トラブル魅惑のマーメイド?

ルイン視点

私のターン……ココからが本番。この子達が織り成す、最かわのライブへご案内!!

「私のターン!煌めけ、みんなで奏でる彩光のメロディ!カラフルパストラーレ ソナタにライド!イマジナリーギフト・フォースワンをVに!ソナタのスキル、CB1とSB1、山札の上から旋律を持つカードが出るまで公開し、その旋律を持つカードを1枚コールする……From CP カノンをコール!カノンのスキル、登場時SC1!Vが旋律を持つユニットなら、この子のアタックに対し、相手は手札からGをコールする際、2枚以上出さなければガード出来ない!」
フォースの配置:中央前列×1
裏にしたカード:レネ
SCしたカード:ドッキンシューター ペレーア
SBしたカード:クアーレ

「ぐっ……!」

「From CP キャロをコール!手札から登場時SB2、グレード3のVと同名カードを山札から探して公開し手札に加える!カラフル・パストラーレ ソナタを手札に加える!カラフル・パストラーレ キャロをコール!キャロの旋律!自身に『ブースト』を与え、ブーストしたバトル中、自身のパワー+5000!このスキルは、旋律を持つユニットに共有される!」
SBしたカード:リーゼロッテ、ペレーア
ルインの手札:6枚

様々な旋律が、唯一無二の音を響かせる。更にソナタの旋律も共有されている状態……ハハッ、たーのしー!!

「な、なななな……なんなのよーーー!!」

「あががががが……!」

「か、可愛いは暴力……!」

『ブーストした場合のグレード3のキャロのパワー23000、カノンとグレード2の方のキャロは15000、ソナタはフォースⅠのパワーを含めた合計パワー28000……やっべぇ。』

そうだよ、やっべぇんだよこの子達。まあもっとやっべぇ子達いるんだけどさ。よし、念には念を入れますか。すまぬチェルちゃん、トップスターの君に代わり……この子に頑張ってもらうから!

「チェルを退却させ、2枚目のソナタをコール!ソナタの旋律、自身のパワー+5000!旋律は共有される!更にパワー+5000!」
ルインの手札:5枚

「ふ、ふ、ふふふ、ふざけんなぁぁぁ!!!」


うっわ、ふじこった。マァジでキチじゃねぇかコイツ……よーし、いけー!相手がグレ3に乗る前にぶちのめす!!

「ソナタのブースト、From CP キャロでVにアタック!キャロの旋律を得たソナタのスキル、ブーストしたのでパワー+5000!合計パワー48000!」
キャロのパワー:48000

「ッ…ノーガード!」
ダメージ:3 ダメージゾーン:アーティラリーマン、りんでぃ、ジャンピング・ジル

「…これで終わり!ステッツァのブースト、ソナタでVにアタック!」
パワー:36000

「終わりだぁ?ふざけんなぁぁ!ダークサイド・ソードマスター、フープ・マジシャンでガード!雑魚の癖にイキるなっての!アーーハハハ!!」
シールド:54000

「……ツインドライブ。ゲット、クリティカルトリガー。効果は全てカノンに。セカンドチェック……ゲット、クリティカルトリガー。これも効果は全てカノンに。」
ツインドライブ:恋への憧れラヴァー・ホープ リーナ、あなたに届けダイレクト・メッセージ パーシュ(両方☆トリガー。)
カノンのパワー:40000 クリティカル:3

「だ、ダブルクリティカル…!?」

「キャロのブースト、カノンでVにアタック。キャロの旋律、ブーストした自身のパワー+5000。合計パワー……68000。そしてこのアタック、手札を2枚以上出さなきゃいけないよ?……君の手札は2枚だけど、ね。」

顔面蒼白、産まれたての仔山羊、この世の終わり、お前はすでに死んでいる。
そんな言葉がお似合いの枸幹アカネに構っているつもりは微塵も無い。パワー68000にクリティカル3のカノンのアタックがヒット。
ダメージに置かれたのはゴールデン・ビーストテイマー、スターティング・プレゼンター、そして……



ダイナマイト・ジャグラー。そのフレーバーテキストも相俟って皮肉たっぷり。私は内心バチクソ笑った。
尚、枸幹アカネは逆ギレしてきて私に殴りかかろうとしたので渾身の右アッパー喰らわせからの回し蹴りで遥か彼方まで飛ばしてやった。汚え花火だ。昼間だけど。




ミク視点

「イェーイ、余裕の大勝利だぞ☆」

「ひゅーひゅー!流石ルインお姉ちゃん、かっこいいぞー!」

「ぞー!」

「猫ちゃんこそ至高の存在なりぃぃぃ!!!」

盛り上がっているなぁ……。アイツ、ホンモノのお星様になってないといいな。
ふう、何とか無事に終わってくれた。この世界ではよく人が飛ぶらしい。やっぱりここはギャグ路線の世界だな。
いやー汚え花火でしたね。うん……さて、あたしは自分の家に帰っておふくろのご馳走を食べるか。





「それで、お前はどうしたいんだ詠導。」

「ぎゃあ!!」

「い、何時の間に……!」


ホッとしたのも束の間、あたしの背後には狐面(花飾りはテッセンって名前の花だった気がする。)の1人……確か名前はレーゲ。そうだ、コイツ等いたんだっけ…ヤバい。レナとチヨちゃん連れて逃げなきゃ……関係の無い奴を巻き込むのは嫌だ。


「……逃げてどうするんだ?また―」


オレ達を置いていくの?

『だ、だから…何の話だっての!あたしは、何にも覚えない!お前なんて、知らない!!』

「嗚呼、本当に何もかもを忘れたのか……哀しいな。お前は何も知らずに人並みの生活に戻り、一生添い遂げる相手に出会い、やがて家族を作る……オレ達のことを忘れて、幸せになって……。」

『だ、だから……あたしは―』

「そんな未来なら、そんな世界なら要らねぇ。名前も顔も知らない奴に奪われる位なら……誰の目にも触れない場所で、お前の命が果てるまで、息をするのも儘ならない程に、オレ達でお前を幽閉あいしてあげる。だから―」




「巫山戯んな!!!」

「っ!!」

『レナ……』

「意味分かんない……意味、分かんないッ!詠導ちゃんは何にも覚えてないのに、アンタ達の勝手なイメージ押し付けないでッ!詠導ちゃんは本当にヴァンガードが大好きで、エンジェルフェザーのユニットみたいに大空を自由に羽撃く姿が私は一番好きなんだ!!アンタ達の勝手なイメージに囚われたって……その檻ごとブチ壊して空に飛んでいくんだ!アンタ達のお節介なんて、要らないんだから!!」
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