少女、覚醒める
詠導ミク
転生者特典
・PSY クオリア
・何でもおふくろの味になる料理スキル
・前世での知識をそのまま継承
・優麗なる威圧 ―その気になれば凶悪犯や異星人、つよつよドラゴンや凶暴な生き物も平伏させることが出来る
・師範レベルの合気道の技術と実力
・痩せ易く太りにくい体質及び丈夫な肉体(スタミナや持久力も折り紙付きです☆)
・前世と比較した脳力や第六感の上昇
・宝石や骨董品等の真贋を見抜く能力
「さてどうでしょう。もう少し追加しますか?」
『お 腹 い っ ぱ い で す』
なろう系主人公みたくチートスキルで転生するのかよ……ちょっと気が引ける。前世での知識って、ヴァンガードに関する知識も含まれているのか?
『前世の知識って……ヴァンガードの知識や、前世であたしが出会った人達やヴァンガードに関する事件も含まれていたりするのか?』
「はい。詠導様が前世で見たり聞いたり体験した出来事は全て継承されます。」
『おふくろの味って、失敗した料理でも適応されたりする?』
「その時の状況によりますね。」
『脳力と第六感の上昇って、良く分らないんだけど……』
「普通に地頭が良くなりますし、勘が鋭くなります。勉強や知識の吸収は勿論、他人の動きや方法も覚えやすくなります。」
『ソレ良いな!後宝石や骨董品の真贋判定は地味に強い!』
≪(リリアと無茶苦茶打ち解けている……このコミュ力とやらは天性なのか?矢張り……こやつなら、きっとネフシュタンを……)そろそろ時間じゃぞ。詠導ミク、転生を受け入れる覚悟は出来たか?≫
ワニゾーが言った後、あたしの前には青い扉が現れる。この扉を開ければ、あたしは無事に(?)転生することが出来るらしい。
転生先の世界のあたしが何を心残りに思い、次のあたしに託そうとしたのかは分からない。それでもあたしは、自分が望む未来を掴む。
転生先の世界のあたし……あんたの思いや心残り、全部背負ってあたしは生きるからな!
≪どうやら覚悟は決まっているようじゃな。さあ行くのだ、詠導ミク!≫
『分かった!』
≪何かあればリリアを派遣させるから心配は要らぬ。ワシはお主の望む未来を描けるよう、この場所から静かに見守っているぞ!≫
『ありがとうワニゾー!いってきまーす!!』
元気よく扉を開けるあたし。次の瞬間、眩しい光に包まれる。ちゃんと転生出来るのかちょっと不安だけど……いざ行かん、神様転生!なろう系チート主人公になるつもりはないが、楽しく人生謳歌してやる!!
視界がが白光で満たされた刹那、あたしの意識も一緒に溶けた。
リリア視点
≪………………………。≫
「無事に転生出来たようで何よりです。ところでワニゾー様……あのことを告げなかったのは、態とでごさいますか?」
≪あのこと……詠導ミクが■■の■を■■宿していることか。遅かれ早かれ、この事実を知ることになる。ワシがあの場で言った所で、あやつが無条件に信じるとは限らない。剰え転生すら拒絶するかも知れぬ。そんなことになれば、この世界での詠導ミクの本懐を遂げることは不可能。そう考えたワシはそれを告げなかった……それだけじゃ。≫
「……………………。」
あのこと……私がそれを知ったのは今際の際にいたこの世界での詠導ミク様の口から聞かされた。彼女はどんな思いで今まで生きてきたのだろうか……悪夢でしかないあの事実。それを 背負わせた「彼等」に対し、私は心の底から憎悪を抱きました。
ですが私は神の使いという立場がある故、地上に下りて干渉する訳にはいきません。ただ彼女の生き様を傍観するしか出来ない。そんな状況なぞ、何度も経験してきたというのに……どうして私は、彼女の助けになりたいと強く願ってしまうのでしょうか。
「…………………。」
≪リリア……もしやお主、詠導ミクに惹かれているのではないか?≫
「なっ……な、何を仰っているのですか、ワニゾー様。」
≪ワシに隠し事なぞ無駄だと知っておるじゃろ……リリア。ワシ等神やその使いが徒 に力を振るうことはならぬ。それは神という崇高なる存在の盤石を根底から否定し、落魄 の運命を辿りかねない。≫
「……重々承知しております。」
≪だが、お主は神の使い。詠導ミクに対する助言は許されている。ということは……お主が仮に地上に下り、人間に擬態して詠導ミクの側にいたとしても何ら問題や障害はないという訳じゃ。まあ、地上に下りるためには神の使いとしての能力の制限や神力の抑制機能付きの服を纏わねばならぬという条件があるがな。≫
ワニゾー様…私の為に、そんなことを明かしてくれるなんて……!
≪そういうわけじゃ。リリア……お主に使命を与える。地上に下りて、詠導ミクへの助言役に徹せよ。誠心誠意務めるが良い。≫
「ワニゾー様……承知しました。このリリア、詠導ミク様の助言役に徹する所存です。」
≪宜しい。ならば行け、リリア!今度こそネフシュタンのアンポンタンのコンコンチキのオタンコナスの戯けもんに目に物見せる時じゃ!!≫
やっぱりワニゾー様、その言葉遣いは古いと思いまゲフンゲフン失礼。詠導ミク様に対するこの思いは親愛から来るのか、それとも……いえ、そんなことは今は関係ありませんね。今はただ、ワニゾー様の使命を全うするだけです。
「待っていて下さい、詠導様……。」
転生者特典
・
・何でもおふくろの味になる料理スキル
・前世での知識をそのまま継承
・
・師範レベルの合気道の技術と実力
・痩せ易く太りにくい体質及び丈夫な肉体(スタミナや持久力も折り紙付きです☆)
・前世と比較した脳力や第六感の上昇
・宝石や骨董品等の真贋を見抜く能力
「さてどうでしょう。もう少し追加しますか?」
『お 腹 い っ ぱ い で す』
なろう系主人公みたくチートスキルで転生するのかよ……ちょっと気が引ける。前世での知識って、ヴァンガードに関する知識も含まれているのか?
『前世の知識って……ヴァンガードの知識や、前世であたしが出会った人達やヴァンガードに関する事件も含まれていたりするのか?』
「はい。詠導様が前世で見たり聞いたり体験した出来事は全て継承されます。」
『おふくろの味って、失敗した料理でも適応されたりする?』
「その時の状況によりますね。」
『脳力と第六感の上昇って、良く分らないんだけど……』
「普通に地頭が良くなりますし、勘が鋭くなります。勉強や知識の吸収は勿論、他人の動きや方法も覚えやすくなります。」
『ソレ良いな!後宝石や骨董品の真贋判定は地味に強い!』
≪(リリアと無茶苦茶打ち解けている……このコミュ力とやらは天性なのか?矢張り……こやつなら、きっとネフシュタンを……)そろそろ時間じゃぞ。詠導ミク、転生を受け入れる覚悟は出来たか?≫
ワニゾーが言った後、あたしの前には青い扉が現れる。この扉を開ければ、あたしは無事に(?)転生することが出来るらしい。
転生先の世界のあたしが何を心残りに思い、次のあたしに託そうとしたのかは分からない。それでもあたしは、自分が望む未来を掴む。
転生先の世界のあたし……あんたの思いや心残り、全部背負ってあたしは生きるからな!
≪どうやら覚悟は決まっているようじゃな。さあ行くのだ、詠導ミク!≫
『分かった!』
≪何かあればリリアを派遣させるから心配は要らぬ。ワシはお主の望む未来を描けるよう、この場所から静かに見守っているぞ!≫
『ありがとうワニゾー!いってきまーす!!』
元気よく扉を開けるあたし。次の瞬間、眩しい光に包まれる。ちゃんと転生出来るのかちょっと不安だけど……いざ行かん、神様転生!なろう系チート主人公になるつもりはないが、楽しく人生謳歌してやる!!
視界がが白光で満たされた刹那、あたしの意識も一緒に溶けた。
リリア視点
≪………………………。≫
「無事に転生出来たようで何よりです。ところでワニゾー様……あのことを告げなかったのは、態とでごさいますか?」
≪あのこと……詠導ミクが■■の■を■■宿していることか。遅かれ早かれ、この事実を知ることになる。ワシがあの場で言った所で、あやつが無条件に信じるとは限らない。剰え転生すら拒絶するかも知れぬ。そんなことになれば、この世界での詠導ミクの本懐を遂げることは不可能。そう考えたワシはそれを告げなかった……それだけじゃ。≫
「……………………。」
あのこと……私がそれを知ったのは今際の際にいたこの世界での詠導ミク様の口から聞かされた。彼女はどんな思いで今まで生きてきたのだろうか……悪夢でしかないあの事実。それを 背負わせた「彼等」に対し、私は心の底から憎悪を抱きました。
ですが私は神の使いという立場がある故、地上に下りて干渉する訳にはいきません。ただ彼女の生き様を傍観するしか出来ない。そんな状況なぞ、何度も経験してきたというのに……どうして私は、彼女の助けになりたいと強く願ってしまうのでしょうか。
「…………………。」
≪リリア……もしやお主、詠導ミクに惹かれているのではないか?≫
「なっ……な、何を仰っているのですか、ワニゾー様。」
≪ワシに隠し事なぞ無駄だと知っておるじゃろ……リリア。ワシ等神やその使いが
「……重々承知しております。」
≪だが、お主は神の使い。詠導ミクに対する助言は許されている。ということは……お主が仮に地上に下り、人間に擬態して詠導ミクの側にいたとしても何ら問題や障害はないという訳じゃ。まあ、地上に下りるためには神の使いとしての能力の制限や神力の抑制機能付きの服を纏わねばならぬという条件があるがな。≫
ワニゾー様…私の為に、そんなことを明かしてくれるなんて……!
≪そういうわけじゃ。リリア……お主に使命を与える。地上に下りて、詠導ミクへの助言役に徹せよ。誠心誠意務めるが良い。≫
「ワニゾー様……承知しました。このリリア、詠導ミク様の助言役に徹する所存です。」
≪宜しい。ならば行け、リリア!今度こそネフシュタンのアンポンタンのコンコンチキのオタンコナスの戯けもんに目に物見せる時じゃ!!≫
やっぱりワニゾー様、その言葉遣いは古いと思いまゲフンゲフン失礼。詠導ミク様に対するこの思いは親愛から来るのか、それとも……いえ、そんなことは今は関係ありませんね。今はただ、ワニゾー様の使命を全うするだけです。
「待っていて下さい、詠導様……。」