≫
≪ちょっとアンタ、何する気!?≫
≪これで私はあの方に認められる……あの方と一生を添い遂げられるの!!≫
≪何いってんの、コイツ……!≫
≪巫山戯んな!そんなことさせ―≫
≪あれ、天音さん?■■■君も……えっ?≫
≪ッ!逃げろ、ミクちゃん!!≫
≪いひっ…あっはははは!グッドタイミングで来てくれたんだぁねぇ……生け贄ちゃん!!≫
≪っ、クソ!このままじゃミクちゃんが……うああああああああ!!!≫
≪はっ…!危険です天音さん!これ以上近付いたら!≫
≪私は絶対に認めない……こんな三文芝居以下のクソッタレな終わり方、認めねぇんだよぉぉぉぉ!!!≫
≪あっ、ああ゙あ゙……だ…ず、だずげで……あ゙ま゙、ね゙…ざ……!!≫
≪奇跡は!一生懸命の!連続なんだろッ!?だったら……ミクちゃんや私にだってェェェェ!!!≫
≪ルイン……ルイィィィン!!!≫
≪天音さぁぁぁん!!!≫
≪聞こえるか!クソッタレな神様モドキ!私のイマジナリースコアと祈り聞く者の力、足りないならその他の異能を代償にッ!詠導ミクと■■■■■、そして■■■■■と■■■■■の時空間憑依 の強制解除!及び依り代となった人間の五体と精神の健全化は絶対だッ!!!≫
≪止めろぉ、破滅の申し子ッ!私達の悲願を、人類の栄光を、美しき未来を、貴様が壊すかぁぁぁぁぁ!!!≫
≪うるせぇぇぇ!!んなもん知るかぁぁぁぁ!!!≫
≪うっ、ううぅぅぅ、ごめんなさい。ごめん、なさい……天音さぁん……私の、私のせいで……こんな、こんなことに!≫
≪あぁぁ……泣かない、でよ……是位の、奇跡…………その代償に比べれば……安い…もの、だよ……良かった…誰も、死ななくて……。≫
……この世界でのあたしの過去、壮絶過ぎない?え……まだ、あんの?もう知りたくないんだけど!
ねえ、ちょっと…誰か助けて。マジでどうしてこうなったの。リリアちゃんが地上に下りてあたしに抱き着いてきた。それを見たチヨちゃんが「おねロリというか年の差百合なんて鴨ネギ過ぎますぅぅぅ!!!」と両手で真っ赤な顔隠して叫び、レナはそれをジト目(寧ろメジェド神みたいな目)で見てて呆れている。天音さん達は相変わらず変態達とバトっているし……ナニコレ、カオス?
「詠導……お前の身に起きたことを知りたくないか。」
わっ、リーダー格来ちゃった……。ステルス機能がオートモードか?
『グロいのは勘弁だぞ。』
「安心しろ。そういうのはない。」
『ならいいや、話せ下さい。』
「ミクちゃん逃げて!!ソイツ絶対あの手この手でエロ同人的な展開にすんぞ!!」
「ご安心下さい天音様。私がそのフラグを完膚無きまでに圧し折って差し上げます。」
「わ、私もやるかんね!思っきりやっちゃるかんね!」
「私もですぅぅぅ!!!」
「………………チッ。」
『(今この人舌打ちしたよね……。)』
ドンナとかいう奴の話によれば、ファヌエルを含めたこの世界でのあたしの「嘗ての仲間」は訳あって
「詠導ちゃんブチギレだんべ。」
「ブチギレたミクちゃんもカァイイです!」
「詠導様、落ち着いて下さい。」
『巫山戯んな!バカジャネーノ!どうすりゃいいんだよ!!』
「いい方法があるぞ。俺達と共に―」
「ミクちゃん騙されないで下さい!私知っていますからね!絶対口八丁でミクちゃんのこと騙して監禁して、私達のこと餌にして【自主規制】や【自主規制】して、毎晩毎晩【自主規制】や【自主規制】!最終的にミクちゃんのこと【自主規制】にさせる気満々なんですよッ!!!」
おーいチヨちゃん……レナの顔見てみろよ。怒りのあまり超サ◯ヤ人が霞んで見えるくらいの気を纏ったバーサーカーになっているぞ。
リリアちゃんは「なんという特殊嗜好なのでしょうか……ドン引きです。」と涼しい顔で言い切る始末。天音さんはそれを拾っちゃったのか「ちょっと!ロキメデコンビもいるのに下ネタ言わないでよ!!」と叫んだ。
ツッコミどころはそこでいいのか?
「もう頭きた……おい、ヘルヘイムのボケ共。テメー等ミクちゃんにナニしようとしているか洗いざらいゲロれ。と、その前に……さあロキメデコンビ、これでトーコちゃんと一緒におやつでも食べてきなさい。そしたらそのままスパーコナの基地に帰りなさい。ルインちゃんとモフモフ仮面はこのヤロー共を〆上げてから帰るから。」
「えっこんなに!?わーい!ありがとうルインちゃん!」
「ちゃん!」
「あの、ルインさん……。」
「案ずるな。コイツ等を再起不能にしてから私とモフモフ仮面は帰る。」
「さ、再起不能?あの……それ、どっちの意味で?」
「………………両方?」
何でそこで疑問形?というか、モフモフ仮面は帰っちゃいけないのかよ……あの人は未だにモチコを尋問している。当のモチコはぐーすか寝てるが……デケェ猫だな。メインクーンかな?
「詠導様を貴方様とその仲間の特殊嗜好の犠牲にするわけにはいきません。ですので帰って下さい。耳が腐ります。」
「黙れ……お前に俺達の何が分かる。」
「ええ、分かりません。というか、理解したくもありません……1人の少女が享受できる愛情なんて、高が知れています。それも、愛情なんて言葉が似合わない程の執心と渇望……主は言いました。愛は押し付けるモノではない。愛する者の幸福を第一に望むモノだと。」
ワニゾーそんなこと言ったんだ……ワニの癖に。あっ、そういや神様だったなアイツ。
「勝手なことを……正論を言った位で正義を気取るな。」
「正義を気取るつもりは毛頭ございません。ただ……友人を茨の道に連れて行くというのなら、多少の荒事も厭いません。友人の幸せを願うのが罪ならば、貴方様のやろうとしていることは大罪では?」
「奪われたことが無いお前に分かるものか。」
「……奪われる痛みが分かるというのに…貴方様は「奪う側」に回るのですか?」
「………………。」
「貴方様達はただ、記憶を無くす前の詠導様を求めているのでしょう?今の彼女ではなく、過去の残像に縋ろうとしている……真に愚かな行為です。ならば私は、貴方様達から詠導様を―」
「こっちにおいで、詠導。」
そう言われた瞬間、あたしは何時の間にかドンナの腕の中にいた。はっ?意味分かんない。
「はっ?」
「詠導ちゃん!!」
「ぎゃああああ!ね、寝取られは!寝取られとスカ◯ロだけは、即死トラップなんですよぉぉぉ!!!」
いいや知らねーよ!!つーかチヨちゃん、泡吹いて倒れたぁぁぁ!!り、リリアちゃん!ヘルプ!ヘルプ!
『は、離せ、馬鹿野郎!!あたしはアンタなんて知らない!あたしは―』
「ミク。」
名前を呼ばれた瞬間、
≪■■■さん!今日も沢山勝ちましたよ!≫
≪そうか……よく頑張ったな。≫
≪ちょっとアンタ、何する気!?≫
≪これで私はあの方に認められる……あの方と一生を添い遂げられるの!!≫
≪何いってんの、コイツ……!≫
≪巫山戯んな!そんなことさせ―≫
≪あれ、天音さん?■■■君も……えっ?≫
≪ッ!逃げろ、ミクちゃん!!≫
≪いひっ…あっはははは!グッドタイミングで来てくれたんだぁねぇ……生け贄ちゃん!!≫
≪っ、クソ!このままじゃミクちゃんが……うああああああああ!!!≫
≪はっ…!危険です天音さん!これ以上近付いたら!≫
≪私は絶対に認めない……こんな三文芝居以下のクソッタレな終わり方、認めねぇんだよぉぉぉぉ!!!≫
≪あっ、ああ゙あ゙……だ…ず、だずげで……あ゙ま゙、ね゙…ざ……!!≫
≪奇跡は!一生懸命の!連続なんだろッ!?だったら……ミクちゃんや私にだってェェェェ!!!≫
≪ルイン……ルイィィィン!!!≫
≪天音さぁぁぁん!!!≫
≪聞こえるか!クソッタレな神様モドキ!私のイマジナリースコアと祈り聞く者の力、足りないならその他の異能を代償にッ!詠導ミクと■■■■■、そして■■■■■と■■■■■の
≪止めろぉ、破滅の申し子ッ!私達の悲願を、人類の栄光を、美しき未来を、貴様が壊すかぁぁぁぁぁ!!!≫
≪うるせぇぇぇ!!んなもん知るかぁぁぁぁ!!!≫
≪うっ、ううぅぅぅ、ごめんなさい。ごめん、なさい……天音さぁん……私の、私のせいで……こんな、こんなことに!≫
≪あぁぁ……泣かない、でよ……是位の、奇跡…………その代償に比べれば……安い…もの、だよ……良かった…誰も、死ななくて……。≫
……この世界でのあたしの過去、壮絶過ぎない?え……まだ、あんの?もう知りたくないんだけど!
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